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ブルーベリの育て方!鉢植えで行う剪定や育て方のポイントをご紹介

ブルーベリーと聞けば、青紫色の果実を思い浮かべる方が多いと思います。このブルーベリーは鉢植えでも成長するから、お部屋でも簡単に育てられるんですよ。甘酸っぱくて美味しい果実の収穫もできちゃいます!初心者向けの育て方、剪定や植え替えなどの方法をご紹介します。
2020年8月27日
gauyorim
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ブルーベリーとは

知らない人はいないくらいメジャーなブルーベリー。まん丸で青紫色をした果実が好き!という人は多いと思います。 そんなブルーベリーは、美味しい果実以外にも高い鑑賞価値があって、春になるとかわいい釣鐘(つりがね)状をした白やピンクの花を咲かせます。鉢植えでも大丈夫だから、インテリアグリーンとして楽しめるんですよ。それに初心者でも簡単に育てることができます。

基本情報

ツツジ科のスノキ属です。 学名は「Vaccinium corymbosum」で、英名が「Blueberry」になります。 樹高が1〜3mぐらいまで成長する落葉低木。 原産地は北米で、昔から食用とされてきました。品種改良を重ねて多くの種類が生み出され、今のブルーベリーにいたります。

名前の由来

一般的にベリーとは、甘酸っぱい果汁を多く含んだ食用果実のことをいいます。青紫色をしたベリーだからブルーベリーなんですね。

ブルーベリーの特徴

ブルーベリーの特徴といえばやっぱり果実ですが、ここは育てる上での特徴をご紹介します。 ブルーベリーは自家不和合性(じかふごうわせい)という性質があります。自分で雄しべと雌しべをもった花をつけるのに、それが受粉しても果実ができないんです。同じ品種同士でもダメで、違う品種の花粉でないと果実がつきません。なので果実を収穫するなら、2品種以上を一緒に育てましょう。

花言葉

ブルーベリーにも花言葉があります。 「親切」「思いやり」「知性」「信頼」「好意」「幼い恋」「実りある人生」「有意義な人生」などいっぱい!愛されている植物ということがうかがえますね。 かわいい花を咲かせ、美味しい果実をつけるという充実した生き様から「実りある人生」「有意義な人生」といった花言葉がつけられました。他の花言葉にもそれぞれ由来がありますよ。

果実の効能

果実に人気があるのは、美味しいからという理由だけではありません。健康食品としても利用されていますよね。 アントシアニンという成分は、目の疲れや機能維持に役立つとされています。視力回復といったキャッチコピーをよく見かけますが、これは信頼性に欠けるようなので留意が必要です。 他にも、ポリフェノールやクロロゲン酸、ビタミン、ベータカロテン、食物繊維などを含む優秀な果実です。

ブルーベリーの育て方/種類を知る


ブルーベリーは数百種にものぼる多くの品種があります。これらを系統別に分けると、栽培されているハイブッシュ系とラビットアイ系、自生しているローブッシュ(ワイルド)系となります。 ハイブッシュ系はさらに、ノース・ハイブッシュ、サザン・ハイブッシュ、ハーフ・ハイブッシュに区別することができます。 それぞれ育つのに適した環境や、性質、特徴などが異なりますので、購入前に確認してくださいね。

ブルーベリーの育て方/適した環境

ブルーベリーは、日陰でも育つという耐陰性(たいいんせい)を持っているものの日光が大好きです。日を当てて育てた方が、花がよくついて果実を多く収穫できるようになりますよ。 ただ、日ざしが強いと負けてしまって葉っぱが焼け、枯れてしまいます。夏場は、西日以外で1日に数時間ほど日が当たる半日陰に逃してあげましょう。

成長のバランスが悪い時

ブルーベリーをまったく動かさずに置いていると、日の当たる部分だけが大きく成長してくることがあります。その時は、成長の遅い部分が日に当たるよう鉢を移動させてください。 日当たりが成長に深く関わっていることがよく分かりますね。

ブルーベリーの育て方/種まき

ブルーベリーは初心者でも1から育てられます。そう、種まきです。一般的には苗から育てますが、植物が生まれて成長していく過程を観察することができますよ。 販売されているブルーベリーの果実から種を採取できます。もちろん収穫した果実からでもOKです。 ですが種から栽培を始めた場合、親よりも劣る品種になることが多いです。なので勉強のつもりでおこなうことをおすすめします。

種まき方法

目の細かいザルの上で果実を手で割って、水で果肉を洗い流すようによけると、種が残ります。この種には、白色のものと茶色のもの2種類ありますが、白い種は発芽しません。茶色の種を採取してください。取った種を乾燥させて保存します。 3月が種まきに適した時期です。よく湿らせた脱脂綿かピートモスへ種をまいて、水切れに注意しながら管理してください。発芽したら植え付けていきます。

ブルーベリーの育て方/植え付け

植え付けにも適した時期があります。ブルーベリーの場合、関東を基準に東西でその時期が違います。東は3月、西は10月を目安にしてください。いずれの場合も成長の休眠期は避けて、その直近前後にあたる時期に植え付けます。 苗を購入する際は、ポット内に根っこがいっぱい張っていて、太い枝があるものを選びましょう。最初が肝心です。フィーリングも重要かもしれませんね。

用土

ブルーベリーは酸性の土で育てなければなりません。ブルーベリー専用の土が販売されていますので、それを使うのが楽で確実です。初心者は迷わず使ってみてください。 全て自分でやる!という意気込みがあったり、園芸に慣れている人は、ピートモス5割と鹿沼土5割を混ぜた培養土を作ります。 酸度計や酸度紙というものがあれば、土の酸性度合いを調べられますよ。

