ネスプレッソ C40RE
ボンマック BME-100DARMAR
デロンギ EC152J
モカエキスプレス#6
エスプレッソはイタリアの文化!
エスプレッソとはイタリア生まれのコーヒーの事で、浅めに焙煎し極細に挽いたエスプレッソ豆を使った、イタリアのコーヒーの代名詞とも言える飲み物です。
本場イタリアでのエスプレッソの飲み方は、朝仕事に行く前やランチの後、僅かな休憩の間やディナーの口直しと、基本的にはいつの時でもエスプレッソをさらっと楽しむのが特長です。イタリアではエスプレッソは日常生活に溶け込んだ、欠かすことの出来ない文化と言えます。
エスプレッソの歴史と拡散
9世紀ごろ、エチオピアの羊飼いが、食べると爽快な気分になって元気の出る赤い木の実を見つけました。その実を食べて毎日元気に仕事を頑張っている羊飼いの様子を、たまたま通りかかったイスラム教の僧侶が見て、その不思議な力に驚きました。
僧侶は寺院に赤い実を持ち帰ると、眠気が取れて元気が出る「魔法の豆」として、秘薬として愛用しました。その後僧侶たちを通じてイスラム教圏内全土に拡散し普及していきました。
エジプト・トルコを経てヨーロッパに拡散
秘薬として扱われていたこの赤い木の実は、やがて煮詰めて液体にしたり、炒って使われるようになりました。すると高い香りと深い味わいが好まれ、「コーヒー豆」として拡散され一般にも普及していきます。
16世紀に入るとエジプトからトルコに渡り、石臼で挽いて煮出して飲む「トルココーヒー」が誕生します。トルココーヒーはイスタンブールを訪れていたイタリアの商人たちにも愛され、イタリア全土に拡散し普及していきました。
デミタスカップの誕生
さて、エスプレッソといえばイタリアの文化として広く普及していますが、基本的にエスプレッソは、デミタスカップという一般的なコーヒーカップより小さめのカップで楽しむことが特長として広く拡散しています。このデミタスカップが誕生した背景にはナポレオンの政策が大きく関わっていたとされています。
デミタスカップを生んだナポレオンの政策とは
19世紀ヨーロッパ大陸を制したナポレオンは、経済制裁として大陸封鎖令を発令しました。そのため深刻なコーヒー豆不足となり、すでにコーヒーが文化として広く普及していたイタリアではたくさんのコーヒー店が倒産する事態に陥りました。
そんな中ローマのカフェ・グレコでは豆の量を減らし値段を安くして小さなカップでの提供をはじめました。これがイタリアのエスプレッソ文化を代表するデミタスカップが拡散した始まりとされています。
エスプレッソマシンの誕生
イタリアのコーヒー文化の歴史の中で、エスプレッソ自体が誕生したのはその約1世紀後のことでした。1903年、イタリアの実業家ルイジ・ペッツェーラが世界初のエスプレッソマシンを開発します。
その後、1933年に世界的なエスプレッソ専門メーカーであるillyの創業者、フランチェスコ・イリーがセミオートマチックのエスプレッソマシンを開発すると、イタリア全土に急速に普及し、イタリア人の生活に欠かせないエスプレッソ文化が発祥したと言われています。
イタリアのエスプレッソから世界のエスプレッソへ
イタリアの文化として全土に普及したエスプレッソは、フランスでも受け入れられ楽しまれていました。そのエスプレッソがアメリカに上陸すると、シアトル系のコーヒーチェーンによって様々なフレーバーなどのアレンジが加えられ、急速に全米に普及しました。
そしてアメリカだけでなく日本をはじめとする様々な国で様々な飲み方のできる飲み物として世界中に拡散することになったのです。
ラテ・カプチーノ・マキアートはエスプレッソをミルクでアレンジしたもの
シアトル系のコーヒーチェーンによって世界中に拡散されたコーヒーは、我々日本人にもお馴染みのラテやカプチーノなどとして、様々な飲み方で親しまれています。実はこれらのコーヒーは全て、アレンジされたエスプレッソが基本となっています。
