排水口の掃除方法を徹底解説!
台所やお風呂場などの排水口は、少し掃除をサボっただけであっという間にヌメリやニオイが広がってしまい、掃除しようと思ったときには見るのも嫌になることも。掃除が大変そうなイメージの排水口ですが、汚れを落としのポイントを抑えれば、いつも清潔に保つことが可能なんです。
排水トラップからパイプの奥までピカピカに
排水トラップ付近に発生したカビやヘドロから、奥深くのパイプの中の詰まりまで、身近にある道具で簡単に掃除することができます。この記事では排水口にまつわるトータル的な掃除術を大公開します。これを読めば、もう排水口掃除で悩むことも無くなるでしょう。
台所の排水口掃除術を紹介
台所の排水口汚れには、食べかす、洗剤残り、流した油、などヌメリと異臭を伴う汚れが特徴的です。台所の排水口は、一週間も掃除をしなかっただけで汚れが蓄積してしまい、放置すればするほど次回の掃除に手間がかかってしまいます。まずは台所の定期的な掃除方法についてご紹介いたします。
台所の排水口掃除に使用する道具について
準備して欲しい道具は、ゴム手袋、キッチン泡ハイター、歯ブラシ、、スポンジ、この4点をご用意ください。ハイターの代わりに重曹とお酢を使って汚れを溶かす方法もありますが、今回はより洗浄効果の高い塩素系漂白剤(ハイター)を使用した掃除術を紹介します。
台所の排水口掃除術1:トラップ清掃
各家庭によって台所の排水口は形が異なりますが、まずは排水トラップを取り出して分解できる限界までパーツを取り分けて下さい。排水トラップの中でも最もヌメリや汚れが付着しやすいのは、メッシュになっているゴミ受けですので、ゴミ受けだけは必ず引っ張りだしてください。排水トラップについている大きめのゴミや生ゴミカスを手で取り除いたら、スポンジと歯ブラシでゴシゴシ洗っていきます。
お湯を使って磨いていこう
40度くらいのぬるま湯を流しながら、排水トラップ全体をスポンジで磨いていきましょう。細かい部分には歯ブラシを使ってヘドロなどの不純物をかきとっていきます。この段階では洗剤は使用しません、なぜならヘドロやカビといった汚れは、そのほとんどはお湯をかけながら擦るだけで落ちるからです。汚れがひどいケースでは、排水トラップの色が変わるくらい綺麗になるはずです。
排水口の中も忘れずに
排水トラップの清掃と同時に、排水口の中も一緒に磨いていきます。歯ブラシが届く範囲で構いませんので、お湯をかけながら擦っていきましょう。目に見えるヘドロやカビが取れたら、次は漬け置きに入ります。
台所の排水口掃除術2:漬け置き
表面に付着した汚れを除去したら、ここでようやくキッチン泡ハイターの出番です。排水トラップのフタやゴムパッキン、ゴミ受けの表と裏、排水口の中、など入念にスプレーしてください。ブクブクした泡が台所の排水口を包むまでハイターをかけたら、そのまま1時間放置しておきましょう。漬け置きが終わったら水で洗い流して完了です。この作業により、擦り洗いで落としきれなったヘドロのヌメヌメや嫌な臭いを、綺麗サッパリ洗い流すことが期待できます。
換気は忘れずにすること
キッチン泡ハイターを使用する場面では、窓を開けるか換気扇を回すなどして部屋の空気を循環させるようにしてください。ハイターは揮発性の液体なので換気をしなければ体に有害です。スプレーをするときも顔を近くで噴射しないように気をつけてください、ツンとした臭いが気になる方はマスクの着用をおすすめします。
台所の排水口掃除術3:アフターケア
台所の排水口掃除は、高頻度で行うことで1回ごとの負担が軽減されます。上述した清掃方法を少なくても週に1回は行って、ルーティン化することで、ヘドロのヌメヌメやカビの増殖を防ぐことができます。
ゴミとりネットは装着しておこう
