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コセンダングサの特徴
コセンダングサの基本情報
コセンダングサは「センダングサ属」に分類される植物で、センダングサより小ぶりな事が由来となっていますが、実際はコセンダングサの生命力の強さや分布域の広さなどから、必ずしも小ぶりになるとは限りません。茎の高さは50~100センチほど、茎は四角状で、角張っており、開花時期は9~10月の秋ごろ。果実は細長く、長さ1.3~1.7センチ程度。道端や空き地に気付いたら生えており、意識しなくも見かけることが出来る野草の一種です。
コセンダングサの分類・学名など
分類・キク科センダングサ属
学名・Bidens pilosa var. pilosa
コセンダングサの花
コセンダングサの花は黄色く筒状で、おもにセイヨウミチバチなどの栄養源となります。コセンダングサの花は非常に小さな黄色い花が密集し、筒状に咲くという特徴があり、遠目から見ると「タンポポの花」とよく似ています、タンポポとコセンダングサを見分ける際は茎の長さの他、先端のトゲ等を観察しましょう。コセンダングサとタンポポを見分ける最大のポイントはやはり「ひっつき虫」の有無です。ほかにも開花時期が異なり、タンポポは春、コセンダングサは秋と覚えておけば間違えません。
コセンダングサの花言葉
コセンダングサは「いたずら好きな子供」と「近寄らないで」と言う花言葉を持っています。同じ植物の花言葉と考えると、ちょっと極端なフレーズが揃っていますが、後述の「ひっつき虫」や「食べる」目線で見たコセンダングサの性質を見ると、まさにその通りと言うような言葉が揃っています。いたずら好きと例えられるのは、センダングサに比べ全体的に小ぶりな姿とコセンダングサ自体が持つトゲ、さらにそのトゲが服にひっつき痛い思いをすることが、子供の手痛いいたずらにも見えるからでしょうか。
コセンダングサとひっつき虫
「ひっつき虫」の正体
コセンダングサの異名として最もよく知られるのが「ひっつき虫」です。コセンダングサは先端に無数のトゲを持っており、衣服などにひっつくという特徴があります。コセンダングサのトゲがひっつきやすいのは、トゲの中に「向きが逆さになったトゲ」があり、ひっつくと、この逆さトゲが引っ掛かり、張り付いてしまうため。ヒトを始めとする動物に引っ付くことで、種を遠くへ運び繁殖するという、植物の知恵から来ています。この性質からコセンダングサは正式名より通称の方が有名、地方によっては「バカ」とも呼ばれます。
「ひっつき虫」がついたら?
ひっつき虫は一度ひっついてしまうと、1つ1つ取り外す必要がある為、後処理が大変。コセンダングサに近付く場合は、出来る限りひっつきにくい衣類を着るようにしましょう。植物の中には「触るとちょっと痛い」ものもあるので、コセンダングサがひっつくのはもう「そう言う事もある」ととらえ、気にしすぎないようにしましょう。
コセンダングサの駆除方法
道端に生えている分には「たくましい野草」程度のコセンダングサですが、コセンダングサはひっつき虫と呼ばれる特徴から庭に種子が混ざりこみ、庭で繁殖を始める場合もあります。コセンダングサの駆除の仕方も紹介します。
コセンダングサの駆除方法
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コセンダングサは非常に生命力が強いため、駆除を行う場合は雑草自体の生命力が弱まる時期。ちょうど秋~冬に行う事をおすすめします。おもな駆除方法は除草剤を撒き、根まで枯らせる方法ですが、これだと芝生も枯れてしまうのがネック。芝生へのダメージを抑えながら駆除したい場合は、手でコセンダングサを引き抜いてから、防草シートを敷いて、コセンダングサの種子が芝生に入り込まないよう細工しましょう。
二か月後にもう一度散布を
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コセンダングサはトゲがひっつく特徴がある為、作業の際はトゲがひっつきやすい毛糸の服や、セーターなどは避けましょう。確実な除草を行う場合は、成長期に除草剤を撒くのが効果的。コセンダングサが枯れると、そこから種子が出てくるので、除草剤を撒いてから二か月後、もう一度同じ場所に除草剤を散布し、根元から繁殖を絶ちます。これで大体の駆除が行えますが、それでも僅かに種子が残る場合があるので、目視で抜いたりするようにもしましょう。
雑草対策は冬がおすすめ
コセンダングサ等の生命力が強い雑草を駆除する際は、開花時期を過ぎた冬に駆除を行うことをおすすめします。冬は雑草が枯れやすい時期。根が弱まり手で抜きやすくなるほか、冬は害虫も少ない時期、また炎天下で作業した際付きまとう「熱中症」などのリスクを大幅に減らすことが出来ます。また、冬に雑草駆除を行えば、駆除を行った傍から新しい雑草が生えだす、という事もなく、庭全体を整えやすくなります。といってもあんまり寒い中に作業すると体調を崩すおそれがあるので、秋から冬に切り替わるころ。10~12月ごろがおすすめです。
コセンダングサは食べられる?
