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イタリアンのマナーを知ろう!失敗しないレストランでのテーブルマナーを解説!

デートやお祝い事によく使われるイタリアンレストランですが、あなたはイタリアンの正しい作法やマナーを知っていますか?カジュアルに思えるイタリアンにもしっかりとテーブルマナーが存在します。今回はレストランで失敗しない正しいイタリアンのテーブルマナーを解説します。
更新: 2021年8月3日
くるみぱん
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意外と知らないイタリアンのマナーを知ろう!

イタリアンというとおしゃれでカジュアルな料理をイメージしますが、実はフランス料理と同じくらい作法やテーブルマナーが存在しています。今回はディナーデートや記念日、お祝い事などでよく使われるにも関わらず、意外と知らない人が多いイタリアンのテーブルマナーについて一から学んでいきたいと思います。

イタリアンってどんな料理?

イタリアン=イタリア料理

イタリアンとはわかりやすく言うとイタリア料理のことです。イタリアで食べられることの多い料理の総称で、主にオリーブ油やチーズやバターといった乳製品をよく使われる料理や食事が多いです。イタリア料理は地方によってそれぞれ違う特徴があることも多く、素朴でシンプルな料理法の食事が多いのも特徴です。

イタリアンレストランの種類

イタリア料理を食べられるイタリアンレストランには実はその格式や営業形態によっていくつか種類があります。ここではよく耳にするイタリアンレストランの種類についていくつかご紹介します。

リストランテ

イタリアンレストランで最も格式が高く値段も高級なことが多いのが、リストランテです。食事は基本的にコース仕立てになっていて、営業時間はランチタイムとディナータイムの二部構成になっていることが多いです。

トラットリア

トラットリアはリストランテのようなコースでの食事もできますが、アラカルトで数皿オーダーしてシェアという食事方法もできるややカジュアルなレストランです。
こちらもリストランテ同様、ランチとディナーの二部構成となっています。

ピッツェリア

ピッツェリアはピザ専門のレストランです。比較的カジュアルなお店が多く、ランチとディナーの区切りがなく営業時間も夜遅くまで開いていることが多いようです。

バール

バールはかなりカジュアルな立ち飲みスタイルのレストランです。先にオーダーと会計を済ませてからレシートをスタッフに渡して商品を受け取るスタイル。朝から夜遅くまで開いているお店がほとんどです。

イタリアンの基本的なディナーコースの構成

イタリアンのコースの流れを知ろう

イタリアンレストランでランチやディナーなど食事をするときにはコース料理を食べることが多いと思います。イタリアンのテーブルマナーを知るうえで、コース料理のだいたいの流れを知っておくとマナーも頭に入りやすいですのでまずはイタリアンのコースの基本的な流れをご紹介します。

まずは前菜からスタート

イタリアンのコースはまずアンティパストと呼ばれる前菜からスタートします。つづいてプリモピアットのパスタ、セコンドピアットの主菜と続きます。そしてパンとサラダが出されて、デザート、コーヒーとなります。

最後はコーヒーや紅茶で〆る

コースの〆はコーヒーや紅茶、食後酒をいただくことが多いのですが、ここで一つ知っておいてほしいイタリアンのマナーとして、ディナーの食後のコーヒーはエスプレッソを飲むということがあります。カプチーノを飲む日本人も多く見られますが、厳密にいうとこれはマナー違反で、カプチーノは午前中に飲むものですので覚えておきましょう。

イタリアンの食事の前のテーブルマナー

椅子の座り方

それではここから、イタリアンのテーブルマナーについて食前のマナー、食事中のマナー、食後のマナーにわけて解説していきたいと思います。まずは食事が始まる前のマナーとしていくつか注意してほしい点をお話しします。

食前のマナーで気になるのが椅子の座り方です。椅子に座るときはお店の方が軽く椅子を引いてくれますので、椅子の左側から椅子の前に体を入れ、ゆっくりと腰を下ろします。このとき、音をたてないように座るのがマナーです。

荷物の置き場所


続いて持っている荷物の置き場ですが、椅子の背もたれと背中との間に置くのが正しいマナーです。お店によっては荷物用のかごを用意してもらえますので、その場合にはかごの中へ入れましょう。

携帯電話はマナーモードに!

