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アグロステンマの育て方は?種まきから植え替えまで栽培方法を総まとめ!

アグロステンマの花はヨーロッパではとても馴染み深い植物。よく小麦畑に可憐な姿で咲くことから畑の小王という愛称で呼ばれたりもしています。この花にはそれにピッタリな花言葉も付けられています。アグロステンマの育て方や植え替えと挿し木など解説します。
2020年8月27日
佐藤3
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はじめに

アグロステンマの育て方・挿し木や種まき植え替えは

アグロステンマはヨーロッパではとても見慣れた野に咲く花です。園芸種としてヨーロッパ意外にも広がり日本でも栽培用の種が市販されているのでご家庭でも簡単に育てることができるでしょう。この花の花言葉の由来や意味・種まきからの苗づくりと植え方・植え替え方法と挿し木などの増やし方を解説していきます。アグロステンマをご自宅で育ててみたい方は是非参考にしてください。

アグロステンマについて

アグロステンマはどんな花の仲間なのか、どこの国で生まれたのかということを知ることで大まかな好みを想像することもできるでしょう。また特徴を把握することで自分の求めている花であるかもわかります。ここではまずアグロステンマ栽培をはじめる前の方にぜひ読んで欲しい項目を集めました。

アグロステンマの基本情報

科・属:ナデシコ科アグロステンマ属
原産地:ヨーロッパ
学名/英語名:Agrostemma githago/Agrostemma
和名:麦仙翁(むぎせんのう)

アグロステンマの特徴

アグロステンマは和名をムギセンノウといい、別名をなでしこの花に似ていることから麦撫子とも呼ばれる植物。背の高さは1メートルにもなり小麦畑の畦によく生えることでも有名。ヨーロッパ原産ですが日本へは輸入麦にまぎれて入り込み帰化したと考えられている植物です。花は丸みをおびた5枚の花びらが放射状に広がり、中央からストライプの模様が入ります。花色はピンクの他白もあります。

アグロステンマの花言葉

野の花にはその姿に合わせて清楚やかれん・丈夫などの花言葉が多いものですがアグロステンマは少しそれらとは違った花言葉が付けられています。育て方の前にその花言葉の意味や由来をご紹介しましょう。

花言葉「育ちのよさ」

アグロステンマの花言葉は育ちのよさ。まっすぐに背を伸ばして咲く姿がイメージさせるのでしょう。元はありふれた雑草でありながらこのような花言葉が付けられるのは異例のこと。いかにこの花が他の花とは違う清楚な美しさを最初から持っていたかが伺い知れます。

花言葉の由来

この花が特別視されていたのはその名前からもわかります。アグロというのは畑という意味で、ステンマは王冠です。草丈の高さとあいまって他の野の花たちを従える王様のような威厳と気品があったのではないでしょうか。

その他の花言葉はその意味は

アグロステンマのその他の花言葉には、風に揺れる様子から気持ちがなびく。広大な畑に自生することから自然を好む。そしてその名前の意味のとおり小国の王という花言葉も付けられています。

アグロステンマの育て方1.日当たり

それでは、早速この花の育て方をご説明していきましょう。まずは植物の管理の基本ともいえる日当たりから。どこに置くか、花壇の中のどんな位置に植えたら良いのかというところから。


アグロステンマの好む日当たり

広々とした障害物のない農地の畦を選んで生えるこの植物は、おひさまが大好き。できるだけ日当たりのよい場所に置いてあげてください。風通しがよいところであればなお良いでしょう。

栽培のポイント

日当たりさえ良ければ花壇の奥に植え付けることで、草丈の高いこの植物はガーデニングにおいて非常に立体的な庭のデザインを簡単に作ることができる便利な花となってくれるでしょう。1メートルほどになるため寄せ植えには少し使いにくいところがありますが、庭植えではその特徴を活かすことができます。

アグロステンマの育て方2.土

土はそれぞれの植物で好みが分かれる所です。基本的な土は赤玉土と腐葉土を7:3ほどの割合で合わせたものが有名でそれに植物に合わせた要素をプラスしていきますが、アグロステンマの場合はどのような土にしたらよいのでしょうか。

アグロステンマの土づくり

この植物は自然界では畑の畦という人に踏まれるような土に生えています。園芸種になってもあまり土を選ばないのは代わりありまんが、水はけだけは良くしてあげた方が良いでしょう。使用する土は基本の土の配合で。水はけのために調整済みのピートモスを2割程度まぜてあげるとなおよいです。

初心者にもおすすめの培養土は

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地植えにする場合は、先ほどの配合に緩効性化成肥料を元肥として混ぜ込みます。鉢植えやプランターで栽培する場合は元肥入りのこんな花用の培養土を使えば手間がかからずおすすめ。

栽培のポイント

鉢植えの場合は市販の培養土を使えばよいですが、花壇の土への植え方はまず雨で酸性に傾いた土壌を改良してあげると良いでしょう。土を掘り起こし腐葉土を混ぜ込んでやわらかくするだけでは不十分です。植え付けの2周間前に苦土石灰を土1リットルあたり2g混ぜ込んで土の酸性度を調整しましょう。

アグロステンマの育て方3.種まき

アグロステンマを繁殖させる方法は種まきから。その時期やまき方、気をつけるポイントをご紹介します。こぼれ種からでも発芽して成長する草ですので、初心者の方でも簡単に苗づくりができるでしょう。

