【ラグラス】オバタス【サカタのタネ】(0.4ml)【耐寒性一年草】[秋まき]906870【RCP】
ラグラスとはどんな植物?
ふさふさとした、自然味あふれる植物を育ててみたいと考えている方におすすめなのが「ラグラス」です。野原に自生している姿を見かけることがあり、ふさふさとした姿が可愛らしい植物になります。強健な性質をしている為、初心者でも簡単に育てられるのがポイントですので、興味がある方はぜひ育ててみて下さい。ドライフラワーとしても人気があります。今回はそんなラグラスの品種や花言葉、育て方などの基本情報を解説します。
ラグラスの特徴
ラグラスとは?
ラグラスとは、イネ科ラグラス属に分類される一年草の草花です。草丈は20~60㎝ですが、矮性の品種のものは20~40㎝程度となります。画像のようにふさふさとした穂が付いているのが可愛らしく、感触はすべすべとしています。お庭や鉢植えなどで育てることが出来る他、寄せ植えにも使われたり、ドライフラワーとしても使われたりしています。ドライフラワーに使われる際は、カラフルに着色されることも多いです。
ラグラスの寄せ植え
【ガーデンセンター守谷店】
— ジョイフル本田 ガーデンセンター (@gc_joyfulhonda) April 6, 2019
本日の寄せ植え
・ロシアンオリーブを芯材にラグラスとラベンダーを添えて
ラグラスは別名『うさぎのしっぽ』です!
なので、ウサギのピックもつけちゃいました!(^^)!#寄せ植え #手作り #ガーデニング #ラグラス #ウサギのピック pic.twitter.com/xmkn6sZnBB
単体ですと、ただのねこじゃらしの様な植物に見えるかもしれませんが、上記画像のように、上手く他の植物と寄せ植えをするとおしゃれになります。メインの植物ではなく、名脇役となってくれるタイプです。寄せ植えに興味がある方はぜひチャレンジしてみて下さい。
ラグラスは初心者でも育てやすい?
初心者の方が気になるのが育てやすさですが、耐寒性も耐暑性も強く、初心者でも育てやすい植物と言えます。地中海沿岸地域に自生している植物ですが、日本でも自生していることがあり、環境が合えば放っておいても育ってくれる強健さがあります。また、病害虫の被害も少ないので、気軽に育てられるのが大きなメリットです。種取りをして増やすのも簡単です。
ラグラスの開花時期
開花時期は4~7月で、花色は白色のみとなります。花期に細い茎の頂部に花序を出して花を咲かせます。花序は画像のような卵型です。花序は小花と呼ばれる小さな花で構成されており、花序が出てしばらく経つと花糸が伸びて、黄色い葯を持つ雄蕊が見えてきます。一般的には種取りしたものを秋にまいて、翌年の春以降に開花するといった流れになります。
ラグラスの矮性の品種・バニーテール
バニーテール(ラグラス、ウサギの尾) pic.twitter.com/5CQWOBnnwL
— 国営ひたち海浜公園 (@HitachiKaihin) June 17, 2016
本種は40~60㎝程度に成長しますが、バニーテールは矮性の品種で、20~40㎝で収まります。あまり大きくなって欲しくない時はバニーテールを選びましょう。バニーテールはサイズが違うだけで、基本的な性質や育て方などは本種と変わりありません。バニーテールの種も、本種同様に販売されています。
ねこじゃらしの仲間?