イタリアンレストランに限らず、お店に入ってテーブルに着いたら携帯電話やスマートフォンは電源を切るか、マナーモードに変更するようにしましょう。せっかく美味しい食事をしているときに電話で席を立つのはあまり良いとは言えませんし、周りのお客さんにも迷惑です。レストランに入ったら食事に集中できる環境を整えるのがマナーでしょう。

イタリアンの食事中のテーブルマナー

カトラリーの使う順番

イタリアンのレストランの中でもリストランテのような格式のあるレストランでは、カトラリーははじめからコースメニューに沿ってテーブルにセットされていることが多いです。カトラリーを使用するときは外側から順番に使用するのがマナーです。

もしナイフやフォークを落としてしまったら、自分で拾わずに手を挙げてスタッフに拾ってもらい新しいナイフやフォークを受け取ります。
 

ナイフとフォークの持ち方

ナイフやフォークの持ち方についてですが力を入れずにいつも通りの持ち方で構いません。サラダやパスタを食べるときなどはフォークを鉛筆持ちでOKです。お肉や魚などを切るときはナイフを使いますが、力を入れすぎたり、カチャカチャと音をたてないようにして使用するのがマナーとなっています。

ナプキンの使い方

意外と知らないのがナプキンについてのマナーや使い方です。ナプキンはテーブルにセットされていたら一度広げて二つ折りにして、ひざの上にかけます。指や口元が汚れてしまったらこのナプキンを使って拭きます。汚れている部分が他人に見えないように内側の布で拭くのがマナーです。

席を立つときはナプキンは椅子にかけておきます。退席するときは軽く折りたたんでテーブルの上に置きます。

イタリアンの食後のテーブルマナー

たばこを吸わない

イタリアンレストランでの食事マナーのうち、食後に気を付けたいマナーはまずタバコを吸わないということです。レストランの中には喫煙OKなレストランもありますが、ほかのお客さんはまだ食事をしている最中ということも多いです。食後の一服はお店を出てからにしてくださいね。

料理別に解説!イタリアンの正しい食べ方

料理ごとに食べ方のマナーがある!

イタリアンというとどんな料理を思い浮かべますか?よく知られているのはパスタやピザ、鶏肉を使ったお料理などでしょうか。イタリアンにはいろいろな種類の料理がありますが、その料理ごとに食べ方のマナーというものがあります。次の章からは、イタリア料理の種類ごとに食べ方のマナーをご紹介します。

スープの食べ方のマナー

スープはスプーンですくって食べる

スープの食べ方のマナーは、まず音をたててすすらないということと、スープを食べる時にはスプーンを使って食べることがあります。スープのお皿は手で持たずに、手前側からスプーンを動かしてスープをすくいます。

スープを飲み終わったら?

スープは残り少なくなったら器を少し傾けてスプーンですくって飲みましょう。カップに口を付けて飲むのはマナー違反ですが、最後まできれいに飲めなくてもマナー違反ではありません。また飲み終わったらスプーンはスープ皿の向こう側に置いておきます。

パスタの食べ方のマナー

スプーンは基本的に使わない

パスタ麺を食べるとき、スプーンとフォークを使って麺を食べる食べ方が正しいマナーだと思っている方が多いようですが、これは正しい食べ方のマナーではありません。

パスタは基本的にスプーンは使わずにフォークだけで巻いて食べます。スープパスタの場合にはスプーンも用意されますが、スプーンとフォークは同時に使わずに、パスタをフォークで、スープをスプーンでという食べ方が正式です。

ボンゴレなど貝の入ったパスタの食べ方

イタリアンではボンゴレなど貝が入ったパスタメニューも多く見かけます。はじめに貝をすべて貝殻から外して食べる食べ方をしている方も多いようですが、これは大人はマナー違反です。1つか2つ、貝殻から身を外すほうがスマートですので、食べるごとに貝の身を外すようにしましょう。

