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ウインターコスモスの育て方は?枯れない上手な栽培方法をわかりやすく解説!

ウインターコスモスはとても開花時期が長く楽しめる花。花壇への地植えや鉢植えなどで楽しまれる方も多い植物です。苗も市販されていますし種まきからも育てることができるので手軽に栽培をはじめることができるでしょう。ウインターコスモスを上手に育てる方法を解説します。
更新: 2022年6月21日
佐藤3
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はじめに

ウインターコスモスを地植え・鉢植えで栽培しよう

ウインターコスモスは非常に開花時期が長いのが特徴で真冬の2月から春4月ころを除くほぼ1年中といっていいほどいずれかの品種の花が咲いているという使い勝手の良い花です。

特にその名前のとおりに花の少ないウインター(冬)に咲いてくれるのは嬉しいもの。冬の寄せ植えなどにもよく使われます。丈夫で育てやすいウインターコスモスを鉢植えや地植えで育ててみませんか?その植え付けや種まきなどの増やし方も紹介しましょう。

ウインターコスモスについて

ウインターコスモスの基本情報

科・属:キク科センダングサ属
原産地:メキシコ
学名/英語名:Bidens biternata (Lour.) Merr. et Sherff/Apache beggarticks
*ウインターコスモスはセンダングサ属の花の園芸品種であり、こちらで表記している学名はセンダングサのもので、英語名は園芸種用のビデンス・フェルリフォリア(デイジー科の北アメリカの植物)となります。

ウインターコスモスは開花時期が長いのが特徴

非常に種類の多い野草であるウインターコスモスの仲間は、開花時期も幅広く春から翌年冬まで花が耐えることがないのが特徴。ひっつき虫などと呼ばれる有名な野草も実はこのウインターコスモスの大もとといえる品種となっています。

園芸種として扱われているものの野草に近いとても丈夫な草花なので、人家から種が運ばれ野に還り自生しているウインターコスモスの姿を見かけることもあるでしょう。

ウインターコスモスの種類

世界中に約230種類ほども存在するウインターコスモスの仲間。その種類もたくさんありますが園芸用として日本で多く流通しているもの、人気の品種は限られてきます。ここではそんな手に入りやすい人気種の種類と特徴をご紹介します。

種類1.イエロー・キューピッド

出典: https://tshop.r10s.jp/kadanya/cabinet/00617953/img61139356.jpg?downsize=400:*

黄色と白のコンビネーションカラーが愛らしい人気がありたくさん流通しているウインターコスモスです。種まきでも苗としても売られていてすぐに手に入りやすいのも特徴。

種類2.ホワイトキューピッド

黄色が多いウインターコスモスの中で白花の種類であり、耐寒性が非常に高いのも特徴の品種です。寒冷地でも霜の対策なしでも枯れることないものを選ぶならこの種類をおすすめします。

種類3.ピンク・ハート

ウインターコスモスの中にも数は少ないですがピンク色の花を咲かせるものもあります。珍しいためいったい何の花だろうと多くの人の関心を引くことができるでしょう。冬の早い時期に開花時期は終わってしまうものの、花の少ない時期にはとても役に立つ植物となってくれるはずです。

種類4.ゴールデン・アイズ

出典: https://image.rakuten.co.jp/engei2/cabinet/m15/113035.jpg

多年草扱いのイメージが強いウインターコスモスの中で1年草扱いで冬越しをしないタイプがこのゴールデンアイズ。これだけでなく実は1年草扱いのウインターコスモスも存在します。黄色一色でとてもあざやかな花を咲かせるのが特徴。


ウインターコスモスの育て方1.置き場所

それでは早速ウインターコスモスの育て方解説をしていきましょう。まずはこの植物にあった置き場所から。耐寒性が高いので地植えにされることも多い植物。一度植え付けたらしばらくは動かすことはないので場所選びは慎重にしましょう。

ウインターコスモスが好きな日当たり

斜面や空き地など広々として風通しがよい日当たりのよい乾き気味の土でよく育ちます。耐寒性が高くマイナスまで絶えられるので冬も屋外で枯れることはありませんが、種の場合この体感温度が変わるため種まきの時期によっては霜がおりないような暖かな日なたになる場所に植えた方がよい場合もあります。

ウインターコスモス栽培のコツ

地植えにする場合はできるだけ日当たりがよく、冬でも日陰にならないところがウインターコスモスの生育には適しています。また乾燥には比較的強い性質ですがその反面多湿には弱いところも。水はけのよい土壌であるというのも地植えには大変重要なポイントなるでしょう。

ウインターコスモスの育て方2.土

ウインターコスモスの土づくり

Photo byTuan86

置き場所でも触れたように多湿な土を嫌います。水はけがよくほどよく肥料分のある土で栽培することで健康的に生育するでしょう。

土の配合は草花用の普通の培養土(赤玉土と腐葉土を混ぜたもの)にピートモス(酸性調整ずみのもの)を合わせるのが一般的な配合例。腐葉土とピートモスはほぼ同量程度にして赤玉土を6-7割にして土作りをしてください。

初心者にもおすすめの培養土

鉢植えで育てる場合は培養土を使用すると便利です。はじめから元肥が入っており、土もふかふかで水はけが良いものを選べば、用土に関してはほぼ失敗なくウインターコスモス栽培がはじめられるでしょう。

ウインターコスモス栽培のコツ

地植えの場合はよく土を耕し苦土石灰などで中和したあと腐葉土やピートモスを混ぜ合わせ、緩効性化成肥料を元肥として加えた土づくりをします。鉢植えも同様の土かまたは市販の培養土を使うとよいでしょう。

