はじめに
イタリアンのメニューに、全く知らない単語が並んでいて焦った経験はありませんか?アンティパストミストとは何語?プリモピアットとは何語?と聞きなれない言葉に戸惑ってしまいますよね。
イタリアンはフレンチに比べてカジュアルな印象がありますが、イタリアンならではのマナーも多く存在しています。イタリアンレストランのメニューには、決まった見方があります。
メニューの見方やマナーについて知って、イタリアンレストランでの失敗を避けましょう!アンティパストミストとは何語なのか、その意味についてもご紹介します。
アンティパストとは?
アンティパストとは何語?
イタリアンのメニューでよく目にする、アンティパストとはそもそも何語なのでしょうか?アンティパストはイタリア語で「前菜」という意味です。日本では通常、おかずを一度にテーブルに並べて同時に食べ進めていくことが多いです。
しかしイタリア料理はそうではありません!アンティパスト(前菜)から順番に一皿ずつ食べていきます。
アンティパストと聞くと敷居が高そうに聞こえますが、特に手の込んだ料理というわけではありません。切って乗せるだけだったり、作り置きしておけるものだったり、簡単にできるものが多いです。パスタをゆでている間に手軽なアンティパストをつまむというのが、イタリア流の食事の楽しみ方ですね。
アンティパストの種類
アンティパストには、アンティパストフレッドとアンティパストカルドというものがあります。アンティパストフレッドはイタリア語で冷たい前菜、アンティパストカルドはイタリア語で温かい前菜という意味です。
アンティパストフレッドとアンティパストカルドを両方食べる際は、基本的には先にアンティパストフレッド(冷たい前菜)を食べてからアンティパストカルド(温かい前菜)を食べることが多いです。
アンティパストフレッドは「カルパッチョ」や「生ハムとメロン」、アンティパストカルドは「フリット」などがメジャーな前菜です。
アンティパストミストとは?
アンティパストミストとは何語?
アンティパストミストは、イタリア語で前菜の盛り合わせという意味です。盛り合わせなので、数種類の前菜が一度に楽しめます。どの前菜を食べるか迷ってしまったときは、アンティパストミスト(前菜盛り合わせ)を頼むのがおすすめです。
ハムやチーズ、カルパッチョやフリットなど、アンティパストフレッドとアンティパストカルドがバランスよく楽しめます。似たものですとフリットミスト(揚げ物盛り合わせ)やアッフェタートミスト(生ハム盛り合わせ)がある場合もあるので、食べたいものに合わせてメニューを選びましょう。
アンティパストミストは家でも作れる
アンティパストミスト(前菜盛り合わせ)は手の込んだ料理というわけではないので、家でも簡単に作ることができます。品数が一気に増えてテーブルが華やかになるので、ホームパーティーなどの前菜としてとてもおすすめです!自宅で大人数分の料理をすると、どうしても複数の献立を同時に完成させるのは難しいですよね。
そういった時でも、アンティパストミスト(前菜盛り合わせ)を用意しておけば、前菜を食べている間に次の料理の準備ができて一石二鳥です。アンティパストミスト(前菜盛り合わせ)は作り置きができるメニューが一般的なので、ホームパーティーなどの際も前もって準備でき助かりますよね。
イタリアンで失敗しないマナー
お店の選び方
イタリアンレストランには、大きく分けてリストランテ・トラットリア・バールの三種類のお店があります。種類によってお店の格式が異なるため、適した服装やシチュエーションが異なります。お店を選ぶ際は気を付けましょう。
リストランテは、イタリアンレストランの中で最も格式が高いレストランです。コース料理がメインで、お値段も高めのお店です。特別感があるお店なので、記念日のディナーなどにおすすめですよ。
トラットリアはコース料理もアラカルトも頂けるような、肩ひじを張らずに食事が楽しめるお店です。バールはトラットリアよりもさらにカジュアルな、お酒を楽しむことを目的としたレストランです。
カトラリー・ナプキンの使い方
ナプキンの使い方や、カトラリーの使う順番に迷ったことはありませんか?正しい使い方をマスターして、イタリアンレストランで失敗しないようにしましょう。テーブルに並べられたカトラリーは、外側にあるものから順番に使用していくのがマナーです。
また、日本ではパスタを食べる際にフォークとスプーンを使いますが、実はフォークだけで食べるのが正式なイタリアンのマナーです。
一回一回少なめに巻くようにするとうまくいきますよ。ナプキンは二つ折りにして膝の上にかけます。口元の汚れを拭きたいときは、二つ折りの内側の部分で拭くようにしましょう。席を一時的に外すときは、ナプキンを椅子に掛けるのが正しいマナーです。
食べる順番が大事!
イタリアンレストランのメニューには食べる順番があります。いきなり最初にパスタを食べたり、食後にカプチーノを飲むのも実はマナー違反なんですよ!意外と陥りがちなミスなので気を付けましょう。
正しいイタリアンの料理の流れを知って、気持ちよくイタリアンを楽しみましょう。イタリアンのコースにおける、基本的な料理の流れをご紹介します。
イタリアンのマナー:①アンティパスト
アンティパストは前述のとおり、イタリア語で前菜という意味です。メニューではアンティパストフレッド(冷たい前菜)とアンティパストカルド(温かい前菜)に分かれて書かれている場合もあります。日本の感覚ですと、パスタとドリンクだけを頼んで食事を終わらせてしまっても問題がないように思えますが、これは大きなマナー違反です!
