はじめに
ラフティングは川下りを行うスポーツで、老若男女問わず楽しめる上、大会も開かれています。しかし、日本では馴染みが薄く、名前を聞いたことがある程度しか知らない人も少なくありません。この記事ではそんなラフティングについて具体的に説明していきます。また、ラフティングができる場所やスポーツとしてのラフティングについても紹介するので、ラフティングをしてみたい、と思っている人は是非参考にしてください。
ラフティングって何?
大型ゴムボートでの川下り
冒頭でも簡単に紹介しましたが、ラフティングとは数人乗りのゴムボートに乗って、川を下るアウトドアウォータースポーツです。川によっては流れが急な場所や岩場などもあるため、スリルを楽しめ、外国では非常に有名です。危険なイメージを持たれる人もいますが、パドルの操作などに特殊な技術は必要なく、安全に行うことができます。また、乗っている人全員が協力しながらボートを進めていくということも魅力の一つです。
スポーツのラフティングと観光のラフティング
スポーツとして行うラフティングは速さを競い、大会も毎年開催されています。練習を重ねた選手たちにより行われるため、非常に高い技術が求められます。観光のためのラフティングは大会としてではないため、特別な技術も必要なく、乗り方を工夫することもありません。そのため、注意事項さえ守れば安全に老若男女問わず誰でも楽しむことができます。
ラフティングの歴史について
ここでは、ラフティングの歴史について紹介します。ラフティングのことが知りたい、という人は読んでみてください。昔と現在の違いについて知っておくと、より楽しむことができますよ。
ラフティングの起源
起源はアメリカのコロラド川だといわれています。19世紀~20世紀前半に始まったラフティングは最初の頃は、木製の船で行われていました。現在のようにゴムボートを使用し始めたのは、第二次世界大戦が終了してからです。ゴムボートを使用するようになり、一気に人気が高まり、世界中に広まりました。
日本でのラフティング
日本に伝わったのは、世界中にラフティングが広がった第二次世界大戦後から約20年後です。当時の日本は技術が乏しく、お世辞にも安全とは言えませんでした。しかし、1976年に大学の探検部などによって日本初となるラフティングの大会である日本リバーベンチャー選手権大会が開かれました。この大会以降は毎年のように大会が開催され、人気が高まっていきます。
ツアーとしてのラフティング
毎年のように大会が開かれていましたが、規模は小規模だったため、一部の人にしか認知されていませんでした。しかし、ガイドの経験がある方々の協力を得ることで、一気に一般に広く知られるようになりました。徐々に一般の方でも楽しめるような観光向けのラフティングが全国の川でできるようになり、現在では、高い技術も必要ないため老若男女問わず遊ぶことができるアクティビティです。
ラフティングを行う際の主な道具
ここからは、ラフティングを行う際に便利に使用することができる道具を紹介します。基本的に使用するボートなどの主要な道具は、レンタルすることができます。そのため、服装にさえ気を付ければ気軽にラフティングを楽しむことができますが、用意しておくことで、役に立つ便利な道具もあります。ここではそんなあると便利な道具について紹介します。
タオル
ラフティングには持っていくことはできませんが、ラフティング終了後に濡れた体を拭くために使用します。
日焼け止め
日焼けが気になる人は日焼け止めを持っていくと便利です。特に夏場は、日焼けしやすいため、持っていくことをおすすめします。
ビニール袋
濡れた衣類などを入れるためにビニール袋を持っていくと、便利で持っていきましょう。
ラフティングに適した服装とは
ここからは適した服装を紹介します。ラフティングを行う際は服が濡れることになります。そのため、濡れても良い服など服装には注意しなければなりません。
夏に行うラフティングの服装
夏に行う際の服装はTシャツ短パン、もしくは水着です。ツアーの場所にもよりますが、夏でもウェットスーツを着用しなければならない場所もあります。また、女性の場合はビキニで参加すると、途中で脱げてしまう可能性があるため、必ずビキニの上から、Tシャツ短パンを着用するようにしましょう。
春・秋に行うラフティングの服装
