花ごころ観葉植物の土12L
はじめに
ウンベラータの植え替えは?失敗しないコツを解説
ウンベラータはゴムの木にも似た観葉植物。緑の葉を楽しむためには定期的な植え替えを必要とします。植え替えをしないとどうなるかというと、鉢の中で根がいっぱいになる根詰まりをおこし元気がないだけでなく、うまく植え替えができない場合は枯れたなどという場合も。ウンベラータのお世話の中でも特に重要な植え替え作業にピンポイントをあてて解説していきましょう。
ウンベラータフィカスについて
ウンベラータフィカスの基本情報
科・属:クワ科フィカス属
原産地:熱帯アフリカ
学名/英語名:Ficus umbellata/umbellata
ウンベラータフィカスの特徴
ウンベラータの中で観葉植物として人気が高く、たくさん流通しているのがフィカス属に属するこの植物です。ハート型の葉がかわいらしく、ゴムの木よりも葉は薄めで新しいものほど赤みがありだんだんと大きくなりながら緑に変わっていきます。熱帯の植物なので夏には強いですが冬の寒さは苦手なので、寒くなったら室内管理が必要。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ1
ウンベラータフィカスの植え替え用土作り
ウンベラータを植え替えするには、まず土を用意してあげることからはじめます。一般的な観葉植物用の土が良いのですが、水はけを良くするために赤玉土や鹿沼土を1-2割程度混ぜ込んてあげることでよりウンベラータの植え替えに適した土となるでしょう。
おすすめのウンベラータ用の培養土は
花ごころ観葉植物の土12L
鉢土として使用するのにおすすめなのは、市販の観葉植物用の土。室内で育てることも多いウンベラータはコバエが発生したりにおいがするような土は使用できません。そのあたりもしっかり考えられて配合されているので一度使ったら手放せなくなる人が多いでしょう。
植え替えのポイント
鹿沼土など養分がない土であれば虫の発生を防ぐことができます。植え替えたあとに表面をこのような素材で覆っておくのもおすすめ。植え替え用の土をどうしようか迷ったら自作するよりも市販に頼った方がよいのがウンベラータ用土の特徴です。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ2
ウンベラータフィカスの植え替え時期
植え替えに適した時期は5-7月ころですが、この中のできるだけ早い時期に終わらせるのが株へのダメージを少なくして枯れたり元気がないという失敗を最小限にとどめます。
ウンベラータの植え替えのやり方
とにかく根の生長が早い観葉植物なので2-3年に1度の植え替えが必要といわれていますが、そのペースでやるときは鉢いっぱいに根がまわっていることがほとんどでしょう。鉢から出したら土を丁寧に落として根の状態をチェックします。変色していたり傷んでいるようなものはカットしてから、それまで植わっていた鉢より1-2周り大きな鉢に植え替えていきましょう。
ウンベラータのもうひとつの植え替え方
植え替えの方法にはもうひとつあって、それは鉢のサイズを変えずになるべく木のサイズもコンパクトにするやり方です。こちらは掘り出したウンベラータの根をカットして植え替えるので失敗して枯れたということもあるのである程度お世話に慣れてきてからがおすすめ。同じサイズの鉢に土を新しくして根をカットしたものを戻して植え替えとします。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ3
ウンベラータフィカスの植え替え鉢選び
ウンベラータの植え替えも何度か繰り返すうちに鉢選びも重要であることがわかるでしょう。特にこの観葉植物は1年で10-20センチくらいは大きくなり、剪定を行わずにしていると数メートルという大木になってしまうもの。大きくなれば重心が上に移動するため、鉢サイズが小さい・材質が軽いとバランスを崩して転倒しやすくなってしまいます。
植え替え時の鉢は1-2サイズアップが基本
そのために植え替えの場合は必ず鉢サイズを大きくして土をたくさん入れ、鉢の重さと土の重さをもって木とのバランスを取るという役割りもあるのです。鉢の周囲だけでなく深さも大きくしていく必要があるので、だんだんと合う鉢を探すのも大変となってくるでしょう。
植え替えのポイント
鉢選びで困ったときは、鉢サイズはそのままで根をカットするという前述の植え替え方法に頼ることにも。植え替え時期が2年に1度だとしてもサイズを大きくするのには限度があります。剪定をして丈を詰めたり、植え替えで根を整理したりしてできるだけ巨木にならないよう育てるのもポイントです。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ4
ウンベラータフィカスの植え替えで気をつけること
植え替えで気をつけるのは土や鉢だけではありません。ウンベラータの木、特に根の状態をリフレッシュさせてどの根も土からしっかりと養分を吸収できるようにさせる必要があります。特に根詰まりを起こしているような株にはそれ用のお手入れも必要です。
鉢の根詰まり
根詰まりとは鉢が根でいっぱいになってほとんど土もなくなってしまっているような状態です。これでは土から十分に栄養を補給することもできずに元気がないだけでなく最悪の場合枯れたりすることも。1-2サイズ大きくするだけでは不十分ですので、根の剪定・カットは必須です。目安してはぐるぐると巻いているような長い根は半分くらいに。
植え替えのポイント
