はじめに
作業に便利なアームカバーをハンドメイド
アームカバーは腕抜きや袖カバーなどとも呼ばれる便利アイテム。園芸作業や農業用・水仕事で袖口の濡れや汚れを防いだりUV対策や冬場の防寒にも使われます。
ほぼ直線縫いでできてしまう簡単なハンドメイドDIYとして初心者が最初に作るファッション小物としてもおすすめ!コスプレなどにも活用できる手作りのアームカバーの作り方を種類別の特徴・材料のチョイス方法とともにご紹介しましょう。
アームカバー(腕抜き)の種類と特徴
キッチン用アームカバーの特徴
キッチン用のアームカバーの用途は大きくわけて2通り。衣類の袖口の水濡れ防止のためと油はねから腕のやけどを守る使い方です。
そのためゴムなどでしっかり袖口をキープして水仕事のときは腕まくりをしたものを下がってこないような工夫をしてあげると使いやすいでしょう。汚れやすいのでじゃぶじゃぶ洗える素材で作るのがおすすめ。
ガーデニング用アームカバーの特徴
ガーデニングや農作業など外で付ける場合はUV対策と泥汚れガードの2通りの使い方が想定されます。昔からある腕抜きという両側にゴムが入ったようなパターンを利用するのが一般的。
あまり汚れる心配がないガーデニング用は手のひらまであるアームカバーが人気です。ボタニカル柄など自然なモチーフを使った布地を選ぶと雰囲気も合いおしゃれな感じに仕上がるでしょう。
防寒用アームカバーの特徴
防寒用には冬に着用するものと夏の冷房対策の2通り。それぞれ素材選びがポイントとなるでしょう。夏の冷房対策用なら付けやすいTシャツなどに使われる薄手のニット素材がおすすめ。冬場は毛糸などを使って手編みで作るアームカバーはいかがでしょうか。編み方でいろいろなバリエーションが楽しめます。
UV対策アームカバーの特徴
主にUV対策が必要となる夏場の使用になりますので、レースなどごくごく薄手で蒸れにくい素材が人気です。長さは腕の上の方まである長いものが主流。
コスプレ用アームカバーの特徴
実用ではなくあくまで装飾メインのアームカバーですが、ハロウィン用などイベントにも使われるため需要が高まっているアームカバーです。元となるキャラクターなどに合わせて、素材や色選びをするのがポイント。
女の子の変身アニメのキャラクターやお嬢様ドレスの長手袋風なもの、女性格闘家のコスプレ用など既存のアームカバー型紙をアレンジしていろいろなデザインのものを作ってみましょう。
簡単便利な手作りのアームカバー(腕抜き)作り方1
キッチン用やガーデニングに使うならこの基本の腕抜き型で作るのがおすすめです。ゴムが入ることで袖口をまくりあげることもでき、中の衣類が長袖の場合もこのゴムで締まっている部分があることで表に出てきません。
100均材料で作るアームカバーの作り方
袖口をガードするのならこんな腕抜きのような上下にゴムが入った形が良いでしょう。筒に縫ってゴムを通すだけなので型紙も不要で布を必要な長さに切って縫うだけです。
作り方ポイント
ゴム通し口を作るため、脇を縫うときに端から2.5センチまでで縫い止めます。布端の始末は直線縫いで仕上げていますが、丁寧に作るならジグザグミシンやロックミシンで切り口のほつれどめ処理をすると洗濯に強くきれいに仕上がるでしょう。それらのミシンがない場合は三つ折りすると良いですよ。
100均素材やカットクロスで安く仕上げる
100均で売られているハギレや手ぬぐい・手芸店で安くなっているカットクロスなど寸法が合えば安く材料も揃うのがアームカバー作りの嬉しいところ。洗い替え用に子供のお絵かきや泥遊び用にと布を替えサイズを変えて複数作っておきたいですね。
簡単便利な手作りのアームカバー(腕抜き)作り方2
表でガーデニングなどの作業をするときに日焼け防止に付けたいという場合は、手にフィットするニットで作るのがおすすめ。手のひらまでガードしていますが指先は自由になるので作業もしやすいというメリットも。ニット生地が手に入りにくい人でもTシャツリメイクなので簡単に作れるでしょう。
長袖Tシャツリメイクのアームカバーの作り方
着なくなった長袖Tシャツの袖部分を利用したとても簡単なニット素材のアームカバーの作り方です。もう捨ててしまうようなTシャツがあったら是非作ってみてください。
作り方ポイント
袖を利用しているので縫うところは少なめです。ただしニット製品なのでジグザグ縫いで仕上げるとことと、使用する糸をニット用の伸縮性のあるレジロン糸を使うのがポイント。付けたときにニット素材の持ち味である伸びが邪魔されずつけ心地のよいフィット感がそのまま活用できます。
簡単便利な手作りのアームカバー(腕抜き)作り方3
発色の良いフリースは無地だけでなくポップな柄物もありハンドメイドにピッタリな素材です。フリースを使って冬用のあったかアームカバーを作ってみませんか。
フリースで作るアームカバーと型紙の作り方
冬の防寒用素材としてフリースも伸びが良い布地なので暖かくフィットしておすすめ。袖口ガードができるショート丈のグローブ型となっていますが、長くアレンジすることで腕の上の方まで暖かく汚れや寒さを防いでくれるでしょう。
作り方ポイント