コセンダングサは雑草だけに、駆除しても駆除しても生えてくるたくましい野草です。いっそ花ごと他の野草の様に食べてしまえ!となってしまいますが、コセンダングサは「毒草」ではないため、調理すれば食べることが出来ます。食べることが出来ると言っても、お世辞にも「味は良くない」ようです。
味は激マズ、おすすめできない野草
野草の中には食べることが出来る野草があったり、おいしい雑草があるというのは有名ですが、残念ながらコセンダングサは「おいしい雑草」ではありません。実際にコセンダングサを食べる機会があった方の感想によると、コセンダングサは酷く青臭く、煮ればオレンジ色の汁が大量に染み出し、ほかの野草よりかなりの時間をかけ茹でないと、コセンダングサからオレンジ色の汁が出続けるという報告がありました。
コセンダングサ自体の味はというと、一言で言えば「激マズ」。食感は良いが、全体的に雑味が強く「濃い目の味付けにしても尚まずい」「二度と食べたくない」と言われるほど、さらに長時間ゆでる為、食べられる部位は採取してきた箇所より縮んでしまい。「お腹に溜まらず、かつ不味い」という踏んだり蹴ったりな味。食べるという選択肢は残念ながら、最初から考えない方がよさそうな野草です。ただこの雑味がアクセントになることもあるので、野草オムレツ等にすれば、美味しく食べることが出来ます。
コセンダングサは身近な薬草!
ただ「激マズ」と言うのは、おひたしや天ぷらにして食べたときの話。コセンダングサは食べる野草と言うより「薬草」として利用できる面が大きい植物で、コセンダングサの開花期に、地上に出ている部分、花や葉、種子や果実を煎じると神経痛やリウマチ、関節痛や腹痛への、さまざまな効能を期待できる「薬草」としての面を見せます。またコセンダングサの効能は地上部のみでなく、根っこも含む植物全体も利用し「漢方薬」にすることもあります。駆除と言う面で見れば厄介、さらに煮ても焼いても食えぬ雑草ですが、効能を利用する、という点で見れば間違いなく薬草。利用方法と効能を知っていれば役立つときもあるかもしれません。
コセンダングサを愛でてみよう
道端に生えており、意識しなくても姿を見ることができるコセンダングサ。トゲが服にひっつく、種子がどこからともなく紛れ込む為、駆除が大変。さらに食べても激マズと「厄介な雑草」といっていい、困った性質の数々を持っていますが、コセンダングサの草は可愛らしく、また薬草として利用すれば高い効能を持つという面もあります。今度からコセンダングサを見かけたら「花」を観察してみたり、薬になる野草であると意識して見てはいかがでしょうか?
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暮らし~のでは他にも、コセンダングサの仲間であるアメリカセンダングサの基本情報や駆除方法を取り扱った記事や、家庭でも育てることが出来る植物なども紹介しています。またコセンダングサは「非常にまずい」と言われていますが、中には癖がなく美味しい野草もあるので、植物図鑑やアプリを手に探してみるのもよいでしょう。
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