アグロステンマの種まき時期

アグロステンマの種まき時期は秋。これから寒くなる季節ですが温暖地であれば自然界ではこぼれ種でも発芽して開花するくらい丈夫です。

種まきの方法

種まき用の土を使用して、箱などにばらまきで種まきをします。発芽率はとても良いので種ができるだけ重ならないよう均一になるようにするのがポイント。葉が2枚くらい出たところで良い苗を選んでポットにあげ、そのまま植え付けまで大きく育てるのがこの花の植え方です。


栽培のポイント

種まきの具体的な時期は9-10月。日本では開花時期が5-6月となりますので、種を採取して夏が終わって涼しくなったころに種まきをするのがちょうどよいタイミングとなるでしょう。

アグロステンマの育て方4.植え方・植え替え

植え付けや植え替えは春におこなうものと思っていると、失敗することも多いこの花の植え方をポイントをおさえて解説します。他では難しいことはありませんが、この時期だけは気をつけておかないと花が咲かないということにもなりますのでご注意ください。

アグロステンマの植え方・植え替え時期

アグロステンマの植え方は少し変わっていて、冬の寒いうちに苗の植え替えを完了させます。目安としては年内の霜が降りる前までの時期を目標として苗づくりをはじめてください。

植え付け植え替えのやり方

Photo by "KIUKO"

土づくりを参考にして植え付ける2週間前には土壌の中和や元肥をすき込む作業を終わらせておきましょう。植え付ける株間は30センチほど広めにとってください。もし冬に植え付けができない場合は早春にもう一度種まきをして遅くても3月ころまでには植え付けを完了させてください。遅くなると成長せず花が咲きません。

栽培のポイント

冬の植え付けはアグロステンマの花を咲かせる上で春では遅いため肝心な作業となります。一般的には春に植え付けというものが多いため、冬の作業は不慣れな方も多いでしょうが暖かくなってからでは間に合いませんので年が開ける前に終わらせてしまいましょう。

アグロステンマの育て方5.その他のお世話

この植物は草丈は1メートルほどになりますが茎が細くて日本の春一番などの直撃を受けると花を待たずに折れてしまうこともあるでしょう。そんなことにならないよう、背が高くなってきたら支柱を立ててあげてください。

アグロステンマの支柱立て

アグロステンマの植え方にもよりますが、群生させている場合はそれを囲む形で支柱を4隅に立て紐で花を囲んでしまうのが良い方法でしょう。風に押されてもアグロステンマ同士が支え合い、支柱よりも外へは倒れないので1本1本にかかるダメージが少なくて済みます。株間が広くてそれでは足りない場合は1本ずつ支柱を設置する方法をお試しください。

支柱立ての時期

草丈と風の強さを見て支柱立ての時期を決めますが、春暖かくなると一気に伸びますのでその頃が支柱立ての時期と見ておくと良いでしょう。

栽培のポイント

支柱立ての他に冬に植え付けをすることで、霜が降りるような場所では植えた植物の根が地上に持ち上げらてれ乾いて枯れてしまうことも時たまおこります。霜でザクザクという朝はアグロステンマの株を見てまわり、根が出ているようなら指で土の中に戻してあげてください。

アグロステンマの育て方6.増やし方

細い茎を持った背の高い植物で、増やす方法はひとつしかありません。花が咲いた後に種を収穫してとっておくことで、翌年も同じように花を咲かせることができるでしょう。


アグロステンマは種まきで増やす

アグロステンマの花が気に入ったなら、自分で種を収穫して翌年の苗を作りましょう。花は6月頃に終わりますのでそのあと放置して種を収穫します。夏場の暑さがおさまったら、種まき用の土にばらまきして成長のよい健康な株を苗として育ててから年内には地植えや鉢植えとして植え替えて育てましょう。

こぼれ種でも増えるので種まきは簡単

種まきのやり方は上記でご説明しているので割愛しますが、そのまま放置していてもこぼれた種が秋の涼しくなった頃に発芽して翌年また花を咲かせたりします。環境があいさえすれば、いつの間にか去年のアグロステンマがまた咲いていたということも。確実に翌年も栽培したいという方は、種まきで苗を作り春に植え替えをしてください。

挿し木には不向きな植物

アグロステンマの挿し木で検索される方も多いようですが、この花は1年草の草花となっており挿し木には不向きです。冬になるとすっかり枯れてなくなってしまい地下に残るものもありませんので、秋に種まきをして苗を作る植え方・増やし方をしてください。

栽培のポイント

種まきで育てた苗は春になってから植え付けをする植え方が多いですが、この花に関しては年内には花壇や鉢に植え付けてしまわないといけないのがこの植物の栽培ポイント。霜が早めに降りるような地域では植え付け時期をできるだけ早めてください。植えるタイミングを逃してしまいます。

まとめ

アグロステンマは畑の王様!可憐な花を楽しもう

出典: https://shop.r10s.jp/nogyoya/cabinet/flower/aki/5200085.jpg

畑の小さな王様といわれるほど群生したアグロステンマには独特の美しさや威厳のようなものも感じられるでしょう。1本2本植えるのではなくたくさん咲かせた方が映える花です。植え替えのタイミングが独特なので、その時期を逃さないよう気をつけて栽培してください。ピンクや白の背の高い花は花壇の立体感を出すのにとても役立ってくれますので、是非あなたの庭造りに加えてみてはいかがでしょうか。

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