フリースを縫うときも縫い方はジグザグミシンで。型紙は自分の手から取っている方法です。直線になおしていますがそのまま手の形のままでも良いでしょう。指の上側に1.5センチのゆるみを入れているので親指を動かしやすくなっています。この部分を忘れずに縫い止めるようにしてください。
簡単便利な手作りのアームカバー(腕抜き)作り方4
二重にすることでリバーシブルとして使ったり、簡単な縁どり風なおしゃれなアームカバーに仕上がります。縫い方が少し大変ですが、動画を一時停止したり速度を変えてよく見ながら挑戦してみてください。
内布を付けたおしゃれなアームカバーの作り方
こちらも内布はジャージ生地を使っていますが表布の素材によっては伸びは必要ない場合があるので、ニットといっても扱いは楽でしょう。手のひら部分を折り返すことでおしゃれ感がアップ内布が縁取りのように表側にチラ見えするので布選びが楽しくなるDIY作品です。
作り方ポイント
内布も付けて2重に仕立てているので縫い方が少し複雑になっています。親指のところの開きを返し口に利用することはできないので、別に返し口用の縫い止まり開き口を必ず作っておいてください。
簡単便利な手作りのアームカバー(腕抜き)作り方5
Tシャツの袖のリメイクを前述で紹介しましたが、ソックスも上手に使ってあげることでアームカバーに改造することができるでしょう。とにかく簡単に作りたいという方におすすめ。
靴下リメイクのアームカバーの作り方
ニットのアームカバーが欲しいけれどニット用の縫い糸やジグザグ縫いできるミシンがないという方は、こちらの靴下リメイクの作り方が参考になるでしょう。2箇所カットしてその部分は手縫いで仕上げています。
作り方ポイント
足に履いたものを手に付けるのに抵抗がある方は、いただきものなど新品だけど履いていないソックスを使って作ってみましょう。切った部分を手縫いでかがっているので、その部分もデザインとして活用できるような糸選びがポイントです。
簡単便利な手作りのアームカバー(腕抜き)作り方6
糸を変えたり編み方を変えたりすることで同じパターンでも自分らしさを表現できるのが編み物DIYの良さです。100均糸などを利用すればコスパもよくいろいろなものを作れるので是非お試しを。かぎ針編みと棒針編み両方の作り方を紹介します。
編み物で作るアームカバーの作り方
アームカバーは布製だけでなく編み物でも作ることができます。毛糸で編めば冬用に、レース糸やサマーコットンなどで編めば夏のUV対策用と応用できるでしょう。編み物で作るメリットは編みながら段数を加減して好みの長さに仕立てることができるところです。
作り方ポイント
かぎ針で編む編み物のアームカバーは輪に編んでいくのですが、ぐるぐると続けて編まずに1段ごと編んで立ち上がりに鎖編みを編んで編み進めていく方法にすることで模様がきれいに揃います。
かぎ針編みは編み地が厚くなる傾向にあるので、細い糸と番手の低い編み針を使って編むことであまりもこもこせずに仕上げることができます。
棒針編みでアームカバーを作りたい方はこちら
かぎ針だけでなく直線でできるので棒針編みでも作ってみましょう。
こちらは平らに編んであとで綴じ付けていくことで輪に仕上げる方法。半分メリヤス編み残りをガーター編みになっているので面白い編地になっているのもデザインのポイントですね。
作り目がゴム編みではなく一般的な作り方なので少し緩めにすることでツレたりせずに仕上がります。
アームカバー(腕抜き)の無料型紙と作り方サイト
アームカバーは自分の手から型紙を作ったり直線なので寸法を計るだけでも作ることができますが、型紙が欲しいという人は無料配布サイトをご利用になってはいかがですか?3つの素敵なサイト様をご紹介します。
農作業用腕抜きの型紙と作り方
布の両端にゴムを入れたいわゆる腕抜きといわれるとても簡単なアームカバーの型紙と作り方が掲載されています。真四角な布をまっすぐ縫ってゴムを通すだけだから初心者の方でも簡単!
ガーデニング用ショート丈アームカバーの型紙作り方
ミシンは使わず手縫いで仕上げる簡単で縫う場所も少ないショート丈のガーデニング用のアームカバーの型紙と作り方。リバーシブルで仕上げているので気分や作業の種類によって表裏を選んで使えます。
コスプレアームカバー型紙と作り方
コスプレの際にお嬢様系の衣装にはドレスと共に腕をカバーする日焼け止めのアームカバーが必要なこともありますね。小さな子供用から男性用LLまで豊富な無料型紙が揃っています。ダウンロード後プリントしてお使いください。
まとめ
ハンドメイド初心者におすすめなアームカバーDIY
日焼けを防いだり袖口の汚れや水濡れ防止・冬の防寒にも役立つアームカバー。どこで使うかによってデザインや素材を変えるとよいでしょう。
サッと付けられて置き場所にも困らないショート丈や腕全体をガードするロングや手のひらまであるタイプなど種類もたくさん。欲しい用途に合わせて材料や型紙を選び腕や衣類の袖口をガードしましょう。
ほとんど直線縫いだけで作れるから、ハンドメイド初心者の方にも簡単に作れますよ!
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