お掃除に役立つ心強い味方!
優しい素材で掃除をしよう
世の中にはさまざまな特徴の薬品が販売されていますが、時折身体や自然への影響が心配になるようなものもあります。しかし心配は無用で、実は専門の洗剤よりも安全で安心のアイテムが存在しています。そこで今回は、お家の掃除で大活躍の安全アイテムをご紹介していきます!
重曹とクエン酸は掃除の味方!

安全に掃除をできる万能なアイテムといえば、重曹とクエン酸のコンビです。それらは食品にも使われている安全な物質で、さらに安価で手に入る万能なアイテム。掃除が心配な方もそれぞれの特徴を理解すれば便利に活かせますので、使いたい場所に使ってみてください。
重曹とは?
とても便利な重曹!

重曹は生活のさまざまな部分で使われている物質で、正式な名称は「炭酸水素ナトリウム」と呼ばれるものです。身の回りで使われているものとしては、ベーキングパウダーや入浴剤、さらには洗剤にも用いられており、人体に安全な事からクリーンな物質として知られています。そして今回は、気になる効能だけでなく併用の方法について詳しく掘り下げていきます!
重曹はさまざまなものに使える
人体に入っても害がないことから、さまざまなものに応用ができます。先ほど挙げたように、調理や入浴剤として使える上に、掃除でも大活躍する万能なアイテムとなっております。中には皮膚に付着すると危険なものもありますが、今回はより安全な掃除方法や効能について徹底的に解説していきます。
アルカリ性に注目!
人体に安全なためph値が不透明ですが、実はアルカリ性を示しており、これが汚れを落とすときの重要な要素となっています。理科の授業みたいで少し難しそうですが、汚れの性質を知るだけで十分なので、用途に合わせて掃除をするようにしましょう。
発泡することがある
使用した時に発泡することがありますが、それらの正体は炭酸ガスで、人体に影響のある物質ではありません。特にクエン酸と混ぜるとシュワシュワと音が出ることがありますが、誤って吸い込んでも大丈夫です。しかし、その他の薬品などと組み合わせると炭酸以外のガスが発生する可能性があるので、使用の際は注意しましょう。
クエン酸とは?
飲み物でよく見かける添加物

