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はじめに
エキザカムの開花時期や剪定・増やし方を解説
エキザカムという植物の名前をご存知でしょうか。写真や実物を見ると名前は知らなかったけれどよく見かける鉢植えのかわいい花だと感じる方も多いでしょう。非常に育てやすい人気のある草花です。この花の特徴や開花時期・挿し木や剪定といった一歩踏み込んだ栽培方法までエキザカムの育て方をご紹介します。
エキザカムについて
エキザカムは日本語名を紅姫竜胆(べにひめりんどう)ともいう植物。暖かい地方の原産植物です。まずは気になる基本情報と育て方のヒントともなる特徴から見ていきましょう。
エキザカムの基本情報
科・属:リンドウ科 / ベニヒメリンドウ属(エキザカム属)
原産地:インド洋ソコトラ島
学名/英語名:Exacum/Persian violet
和名:紅姫竜胆(べにひめりんどう)
エキザカムの特徴
花は小さいですが初夏から秋まで長くたくさんの花を付けることがこの植物の大きな特徴となっています。開花時期がとても長い花として花壇や夏のハンギングなどに人気があります。葉や茎はやや多肉質をした植物であるため乾燥には非常に強い性質をもっているのも特徴。
エキザカムの種類
エキザカムの仲間は25種類くらい存在しますが、その中でも園芸種とされているのはアフィネ種と呼ばれるもの。基本的に一重咲きのものが多いですが、中には八重咲きや大輪種など変わった姿をもった品種改良種も存在します。一般的に流通されており手に入りやすいものの中から特徴的なものを4種類ご紹介しましょう。
紫の花の種類
品種名はエキザカムジュピター。青い花と光沢のある葉が特徴的なよく市場に出回っている人気種です。画像は八重咲き品種で一重のものよりもより豪華で見栄えがあるタイプ。
白い花の種類
エキザカムは青や紫がかったものが有名ですが、白い花の種類もあります。こちらは一重の白のエキザカム。特徴的な中央の黄色と伸びた長い雌しべが特徴のかわいらしい花の種類です。白は汚れが目立つので枯れかけたらこまめに花がら摘みなど剪定をおこなってください。
斑入りの葉の種類
こちらはティピチーナという種類のエキザカムになります。つやつやとした陶器のような葉と花の様子はそのままで斑が入っているのが特徴。斑入りの植物は人気が高いので、店頭に並ぶと飛ぶように売れてしまって運が良くないとなかなかお目にかかれない特徴的な花です。
葉色が黄色い種類
斑入りの葉を持つものの中でも特に珍しいのが黄色がかった葉で斑が入ったもの。斑入りでなくても黄緑色がかった葉のものもありますが、はっきりと黄色いく斑入りのものはより葉の美しさが強調されるのが特徴です。
エキザカムの育て方1.日当たり
特徴や変わったエキザカムの仲間も見てきたところで早速育て方の解説に入ります。まずは庭植えにはとても大切な置き場所から。どんな日当たりが好きなのか、湿度との関係など気になることもたくさんあるでしょう。
エキザカムの好む置き場所
原産地が熱帯から亜熱帯の地域であることから日当たりのよい暖かいところを好みます。しかしあまり高温になると花付きがパタリと悪くなりますので、真夏など高温になるような場所に放置せず午後には日陰になるような半日陰の場所がよいでしょう。
長い開花時期を楽しむために
乾燥には強いので日光が当たるカラリとしている場所が好み。多湿な場所、風通しが悪いところでは根腐れが起こることもあるので注意します。風がよく通る場所にハンギングなどで飾るのが一番適した栽培場所となるのではないでしょうか。
エキザカムの育て方2.土づくり
土作りは庭植えと鉢植えで少し変えて上げる必要があります。庭植えの場合はまずは酸性に傾いた土壌改良を苦土石灰などを混ぜて2週間放置することで行う、腐葉土でふかふかにしたり元肥をすきこみましょう。土の配合は鉢植えだけでなく庭植えにも流用できます。
エキザカムの土の配合例
土は一般的な配合でかまいません。注意するとすれば水はけ問題でしょう。赤玉土に腐葉土を配合したものに、水はけ用にピートモスや川砂などを混ぜたものが使われることが多いです。配合は4:2:2:2程度で。
市販の花用培養土もおすすめ
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水はけが良いとされている市販の培養土ならそのまま使用することができるでしょう。配合済みで売られているものは元肥が混ぜられていることがほとんどなので肥料(元肥)の心配もありません。ガーデニングがはじめてという方で鉢植え栽培をするなら、土は自分で作るよりも培養土の方がコストもかからないこともあっておすすめ。
エキザカムの育て方3.植え付け・植え替え
日本では1年草扱いされることもありますが、元々多年草植物であるエキザカム。買ってきたらすぐに庭や大きめの鉢に植え付け・植え替えしてあげましょう。冬も大切に管理することで翌年または翌々年に大株になるのでそのときにはまた植え替えも必要となるでしょう。
エキザカムの植え付け・植え替え時期は