#カリン様の雑草な風景
— うっかりの多い植物好きなカリン様 (@hanpakarin) October 22, 2019
普通のエノコログサと
ムラサキエノコロ
キンエノコロは
なんだか良い感じのものを見つけられぬ pic.twitter.com/e8aTotANcY
一般的にねこじゃらしと呼ばれているものは「エノコログサ」になります。ねこじゃらしは、犬のしっぽのように見えることから「犬っころ・犬の子」と呼ばれるようになり、それが訛って今の名称になったとされています。ラグラスとねこじゃらしは仲間の植物ですが、別の植物ではあります。ただ、同様にねこじゃらしとして使うことが出来ます。
ドライフラワーにする場合
寄せ植えとしてもよく使われますが、一番人気なのはドライフラワーです。ドライフラワーにする場合は、花穂が開ききらないうちに摘み取ってしまいましょう。摘み取った花穂を数日間陰干しすれば完成です。簡単ですので、興味がある方は作ってみて下さい。
ラグラスの花言葉と名前の由来
ラグラスの花言葉
花言葉は「感謝」と「私を信じて」の二つがあります。どちらも素敵な雰囲気の花言葉となっていますので、寄せ植えやドライフラワーにして贈られる際も安心して贈れます。また、矮性品種であるバニーテールは「はずむ心」という花言葉も持っています。こちらも良い意味の花言葉となっていますので、気軽に贈り物に出来ます。
ラグラスの名前の由来
ラグラスの学名は「Lagurus ovatus」で、Lagurusはギリシャ語で「うさぎの尾」という意味があります。和名も「ウサギの尾」となります。バニーテールという矮性品種がありますが、これは英語名ではなく、英語名では「ラビットテール・グラス」と呼ばれます。また、学名に付いているovatusは「卵型の」という意味があります。
ラグラスの販売価格は?
【ラグラス】オバタス【サカタのタネ】(0.4ml)【耐寒性一年草】[秋まき]906870【RCP】
一般的な植物は苗で販売されている場合が多いのですが、ラグラスは苗ではなく種で販売されています。苗の方が育てるのは簡単ではありますが、種からでも簡単に育てられる種類の植物ですので問題ありません。種の販売価格は安価で、110~200円程度で購入できます。お店で見当たらない場合はネットショップも見てみましょう。ネットショップでは色付きのドライフラワーも販売されています。
ラグラスの育て方①環境
ラグラスは地植え?鉢植え?
日本でも自生している姿を見かける植物ですので、地植えでも鉢植えでも育てられます。お好きな植え方で育てましょう。寄せ植えを楽しみたい方は鉢植えに、庭作りをされたい方は地植えをおすすめします。移植を嫌う種類の植物ですので、移動させないつもりで種まきをしましょう。
ラグラスに適した生育環境
日光を好む種類の植物ですので、日当たりの良い場所で管理していきます。日陰では上手く育ちませんが、半日陰程度に日が当たれば育ちます。日が当たるほど大きな株となりますので、なるべく日当たりの良い場所で育てて下さい。また、水はけの良さも大切になります。湿地は避けた方が良いでしょう。基本的に強健ですので、少し踏まれても耐えられることが多いです。
ラグラスの夏冬の管理
耐暑性も耐寒性も強い種類の植物ですので、夏越し・冬越しに関してはあまり心配いりません。一年草ですので、毎年種取り・種まきをして更新していきましょう。
ラグラスの育て方②用土・植え付け
ラグラスの用土
地植えする場合は、植え付け時に掘り上げた土に腐葉土を混ぜておくと良いでしょう。また、酸性土は好まない種類の植物ですので、酸性に傾いている場合は苦土石灰を混ぜておきます。鉢植えで育てる場合は市販の草花用培養土が簡単です。寄せ植えする植物に合わせると良いでしょう。また、ご自身で混ぜる場合は、赤玉土を7割、腐葉土を3割に、緩効性肥料を少し混ぜておくのがおすすめです。
ラグラスの植え付け
去年ドライフラワーを作ろうと思って種をまいたラグラス(うさぎのしっぽ草)と麦
— らいむ (@__raimu______) May 10, 2019
そろそろ収穫時期かしら pic.twitter.com/hleOhQ2h4j
種から苗を作って植え付ける際の植え付け適期は秋か春です。移植を嫌いますので、苗は本葉が4~5枚になるまでに植え付けてしまいましょう。根を傷めないように注意して植え付けます。複数の苗を植え付ける場合は、株間は20㎝ほど取ります。種まきの方法は後述して解説します。