テレビのCMなどでよく耳にするクエン酸ですが、みかんやレモンなどの酸っぱい味の主成分がクエン酸と呼ばれるものです。諸説ありますが、クエン酸には疲労回復効果があるともいわれており、スポーツ飲料や健康飲料などに含まれていることがあります。主に食品に使われることが多いですが、実は掃除にも役立つ効能がたくさん備わっているお得なアイテムとなっています。
酸っぱい味が特徴的
重曹が無味無臭の物質であるとすれば、クエン酸はとても酸っぱい味をしています。薬品にも時折使われている物質ではありますが、一番よく見かけるのはジュースなどに含まれているパターンで、レモン味などの酸っぱい飲み物によく含まれています。クエン酸は薬局などで販売されていて誰でも手軽に購入できるので、掃除だけでなく調理用にもストックしておくと便利です!
酸性に注目!
アルカリ性の重曹とは違い、「酸」の文字が入っている通り酸性を示しています。掃除をする上では中和作用が肝となってくるので、酸性の強みを生かして掃除をしましょう。アルカリ性と同様に掃除の中ではとても重要な要素で、汚れの落としのメカニズムを理解することでお掃除を効率的に進められます。
重曹とクエン酸の特徴①:効果
お掃除の万能アイテム!
それぞれが料理やお薬などに使われていることから、お家でおいしい料理や健康食品ができそうですが、両者を混ぜて使うシーンは主に掃除の場面となります。効能に関しては後に詳しく解説していきますが、それぞれが得意な場面や効能があるので、まずは詳しい効果について理解してから掃除に臨みましょう。使い方によっては驚くような効果が見られるので、お試しの価値は十分にあります。
それぞれの効能を理解しよう
さまざまなことに使える重曹とクエン酸ですが、効能や用途を誤れば効果が薄くなったり汚れを増やしてしまう可能性があります。その他の薬品と同様に用途に合わせて使うのがポイントなので、それぞれの効能をしっかりと理解してから掃除しましょう。場合によっては併せて使うのではなく、単体で使うのもおすすめなので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
重曹とクエン酸の特徴②:メカニズム
中和によって汚れを取る
今回の薬品はそれぞれが異なるph値をもっており、アルカリなどを中和させることで汚れを落とせるため、汚れに合わせて使い分けるのがおすすめです。汚れによっては擦るだけでは落とすことはできないので、中和作用で汚れを剥がしてきれいにできます。逆に中和作用で落とせないパターンにはあまり効果がないので、専用の洗剤で落とすのも視野に入れておきましょう。
雑菌を取り除く効果
クエン酸には殺菌効果があるので、掃除したい部分の雑菌を取り除きたい時に効果を発揮します。一方で重曹には殺菌効果がないものの、静菌効果(雑菌の活動を抑える効果)があるので、併せて使えば殺菌&静菌効果が期待できます。汚れ落としだけでなく、臭いの原因にもなる雑菌の除去は重要なので、臭いが気になる場所に使うのもおすすめです。
重曹とクエン酸の注意点①:掃除前
中和作用の欠点
汚れのメカニズムを理解した上で、早速掃除に取り掛かりたいところですが、二つを混ぜて使いたいという方は少し注意が必要です。汚れを落とすときに中和するのと同様に、重曹とクエン酸を組み合わせてしまうと互いに中和し合って、中和作用による汚れ落とし効果が薄くなってしまいます。したがって、使う時は汚れの特徴を理解してから使うように心掛けてください。
カビに注意!
実は重曹やクエン酸の残りカスはカビの格好の餌となってしまいます。特にカビが多い箇所の掃除は水溶液やペーストを残さないように心掛けて、きれいな水や雑巾できれいに拭き取るようにしてください。また、カビは酸性の汚れも好む傾向があるので、クエン酸を使って掃除する時は最後まできれいに拭き取るようにしてください。
金属に使う前の注意
サビは酸性の水溶液や物質を残すと増える傾向があるので、金属の掃除をする時はクエン酸を残さないようにしてください。水できれいに洗い流せば問題ありませんが、残してしまうとサビの原因になりますので、不安な方はクエン酸を使わないようにしてください。
重曹とクエン酸の注意点②:掃除後
その他の薬品を使う前に
市販の薬品には「混ぜるな危険」と書かれたものもあり、それらを使う前後はクエン酸を使わないようにしてください(またはきれいに洗い流すこと)。塩素系漂白剤は酸性の物質に反応して有毒なガスを発泡するため、酸性のクエン酸を使う時はくれぐれも注意をしてください。水溶液が発泡した時のガスは有毒ガスである可能性もあるので、発泡した時は臭いをかいだりしないようにしましょう。
きれいに洗い流そう
先ほど説明したように、場合によってはサビやカビの原因にもなるため、掃除をした後は表面に付いた残りカスを洗い流すようにしましょう。そのまま残してしまうとカビやサビの原因になりやすいため、使う時は注意をしてください。また、重曹は粒子が荒いため水道などに詰まるリスクもあるので、粒子を残さないようきれいに流すのを心掛けてください。
どうしても落とせない汚れは?
どうしても落ちない汚れは何度やっても効果が薄いパターンもあるので、専門の洗剤を使うようにしましょう。効果が薄いと感じた時は、何度も同じ方法で掃除するのではなく、別の方法で試してみるのがポイントなので、いろいろ試して適切な手段で掃除をするようにしてください。
重曹とクエン酸の用途①
組み合わせて使う場合は?