パンの食べ方のマナー


パンはちぎって食べるのが正しいマナー

イタリアンのディナーやランチのコースでパンが出てくることも多いですが、パンの正しい食べ方のマナーはどのようなものでしょうか。パンは一口サイズに手でちぎって食べるのがマナーです。パンに直接かぶりつくのはマナー違反ですし、美しくないのでやめましょう。

料理のソースを付けて食べるのは場所によってはNG

パスタやお肉料理、お魚料理のソースをパンにつけて食べるというのは、基本的にマナー違反ではありません。お料理のソースまできれいに食べることは、シェフにとってもとてもうれしいものです。

しかしレストランのランクによってはあまりそれをよしとしない場所もあります。料理のソースをパンにつけて食べるという食べ方は、レストランの雰囲気を見てOKかどうか判断してください。

ピザの食べ方のマナー

1カットずつお皿に取り分けて食べるのがマナー

イタリアンの代表料理であるピザにも食べ方のマナーがありますのでご紹介します。まずピザはホールで運ばれてくることが多いため、食べるときは1カットずつお皿にとって食べます。

このとき、出来立てのピザですとチーズが伸びますので、伸びたチーズはフォークで切ってお皿に運びましょう。2カット目を食べるときは、時計回りにピースを取るというマナーもあります。

ピザは手で食べてもOK

普段ピザは手で食べるという人がほとんどだと思いますが、レストランでピザを食べる場合でも手で食べてもマナー違反ではありません。食べにくい場合にはフォークとナイフを使ってももちろんOKです。手が汚れたらナプキンできれいに拭きましょう。

残ったチーズや具はフォークで食べる

ピザを食べていて、お皿の上にチーズや具材が残った場合のマナーはどうなっているのでしょうか。残ったチーズや具はそのままですとあまり見栄えも良くありませんので、フォークですくってきれいに食べましょう。

特に注意したいイタリアンのテーブルマナー

料理のお皿を交換しない

ここまで基本的なイタリアンのテーブルマナーや料理ごとのマナーをご紹介してきましたが、ここからはそれ以外にも気を付けておくべきイタリアンのマナーについてご紹介したいと思います。

まずはじめにやってしまいがちなマナー違反行為は、食事中にお皿を交換する行為です。別々の料理をオーダーした場合、ちょっと一口交換しようとお皿ごと交換することがありますが、これはマナー違反です。この場合には、小皿に取り分けて相手の皿のお料理を食べるようにします。

パスタを音を立ててすすらない

続いてはパスタを食べるときですが、麺をすすって音を立てて食べるのはマナー違反です。パスタはフォークに数本巻いて一口大にして口に運ぶのが正しいマナーです。決して麺をすすらないように気を付けましょう。

料理の写真を勝手にパシャパシャ撮らない

最近よく見られるマナー違反としては、おしゃれなお料理やレストランをSNSにアップしようとパシャパシャ写真を撮る行為です。カメラのシャッター音は意外と大きくてお店に響きますし、勝手に写真を撮られる行為もあまり良いものとは言えません。さらに写真を撮っている間にお料理も冷めてしまいます。

料理がきれいで写真を撮りたい気持ちはわかりますが、マナー上よくありませんので控えてください。

イタリアンレストランにふさわしい服装とは

イタリアンレストランにはどんな服装で行くのがマナー?

イタリアンレストランでディナーデートに行く!という場合、どんな服装で行っていいのか悩むことはありませんか?カジュアルな雰囲気のレストランなのか格式あるレストランなのかでマナーとなる服装の基準も異なってきますが、ここではイタリアンレストランに行くときのおすすめの服装をご紹介します。

イタリアンにおすすめの服装~リストランテ編①

イタリアンレストランにふさわしい服装は、レストランの格式やランチなのかディナーなのかでも、マナーが違ってきます。まずはイタリアンレストランの中でも格式のあるリストランテへ行くときにおすすめの服装をご紹介します。

リストランテなどかしこまったレストランに行くときには、フォーマルな服装が基本です。男性ならジャケットを着用すれば間違いないでしょう。かといって、かっちりとしたスーツで決める必要はありません。ジャケットの中にはカラーシャツを合わせたり、柔らかい素材のジャケットを選ぶと良いでしょう。