夏以外に行う際はウェットスーツを着用します。ウェットスーツには体を保温してくれる役目があるため、必要不可欠です。下に着る服装は、水着かTシャツですが、綿素材のTシャツは濡れると体が冷えてしまうため化繊繊維のTシャツを着るようにしましょう。
ラフティングの魅力について
ここからはラフティングの魅力を説明します。ラフティングは特殊な技術が必要ない上、体験できる場所も増えているため、老若男女問わず誰でも楽しむことができます。これからラフティングをしようと思っている人は是非参考にしてください。
自然を満喫できる
魅力の一つは自然を満喫できることです。流れが速い場所でスリルを味わいながら行う川下りも楽しいものですが、流れが緩やかな河川で、のんびりと自然を眺めるのも、ラフティングの特徴です。周りの森や川の水などを眺めながら楽しんでみましょう。
スリルを味わえる
ラフティングは天然のジェットコースターのようなもので、流れが速い場所での川下りの際には、これまで味わったことがないようなスリルを味わうことができます。そんなスリルを味わえる、ということもラフティングの魅力の一つです。
仲間との絆
一緒にボートに乗っている人との絆が生まれることも魅力の一つです。ラフティングはボートに乗っている人全員が仲間として、協力しながらボートを漕いでいかなければなりません。そのため、全く知らない人とでもラフティング後には、仲間としての絆が生まれ、老若男女問わず仲良くなることができます。
ラフティングを行う際の注意事項
ラフティングは老若男女問わず誰でも楽しめるアクティビティですが、注意事項を守らなければボートから転落したり、怪我をする可能性もあるのです。ここからは、そういった守るべき注意事項を説明します。
救命胴衣とヘルメットの着用
安全を確保するためにも必ず救命胴衣とヘルメットを正しく着用しなければなりません。この注意事項を守らないと、ボートから転落した際におぼれたり、岩などで怪我をしてしまう可能性もあります。そのため、ラフティングを行う際には必ず救命胴衣とヘルメットを着用しましょう。
インストラクターや係員の説明は必ず聞く
インストラクターや係員はラフティングに必要な知識や技術を説明してくれます。そのため必ず説明を聞きましょう。説明をよく聞かないと、思わぬ事故に遭遇してしまい、怪我の原因にもなってしまいます。また、一緒にボートに乗っている人の迷惑にもなってしまうため、必ずインストラクターや係員の説明はよく聞きましょう。
自然を大切にする
ラフティングは自然を楽しむアクティビティでもあります。そのため、現地で出たごみをポイ捨てすることは言語道断ですが、自然を傷つけるような行為はやめましょう。そのため、現地で出たごみは必ず持ち帰る、植物を傷つけない、といったことを必ず守るようにしましょう。
適切にラフティングを楽しもう
ここからはラフティングのボートの乗り方やパドルの操作などについて紹介します。ラフティングに参加する際には事前に必ずインストラクターの人から説明があるため、事前に知識が無くても川下りを楽しむことができますが、少しでも知っておくことで、より楽しくラフティングを行うことができます。是非参考にしてください。
ボートの乗り方
ボートには様々な乗り方があり、流れによって乗り方を変える必要があります。また、基本的にはボートにはそれぞれ乗る場所が定められており、その場所に椅子に座るようにしたり、背もたれにするような乗り方でボートに乗ることになります。ラフティングを行う前に乗り方の説明もインストラクターの人からあるためしっかりと説明を聞きましょう。
パドルの操作
パドルの操作は基本的には片方の手でブレード(水をとらえる部分)付近のロッドを持ちもう片方の手で、ロッドの先端付近を持って、両手で漕いでいきます。オートを漕ぐことをパドリングといい、ラフティングの基本動作になります。しかし、観光でラフティングを行う際は、常にパドリングをしていなければならない、ということは無く基本的に流れに任せて川下りをしていくことになります。
川に落ちてしまった際の対処法
川に落ちてしまった際はボートにしがみついてしまいがちですが、女性や子供など力が弱い人には非常につらいのです。大人の男の人でも流れが強い場所では非常に困難な行為となります。そのため、万が一川に落ちてしまった際には、呼吸を確保しつつ何もしないことをおすすめします。もちろん川に転落した際の対処方法は事前の説明であるのでしっかりと説明を聞きましょう。
ラフティングはどこでできる?