ラグラスの育て方③水やり・肥料
ラグラスへの水やり
地植えにした場合は雨水がありますので、水やりはほぼ不要となります。寄せ植えにして育てる場合は、寄せ植え相手に合わせて水やりをすると良いでしょう。基本的に乾燥に強いので、葉がしおれてきてから水やりをしても問題ないほどです。多湿になると根腐れする可能性もありますので、乾いてから与えるようにすると良いでしょう。
ラグラスへの肥料
強健な種類の植物ですので、肥料はあまり必要ありません。地植えの場合は肥料を与えず育てると良いでしょう。鉢植えにした場合は、肥料を少し与えることで葉の色が美しくなります。週に1回、薄い液体肥料を与えるか、緩効性肥料を置き肥して下さい。
ラグラスの育て方④植え替え・増やし方
ラグラスの植え替え
1年草ですので、植え替え作業はなく、毎年種取り・種まきをして更新する形になります。また、移植を嫌いますので、事情が無ければ植え替えはしない方が良いでしょう。もし場所を移動したい場合は、根を傷つけないよう注意して移植して下さい。
ラグラスの増やし方①種取り
風が心地よいです。
— 風色 (@kazeironote) May 30, 2017
ラグラスも枯れはじめ、そろそろ種を取ろうかと思っています。
おはようございます。:sunny::raised_hand::exclamation:
穏やかな1日を………(^_^)v pic.twitter.com/w7vffTFsGp
種取り・種まきをして増やしましょう。種取りと言っても一般的な草花のように種を取る訳ではなく、ふさふさとした穂をばらすだけです。ばらして植え付けるだけでいいので簡単ですが、種まきをするのを忘れてしまいそうな方は、ばらさずにそのまま使っても構いません。その場合でも生えてきてくれる強さがあります。
ラグラスの増やし方②種まき
種まきの適期は9月下旬から11月上旬になります。植え付け予定の場所に直播きをしても良いですし、ポットに種まきをして苗を作っても良いでしょう。ばらした穂に軽く土をかぶせて、発芽まで乾燥に注意して管理をします。発芽率は悪くありませんので、発芽まで見守りましょう。本葉が4~5枚になる前に植え付ければ完了です。
ラグラスの育て方⑤刈り込み
ねこじゃらし同様に道端で見かけるような植物ですので、特に手入れは必要ありません。もし葉が長く伸びすぎているようであれば、刈り込むと良いでしょう。ただし、穂が出始めたら切らないようにして下さい。
ラグラスの育て方⑥病気・害虫
ラグラスの病気
特にかかりやすい病気もありませんので、安心して育てていけます。しかし、過湿環境に弱いので、水の与えすぎにだけ注意して下さい。水を与えすぎると根腐れになってしまいます。根腐れになると枯れてしまいますので、その場合は新しく種を購入して、もう一度育て直します。
ラグラスに付く害虫
一般的な害虫である、アブラムシが付きます。アブラムシはどこにでもいる害虫ですので気をつけましょう。完全に防ぐことは難しいので、予防が大切です。薬剤を使用しない場合は、見つけ次第テープなどで取ると良いでしょう。対応薬剤は沢山ありますので、園芸店やホームセンターなどで見てみて下さい。上記動画で解説しているカダンセーフは比較的安全な内容となっており、気軽に使えますのでおすすめです。また、詳しい対策方法は下記記事で解説しています。
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まとめ
今回の「ラグラスとは?種類・品種や花言葉、育て方などの基本情報を詳しく解説!」はいかがでしたでしょうか?ドライフラワーや寄せ植えにも使用出来ますので、興味がある方はぜひ育ててみて下さい。種も安価に販売されており、種取りをすれば気軽に増やせます。小さく収めたい方は矮性品種のバニーテールを選びましょう。苗から育てる植物ではありませんが、種からでも簡単に育ってくれます。
ラグラスが気になる方はこちらもチェック!
今回はラグラスについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。
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