植え付け


上記のように自分で培養土を作る場合、ピートモスは十分に湿らせてから混ぜます。後からだと水分がしみこみづらく、乾燥した状態が続いてしまうためです。 植え付けは、苗に対して1まわり以上大きな鉢を使います。鉢底ネットを置いて鉢底石をつめてください。鉢の高さの3分の1ほど土を入れて、真ん中に苗をのせます。すき間へ土を入れ埋めていき、乾燥防止のチップを株元へかぶせれば完成! 仕上げにたっぷりと水やりします。

ブルーベリーの育て方/管理

鉢植えでの正しい管理方法で育てていきます。毎日おこなうことですから、基本的な方法を最初に覚えておきましょう。 水やり、肥料、剪定、植え替えが必要になってきますよ。ブルーベリーに限らず、初心者は水やりで失敗してしまうことが多いです。肥料もついつい多めに与えてしまったり、剪定や植え替えは面倒だからと後回しにしがち。 どれも大変ではないので、おこたらないようにしてくださいね。

水やり

土の表面を触ってみて乾いていたら、水が鉢底から流れ出るほどふんだんに水やりします。 乾燥具合に応じて水やりしなければなりません。与えすぎると根っこがくさって枯れてしまいますし、逆に水切れしても枯れます。土とブルーベリーの状態を毎日チェックしてください。 おおよその目安としては、成長期で乾きやすい夏場は毎日、春と秋は何日かに1回、休眠期の冬はもっと少ないひんどになります。

水やりのタイミング

培養土にはピートモスが含まれているため、乾燥しきったら白くなります。こうなるとなかなか水を吸収してくれないので、それより前に水やりするのがベスト。初心者のうちはちょっと分かりづらいかもしれませんが、少しずつ慣れていけば大丈夫です。 土が水を含まなくなってしまったら、水をはったバケツなどへ鉢のまま土の部分を10分ぐらい浸してください。

肥料

ブルーベリーの培養土は酸性です。そのため普通の肥料は効果がでません。そこで、ブルーベリー専用の肥料を使います。専用のものがあると初心者でも簡単ですね! 肥料をほどこす時期は、3月、果実収穫後の9月、葉っぱが落ちた後の12月頃になります。固形肥料と液体肥料があるので、使いやすい方を購入しましょう。果実がよくつくのは液体肥料というウワサを聞いたことがあります。

剪定

ブルーベリーを鉢植えで育てる主な目的は、インテリアグリーンにすることと果実の収穫だと思います。そのどちらも最高の状態でかなえるためには、剪定が必要になります。初心者にとって少しだけ難しいのは、成長度合いによって剪定方法が変わってくること。 剪定は1月〜2月におこないます。園芸用のハサミを使ってくださいね。

成長に応じた剪定

植え付けてから2年目までは、木の成長を助けるため花を咲かせないようにします。どうするかというと、花芽のついている枝をカットしてしまうのです。かわいそうと思うかもしれませんが、木のためです。 3年目以降はすでに木が育っていますから、鉢植えに合うサイズをキープする目的で、長く伸びていたり内向きになっている枝を剪定します。痛んでいる枝もカットしてください。

植え替え


木の成長にあわせて根っこも張ってきます。鉢の大きさが変わらないと根っこがパンパンになって詰まり、枯れてしまいます。なのでおおよそ3年に1回の周期で植え替えしてあげましょう。11月〜3月ぐらいがいいですね。 これまで使っていた鉢よりも1まわり以上大きなサイズの鉢へ、新しい培養土を入れて植え替えてください。今までの大きさをキープするなら、古い根っこを数cmカットして同サイズの鉢へ植え替えます。

ブルーベリーの育て方/収穫

花粉を運ぶ昆虫がこない環境の場合は、人工授粉しなければ果実がつきません。花粉を採取して、違う品種の花の雌しべにつけてあげます。 果実を収穫する時期は、6月〜9月頃です。実っている果実たちが青紫色になってから5日ほど経てば、ついに収穫できますよ! 収穫したら熟度は上がりません。なので早く食べるか冷凍保存しちゃいましょう。ジャムにするのもおすすめですよ。

ブルーベリーの育て方/挿し木

挿し木という方法で、ブルーベリーを増やすことができます。 やり方は簡単!剪定した枝を使えます。まずは植え付けや植え替えと同じように鉢植えの準備。鉢にネットと石、培養土だけが入っているところへ水やりをし、先端から10cmほどにした枝を切り口から土に挿してください。 枝の切り口は斜めにカットして、複数挿すなら5cm以上の間隔を空けましょう。 1ヶ月ぐらいすると根っこが出てきます。

ブルーベリーの育て方/鳥や害虫

果実のついたブルーベリーを外に置いておくと、見ないスキに何者かが食べてしまいます。犯人は鳥!鉢植えなら室内に取り込めるので問題ないですね。 害虫は、カイガラムシ、コガネムシ、アブラムシがやってきます。剪定で風通しを良くすることが予防になります。見つけたら殺虫剤でやっつけましょう。 ブルーベリーにはミミズも害虫になります。庭土などを混ぜると入り込むことがあるので注意してください。

ブルーベリーの育て方/まとめ

ブルーベリーを鉢植えで育てる方法をご紹介してきました。 かわいい花を咲かせ、美味しくて栄養価の高い果実をつけるブルーベリーは、管理方法も簡単です。お部屋に飾っても素敵ですし、自分で育てた果実の味は格別です! インテリアに植物があると癒されます。来客の際に果実もあわせておもてなしすれば、きっと喜んでもらえますよ。