簡単にできて手間も負担もかからないおすすめのアフターケアは、ゴミとりネットを常設させておくことです。生ゴミが直接排水トラップのゴミ受けに当たらないことで、カビや雑菌の繁殖が大きく抑えられます。毎回ゴミの日に取り換えて、その都度お湯で洗い流せば清掃にかかる負担はかなり軽減しますよ。
擦るのが面倒な場合は漬け置きだけでも効果的
ゴミとりネットを常時つけておき、新しいネットに交換するたびに擦り洗いをするなんて面倒。という方はネット交換時に、泡ハイターをつけておきましょう。これだけでも菌の繁殖が不活発になりますので、是非試されてください。
お風呂の排水口掃除術を紹介
お風呂の排水口掃除を怠ると、ゴミ受けに蓄積された髪の毛のタンパク質汚れや、洗い流された皮脂汚れがヘドロとなって浴室に異臭を放ちます。1ヶ月以上そのままでいると、夏場は害虫が発生する原因になるので、しっかり清掃していきたいですね。台所と同じく、お風呂の排水口はまめに洗っておくことで、日々のお掃除が楽になります。
お風呂の排水口掃除に使用する道具について
お風呂の排水口掃除に用いる道具は、基本的には台所の排水口掃除と同じです。ゴム手袋、キッチン泡ハイター、スポンジ、歯ブラシ、この4点をご用意ください。お風呂に窓がないユニットバスを使用されている方は、空気がこもりやすいので、マスクとメガネの用意もしておきましょう。
お風呂の排水口掃除術1:トラップ清掃
お風呂の排水トラップに付着しているのは、主に髪の毛と皮脂などの酸性の汚れが固まってできたヘドロです。ますはゴミ受けに絡みついた髪の毛を手でしっかり除いてください。髪の毛を取りきったら、シャワーでぬるま湯を流しながら、スポンジで排水トラップの各部品を擦り洗いしていきます。細かい部分は歯ブラシで対応してください。
排水口の中の封水にも髪の毛があります
こまめに清掃していたり、市販の髪取りキャッチャーを使用している家庭では、髪の毛は排水トラップのゴミ受けでとどまります。しかしこれらの対応ができていないと、なんと排水トラップの奥深くの封水と呼ばれる水の栓に、髪の毛がヘドロの様に蓄積されているケースがあります。その場合は、ゴム手袋をしっかり装着して中の髪の毛を取り除いてください。
お風呂の排水口掃除術2:漬け置き
髪の毛や皮脂などのタンパク質汚れ(不純物)を擦って洗い流したら、泡ハイターをまんべんなくスプレーしていきます。排水トラップはもちろん、排水口の中までしっかり薬液を散布しましょう。1時間漬け置きしたら水ですすげば完了です。お風呂場の場合は、台所に比べて使用頻度が低いの、誰も使わない昼の時間帯を狙って漬け置きすると効率的です。
ニオイが続く場合は漬け置き時間を伸ばす
久しぶりに清掃する場合は、強力で頑固なカビや不純物が出来上がっている可能性があるので、1時間の漬け置きではスッキリしないことも。汚れがキツいと感じたときは、ハイターのツンとした臭いが消えるまで放置しておきましょう。3時間~4時間も待っておけば、酸性の汚れ(ドロドロや悪臭の正体)は綺麗に溶かすことができるはずです。
お風呂の排水口掃除術3:アフターケア
掃除を楽にしてくれるのは、やはりヘアキャッチャーです。お風呂場の排水口に対応したヘアキャッチャーは沢山商品化されており、何度も繰り返し使えるラバータイプから、使い捨てで衛生的なシート状のキャッチャーまで、便利なアイテムがあります。髪の毛が詰まる前にこまめに取り替えれば、掃除が楽になりますよ。
週に2回は泡ハイターをかけておく
ヘアキャッチャーを取り替え、取りこぼした周辺の髪の毛もティッシュペーパーなどでふき取ります。その後に泡ハイターを排水口の上から3プッシュ程吹きかけます。このケアをするだけで、擦り洗いの頻度を下げることが期待できます。お風呂の使用人数にもよりますが、3日~4日おきにケアするのが理想です。ゴミの日が週に2回あるなら、その日を目安にすると良いでしょう。
