いちご酒とは?
いちご酒は、いちごを氷砂糖やレモンと一緒にアルコールに漬けて熟成させるお酒です。いちごの香りや甘酸っぱい風味がアルコールにうつり、爽やかでさっぱりとした味わいが特徴です。梅酒に代表される一般的な果実酒と同じ作り方で、コツを覚えてしまえば自宅で簡単に作れるため最近人気が出てきています。冬から春にかけていちごが旬を迎える時期なので、新鮮ないちごを使って自家製いちご酒作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
いちご酒に使うアルコールの種類
いちご酒には、ホワイトリカー、ブランデー、ウォッカ、ワインなど様々な種類のアルコールが使われます。その中でも特によく使われるお酒が、果実酒作りに適したホワイトリカーです。いちご酒をはじめ多くの果実酒には、クセが少ないフルーティーな味わいのアルコールがよく使用されます。ブランデーやワインで作るいちご酒はデザートとも相性がよいので、食後酒としてもおすすめです。
いちご酒の飲み頃
いちご酒の飲み頃は1週間〜3ヶ月程度が目安とされています。漬け込み期間が短く1週間ほどで飲めるいちご酒もありますが、2〜3ヶ月程度漬け込んでじっくり熟成させるのが美味しいいちご酒に仕上げるコツです。アルコールの種類やアルコール度数によっても漬ける期間や飲み頃は変わりますので、美味しく召し上がっていただける飲み頃をレシピごとにご紹介していきます。
いちご酒人気レシピ①:定番いちご酒
ホワイトリカーで作る定番いちご酒
まずは果実酒作りで定番のお酒、ホワイトリカーを使ったいちご酒です。ホワイトリカーはクセが少なくさっぱりとして飲みやすいため、いちごの爽やかな甘酸っぱい味わいがそのまま感じられます。一般的な果実酒に使われるホワイトリカーは無色透明なものがほとんどなので、いちごの色が濃いものを選ぶときれいな赤色に発色します。
漬ける期間と飲み頃
ホワイトリカーで作るいちご酒は、漬けてから2ヶ月後くらいが飲み頃の目安です。アルコールに漬けてから数日で色がつきますが、氷砂糖がすべて溶けるまで瓶をこまめにゆすったり傾けたりして、全体がよく混ざるように漬け込みます。出来上がったいちご酒を一度濾すと、口当たりがよくなめらかになります。炭酸水で割るといちごソーダのようになり、割ることでアルコール度数も下がるため、お酒が強くない方でも飲みやすいです。
定番いちご酒の作り方はクックパッドで
簡単に作れるいちご酒の基本レシピです。アルコールの種類を変えることでアレンジできるので、基本の作り方を覚えておけば他のアルコールで作るいちご酒にも応用できます。いちごを洗った後は水分が残らないよう完全に乾かすか、しっかりと水気を拭いてからアルコールに漬け込みます。密閉した状態で、1週間から数ヶ月冷暗所で保存し、氷砂糖がしっかりと溶けるよう全体を混ぜ合わせるのが基本の作り方です。
材料 いちご1~1.2kg(4パック) ホワイトリカー35度1.8ℓ 氷砂糖250g
いちご酒人気レシピ②:ブランデーいちご酒
ブランデーとは?
