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キョウチクトウの毒は危険?特徴や育て方、増やし方など基本情報を解説!

キョウチクトウとはどのような植物かご存知でしょうか?排気ガス等にも強く育てやすい植物ですので、交通量の多い道路脇などでもよく見かける植物ですが、実はとても危険な毒を含む乳液を持っています。今回はそんなキョウチクトウの特徴や育て方など基本情報を解説していきます。
2020年8月27日
T・S
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キョウチクトウとはどんな植物?

育てやすくて大気汚染にも強い植物を育てたいと考えている方におすすめなのが「キョウチクトウ」です。キョウチクトウは非常に強健な植物ですので、排気ガスに強く、交通量の多い道路脇などでもよく育てられています。その為よく見かける植物ですが、実は危険な毒を含む乳液を持っており、触るだけでも危険です。今回はそんなキョウチクトウの特徴や育て方など基本情報を解説していきます。

キョウチクトウの特徴

キョウチクトウとは?

キョウチクトウは、キョウチクトウ科キョウチクトウ属に分類される、常緑性の中高木です。原産地はインドや中近東で、日本には江戸時代に中国から伝わってきたとされています。元々はインド等に自生していましたが、現在は世界各地で野生化しています。大きさは3~6mに成長し、綺麗な花を咲かせるので、夏を代表する花木の一つとして知られています。

キョウチクトウは初心者でも育てやすい?

今回は育て方も含めて解説していきまうすが、基本的に育てやすい植物ですので、気になった方はあまり気負わずに育ててみて下さい。初心者の方でも問題なく育てていけます。かなり強健ですので、大気汚染にも強く、工業地帯や道路脇に植えても問題ありません。また、葉の裏側に小さな溝があり、そこには毛が生えていて、有害物質を入れない為のフィルターになっています。

キョウチクトウの開花時期

開花時期は6月下旬~8月で、まさに夏の花といった時期になります。枝の成長状態によって開花時期が微妙にズレていきますので、花を見られる期間が長いの特徴です。花色はピンクや赤、オレンジ、白、黄色などがあり、品種によって違います。また、一重咲きや八重咲きといった違いもあります。挿し木で増えたクローン株が多いことや、花粉を媒体する虫が少ない為、あまり果実がならないのもポイントです。

キョウチクトウの乳液には毒がある

育てる前に覚えておかなければいけないのが、キョウチクトウの乳液に含まれる毒です。どの部位にもこの乳液の毒性がありますので、触る際は注意しましょう。乳液の毒性は非常に強く、青酸カリ以上とも言われるほどで、かつては毒矢にも使われていたとされています。また、家畜用の飼料に葉が混ざってしまい、牛が死亡した事例もあります。触る際はゴム手袋を使用するなどして下さい。

キョウチクトウの種類

キョウチクトウの種類①セイヨウキョウチクトウ

こちらはよく栽培されている地中海沿岸が原産の種類です。日本に自生している本種とは違い、香りがないことが特徴です。その他の性質などはとても似ていますので、同様に育てられます。花色はピンクや白色で、八重咲きのものもあります。

キョウチクトウの種類②ヤエキョウチクトウ

こちらは日本で最も普及している種類です。画像の通り、とても綺麗な色の八重咲きの品種で、花が大きく見応えがあります。日本でキョウチクトウと言えば、この種類を指すことが多いでしょう。

キョウチクトウの種類③フイリキョウチクトウ

中には画像のように、葉に黄色の斑が入ったものもあります。斑入りの品種は葉も楽しめますので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。花はピンク色でとても綺麗です。

ミクラフギは沖縄夾竹桃


こちらは沖縄でよく見かけるキョウチクトウ科の種類で、沖縄夾竹桃とも呼ばれています。沖縄らしい南国感のある実を付けるのですが、この実もとても毒性が高く危険です。沖縄夾竹桃の実を食べれば危険なのはもちろん、触るだけでも危険だとされており、触るだけならまだしも、その手で目をこすれば腫れることもあります。沖縄で見かけても触るのは避けましょう。沖縄の方は知っていますが、旅行者は知らないことが多く、沖縄夾竹桃を触ることのないよう注意喚起がされています。