二つを組み合わせて使う時は、汚れの種類や性質を把握してから取り掛かるようにしてください。掃除する材質の特徴によっては効果が薄くなる可能性もあるので、掃除したい材質に合わせて使い方をチェンジするようにしましょう。
洗濯機のお掃除
重曹の持つクレンジング効果やクエン酸の殺菌効果を活かせば洗濯機の頑固な汚れも落とせます。臭いの原因となる雑菌の駆除や汚れを剥がす効果が期待できますので、両者を組み合わせて掃除するのがおすすめです。中和による汚れ落としがしたい方は分割して使用するのもおすすめなので、ぜひ上手に掃除してみてください!
スプレーで万能洗剤にする
クエン酸と重曹を混ぜると中和作用が弱くなるデメリットがありますが、前述の通りクレンジング効果は残っているので、汚れを削り落としたい時には重宝します。スプレーにして使えばその他の洗剤と同様に使えますので、肌荒れなどが心配な方はこの方法で試してみてください。
重曹とクエン酸の用途②
単体で使う場合は?

それぞれの効能を活かすためにも、状況に応じて単体で使うのも視野に入れてください。特に中和作用で汚れを落としたい時はそれぞれを単体で使うのが好ましく、カビやサビが心配という方はクエン酸は使わないようにしてください。使い方を誤ると思わぬアクシデントを招くリスクもあるので、使う場所を考えてから掃除に取り掛かりましょう。
サビ取りに使おう
クエン酸は金属の掃除に適していませんが、重曹は金属をきれいにしたい時に重宝します。特にサビついた工具やコンロ回りなどのサビ取りに適しているので、重曹を用いてきれいに取り除いてあげてください。ですが、重曹にはサビ止めの効果はありませんので、工具などの場合はサビ止めも別途用意しましょう 。
水回りやトイレの便器に使おう
クエン酸は酸性なのでアルカリ性の汚れに強く、尿石や水垢などの除去に適しています。水垢などはこすり落とすのに手間が掛かりますが、汚れを打ち消すと比較的容易に落とせるので、よりクリーンで身体に優しい手順で作業したい人は、身体に優しい方法でトイレや水回りをきれいにしましょう。
重曹とクエン酸の使い方:重曹単体①
重曹の使い方

重曹は掃除したい対象によって量が変わりますが、基本的に水に溶かす使い方をします。重曹は比較的粗めの粉なので、そのままの状態で使うと対象を傷つけてしまう可能性もあります。水溶液にすれば粒子が細かくなるため、必要以上に傷つけることがないので、洗剤の代用品として使いたい時は水かぬるま湯で溶かして水溶液の状態で使うようにしてください(対象によっては粒子のまま使う場合もあり)。
クレンジング効果が魅力的
重曹は比較的水に溶けにくい性質を持っていますが、粒子を残しておくことで対象の表面を削って洗浄ができます。しつこい汚れの場合は、ただ液体に漬けるだけではきれいにできませんが、表面の汚れをブラシなどでこすればきれいにできます。カビやサビ・コゲなどを落としたい場合は、水溶液に浸したのちにブラシなどでこすれば汚れが落とせますので、状況に応じて方法をチェンジしましょう。
重曹は酸性の汚れに強い

先ほどご説明したように、重曹はアルカリ性なので酸性の汚れを中和して落とす効果が期待できます。中和作用は水溶液に浸しておくだけでも効果が期待でき、放置するだけで酸性の汚れ(洗濯機の皮脂など)を取り除けます。しかし、弱アルカリ性はしつこい汚れを落とすのに適していないので、特に汚れている箇所は専用の洗剤を用いるようにしてください。
殺菌はできない
汚れを落とすのに便利な重曹ですが、殺菌効果を持っていない点には注意してください。掃除で得られる効果は、菌の活動を抑える効果なので、完全に雑菌を殺すことはできません。殺菌効果も同時に使いたいという方は、クエン酸と混ぜた水溶液を用いるのが好ましいので、臭いが気になる箇所にはクエン酸を混ぜた水溶液で掃除することをおすすめします。
重曹とクエン酸の使い方:重曹単体②
ペーストにして使おう
重曹は大きく分けて二つの方法で掃除に使えます。ペースト状にして使うことで、荒い粒子で表面の汚れを落とす「磨き粉」のような方法で汚れを落とせます。分量に関しては【水1:重曹3】の割合で混ぜ合わせればドロリとしたペーストになるので、汚れを削り落としたい時はペーストで落としてみてください。
水溶液で使おう
水溶液にして使う場合は状況に応じて分量を変える必要があります。しかし、分量に関しては少量であるものが多く、例えばスプレーにして使う際は【水200mlに対して大さじ1】と比較的少量で問題ありませんので、簡単に作成できます。また、十分に溶かさずに使ってしまうと、スプレーのノズルに詰まる可能性もあるので、混ぜる時はぬるま湯で溶かすようにしてください。
重曹とクエン酸の使い方:クエン酸単体①
クエン酸の使い方