ブランデーは芳醇な香りが特徴のお酒です。ブランデーにいちごを漬け込むことで、ブランデーの甘い香りといちごのフレッシュな香りが混ざり合います。ブランデーはケーキ作りなどにも使われることがあるお酒なので、デザートやフルーツを食べる際にブランデーいちご酒を一緒に飲むのもおすすめです。ストロベリーリキュールとしてスイーツ作りに少量使うこともできます。
漬ける期間と飲み頃
いちごを2ヶ月ほどブランデーに漬け込み、その後は味をみながら熟成させます。漬け込み期間中は、氷砂糖が全体に混ざるようビンを揺すり、冷暗所で保存してください。甘さが足りない場合は、飲む時にガムシロップやはちみつを少量追加するとお好みの甘さに調節できます。ビンを開けて飲み始めたら、香りが抜けないようにしっかりと密閉するのが長く香りを楽しむポイントです。
ブランデーいちご酒の作り方はクックパッドで
いちごと氷砂糖が層になるよう重ねて入れてからブランデーを注いで漬け込みます。いちごやブランデーの甘みによって、氷砂糖の量を調整してください。バニラアイスに少量かけたり、漬け込んだいちごをいちごジャムにリメイクして、ヨーグルトやトーストなどにかけて食べると美味しいです。
材料 (4ℓビン分) いちご900g~1kg アワーリカーorブランデー⒈8リットル 氷砂糖100g~200g
いちご酒人気レシピ③:いちごチェッロ
いちごチェッロとは?
いちごチェッロとは、アルコール度数96度のスピリタスという強いお酒を使って作るいちご酒です。スピリタスはポーランド原産のウォッカで、世界一アルコール度数が高いお酒と言われています。少量のスピリタスを炭酸水などで割ると甘みを感じられるため、カクテルのベースとして使われることも多いです。無色透明なお酒なので、いちごの赤色が濃いものを選んで漬けるときれいに発色します。
漬ける期間と飲み頃
スピリタスにいちごを漬けて1週間ほど冷暗所で保存します。その間に2〜3回かき混ぜていちごがしっかりとアルコールに漬かるようにしてください。その後、いちごを取り出してシロップを加え、保存瓶に移して1週間から1ヶ月ほど漬け込みます。アルコール度数が高いお酒は冷凍庫で冷やしても凍らないため、しっかりと冷やして飲むのがおすすめです。
いちごチェッロの作り方はクックパッドで
いちご2パックで1リットル分のいちごチェッロが簡単に作れるレシピです。取り出した後のいちごの活用方法も載っているので、いちごを無駄なく使って美味しいいちご酒が作れます。アルコール度数が高いお酒なので、炭酸水などで割って飲むのが一般的です。レモンをスピリタスで漬け込むリモンチェッロも、このレシピを応用して作れます。
材料 (1L分) 苺400g(2パック分) スピリタス(96度)500ml(1瓶分) ■ シロップ 砂糖水(砂糖200g+水200cc) クエン酸(orレモン汁)小さじ2(大さじ2) 水300ml
いちご酒人気レシピ④:ホワイトラムのいちご酒
ホワイトラムとは?
ラム酒には、ホワイトラム、ダークラム、ゴールドラムなどいくつかの種類があります。ホワイトラムは様々なフルーツカクテルのベースによく使われるお酒なので、いちごを使ったいちご酒とも相性が良いです。アルコール度数は35〜40度前後のものが多く、雑味が少なくすっきりとしていて、ほんのり甘さも感じられる味わいが特徴のお酒です。
漬ける期間と飲み頃
ホワイトラムで作るいちご酒の漬け込み期間は、他のお酒に比べると少し長めで3ヶ月程度が目安です。漬け込み期間が長いため、カビを防止するためにもビンをしっかり消毒、殺菌し、いちごの水分が混ざらないようによく水気をとってから漬け込んでください。ラムの種類によっても味が変わるので、いろいろな種類のラムでいちご酒を作って、自分だけのお気に入りの組み合わせを見つけてください。
ホワイトラムいちご酒の作り方はクックパッドで
ホワイトラムにいちごとレモンを漬け込んだお酒のレシピです。レモンの白い部分が混ざると苦味がでることがあるので、レモンの皮は厚めに剥きます。いちごとレモンを漬けると色合いもきれいなので、キッチンなどに直射日光が当たらない場所があれば、インテリアとしてビンを飾っておいても可愛いです。
材料 (2リットル保存ビン) いちご(小粒なとちおとめ)550g レモン2個 ホワイトラム1000ml. 氷砂糖100g
いちご酒人気レシピ⑤:いちごサングリア
サングリアとは?