根詰まりしていてもまだまだ若い木で、根詰まりの原因が鉢のサイズが小さかったという場合は根は切らずにそのまま鉢を大きくして間に土を入れ込むようにして植え替えてください。十分に木が充実しており根詰まりしていて多すぎると感じる場合に整理してカットしましょう。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ5
ウンベラータフィカスの植え替え後管理
植え替えで枯れたということはよっぽどのことがない限りありませんが、植え替えをトリガーとして何か悪いところがでてくることはあるようです。ウンベラータの植え替え後の気になることをチェックしてみましょう。
植え替えた後に元気がない
植え替え後に元気がないときは少し様子を見てみましょう。このときに絶対にやってはいけないのは、活力剤や水溶性の肥料などを与えることです。肥料は元気なときに与えるもので元気がないときにあげると逆効果です。植え替えの他に病気や虫など原因がまったくない場合は、普段どおりに水やりなどのお世話をするしかないでしょう。虫がいる・病気が発見できた場合は農薬などを使いそれらに対する対策をしてください。
植え替えた後に枯れた1
植え替えで枯れたというのは植え替えのやり方に問題があったのかもしれません。反省点のチェックとしては①根切りをしたか?その量は最大でも1/3程度か?それ以上切ってしまったらそれが原因の可能性がアリ。
植え替えた後に枯れた2
②根を切ったときに上の葉の整理もしたか?根を切っただけではバランスが悪くなるので上の枝葉も剪定する必要があります。していなかったら次回は枝葉も整理してください。
植え替えた後に枯れた3
③土はちゃんと水はけのよいものを使用したか?植え替え後水の染み込みが遅くなるようでしたら水はけ問題が考えられます。次回は別メーカーのものを使用しましょう。
植え替えのポイント
このほか植え替え時期の気温が高すぎる・低すぎるなども元気がない・枯れるという原因になることもあります。時期もチェックしてみてください。枯れてしまった木には可愛そうなことをしましたが、次回は失敗しないよう用土・時期・植え替え方(特に根切り)を反省してみましょう。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ6
元気がないウンベラータ!植え替え以外のお世話
ウンベラータの植え替え時にも役に立つそのたのお世話の仕方をご紹介しましょう。葉が黄色くなったり枯れかけたりした木の再生にもなる方法です。樹姿をよくする意味もありますので、枯れた以外でも伸びすぎたウンベラータの切り戻し方法としても活用していきましょう。
ウンベラータフィカスの剪定時期
この植物の剪定時期は春4-5月頃が適期です。盛夏を除いた9月ころまで切り戻し剪定は行うことができますが、時期的には春がおすすめ。これから生長していきますのですぐに葉が出てきてお世話をする側にとっても精神的にも安心できるという良さがあります。
ウンベラータの剪定のやり方
剪定の方法は①枯れた枝は思い切って分岐しているギリギリからカット。②生きている部分を活かして途中から剪定。③丈をセーブする樹姿を整えるという意味で切り戻し剪定を行うの3種類となるでしょう。枝の途中から剪定する場合チェックしてほしいのが葉が落ちたあとのポコッとしたふくらんでいる部分。この少し上から新しい葉が出てきます。内側を向いているところは避けて外へ外へと新芽を出してあげることで整った樹姿になるでしょう。
植え替えのポイント
生長が早い時期であればバッサリと葉がない状態に切り戻し剪定をしても大丈夫なのがウンベラータです。ハサミを入れるのが怖いと上にばかり伸びて樹姿も美しくなくなってしまいがちです。大きさを調整する意味でもバッサリと切り戻し剪定をおこなうとよいでしょう。
失敗しない!ウンベラータ植え替えのコツ7
ウンベラータフィカスの増やし方は挿し木で
ウンベラータを切り戻し剪定したら若い茎の部分を使って挿し木をして増やすことができます。ウンベラータは剪定も簡単ですが挿し木も簡単。簡単とはいっても時期ややり方でより失敗しづらい方法があるのでそちらをご紹介しましょう。
増やし方の方法と時期
挿し木も成長期の前におこなうと発根が良いので剪定と同時におこなうとよいでしょう。挿し木に使う挿し穂用の茎は今年伸びてきた青々としていて新しいものを使います。長さは15センチ程度。葉は大きいので1枚残して全てカットしてしまい、その葉も大きすぎるようなら半分くらいに切ってください。
植え替えのポイント
ウンベラータの挿し木のコツは白い樹液を洗い落としてから差すということです。この樹液があると根が伸びるのを邪魔します。ネメデールなど発根剤を付けるのも良いですね。あとは通常の挿し木と同様に鹿沼土や小粒の赤玉土を湿らせたところに差し、水分蒸発をおさえるために日陰で管理します。土を乾かさないようにすれば1ヶ月ほどで根が出てきて枝葉も出てくるでしょう。
まとめ
ウンベラータ植え替えはコツをおさえて
ウンベラータはどんどん生長して見ていても楽しいですが上へとまっすぐ大きくなりすぎるので室内に置く観葉植物としては剪定をしていかないと高さで困ることもあります。植え替えや剪定を定期的に行って美しい樹姿に整えるてあげてください。成長期であれば茎だけにしても2週間くらいで新芽が出てきて1ヶ月で見ごたえルのある株を作ることができるので、怖がらずに是非チャレンジしてみてくださいね。
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