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カラマツソウとは?特徴や種類、アキカラマツとの違いなど基本情報を解説!

カラマツソウとはどのような植物かご存知でしょうか?カラマツソウは山野草らしい風情のある大型の野草です。育て方は難しくはありませんが、夏の暑さは苦手ですので注意しましょう。今回はそんなカラマツソウの特徴や種類、アキカラマツとの違いなどの基本情報を解説します。
2020年8月27日
T・S
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山野草:ツクシカラマツソウ ポット苗

カラマツソウとはどんな植物?

大きく成長する山野草を育ててみたいと考えている方におすすめなのが「カラマツソウ」です。カラマツソウは山野草らしい風情のある大型の野草で人気があります。山野草は夏の暑さを苦手としますので、育てる際は夏時期の管理に注意しましょう。苗は安価に販売されていますので、気軽に育て始められます。今回はそんなカラマツソウの特徴や種類、アキカラマツとの違いなどの基本情報を解説します。

カラマツソウの特徴

カラマツソウとは?

カラマツソウとは、キンポウゲ科カラマツソウ属に分類される多年草の山野草です。日本に自生しており、北海道から九州まで広く分布しています。種類によって湿原や山の草原、高山などの場所に自生しており、夏山でよく見られる植物として知られています。大きさは50~150㎝、大きくなる山野草です。また、落葉性の植物です。

カラマツソウは初心者でも育てやすい?

初心者の方が気になるのが育てやすさですが、山野草は夏の暑さを苦手とすることがあり、カラマツソウも暑すぎる環境は苦手です。夏越しに注意する点を含めても育てやすい植物ではありますが、少し手をかけるつもりでいると良いでしょう。水はけの良い用土を使い、環境を整えてあげれば難しくはありませんので、気軽に育ててみて下さい。

カラマツソウの開花時期

開花時期は6月下旬~9月上旬で、花色は白や紫です。夏に入るころから白い花を房状に咲かせ、夏を感じさせます。ちなみに、花弁のように見える部分は花糸(しべ)と呼ばれる部分で、萼は欠落し、花弁が無いのが特徴です。花が咲いた後は種を付けます。その種を使って株を増やすことも出来ます。また、冬には全体が枯れて休眠期に入ります。

アキカラマツとの違いは?

アキカラマツも有名ですので、そちらとの違いが気になる方も沢山いる様子です。この違いですが、まず、同じカラマツソウ属の植物ですので仲間ではあります。品種の違いで、アキカラマツはクリーム色の花が咲くのが特徴です。この色の違いでまず判断すると良いでしょう。また、自生地にも違いがあり、本種は高山帯に分布していますが、アキカラマツは人里~山地に分布するという違いがあります。その他にも細かな違いがありますが、色と自生地がポイントです。

カラマツソウの種類

カラマツソウの種類①ツクシカラマツ

こちらは画像の通り、ピンク色の花を咲かせるのが特徴の種類です。可愛いピンクの花を育てたい方におすすめです。また、草丈が10㎝ほどにしか成長しませんので、小さくて可愛いピンクの花という印象です。栽培も容易ですので、気軽に育ててみましょう。耐暑性も本種より高く、夏越ししやすいのもポイントです。また、ツクシと名前が付いてはいますが、筑紫地方とは関係がないとされています。

カラマツソウの種類②アキカラマツ

こちらは先述して少し違いを解説したアキカラマツです。アキカラマツは大型タイプであり、クリーム色の花を咲かせるのが特徴です。クリーム色の花を見かけたらアキカラマツと考えても良いでしょう。大型ではあるものの、鉢植えにして育てると意外にまとまります。

カラマツソウの種類③ミヤマカラマツ

こちらは本種と自生地が似ている種類で、高山の草原や林縁に分布しています。花はまばらに咲き、葉が少なく、小型の品種です。葉に白い筋が入っていることもあります。

カラマツソウの種類④シキンカラマツ

こちらはピンク色がとても可愛らしい種類です。ピンクと黄色い葯とのコントラストが楽しめます。自生地は本州中部地方の山地で、少し大型に成長するタイプです。

カラマツソウの種類⑤シギンカラマツ


こちらは関東以西の山地に分布している種類で、シキンカラマツよりはやや小さく成長します。画像のように白い花を、まばらに咲かせます。シンプルな雰囲気の種類です。

カラマツソウの種類⑥チャボカラマツ

面白い響きの名前が付いている種類で、北海道の山地などに自生しています。小型の種類で、クリーム色のしべと紫色の萼花弁を持っています。

カラマツソウの種類⑦ヒメカラマツ

こちらは関東と中部の山岳地帯で見られる種類です。しべは黄色で萼花弁がピンク色の花を咲かせます。小さいタイプなので鉢植えで育てると良いでしょう。暑さが苦手ですので夏越しに注意して下さい。