サングリアとは、ワインにカットした果物とスパイスやハーブをミックスして漬け込んで作るお酒です。スペイン発祥のカクテルで、最近ではスペインバルなどでも多く取り扱われています。サングリアには赤ワインやロゼが使われることが多いですが、生いちごを使うサングリアを作る場合はいちごの赤色を際立たせるため白ワインで作るのがおすすめです。
漬ける期間と飲み頃
サングリアは、ワインにいちごの風味が移ればよいため、漬け込み期間の目安は2日くらいと短めです。長期間漬け込む必要がないので家庭でも作りやすく、高価なワインでなくても十分に美味しく出来上がります。基本の作り方を覚えたら、オレンジやパイナップル、レモンなど、サングリアと相性が良い他の果物をプラスして自分好みのサングリアにアレンジしてみてください。
いちごワインの作り方はクックパッドで
少量で作りやすい白ワインサングリアのレシピです。漬け込み期間が短く簡単に作れるサングリアは、初めていちご酒を作る方にもぴったり。フルーティーでさっぱりとした飲み心地なので食前酒にも最適です。見た目にも華やかで女性に人気があり、ホームパーティーなどでも喜ばれます。
材料 (作りやすい分量) ■ サングリア: イチゴ中15個 白ワイン(中辛)400mL ■ ジャム: 浸かっていたイチゴ135g サングリア(イチゴ味の白ワイン)90mL 氷砂糖30g ポッカレモン少々
いちご酒人気レシピ⑥:いちごウォッカ
漬ける期間と飲み頃
いちごウォッカの漬け込み期間は、1ヶ月から3ヶ月くらいが目安です。1週間から1ヶ月くらいでいちごを取り出し、味を確認しながら熟成させてください。ウォッカはアルコール度数が40度前後ある強いお酒なので、2〜3ヶ月熟成させることで味がマイルドに変化し飲みやすくなります。水や炭酸水で割るのが一般的な飲み方です。
いちごウォッカの作り方はクックパッドで
いちごとレモンをウォッカに漬け込んで作る、いちごウォッカのレシピです。基本の作り方は他のいちご酒と同じですが、暖かい時期にいちご酒を作る場合は、いちごをアルコールに漬けている間は冷蔵庫で保存するという方法もあるので参考にしてください。
材料 いちご1パック(350g前後) レモン1個 氷砂糖100g ウォッカ(40°)750ml
いちご酒の飲み方いろいろ
いちご酒が完成したら、是非いろいろな飲み方で楽しんでみてください。いちご酒の味をそのまま味わいたい場合は、冷やしたいちご酒をストレートで飲んだり、氷を入れてロックで飲んだりするのが定番です。水や炭酸水で割るとアルコール度数が高いお酒も飲みやすくなります。いちごと相性が良い牛乳で割って、アルコールが入った大人のいちごミルクを作るのもおすすめです。
いちご酒の飲み方レシピはクックパッドで
いちご酒のアレンジやいろいろな飲み方が紹介されているレシピです。この他にも、バニラアイスに少量かけたり、お菓子作りに利用したりと様々な用途に活用できるので、是非自分流にアレンジしてみてください。
材料 ■ いちご酒×水 いちご酒(レシピID2638629)50ml 氷5~6個 冷水適量 ■ いちご酒×牛乳 いちご酒(レシピID2638629)50ml 氷5~6個 牛乳適量 ■ いちご酒×炭酸 いちご酒(レシピID2638629)50ml 氷5~6個 炭酸水適量
まとめ
自宅で簡単に作れるいちご酒は、イベントやホームパーティーなどにもおすすめのドリンクです。時間をかけて漬け込み、熟成させることで味の変化も感じられます。自分好みのレシピや漬け込み具合を調整でき、出来上がるまでの過程も楽しめるので、お酒好きな方には特におすすめです。基本的な作り方さえ覚えてしまえば他の果実酒にも応用できるので、是非試してみてください。
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