キョウチクトウの花言葉と名前の由来

キョウチクトウの花言葉

綺麗な花を咲かせますので、花言葉も持っています。花言葉は「注意・油断大敵・用心・危険な愛」などがあります。乳液に強い毒性があることから、いずれも注意喚起するような花言葉となっているのが特徴です。花自体は綺麗ですが、花言葉の意味が変わっていますので、どなたかに贈られる際は花言葉の意味に注意しましょう。

キョウチクトウの名前の由来

キョウチクトウは漢字で「夾竹桃」と書きます。これは葉が竹のようであり、花は桃のようであることから付けられています。また、「夾」という字は、混じる・挟まるといった意味になります。一般的にキョウチクトウと呼ばれていますが、毒があることから、毒木や毒桜と呼ぶ地域もあります。また、インドでは「馬殺し」などと呼ぶこともあります。

キョウチクトウの販売価格は?

キョウチクトウの販売価格

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気になる苗木の販売価格ですが、画像のような株が数千円で販売されています。おおきく育ったものは高くなりますので、コストを抑えたい方は小さめのものから育てていくと良いでしょう。植物としては少し高めの価格ですが、失敗が少ない植物ですので安心です。また、苗木だけじゃなく、種も販売されています。

キョウチクトウの選び方

苗木の選び方に特別なポイントはありませんので、状態の悪いものを選ばないように気をつけましょう。葉の色ツヤや病害虫の被害が無いかを見ておきます。もし状態の悪そうなものしか無ければ、ネットショップを利用するのもおすすめです。ネットショップはどの株が届くのか分からないこともありますので、信頼出来るお店を利用して下さい。

キョウチクトウの育て方①環境

キョウチクトウは地植え?鉢植え?

ある程度大きくなる植物であり、成長速度も早いので、地植え・庭植えに向いた植物と言えます。ただ鉢植えが不可能な訳ではありませんので、鉢植えで育てたい方は鉢を使いましょう。地植えで問題になるのは夏冬の厳しい季節に移動出来ない点ですが、暑さや寒さにはある程度耐えられますので、東北南部より南の地域であれば問題ありません。

キョウチクトウに適した生育環境

日光を好む木ですので、日当たりの良い場所で育てていきましょう。日光不足になると花付きが悪くなり、葉やつぼみもポロポロと落ちる場合があります。その際に病気だと考えられることが多いのですが、実は日光不足の可能性もありますので、日当たりはとても大切です。強健な植物ですので、日当たりが良ければ多くの場所で育てられます。

キョウチクトウの冬の管理

暖かい地域の植物ですので夏の暑さは問題ないのですが、冬の寒さについては、あまりにも寒いと危険です。東北南部より南であれば冬越し出来ますが、しっかり根付いていないと耐えられないことがありますので、根づくまでは気をつけましょう。逆に、根づいてしまえば特に対策せず冬越しが可能です。

キョウチクトウの育て方②用土・植え付け


キョウチクトウの用土

強健な植物ですのであまり土は選びませんが、水はけの良い土を使うのが良いでしょう。地植えにする際、もし水はけが悪い様子であれば盛り土をして高植えにします。また、土に腐葉土を混ぜることで土壌を良くしておきましょう。鉢植えにする場合は、赤玉土の中粒を6割、腐葉土を4割の割合で混ぜたものを使います。

キョウチクトウの植え付け

植え付けの適期は4~6月、もしくは9月です。植え付け穴を掘り、底に緩効性肥料を元肥として入れてから株を入れ、隙間に土を入れ、最後にたっぷり水やりをすれば完了です。鉢植えの場合も同様に行いましょう。植え付けの際も苗木を触ることになりますので、毒による危険がないよう注意して下さい。