カラマツソウの種類⑧タカサゴカラマツ

こちらは台湾に分布している種類で、小型タイプです。しべは白色ですが、赤紫色の萼花弁が残るものものあり、そちらはタイワンバイカカラマツと呼ばれています。どちらも人気がありますので、お好きな方を育てましょう。

カラマツソウの種類⑨オオシキンカラマツ

先述して紹介したシキンカラマツは本州中部に分布していますが、こちらは中国が原産の種類です。大型に成長し、ピンクの萼花弁を持つ綺麗な品種になります。白花タイプもあります。他の品種同様に夏の暑さを苦手とはしますが、注意すれば夏越しが出来ます。

カラマツソウの種類⑩イトハカラマツ

こちらもピンクの萼花弁を付けるタイプで、中国原産の種類です。名前の通り、糸のように細い葉を広げるのが大きな特徴です。

カラマツソウの花言葉と名前の由来

カラマツソウの花言葉

可愛い花を咲かせますので、花言葉も持っています。花言葉は「献身、さりげない優しさ、大胆」の三つです。献身とさりげない優しさという花言葉は、見た目の繊細さや優し気な雰囲気から付けられた花言葉のようです。大胆という花言葉は少しミスマッチに感じるかもしれません。どなたかに贈られる際は、どういった意味なのか、花言葉を添えて贈ると良いでしょう。

カラマツソウの名前の由来

花言葉と共に気になるのが名前の由来ですが、こちらはシンプルに、カラマツの葉に似ていることから名づけられています。また、学名は「Thalictrum aquilegifolium」となっていますが、Thalictrumはギリシャ語で緑の草という意味がある「thaliktron」に由来しているとされています。

カラマツソウの販売価格は?

カラマツソウの販売価格

山野草:ツクシカラマツソウ ポット苗

出典:Amazon
出典:Amazon

カラマツソウの苗は安価に流通していますので、気軽に購入出来るところが嬉しいポイントです。ポット苗が流通しており、数百円程度で購入出来ますので、ぜひ気軽に育ててみて下さい。種類がありますので、お好きなものを選びましょう。園芸店やホームセンターで見かけない場合は、ネットショップを利用することをおすすめします。

カラマツソウの選び方


お店で購入する際は、生き生きとした雰囲気のものを購入しましょう。葉や茎に問題が無いか見ておいて下さい。また、病害虫の被害が無いかもチェックします。ネットショップを利用する場合は、購入する苗を選べない場合が多いので、信頼出来るお店から購入しましょう。

カラマツソウの育て方①環境

カラマツソウは地植え?鉢植え?

地植えでも鉢植えでも育てられますが、高く成長するタイプのものは強風で茎が折れてしまうことがあります。その場合は移動ができるように鉢植えにした方が良いでしょう。もしくは強い風が吹かない場所に地植えします。鉢植えで育てる場合は乾きすぎない鉢が適しており、大きめの駄温鉢や焼締め鉢などを使いましょう。

カラマツソウに適した生育環境

日光は必要ですが、直射日光が一日中当たるような場所では危険です。午前中だけ日が当たるような半日陰の場所が良いでしょう。塀の近くに植えるなどして直射日光を防げます。また、風通しも大切ですので、少し風が流れていて、しかし強風にはさらされないような場所が適しています。

カラマツソウの夏冬の管理

夏の暑さを苦手としますので、夏越しを上手くできるかが最大のポイントとなります。夏の暑さに加えて直射日光を浴び続けると枯れてしまいますので、鉢植えであれば日陰に移動させるなどして対処すると良いでしょう。葉焼けや水切れに注意して下さい。耐寒性がありますので、寒さには耐えられます。寒冷地で育てる場合、鉢植えであれば少し移動させて保護するのも良いでしょう。

カラマツソウの育て方②用土・植え付け

カラマツソウの用土

用土は水はけの良さが重要になります。ホームセンター等で山野草用の培養土が販売されていますので、鉢植えで育てる場合はそちらを使用すると良いでしょう。ご自身で混ぜる場合は、鹿沼土を6割、腐葉土を3割、パーライトを1割の割合で混ぜた土がおすすめです。地植えであれば、植え付けの際に掘り上げた土に、腐葉土を混ぜましょう。

