ガオナ 散水ホース GA-QD022
工進 バスポンプ AC-100V KP-104
TENT FACTORY クーラーボックス スチール 51L
はじめに
クーラーボックスを活用して安い自作ライブウェルを
レンタルボートのライブウェルはバス釣りのトーナメントでは魚を活かしておくイケスとして必ず用意しなければいけない必須のツールとして必要なもの。買うのも良いですが自作すれば安い材料費で済み、工夫して作る楽しさも味わえます。今回は自作のイケス・ライブウェルの作り方とコストを下げるおすすめの材料を解説しましょう。
レンタルボートのライブウェルについて
ライブウェルとはどういったものか?基本が知りたいという方はこちらをご覧ください。まずは初歩的なライブウェルのご説明をいたしましょう。
ライブウェルはボートの上のイケス
釣った魚を活かしておく装置であるのがライブウェル。いわゆるイケスというものです。魚を入れる水の中にエアーを入れてあげることで完成するので、熱帯魚用のエアーポンプでも作ることができるでしょう。
レンタルボートのライブウェルはトーナメント必須
通常の釣りでは必要ありませんが、釣った魚を活きたままにしておかなければいけないバス釣りトーナメントには必ず必要なものとなります。しかし買うとなると結構なお値段がしてしまうことも。そのためにトーナメントを諦めるというのも残念ですね。
ライブウェルは安い材料で自作もできる
今回は市販のライブウェルを買うよりも安い値段で作ることができる自作イケスの作り方を、クーラーボックスやホース・ポンプを使った作り方で解説していきましょう。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方1
それでは早速自作のライブウェルの作り方解説をはじめます。作り方は簡単ですが専用工具が必要なのでそれだけは少し敷居が高いかも知れません。金属の穴あけ工具があれば簡単に作ることができるでしょう。
ライブウェル作りで用意するもの
まずは自作ライブウェル作りで揃えておきたい材料や道具類をご紹介します。こちらの材料などはあくまでも目安です。やり方はいくつもありますがその中の最低限のものを活用した安い作り方と思っていただければ良いでしょう。バスを活かすためにエアーを入れたりシャワータイプにしたりと、こちらを活用して自家製イケスを改良していっていただければ幸いです。
クーラーボックス
トーナメントで使うなら容量は50L程度がおすすめ。これはそれぞれの大会の決まりもありますので、もっと小さくて良いという人は小さなクーラーボックスでも。50Lを用意しておけばほとんどのトーナメントで使えるためこれを目安にすると良いでしょう。
ホース
ホースは水の給水・吸い上げ両方に使用するのでそれぞれに合ったサイズを用意する必要があります。またホースの取り外しをするためにコネクターやホースナットと呼ばれるパーツも必要となってきます。
ポンプ
水を吸い上げるためのポンプ。これはお風呂のお湯を洗濯機に入れるようなポンプが活用できますので、探し方によっては非常に安い材料費で仕上げることも可能。水を汲み上げられれば良いのでどんなものでも構いませんがポンプのパワーが弱いと50Lもの水をためるのにとても時間がかかることに注意しましょう。
道具類
クーラーボックスに穴をあけるための金属に使えるホールソーが必需品です。これがないとクーラーボックスを活用したライブウェルは作ることができません。その他にはポンプを動かすバッテリーも必要になってくるでしょう。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方2
穴をあけて差し込むだけという簡単なDIYが多いライブウェル作りですが、ポンプ部分は少し加工する部分があります。
ライブウェルの吸い上げポンプ作り
どの部分からはじめても良いのですが、まずは一番難易度が高そうな新しい水を吸い上げるポンプ部分を風呂の残り湯の汲み取りを利用して作っていきましょう。安いものならホームセンターで1000円ほどで購入することができるでしょう。
バッテリーに接続するワニ口を取り付ける
お風呂の吸い上げポンプにはスイッチと家庭用コンセントに差すソケットがついているでしょう。これは不要なのでその手前でコードを切断。外側の皮膜を剥いて中の銅線をそれぞれ色に合わせてワニぐちクリップを取り付ければ、ボートのバッテリーに接続して電源を供給できます。
ホースを取り付けもう片方にコネクタを付ける
ポンプ部分の改造ができたら、そこにホースを差し込み反対側のホース口にコネクタを取り付ければ完成です。このコネクタをクーラーボックスに取り付けたものにカチッと接続してすぐに使うことができるでしょう。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方3
ライブウェルの排水部分の制作
給水部分の要ができたら、次は排水部分を作っていきましょう。こちらでは金属用のホールソーを使用します。まずは排水用のホースとして内側用に15-20センチ程度、外側はライブウェルからボートの外に伸びる程度の長さのもの2本切り出して用意しましょう。
クーラーボックスに穴あけ
穴あけは給水用とふたつ同時にあけても構いませんがひとつずつ仕上げた方がアタリをつけやすくておすすめ。排水用ホースの取り付け位置は給水よりも必ず下の位置にないといけません。クーラーボックスの縁よりも余裕を持った場所でなおかつ魚が生きていけるくらい水位が保てる場所にコネクタの大きさの穴を開けてください。
コネクタをクーラーボックスに取り付け