買ってきたエキザカムの鉢は小さなものに植わっていることが多いです。すぐに庭植えとして植え付けてしまったり鉢を1-2まわり大きく植え替えるのが良いでしょう。この花は苗が出回っている時期であれば、植え替え時期は特に選びません。
植え付け・植え替え方法
庭植えにする場合は土をよく耕し腐葉土などを混ぜ込んで植え付けてください。植え替えは開花の様子を見て花付きが悪くなったと感じたら株と鉢のバランスが取れていない可能性が高いので、増やし方の株分けのやり方を参考におこなってみてください。
エキザカムの育て方4.水やり・肥料
肥料のやりすぎは根に負担がかかるので、ごくごく薄い肥料を定期的にあげるのがこの植物の日常管理のコツ。その他水やりといった頻繁におこなうお世話についてこちらでは説明しています。葉の様子が何だか変わったというときは、まずこちらをチェックしてみてください。
エキザカムの肥料で気をつけること
開花時期がながくたくさんの数の花が付くことから、追肥は定期的に10日に1度くらいでおこないます。しかしあまり強い肥料は必要なくごくごく薄めの液体肥料を水やりがわりにあげるのがよいでしょう。
肥料不足は葉色で判断できる
花がたくさん咲いて栄養が不足すると葉色が健康なグリーンと比べると薄く・悪くなってきます。日光が十分にあたっているのにこのように葉色が悪くなったら肥料不足を疑ってみてください。
水やりの方法
庭植えの場合は水やりはほとんど必要ありません。多肉系の葉や茎を持っているので乾燥した土でも問題なく成長します。逆に水をあげすぎることの方が根によくないので、水やりは乾燥がちに育てましょう。鉢植えでもしっかり土を乾燥させてから水やりをするのはもちろんのこと、庭植えは葉がしおれてくるまであげない方が水やりの失敗はなくなります。
エキザカムの育て方5.剪定
剪定しなくてもよいくらい丸い形にきれいにまとまるエキザカム。剪定や切り戻しをしない人も多いですが、やはりきれいに整えてあげると美しさが違います。また夏の蒸れや湿気は病気や害虫被害を招くこともあります。株の様子を見て摘心したり切り戻しをしてスッキリさせてあげてください。
エキザカムは剪定が必要か
一応多年草扱いの植物なので、気候が合った地域で上手に栽培することで年を越して翌年まで持つことがあります。そんなとき株が大きくなりすぎだと感じた場合株分けをおこなう人が多いですが、数は必要なく株だけを小さくしたいというときはこまめに剪定で刈り込むのも有効な方法です。
剪定は摘心や刈り込みを適宜おこなう
放置しておいても自然と丸くこんもりとした形に成長する植物ですが、大きさまではこちらの理想どおりというわけにはいきません。サイズを大きくしたくない場合や、込み入ってきて風通しが悪そうだと感じたら適宜摘心で伸びをストップさせたり、時には刈り込みをして風通しをよくしてあげましょう。やはり梅雨時から夏場にかけてが、開花時期と重なってこのお手入れが必要な時期となるでしょう。
エキザカムの育て方6.増やし方
エキザカムの増やし方はふたつ
エキザカムは1年草として種まきなどでリセットして毎年育てる人と、株をそのまま利用して大切にする方がいらっしゃいます。どちらの増やし方でもお好みで良いですが、あまり株が古くなってきて元気がなくなってきたようであれば種まきで苗を育てたり、挿し木によるリセットがおすすめです。この方法であれば自分の好きな品種をそのまま増やすことができるでしょう。
増やし方1.挿し木
この植物の挿し木は真夏や真冬でなければいつでもおこなうことができます。古い枝ではなくできるだけ若くみずみずしい枝を切って、鹿沼土など挿し木に適した土に差して根がでるまで管理します。活着するには土の中の湿気が必要で乾燥させてはいけません。葉は多すぎると水分蒸発の元となりますので少し残すだけにして、日陰で湿らせた新聞紙などをかぶせその植えからスプレーなどで水分を補給。1ヶ月ほどで根がしっかり付いたら培養土に植え替えてください。
増やし方2.種まき
種まきの時期は春と秋の年に2回。この植物の種は非常に小さくて細かく発芽には光が必要な好光性があります。種まき用の養分のない土にまき、土は少しかけるくらいにしないと発芽しません。上から水やりすると種が流れてしまうので、発芽したあとも下から給水するようにしましょう。20度以上が発芽の適応温度となります。本葉が2-4枚程度になるまでじっくりと数ヶ月かけて育ててから定植するようにしてください。
まとめ
エキザカムは開花時期も長く人気の鉢植え
エキザカムは育て方が簡単で園芸初心者の方でもお世話が楽な植物。鉢植えで売られていることが多いですが、庭植えに植え替えることも可能です。自然に姿は整う手間がかからない草花ですが自分で剪定してあげることでさらに姿を整えて美しく仕上げることもできるでしょう。気に入ったら挿し木や種まきなどで自分で増やしてみるのもよいですね。かわいらしい青や紫の小さな宝石のように花を楽しんでください。
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