カラマツソウの植え付け

植え付けの適期は9月下旬から10月、もしくは3月下旬から4月です。鉢植えにする場合は、鉢底石を敷いて、元肥となる緩効性肥料と用土を入れ、苗を置き、隙間に土を入れ、水をたっぷり与えましょう。地植えであれば、深さ30㎝ほどの植穴を掘ります。掘った土に腐葉土を混ぜて、少し土を戻し、あとは苗を置いて普通に植え付けましょう。こちらも元肥として緩効性肥料を施しておきます。

カラマツソウの育て方③水やり・肥料

カラマツソウへの水やり

水切れ禁物の植物ですので、水やりは大切な作業になります。鉢植えの場合は毎日、朝に水やりをしましょう。夏は乾燥しやすいので、夕方にも与えます。水がまだある様子であれば、夏も一日一回で構いません。水切れは致命傷に繋がりますので注意して下さい。冬は水をあまり必要としませんが、冬芽も乾燥すると良くありませんので、適度に水やりをして春まで管理します。

カラマツソウへの肥料

肥料は春と秋に与えましょう。元肥には緩効性肥料を使いますが、鉢植えであれば液体肥料の使用がおすすめです。液体肥料は2週間に1回のペースで与えましょう。地植えの場合は株のまわりに置き肥して下さい。夏と冬は肥料は必要ありません。

カラマツソウの育て方④植え替え・増やし方

カラマツソウの植え替え

鉢植えで育てた場合は根詰まりしますので、1~2年に1回の頻度で植え替えが必要になります。植え替えの適期は、春に芽が出る前、もしくは9月下旬から10月中旬頃です。新しい鉢と用土を用意して植え替えましょう。地植えの場合は根詰まりしませんが、大株になると蒸れてしまいますので、3~4年ほど育てたら植え替えをして、株分けも行ってスッキリさせて下さい。

カラマツソウの増やし方①株分け


植え替えの際に株分けも行いましょう。株分けすることで簡単に増やせます。掘り上げた株を、手で軽く引っ張るようにして分けます。分けたら、別々の株としてまた育てていきましょう。株分けをしたあとは少し弱っていますので、水切れに注意して育てて下さい。

カラマツソウの増やし方②種まき

種まきで増やすことも可能です。種まきをする場合、種を採取してすぐ播いても良いですし、一旦冷蔵庫で保存しておいて、翌年の3月頃に播いても構いません。清潔な用土に播いて、乾燥しないように管理して発芽させましょう。約2年ほど育てると開花株になってくれます。

カラマツソウの育て方⑤手入れ

種を採取しない場合は、花後に花がら摘みをしましょう。花がらを摘んでしまうことで、種に栄養がいかず、次の花に栄養がいきます。また、花茎が枯れてきたら、花茎を切ってしまいましょう。花茎を切ることで、秋の新芽が成長しやすくなります。

カラマツソウの育て方⑥病気・害虫

カラマツソウの病気

乾かさないように管理する為、根腐れや軟腐病などの症状・病気になりやすいのが難点です。水を与えつつも、風通しの良い場所で管理して、病気にならないようにしましょう。うどんこ病もかかる可能性があり、こちらも多湿が原因です。症状が現れたら薬剤を使用して、適切に対処して下さい。

カラマツソウに付く害虫

ハダニやアブラムシ、ナメクジといった一般的な害虫が付きます。ハダニは葉裏に付きますので、葉の裏側にあたるように水やりをすることで予防になります。アブラムシは薬剤で対処すると良いでしょう。ナメクジは夜に食害しにきますので、昼間に周辺の隠れられそうな所を探して補殺しておきます。

まとめ

今回の「カラマツソウとは?特徴や種類、アキカラマツとの違いなど基本情報を解説!」はいかがでしたでしょうか?育て方は難しくありませんが、水切れすると枯れてしまいますので、春から秋は毎日水やりをして育てていきましょう。簡単に増やせますので、一株だけ買って増やしていける楽しさがあります。種類豊富ですので、色々な種類を育ててみましょう。

カラマツソウが気になる方はこちらもチェック!

今回はカラマツソウについて解説させて頂きましたが、他にも観葉植物・ガーデニングに関する記事が沢山あります。気になる方はぜひ見てみて下さい。