イタリアンにおすすめの服装~リストランテ編②

ではリストランテなど格式あるイタリアンレストランに行くとき、女性はどのような服装であればマナーとして正しいのでしょうか。女性ならドレスを着用していればまず間違いはありません。ドレスを選ぶ基準としては、あまり露出の高くないドレスを選んだほうが良いです。特にスカートの丈はひざ下丈やロングドレスを選ぶようにしましょう。

イタリアンにおすすめの服装~トラットリア編


イタリアンレストランの中でもカジュアルなイメージのトラットリアに行くのであれば、リストランテほど服装にマナーはありません。普段着でももちろんOKですが、お店の雰囲気によってはカジュアルすぎてマナー違反になることもあります。

ディナーデートでコースメニューをいただくなどの場合には、ジャケット着用しなくても襟付きのシャツやポロシャツなどを着ていくとベターでしょう。

意外と知らない!イタリアンとフレンチの違い

イタリアンとフレンチはどう違う?

イタリア料理と似ているジャンルの料理にフランス料理があります。フランス料理はフレンチと呼ばれることが多いのですが、そもそもイタリアンとフレンチとの違いを知っていますか?イタリアンとフレンチとの最も大きな違いは、使用する食材だと言われています。

オリーブオイルとバター

イタリアンとフレンチのわかりやすい違いは、食材をソテーするときに使うものです。イタリアンでは基本的に肉や魚、野菜をソテーするときにはオリーブオイルをたっぷりと使います。

これがフレンチの場合にはバターになります。オリーブオイルでソテーすると、食材にさわやかな香りと味わいが増し、バターですとまろやかな味わいになります。

肉と魚

イタリアンもフレンチもメインとなる食材には肉も魚も使用しますが、イタリアンの場合使用される魚の種類はそれほど多くありません。
これに対してフレンチは多種類の魚を料理の食材として使用すると言われています。

ソースと素材

イタリアンとフレンチでは料理方法にも違いがあります。イタリアンの料理はあまり手の込んだものは少なく、素材の味や食感をそのまま生かすスタイルの料理が多いとされています。これに対してフレンチは素材の下処理にかなり時間と手間をかけ、さらにその食材に合うソースを個別に作ってお料理として提供するスタイルがメインとなります。

イタリアンとフレンチはテーブルマナーが違う!

イタリアンもフレンチもフォークやスプーンを使う食事なので、同じマナーであるように思われがちですが、実はイタリアンとフレンチの食事マナーは大きく違っています。ここでは、イタリアンとフレンチのマナーについて大きな違いがある点をいくつかご紹介しますので、比較してみましょう。

スープの食べ方

イタリアンではスープを食べるときはスプーンを手前から奥に運びますが、フレンチではこれが逆になります。フレンチでスープを食べるときには奥から手前にスプーンを動かしてスープをすくいます。このマナーは実はあまり知られていないマナーですので、覚えておくと役に立つでしょう。

手づかみ

イタリアンもフレンチも基本は手づかみ食べはNGですが、イタリアンにおいてはナイフとフォークでは食べにくいものやピザなどは手づかみでたべてもOKということになっています。フレンチでは手づかみ食べはNGですので、気を付けましょう。

食後のマナー

食事を終えた後、ウェイターに食事の終わりを告げるサインとしてナイフとフォークの置き方があるのですが、この置き方がイタリアンのマナーとフレンチのマナーでは異なっています。

イタリアンの場合、食事が終わったらナイフとフォークを皿の真ん中の下部縦にして置いておきます。しかしこれがフレンチになると、ナイフとフォークとを皿の右下側に、横置きにするまたはやや斜めに置きます。ちょっとした違いですが、使い分けができるととてもスマートですね。

イタリアンのマナーを知ってスマートに食事を楽しもう

今回はデートや食事会で行く機会の多い、イタリアンレストランでの正しいマナーについてご紹介しました。イタリアンのマナーで大切なのは、TPOによって服装や作法を使い分けて、その場に合った食べ方やマナーを守ることです。

特にコース料理のみを提供しているような格式高いレストランにディナー行くときには、しっかりと美しいマナーを身に着けておきましょう。イタリアンの正しいテーブルマナーを知って、美味しい食事を楽しみましょう!