カフェラテはイタリア語でコーヒー牛乳という意味で、エスプレッソにミルクを入れたものです。ミルクを泡立ててエスプレッソに加えるとカプチーノ。泡立てたミルクを少量加えたものがマキアートと呼ばれています。
エスプレッソの正しい飲み方!エスプレッソの基本
エスプレッソは濃厚で苦いイメージがありますが、本場イタリアのエスプレッソはサラッとしていて飲みやすく、あっさりとした味わいをしています。エスプレッソはマシンで一瞬のうちに圧をかけて抽出するので、抽出時間は一般的なドリップ方式よりも短くなります。その抽出方法がコーヒー特有の雑味や苦味、カフェインを抑えているのです。
エスプレッソの正しい飲み方!抽出方法
日本で一般的に普及しているコーヒーの淹れ方は、コーヒー豆を紙のろ紙でこして抽出するドリップ方式が一般的です。それに対してエスプレッソの抽出の特長は、細く挽いた豆にエスプレッソマシンで圧力をかけ、豆の中を瞬間的に水蒸気状のお湯を通して抽出します。
そのためコーヒー豆とお湯が触れている時間が短くなり、コーヒーの雑味が出る前に旨味と深いコクだけを引き出す事ができるのです。
エスプレッソの正しい飲み方!イタリア人の嗜み方
エスプレッソには何も加えずストレートで、濃厚な苦味を楽しむイメージがありますが、本場イタリアでの基本的な飲み方はティースプーン1、2杯の砂糖を加え、一気にさらっと飲み干すのが正しい嗜み方とされています。
エスプレッソの苦味と砂糖の甘みをもって、完璧なコク、香り、味わいを楽しむのが本場イタリアでのエスプレッソの嗜み方です。
エスプレッソの正しい飲み方!砂糖の味わい方
イタリア流の嗜み方は、ティースプーンに1、2杯の砂糖を加えていただくのが正しい飲み方とされています。ほろ苦いエスプレッソに溶け出した砂糖の味わいを最後まで楽しむのも、イタリア流のコツがあります。砂糖を入れた際はエスプレッソの上層部のクレマと呼ばれる泡立った部分を壊すことなく軽く掻き混ぜ、一気に飲み干します。
砂糖をスイーツとして楽しむ
一気に飲み干したカップの底には、エスプレッソの味と香りを纏った砂糖が沈んだままになっています。その砂糖をティースプーンですくっていただきます。
コーヒー豆の苦味と酸味の染み込んだ砂糖は、コーヒーと一緒に楽しむスイーツのようで、一気に飲み干したエスプレッソの香りと砂糖の甘みの名残を楽しむのも本場の嗜み方の特長とされています。
エスプレッソの正しい飲み方!エスプレッソの特長
エスプレッソの特長は、淹れたてのほんの10秒の間に楽しめる三層の旨味にあるといえます。上層部が「クレマ」、二番目の層が「ボディ」、そして最下部の層が「ハート」という、三層に分かれているのがエスプレッソの完璧な理想の状態とされています。
上層部の黄金の泡「クレマ」
上層部には美しい黄金の泡「クレマ」と呼ばれるクリーミーな泡の層があります。滑らかできめ細かく、お砂糖を入れるとゆったりと沈み込んでいくのが理想的なクレマと言われています。クレマの深い香りと味わいで、エスプレッソの出来を判断することができるとも言われています。
コクや深みを感じる中層部「ボディ」
中層部には「ボディ」と呼ばれ、豆本来の味わい、コク、深み、厚みを感じる層が存在します。豆の種類による味わいや、焙煎の深みや重みも、この「ボディ」に凝縮されています。
最下部の「ハート」
抽出した豆の香りの全てが含まれているのが、最下部の「ハート」と呼ばれる層です。抽出したての香ばしく拡がる香りから、口に含んで飲み干した後、鼻に通る深い香りまで楽しむ事ができます。その香りまでを楽しむのがイタリア流の正しいエスプレッソの嗜み方の特長です。
エスプレッソの正しい飲み方!飲むのではなく嗜む
エスプレッソが文化として普及している本場のイタリアでは、一日の区切りごとにエスプレッソを楽しみます。飲み方としては本場では一気に飲み干してしまうのが正しい嗜み方です。