コネクタは分解してみると外側の部品と内側の部品で径が違うことがわかるでしょう。ホールソーもその大きさに合わせてパーツを変えて穴あけをしましょう。開いたらコネクタをバラしてそれぞれ外側から差込内側で留め付け、その先に15センチほどの排水用ホースを付けて完成です。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方4
ライブウェルの給水口を開ける
これは排水用のホース付け部分を作るのとどちらを先にしてもかまいません。やり方はまったく同様です。同じ径のホースを使うならホールソーのパーツも同じものを使えば良いので迷うことはないてじょう。給水と排水でホースを変えた場合は、それぞれのコネクタ径に合わせたもので穴あけをしてください。
コネクタを取り付け完成
給水用のポンプ部分の加工は先に済ませてあるので、こちらはコネクタをクーラーボックスに穴をあけてしっかり取り付け終わったら完成です。あとはテストで動かす時にホースをつなげてみれば良いでしょう。やり方は排水用にとりつけたコネクタとまったく同じです。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方5
ライブウェルの組み立て
作り方としては以上で準備は完了です。あとはホース類やポンプのバッテリーへの接続などの組み立てをおこなうことで使用することができます。組み立て手順を紹介しましょう。
ポンプの接続
持ち運びにはホース類などを全てクーラーボックスの中に入れれば良いので、パーツ不足ということはないでしょう。まずはポンプ側のホースを高い位置にとりつけたコネクタに接続します。そのままポンプは水中へ。ワニ口をバッテリーにつなければポンプが作動しはじめ水がたまっていきます。
排水の接続
排水ホースは給水の口よりも下に開けた穴につけてください。内側はつけっぱなしで良いので外側ホースだけ接続する形です。ホースの先は船内ではなく船の外に出るようにしておくとよいですね。これで自作ライブウェルは完成!自宅の風呂場を船に見立て、テストしてから実際に使ってください。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方6
ライブウェルのエアー部分の改良
ライブウェルの作り方はひとつではありません。一般的に外から新しい水を汲み上げ空気を混ぜて酸素が減った水を排水する方法が取られています。ライブウェルはいかに水にエアーを含めさせられるかが大切なポイント。いろいろな工夫をされている自作イケスを見かけます。
ホースに穴をあけたシャワータイプ
水をまとめて出すよりもシャワーのような細かい雨にすることで、より水に空気を含ませることができます。これはクーラーボックスの中に長めのホースを使用して、先を固定した上でホースに開けた穴から水が落ちるようにすれば簡単に作れます。用意したホースが余った場合はこちらも試してみてください。
簡単にできる洗濯バサミでのシャワー
短いホースしかない場合は給水ホースの先を洗濯バサミで挟むことで水が2分されさらに勢いよく吹き出ることになります。これによって多少空気を含む量を増やす作戦です。シャワー式の方が空気を含む量は多いですが、何もしないよりもこちらの方がエアーが増えるので試してみる価値はあるでしょう。
レンタルボートの自作ライブウェルの作り方7
ホースやポンプなどおすすめの材料
自作イケスであるライブウェル。材料選びでかかるコストも変わってきます。ここではできるだけ安い材料費で仕上げるために100均ショップやホームセンターなどで売られている市販の材料を活用できるおすすめのものを紹介しましょう。
おすすめホース
ガオナ 散水ホース GA-QD022
ホースは園芸用の散水ホースでもよいですし、洗濯機などに使用されるドレンホースでも何でもかまいません。要は穴を開けてクーラーボックス内にぴったり差し込むためのホースコネクタの部品に合えば良いのです。
ただし径が小さければ一度に給水排水される水の量が少くなり、大きすぎるとポンプのパワーが少ないとチョロチョロとしか水が出ません。安い価格で仕上げるなら、ちょうどよい口径の園芸用がおすすめです。
おすすめポンプ
工進 バスポンプ AC-100V KP-104
安いコストでありものを活用して作るならお風呂の残り湯吸い上げ用のポンプは魅力的です。さきほどおすすめした散水ホースの径もピッタリ合うので余分なコネクターも買う必要がありません。一度クーラーボックスに水をためてしまえば急速で給水する必要はなくなるので、このようなもので十分でしょう。
おすすめクーラーボックス
TENT FACTORY クーラーボックス スチール 51L
材料の中で一番高いであろう材料がこのクーラーボックスです。穴を開けたりホースを差したりと活用していくので、クーラーボックスとして使うことはしづらくなるのでこれは新品にこだわる必要はありません。中古などで購入すれば安いコストで仕上がるでしょう。容量のみトーナメントのルールがあるのでチェックして買うようにしてください。
まとめ
レンタルボートのライブウェルは自作が安い
釣ったバスを活かしておくイケスとしてトーナメントでは必須なライブウェル。市販のものもありますが、自作した方がわずかに安いことが多くつくる方もいます。金属用のホールソーが必要であったりと工具が必要になりますが持っている人なら是非手作りイケスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。他の用途で作られたものを材料として組み立てていく楽しさもあるおもしろいDIYです。
ライブウェル材料が気になる方はこちらもチェック
自作ライブウェル作りに必要なポンプやホース・クーラーボックスなど。材料選びも安い費用で満足いくものが作れるかどうかにかかってきます。気になる方はこちらも見てくださいね。
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