ラフティング体験は北海道から九州まで、日本全国で行うことができます。ここからは、ラフティング体験ができる有名な施設を地域ごとに分けて紹介します。是非参考にしてください。
北海道でラフティング体験(GatewayTours)
北海道の玄関である新千歳空港のすぐそばにある美々川や千歳川にてラフティング体験やカヌーを体験することができる施設です。初心者でも気軽に川下りができ、アクセスも良いことから全国でも有名な観光地となっています。
施設の概要
【住所】北海道苫小牧市字植苗131-54
【連絡先】090‐9086‐3604
【アクセス】新千歳空港から車で約10分
東北でラフティング体験(花巻スポーツランド)
岩手県にある花巻スポーツランドはラフティングだけではなく冬にはウィンタースポーツも楽しむことができる施設です。修学旅行先にも指定されるほど有名で、老若男女問わず楽しむことができ、自然と触れ合うことができます。
施設の概要
【住所】岩手県花巻市十二丁目1232
【連絡先】0198-22-6085
【アクセス】南花巻ICから車で約7分
中部でラフティング体験(アウトドアステーション)
岐阜県の長良川でラフティング体験を行うことができる施設です。川下りをしている様子を写真撮影してくれたり、スタッフの人がとても丁寧なことで有名で、老若男女問わず人気が高い施設でもあります。ラフティング終了後の全員での写真撮影もできるため、思い出作りとしては最適な施設となっています。
施設の概要
【住所】岐阜県郡上市美並町白山1571-1
【連絡先】0575-79-3774
【アクセス】美並ICから車で約10分
近畿でラフティング体験(きらきらラフティング)
きらきらラフティングでは京都府を流れる保津川下りを楽しむことができます。トロッコ列車や激流、飛込スポットなど、様々な楽しみ方ができるラフティングができ、中日本では非常に有名なラフティングスポットです。遊び感覚で、ラフティングを楽しむことができるため、高い技術も必要ありません。
施設の概要
【住所】京都府亀岡市篠町馬堀北垣内69-4
【連絡先】0771-20-1116
【アクセス】京都縦貫自動車道篠ICから車で約5分
四国中国でラフティング体験(ゴーゴーアドベンチャー)
ゴーゴーアドベンチャーでは、世界選手権などの大会が開催された吉野川でラフティングを楽しむことができます。吉野川は日本三大暴れ川の一つともいわれているほど、急流が比較的多い川で、スリル満点のラフティングを楽しむことができます。
施設の概要
【住所】徳島県三好市三城町信正1153
【連絡先】090-4505-5515
【アクセス】新宮ICから車で約20分
九州でラフティング体験(球磨川ラフティングAgain)
熊本県にある球磨川ラフティングAgainは九州でも激流として有名な球磨川でのラフティングを楽しむことができる施設です。激流として有名な球磨川ですが、小学生でも気軽にラフティングを楽しむことができます。また、岩場からの飛込ができる場所もあり、希望すれば爽快感ある飛込を楽しむことができます。
施設の概要
【住所】熊本県人吉市下原田町瓜生田839‐4
【連絡先】0966‐34‐3939
【アクセス】九州自動車道人吉ICから車で約20分
国内で開催されるラフティングの大会について
ここからは、国内で開催される主なラフティングの大会について紹介します。スポーツとして行うラフティングには、観光で行うラフティングにはない熱い戦いがあります。そんな熱いラフティングの大会について興味がある人は是非読んでみてください。
日本リバーベンチャー選手権大会
日本の大学生が中心となり開催される日本リバーベンチャー選手権大会は、日本で最初に開催されたラフティング大会です。最初に開催された時の参加チームはたったの5チームだったのですが、現在では日本で最大規模を誇る大会です。
北山川ラフティング大会
日本唯一の飛び地である、和歌山県の北山川で開催されるラフティング大会は今年で19回を迎えた北山川ラフティング大会は、世界ランキング1位のチームも参加している有名な国内大会です。自然が非常に豊かであるため、観光としてのラフティングも頻繁に行われています。
天竜川ウォーターフェスティバル
毎年長野県で開催される天竜川ウォーターフェスティバルは今年で23回となる大会が開催されました。2人乗りや4人乗り、6人乗りでの川下りレースが開催されるこの大会には、毎年多くの人が参加し熱戦を繰り広げます。
おわりに
ラフティングの魅力や必要な道具、大会が開催されることなど、ラフティングに関することを紹介しました。ラフティングはボートの乗り方やパドル操作ななどに特別な技術が必要ないため老若男女問わず誰でも気軽に楽しめます。また、日本では全国的にラフティングができる川が多いため、想像よりも身近な場所でラフティングができます。必要な道具も着替えやタオルくらいなので、興味がある人は是非、ラフティングを体験してみてください。
アウトドアの便利な道具について気になる人はこちらもチェック
今回紹介したラフティングだけではなくキャンプや登山などアウトドアで使える便利な道具について気になる人はこちらもチェックしてみてください。アウトドアで便利に使用できる道具について詳細に掲載してあります。
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