ウインターコスモスの育て方3.植え付け・植え替え

ウインターコスモスの植え付け・植え替えの時期

植え付け植え替えが必要になるものは多年草扱いのウインターコスモスでしょう。どの品種に関しても開花時期など違ったとしても、地下茎を持つ多年草の植え付け植え替えは4-5月ころにするのが定石。この植物の場合もそれにのっとってこの時期におこなうのが失敗を少なくする方法です。

植え付け植え替えのやり方

地植えで植え付ける場合は株が大きく育っていくのである程度間隔をあけて植え付けます。2-30センチはあった方がよいでしょう。植え替えは現在ある地植えや鉢植えの花を掘り起こしておこなうことになりますが、詳しい方法は株分けでご説明します。

ウインターコスモス栽培のコツ


Photo byFree-Photos

時期さえ気を付け、ここまでの土や置き場所を考慮しておこなうことで植え付け作業は悩むことはないでしょう。植え付けた新しい土は水やりをしていくと減って茎がグラグラとする場合もありますので、そんなときは根元がしっかり埋められる程度に土を足してあげてください。

ウインターコスモスの育て方4.切り戻し

ウインターコスモスの切り戻し時期

Photo byKateCox

草丈が高く育ちすぎてしまった徒長気味の秋冬に咲くウインターコスモスを低く戻す方法をご紹介しましょう。切り戻しを行う時期は9月ころ。適正と思える丈まで剪定バサミでバッサリと切り戻してしまってください。花芽が出てくる時期であるため、切り戻し後にでてくるのは花が咲くもの。これで希望の草丈で花を咲かせることができるでしょう。

ウインターコスモス栽培のコツ

上記の方法は秋から冬に花が咲く品種にのみ有効なやり方です。それ以外の品種や夏前にサッパリさせたい人におすすめな切り戻し時期は梅雨に入る前となります。枝を整理して風通しを良くすることで日本の蒸し暑い夏を乗り越えることができるでしょう。

ウインターコスモスの育て方5.増やし方

ウインターコスモスの増やし方は3種類

この植物の増やし方は種まきや株分けなど3つのやり方があります。どの方法でもよいのですが、一般的に簡単にできるといわれているのは植え替えのタイミングでおこなう株分けでしょう。

特に鉢植えの場合は植え替えは必須ともいえるお世話ですのでどのみち避けては通れないところ。ふたつの手入れが同時にできるのは初心者の方々にとってはありがたいのではないでしょうか。

増やし方1.挿し芽

まずは植え替えタイミングでない年にもおこなえる挿し芽での増やし方から。時期は4-5月が適期で、できるだけ新しい茎の先端をカットして鹿沼土など挿し芽に適した土をポットに入れてそこに差して水を欠かさず1ヶ月ほど根が張るまで管理してください。

増やし方2.株分け

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出典:Amazon

株分けはいったん掘り起こして根を分けて植え直すということで、植え替えと同時におこなうのがおすすめです。植え替えは固くなった鉢土を一新するという意味もありますが狭くなった鉢の引っ越しも兼ねているため、株の大きさは充実しているはずだからです。

とても太い根のため手では裂けずスコップやカマなどを使って2つ程度に根を割ります。それぞれ鉢に植え付けて完了です。

増やし方3.種まき

種まきの時期は年に2回。3-4月ころと9-10月ころとなります。秋まきの場合は種をポットにまいたらそのまま霜が当たらないようにしてそのまま春までお世話します。その後霜の心配がなくなるくらい気温があがったら鉢植えや地植えに植え付けてください。

ウインターコスモスが枯れる原因チェック

枯れる原因1.寒さ・霜

Photo by Sugaaaaa_LFLC

ウインターコスモスの成熟した株はマイナス5度までの耐寒性がありますが、発芽したての芽にはそれほど耐寒性はありません。またウインターコスモスも多年草は耐寒性があるけれど1年草2年草はそれほど寒さに強くないことからこれらも枯れてしまいます。

枯れる原因2.水はけが悪い

乾燥に強く多湿に弱いという性質から、日本の梅雨はウインターコスモスには少しつらい時期です。さらに土の水はけが悪いと根が腐ってしまい枯れることにもなってしまうのでしょう。

枯れる原因3.肥料の与えすぎ

Photo by salchuiwt

肥料は植物を大きく育てる養分ですが、ダメージを受けて弱っているときに与えてはいけません。元々肥料を必要としないウインターコスモスに肥料をあげる時期としていわれる春と秋というのは植物が比較的安定している時期。梅雨時から夏など消費の激しい季節に肥料をあげると逆に枯らしてしまいます。

枯れる原因4.虫害

病気には強い花ですが虫の被害を受けると一晩で葉を全て食害されてしまうこともあります。葉の裏などに存在して気づかぬ内にやられていたということも。虫の被害は意外と大きいので注意しましょう。

枯れる原因5.多年草の品種でない

ある一定の時期になると枯れるのはその品種が多年草扱いでなかったという場合もあります。1年草や2年草の種類は期間がすぎると自然と枯れていきます。

まとめ

ウインターコスモスを地植えや鉢植えで育てよう

品種によって開花時期に違いがあり早いものなら5月ころから咲き始め花壇を彩ってくれるでしょう。多年草のものが多いですが、それほど長生きせず1年草扱いのものもあるので品種ごとの育て方の確認も必要になってくるでしょう。

耐寒性はあるものの種まきをした状態ではそれほど強くないので、移植などは春になってかたら。コツを抑えてウインターコスモスを枯らさないよう大きく育てて楽しみましょう。

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