エスプレッソは一杯の分量が少ないので、2,3口で一気に飲み干し、「アフターテイスト」と呼ばれる鼻に残る香りや、舌に残る味わいを楽しむ事も正しいエスプレッソの嗜み方とされています。
エスプレッソの正しい飲み方!家庭で味わう方法
エスプレッソマシンといえば、コーヒー豆に高い圧力を掛けて抽出する専門的な機械です。一般的なイメージとしては業務用で、何百万円もする高価で大きな機械が思い浮かびます。しかし最近では、一万円以下で家庭で気軽にエスプレッソが楽しめる、高性能なマシンもたくさん普及しています。
ネスレ:ネスプレッソ
ネスプレッソ C40RE
スイスの飲料メーカー、ネスレが家庭用にエスプレッソ専用マシンとして提供しているのがネスプレッソ。別売りの専用カプセルをセットするだけで、簡単に本格的なエスプレッソが楽しめます。
小さくてコンパクトなボディにネスレのコーヒーに対するノウハウが全て詰まった優秀なエスプレッソマシンです。ブラック、ミルク加熱、ミルク泡立てのモードを選べるので、カフェラテにしたりマキアートにしたりとお好みの飲み方で楽しむことができます。
ラッキーコーヒーマシン:ボンマック
ボンマック BME-100DARMAR
コーヒーマシンの販売や開発、レンタル、メンテナンスまで幅広く手掛けるラッキーコーヒーマシン株式会社の自社ブランド、ボンマック。このボンマックの家庭用エスプレッソメーカーは、ミルクフォーム機能付きで、簡単で手軽に本格的なエスプレッソを楽しめます。
デロンギ:エスプレッソ・カプチーノメーカー
デロンギ EC152J
イタリアの総合電機機器製造メーカーのデロンギから販売されている、エスプレッソ・カプチーノーメーカー。理想的な分量、配分で一杯分ずつプレスした専用のカフェポッドで簡単にエスプレッソを楽しめます。
業務用と同じ9気圧、90度で抽出されるエスプレッソは、本格的なカフェの味わいを実現します。高性能スチームノズルでミルクフォームを楽しむこともできます。
エスプレッソの正しい飲み方!キャンプで楽しむ方法
コーヒー豆とお湯に圧力を掛けて抽出するエスプレッソは、専用のエスプレッソマシーンを使います。そのため自宅や、ましてやキャンプやアウトドアでは楽しむ事ができないと思っている方も多いと思います。
しかし、イタリアでは必ず一家に一台はあると言われているマキネッタというな簡易のエスプレッソメーカーなら、アウトドアでも手軽に本格的なエスプレッソを楽しむ事ができます。
ビアレッティのマキネッタ:Moca Express
モカエキスプレス#6
イタリアの家庭用調理器具メーカーのビアレッティのマキネッタ、モカエキスプレス。機械式ではなく直火式なので、直火があればいつでもどこでも美味しいエスプレッソを楽しめます。
下部のタンクに水を入れ、中間部にあるフィルターバスケットにコーヒー豆をすり切りで入れます。上部をタンクにセットして直火にかけると、沸騰したお湯が内部のノズルを通り上部に噴き上がってエスプレッソが抽出される仕組みです。
キャンプでも本格的な一杯を楽しめる
直火で抽出できるのが特長なので、自宅でもキャンプ場でも気軽にエスプレッソを楽しむことができます。取り扱いも簡単で、分解して丸洗いできるのも嬉しいポイントです。一人分の1cupのエスプレッソから18cup分までサイズを選べるので、人数や用途に応じて使い分けができます。
まとめ
エスプレッソの正しい飲み方と、イタリア人の基本の嗜み方をみてまいりました。エスプレッソはコーヒー通の飲み物と思っていましたが、私たちが普段親しんでいるラテやカプチーノなども全てエスプレッソが基本となっています。
またエスプレッソメーカーを使えば、家庭やアウトドアでも簡単にエスプレッソを楽しむことができる事もわかりました。次回のキャンプではこのエスプレッソメーカーを使って、普段のコーヒーをエスプレッソに変えてみるのも楽しいかもしれません。
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