プロトリーフ 山野草の土 5L
はじめに
夏のアキレアガーデニング!剪定や株分けなどを解説
アキレアは切り花などにもよく使われる小さな花がたくさん集まって咲く見栄えもよい植物です。野草として山間部などでも自生する種類もあります。この植物は明るく華やかな色から中間色まで色数が豊富で草丈も背の高いものから低いものまでバラエティ豊富なのも魅力。夏の花壇のガーデニングを思ったとおりにデザインしやすくしてくれることでしょう。日陰や半日陰でも育つアキレアの育て方を詳しく解説いたします。
アキレアについて
アキレアとはどのような植物なのか、基本的な情報や見た目・開花時期などからご紹介します。育ててから想像と違ったというようなことがないよう、事前の調査は大切です。
アキレアの基本情報
科・属:キク科ノコギリソウ属
原産地:北半球の温帯
学名/英語名:Achillea/Achillea
アキレアは初夏から夏の花
比較的気候の差が少ない温暖な地域に自生する植物ですが、その範囲は高山から人里まで幅広くその草丈も地面に這うような小型の高山種から1メートルにもなるような背の高いものとさまざま。しかしその開花時期はどれも初夏5-8月ころと夏の花というところは代わりありません。
色が豊富なアキレアの種類と特徴
とても種類が多いアキレアの中でも人気がある品種を数種類選んでご紹介しましょう。それぞれに花色や性質などの特徴がありますので、実際に育てることをイメージしながら見すすめていくと役に立つでしょう。
種類と特徴1.キバナノコギリソウ
色鮮やかな基本的な形をしたアキレア(ノコギリソウ)の種類です。色は鮮やかな黄色一色で茎の先端にこんもりと花が密集して咲くのがよく観察できるでしょう。
種類と特徴2.ワンダフル ワンピー
比較的新しい園芸品種で草丈が低いのが特徴です。淡いピンク色の花も他の草花と合わせやすく花壇に植え付けやすいでしょう。
種類と特徴3.ヘラ グラショフ
花が成熟するにつれてだんだんと白っぽくなっていく種類です。オレンジや黄色など色調が強いアキレアの中にあって主張しすぎない控えめなパステルカラーな色合いを維持するので中和剤のような役割りを果たしてくれるのではないでしょうか。
種類と特徴4.サマー・ワイン
中心と花びらの色がピンクの濃淡のようになり対比がきれいな色合いを持つアキレアです。このサマーワインのように品種名に夏(サマー)と付くものが多いのもアキレアの特徴。
種類と特徴5.サマー・ベリーズ
まるでベリーのようなかわいらしい色が揃っているアキレアの品種。こちらも夏(サマー)と名がついたアキレアです。こちらは種袋の画像で同じシリーズのミックス色の種がランダムに入ったもの。
アキレアの育て方1.置き場所
アキレアはその種類がたくさんあっても育て方はどれもほぼ同じです。まずは植物には大切な置き場所から。とはいってもアキレアは丈夫で少しばかり環境がむいていなくても多湿による蒸れなどの心配がない場所であれば、かまわず大きくなることの多い育てやすい植物です。
アキレアの好きな日当たり
多くの植物がそうであるように、日当たりがよく多湿を嫌い風通しが良い場所が生育に適した場所といわれていますが、実は山野でも自生していることからわかるようにとても強い草なので他の園芸種が育たないような場所でも日なたと遜色なく成長します。
強い植物なので日陰から半日陰でも開花する
上記のように基本的に明るい日なたが好きな植物ですが、日陰や半日陰のようなガーデニングでもへこたれず立派な花を咲かせてくれる丈夫な草花。隣との距離が近い・塀で日陰になるところがあるなど日当たり事情が厳しい日本の庭にも心配せずに使うことができる使い勝手のよい花といえます。
アキレアの育て方2.土