クエン酸の使い方は、重曹と同様に水溶液にして使うのが好ましいです。水溶液の濃度については掃除したい対象によって変化しますが、比較的水に溶けやすいことからぬるま湯などで溶かす必要はありません。酸性を示しているものの人体に害をもたらすほどの濃度ではないため、その他の薬品などと比較しても安全に使えるのも魅力の一つです。
殺菌効果が魅力的
静菌効果が期待できる重曹に対して、クエン酸には菌を殺す効能があるのが特徴です。雑菌の中には酸性に弱い菌がいるので、菌をきれいに取り除きたいという場合はぜひ使ってみましょう。菌は嫌な臭いの原因にもなりますので、臭いを抑えるためにも菌を除去するように心掛けてください。
クエン酸はアルカリ性に強い
重曹がアルカリ性なのに対して、クエン酸は酸性を示しているので、クエン酸はアルカリ性の汚れ落としに適しているといわれています。アルカリ性の汚れは主に「尿石、水あか」などがあり、水回りやトイレでのお掃除に適しています。しかし、しつこいアルカリ性の汚れを落とす場合は、専用の洗剤に軍配が上がるので、汚れが取れない時は洗剤を使うのがおすすめです。
重曹とクエン酸の使い方:クエン酸単体②
ペーストで使おう
重曹と同様にクエン酸も加工ができ、分量は重曹と変わらず【水1:クエン酸3】の分量でペースト状に仕上がるので、しつこい汚れを落としたい時はペースト状に混ぜ合わせて使ってみてください。トイレの尿石などはしつこくこびり付いているので、落としたい時はこちらの方法を用いてみましょう。
水溶液で使おう
掃除をしたい対象に合わせて濃度を変えるのが好ましいですが、水溶液にして使う時は【水200mlに対して大さじ1】程度で問題ありませんので、スプレーなどにしたい時は参考にしてみてください。水溶液にすると雑巾やブラシの掃除にも使えますので、万能なクリーナーが作りたい時はスプレーにして使用してみましょう。
重曹とクエン酸の使い方:併用
用途に合わせよう
せっかく買ったものの、効果がうまく出ないようでは損をしてしまいます。お掃除に取り掛かる前は掃除したい箇所の汚れを把握して、各々の効果を最大限に発揮させられるようにしてください。また、場合によっては汚れを悪化させる可能性もあるので、後にご紹介する注意点などをよく読んでからお掃除に取り掛かりましょう。
別々で使うのもおすすめ

混ぜてしまうと中和効果が薄くなる可能性もあるので、時間を空けてから掃除をするというのもおすすめです。おすすめの方法としては、表面に付いた汚れを重曹のクレンジング効果で落とし、きれいに洗い流した後にクエン酸で除菌するという方法も使えますので、掃除したい場所によっては別々に分けて使うことも視野に入れてください。
発泡に注意?
それぞれを混ぜると発泡する特徴があるのですが、発泡は人体に影響がありません。発泡の正体は「二酸化炭素(炭酸ガス)の発生」なので、発泡した気体を直に吸い込もうとしない限り身体に害はありません。しかし、いくら安全だからといって、発泡した気体を故意に吸い込むと気分が悪くなる可能性もあるので、興味本位で発泡した液体に顔を近付けないようにしてください。
まとめ
身体に優しい方法で掃除をしよう!

薬品の中には身体に害をもたらすものもありますが、今回の方法を用いれば比較的クリーンに掃除ができます。効能や特徴を理解すれば掃除もスムーズに進められますので、薬品の効能だけでなく汚れの特徴も理解して上手に掃除をしてみましょう!
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