キョウチクトウの育て方③水やり・肥料

キョウチクトウへの水やり

地植えにした場合は雨水がありますので、しっかり根付いてしまえばほぼ水やりは不要となります。植え付けてまだ1年経っていない株であれば、土の表面が乾いたら水やりをすると良いでしょう。特に真夏は乾燥しやすいので、水切れに注意して下さい。鉢植えの場合は、土の表面が乾く度に水やりをします。冬はあまり水を必要としませんので、乾燥気味に管理しましょう。

キョウチクトウへの肥料

あまり沢山の肥料を必要とする植物ではありません。初秋に肥料を与えると、枝が硬化せずに成長してしまい、寒さで枯れることもあります。肥料は年に一回、2月頃に寒肥として有機肥料を与えるだけで十分です。

キョウチクトウの育て方④植え替え・増やし方

キョウチクトウの植え替え

植え替えも植え付け同様に、4~6月、もしくは9月が適期です。鉢植えで育てる場合は、根詰まりしてきたら植え替えをしましょう。一回り大きな鉢と新しい用土を使います。地植えで育てる場合は、植え替えは必要ありません。そのまま管理していきましょう。

キョウチクトウの増やし方①挿し木

増やし方は3通りあります。挿し木での増やし方は非常に簡単で、枝を20㎝程の長さで切り、下の節の葉を取り除きましょう。画像のように残った葉を半分にカットしたら、切り口を水につけて吸水させ、挿し木用の土に挿します。あとは発根を待ちましょう。適期は6~7月です。

キョウチクトウの増やし方②とり木

とり木での増やし方も可能です。こちらも適期は6~7月。取り木したい部分を曲げて地面に固定しましょう。土に埋めると、埋めた部分から根が出てきます。2ヶ月ほどで発根しますので、発根したら親株から切り離して育てていきます。

キョウチクトウの増やし方③株分け

鉢植えにして植え替えをする場合は、株分けでの増やし方も出来ます。取り出した株をノコギリなどで切り離し、別々の株として育てていきます。植え替えと同時に行いましょう。

キョウチクトウの育て方⑤剪定


キョウチクトウの剪定

伸びすぎた枝があったり、風通しが悪くなるほど茂っている場合は剪定しましょう。剪定することで風通しや日当たりが改善されます。すかすように剪定して下さい。剪定する際、乳液に触ると危険ですので、ゴム手袋やメガネなどをして体を守りましょう。萌芽力が高いため強剪定も可能です。切った枝を燃やすと毒性がある煙が出ますので、処分方法にも気を付けて下さい。

キョウチクトウを低く抑えたい場合

あまり大きくしたくない場合も、剪定で調整しましょう。高くなってきたら、枝を地際で切ってしまい、ひこばえで更新していくようにします。強剪定に耐えられますので、好みの高さで切って調整して下さい。

キョウチクトウの育て方⑥病気・害虫

キョウチクトウの病気

あまり病気にはならない植物ですが、梅雨頃から炭そ病という病気にかかることがあります。これは葉に黒い斑が現れる症状で、気温と温度が高いと発生しやすくなります。かかってしまった箇所はすぐ取り除いて処分し、対応農薬を使って治療しましょう。取り除く際は乳液の毒性に気を付けて下さい。

キョウチクトウに付く害虫

画像のアブラムシは「キョウチクトウアブラムシ」という種類で、オレンジ色の体が特徴です。こちらの害虫が沢山つくと株が弱ってしまい、花付きが悪くなる原因となります。毒がありますので一般的な害虫は付きにくいのですが、こちらの害虫は付く可能性がありますので、見かけたら薬剤で対処すると良いでしょう。

まとめ

今回の「キョウチクトウの毒は危険?特徴や育て方、増やし方など基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?毒性や育て方など様々な部分をご紹介させて頂きましたが、乳液に気を付ければ問題なく楽しめる植物ですので、気になる方はぜひ育ててみて下さい。育てる際は、ペットが近づかないようにしたり、子供に注意しておくなどして対策しましょう。

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今回はキョウチクトウについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。