土はその種類が元々どこに生えていたのかを考慮して作る必要があります。平地に自生するものと高山に生える種類があるからです。しかし土はどれも市販のものが使えるので、それぞれ変えてあげるだけ。自分で配合するとなると手間がかかりますがこのようなものを使えばはじめての方でも迷うことはないでしょう。
アキレアの土づくり
一般的な草花の培養土を使用して栽培することとなります。しかしアキレアは高山種も存在し、そのような品種の場合土も山野草の土などという軽石や鹿沼土が配合されたものを使った方が生育が良いでしょう。
品種によって変えるアキレア用の土
土を変える必要がある高山種の特徴は草丈が低いものが多いのが特徴。その他も高山種と明記されているものは土を変える必要があるでしょう。普通の土でも育たないことはないのですが、生育がイマイチ良くないという場合は植え替えのときに土を変えて試してみるとよいでしょう。
小型のアキレア栽培におすすめの培養土
プロトリーフ 山野草の土 5L
山野草用の土は自分で配合しても良いですが、バランスがとれたものが市販されています。初心者の方はこのようなものを使った方が簡単で扱いやすいのでおすすめ。
アキレアの育て方3.日常管理
水やりや肥料はあまり必要としない植物です。どちらかというとあげすぎ注意が日常管理のポイント。病害虫については、カビが原因となる病気について気をつけてください。
アキレアの水やり
乾燥に強く多湿が苦手なので乾燥させるくらいの気持ちで管理します。花壇でのガーデニングでは水やりはまったくしなくて良いでしょう。鉢植えの場合もしっかり土が乾いてからあげるくらいの水やり加減がちょうどよいです。
アキレアの肥料は
アキレアは肥料は必要ありませんが、花つきがよく次々とつぼみがあがってくるので春と秋には株を活気づけるという意味でも水溶性の肥料を水代わりにあげるのもよいでしょう。
アキレア栽培で気になる病害虫
蒸れによるカビの病気が心配な植物です。特に梅雨時期など高温多湿な時期には特に注意が必要。灰色かび病などの心配があります。剪定をおこなって風通しをよく育ててください。
アキレアの育て方4.植え付け・植え替え
花つきが悪くなってきたらアキレアの植え替えが必要なタイミング。地植えの場合も量の管理ということで減らす意味での株分けが必要となる場合もあるでしょう。主にこちらは鉢植え管理の方法となります。
アキレアの植え付け・植え替え時期
アキレアは苗の販売もされていますので買ったら鉢植えでもそのまま育てずに大きな鉢や花壇に植え付け作業をおこないます。またすでに育てている方でも鉢植えで株が大きくなり鉢とのバランスが悪くなったらこまめに植え替えもしてあげましょう。植え付け時期は真冬以外であればいつでも。植え付けは春と秋の2回。
アキレアの植え付けはいつでもOK
苗が出回っているときは植え付けが可能な時期と考えてよいでしょう。中には多少売れ残って時期をはずれていそうな場合もありますが、植え替えせずにポットや小さな鉢で育てるよりも、強行突破で植え替えしてしまった方がこのような強い植物にとっては良い場合が多いです。
植え替えは花の付き具合を見て
植え替えスパンは1-2年に1度が好ましいですが、もっと長く植えっぱなしにされていることも多いもの。そんな方でも花の付き具合を見て葉とのバランスがどう見ても花が少ないと感じるようになったら、1-2まわり大きな鉢に植え替えてあげてください。鉢の大きさもそうですが、鉢植えの場合は新しい土に変えることが重要です。
アキレアの育て方5.剪定
剪定は年に1回。やり方もとってもシンプルです。ここを切るなどの難しい考え方は不要で、季節になったらバッサリと根元で切ってあげるだけ。アキレアのお世話は簡単なのが良いですね。
アキレアの剪定時期