ある程度の格式のあるイタリアンレストランだと白い目で見られかねないので避けましょう。
アンティパストにはこれからの料理を楽しむため、胃を起こすという役割もあります。アンティパストをないがしろにせず、味わいながらゆっくりと次のプリモピアットを待つのがイタリア流ですよ。
イタリアンのマナー:②プリモピアット
プリモピアットは何語なのかわかりづらい単語ですよね。「プリモ」はイタリア語で「第一」という意味で、「ピアット」はイタリア語で「お皿」という意味です。
つまり、プリモピアットはイタリア語で第一のお皿という意味になります。アンティパストという前座を終え、ようやく食事のスタートに立ったという意味あいです。
プリモピアットは、主にパスタやリゾット、スープのことをさします。複数のプリモピアットを食べる場合は、基本的にはスープ、パスタ、リゾットの順に食べることが多いので、覚えておきましょう。
イタリアンのマナー:③セコンドピアット
セコンドピアットは、イタリア語で第二のお皿という意味です。メインディッシュとなるお肉やお魚のことをセコンドピアットといいます。イタリアンのメインというと、ついついパスタを思い浮かべてしまいがちです。
しかし、イタリアンの本当のメインは肉料理や魚料理です。セコンドピアットのお肉やお魚がしっかりと味わえるように、お腹の配分を考えて食べ進めましょう。
プリモピアットと同じように、複数のセコンドピアットを食べる際は順番があります。魚料理、肉料理の順で食べることが多いでしょう。コース料理ですと、魚料理と肉料理の間にシャーベットなどの口直しを挟む場合もあります。
イタリアンのマナー:④コントルノ
コントルノとは、イタリア語で付け合せや副菜という意味です。必須ではありませんが、サラダや野菜料理を食べる場合はこのタイミングで食べましょう。セコンドピアットと同時に食べる場合もよくあります。
プリモピアットもセコンドピアット、あまり野菜が摂れないメニューが多いですよね。そのため、コントルノで野菜を摂って栄養バランスを良くします。
メジャーなメニューだと、フレッシュサラダやホウレン草のソテー、温野菜などがあります。イタリア料理のフレッシュサラダには、たいていドレッシングはかかっていません。卓上にある塩とビネガー、オリーブオイルを使って、自分の好みの味にするのがイタリア流です。
イタリアンのマナー:⑤ドルチェ・コーヒー
ドルチェはイタリア語でデザートという意味です。イタリアンレストランでおなじみですよね。ティラミスやパンナコッタ、ジェラートなどがメジャーなドルチェです。また、イタリアではフレッシュフルーツもドルチェと呼ばれます。
日本ではなかなか見かけませんが、イタリアではリンゴがまるごと出てくるときもあります。その場合は自分で皮をむきましょう。
食後にはコーヒーや紅茶、食後酒を飲んで食事を終わりとします。この場合のコーヒーは、エスプレッソを選ぶのが一般的です。カプチーノなどは朝に飲むものと言われているので、避けた方が無難でしょう。
アンティパストミストの簡単レシピ
イタリアンのフルコースのレシピをご自宅で再現するのは至難の業ですが、アンティパストミスト(前菜盛り合わせ)のレシピだけなら簡単に再現することができます。イタリアンの雰囲気が手軽に味わえるのでおすすめですよ。家でも手軽にできるレシピをご紹介します。
洋風アンティパストミスト
洋風アンティパストミストの材料
材料 かにと小松菜の春巻き(かに身:60g、小松菜:4株、ライスペーパー:4枚、トマトソース:大さじ4[にんにく:1片、たまねぎ:1/2個、ホールトマト:1缶、バジルの葉:2~3枚、オリーブオイル:適量、塩:適量]) ズッキーニのカネロニ~ほたての詰め物~(ズッキーニのスライス:4枚、詰め物[ほたて貝柱:50g、生クリーム:40ml、ピンクペッパー:適量、パセリ:適量、塩・白こしょう:適量]) ゴルゴンゾーラのムース(ムース[ゴルゴンゾーラチーズ:60g、生クリーム:35ml、板ゼラチン:1.5g、ブランデー:5ml、卵白:1個分]、はちみつ:適量、くるみ:少々) フルーツトマトのバルサミコソース(フルーツトマト[80g前後のもの]:1個、バルサミコ酢:適量、エクストラバージンオリーブオイル:適量、塩:少々、バジルの葉:4枚)
前菜4品を盛り合わせたアンティパストミストのレシピです。品数も豊富で彩りもあるので、とても華やかなレシピですよね!かにやホタテのアンティパストフレッド(冷たい前菜)がメインの前菜盛り合わせレシピなので、白ワインがとても合いますよ。作ったトマトソースやバルサミコソースは、他の料理にも活用できるのがうれしいレシピですよね。ホームパーティーやクリスマスパーティーなどでこのレシピを出したら、大盛り上がり間違いなしですよ!
洋風アンティパストミストの詳しい作り方
少し手間はかかりますが、その手間をかける価値がある出来栄えですよ!難しい工程は特にないので、前日にできるところまであらかじめ仕込んでおくのもおすすめです。
まとめ
アンティパストミストの意味やマナーを知って楽しもう!
イタリアンで失敗しないためのマナーや、アンティパストミストとは何語なのか、その意味やレシピについてもご紹介しました。いかがでしたか?イタリアンは私たちにとってフレンチよりも身近だからこそ、改めてマナーを学ぶ機会がありませんよね。この機会にイタリア料理について知り、不安を解消してイタリアンを楽しみましょう!
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