アキレアの大規模な剪定は秋におこないます。その理由は秋に新しい芽が下から出てくるため。それまでは株を育てるために剪定せずに現存する葉で光合成をさせましょう。
日常的な剪定
しかし、どんどん脇芽がでてきて葉が密集しては風通しも悪くなりますので不要な脇芽は適宜摘み取り剪定していきましょう。こうすることで秋まで剪定せずとも過ごさせることができます。
剪定のやり方
秋に地表や地中に新しい芽が確認できてきたらそれまであった茎を根元からバッサリと剪定してしまいます。アキレアの剪定はこの1回だけ。ただし花を切り花として使用する・終わった花がらを切り取るなどはこの中に含まれません。適宜おこなってください。
アキレアの育て方6.増やし方
気に入った色や種類のアキレアが見つかったら数を増やしてみませんか?株分けや挿し芽は狙ったものが増やせるのでおすすめの方法です。
アキレアの増やし方は3種類
アキレアは増やし方が豊富な植物。どの方法でも良いのですが、失敗しづらいのは植え替えと同時に行う株分けでしょう。植え替えた翌年にはそれぞれの分けた鉢や花壇で花が楽しめますしおすすめです。挿し木や種まきは増やす楽しみを味わいたい方に。小さな姿で育てるのにもこちらの挿し木や種まきがむいています。
1.株分けのやり方と時期
株分けは植え替えと同時におこなうのが一般的なやり方です。それまで使っていた鉢と同じくらいの大きさのものを必要な数用意して、新しい土に変えてそれぞれ植え付けていきましょう。分け方はあまり細かくせず苗として植え付けた大きさは最低でも維持するように心がけることで、こうすることで株分け後の失敗は激減します。
2.挿し木のやり方と時期
挿し木の良さはあまり大きくなっていない株わけできないようなものでも好みの色や種類を増やせることです。挿し芽の時期は5-6月。時期が合わないことから剪定で切った枝を使うということはできませんので、株の中からできるだけ若々しく新しい枝を切って挿し木用の土に差し根が張るまで乾燥させず日陰で管理してください。
3.種まきのやり方と時期
種まきの時期は春と秋の2回。月でいえば4-5月と10月ころとなります。種は一晩水につけておくことで発芽率があがります。春まきは本葉2枚くらいになったら定植してあげ、秋まきの場合は春まで待って定植となりますので注意してください。
まとめ
アキレアで色とりどりのガーデニングを
カラフルな色や草丈のものが揃ったアキレア。花壇や切り花用として人気がある植物です。株分けで簡単に増やすことができるので、数が多くてもお気に入りの品種を揃えたり色のバランスをとることも容易におこなえるのがポイント。肥料も水やりもあまり必要ないので手間がかからないのもよいところですね。カラフルな花がお好きな方は是非育ててみてはいかがでしょうか。
ガーデニングが気になる方はこちらもチェック
ガーデニング初心者の方でもかわいい花壇が作れる方法やアレンジ。土壌改良のやり方や庭木の手入れなどお悩みが多い植物の育て方もいろいろと解説しています。ガーデニングが気になるという方はこちらの記事も見てくださいね。

初心者でも簡単なガーデニング!かわいい花壇の作り方やアレンジ方法をご紹介!
素敵な庭や花壇を作りたい!と思っても何から手をつけてよいのかわからないものです。そこで、ガーデニング初心者の方の手引きとなるような、簡単な庭...

南天はどんな実がなる?ガーデニングの庭木にもピッタリな植物をご紹介!
赤い実が特徴の南天は、「難を転ずる」縁起の良い植物として古くから愛されてきました。丈夫で世話いらずな南天はガーデニング初心者にもおすすめした...

土壌改良のやり方は?ガーデニングで気になる土作りと土壌改良材の基礎を解説!
ガーデニングでも家庭菜園でも同じですが、土壌改良があるからこそ健康な植物を栽培することが出来ます。奥が深いことの一つですが、土壌改良材を上手...