排水口のパイプ詰まりの掃除方法を紹介
排水口を入念に洗ったのに、まだ異臭が残っている場合は、パイプの詰まりが原因として考えられます。食べかすや料理で使用した油を流していると、パイプに不純物が詰まるようになります。パイプの詰まりが原因の異臭は、どんなに排水口周辺を洗っても取りきることはできないので、別の清掃方法で対応します。
台所もお風呂場もやり方は同じ
台所とお風呂場では、詰まる物自体は異なりますが、汚れの性質は同じ酸性汚れです。なのでパイプ詰まりの解消方法は同じやり方になります。詰まりを解決するのは、溶かす、流す、などいくつかの方法があるので1つずつ解説いたします。
パイプクリーナーで詰まりを解消
排水トラップを擦り洗いしただけでは、まだ臭い完全に取り切れていない。そんなときは、第一段階の掃除術としてパイプクリーナーを流し入れて、内部のヌメリを溶かす方法をとってください。パイプクリーナーは、ハイターと同じ塩素系の洗浄液ですが、ジェル状になっているためパイプにこびりついた汚れにしっかりアプローチすることが期待できます。また水酸化ナトリウムという成分が、固まった油を溶かす作用もあります。
油を溶かす力が高いクリーナーがおすすめ
パイプユニッシュ PRO
パイプクリーナーには多くの商品が販売されています。上手な選び方としては、溶かす力(水酸化ナトリウム)の濃度が高い商品を選択しましょう。「パイプユニッシュPRO」なら料理で使った油の塊や、髪の毛が酸性のヌメヌメ汚れに分解されたヘドロまで、スッキリ溶かすことが期待できます。
ラバーカップで詰まりを解消
トイレの詰まりを直すラバーカップですが、排水口の詰まりを取り除く用途にも活躍します。ラバーカップを排水口に密着させて、隙間から空気が入り込まないようにパイプ内を真空状態にさせます。その位置をキープしたまま上下に何度も押し引きすることで、パイプ内の大きなゴミによる詰まりを解消することが可能です。
詰まりの解消は音がサイン
ラバーカップを何度も上下に動かしていき、排水口の中で「ボコ」という何かが抜けたような音がしたら、排水口のパイプ内の詰まりが無事解消できたサインだと気づきましょう。臭いだけでなく、排水口の水が逆流する程の詰まりには、ラバーカップが役に立ちます。
排水口に栓をして詰まりを解消
パイプクリーナーもラバーカップも身近にない場合は、排水口に栓をするという簡単な方法で詰まりを解消することが可能です。まず台所の排水口に栓をしてぬるま湯を溜めていきます。シンクの半分の高さくらいまで溜めたら、排水口の栓を抜いて水を排水口へ一気に流していきます。すると水圧の力によって、これまで普通の流水では流しきれなかった、頑固な汚れを洗い流す効果が期待できます。
栓をするならタオルが便利
専用の栓を使って水を溜めるのも良いですが、水圧のかかった状態では栓を抜くのに力が必要になり、握力の弱い方だと栓が抜けないこともあります。タオルを栓代わりに使用すれば、引き抜くときに両手でタオルを引っ張ることができるので、力が込めやすく栓を抜く作業が楽になります。水を溜める量が多いほど排水口の栓を抜く力が必要になりますので、女性一人で行う場合はタオルで代用することをおすすめします。
カビやヘドロを抑制する方法を紹介
排水口の清掃を楽にするには、カビやヘドロなどの雑菌を繁殖させないことがポイントです。定期的にハイターをかけることも効果的ですが、さらに簡単な排水口のカビ抑制方法がありますので、ご紹介いたします。
アルミホイル
キッチンで普段から使用しているアルミホイルですが、なんとアルミニウムには「除菌」「抗菌」の2つの効果があるのです。アルミホイルを20cmほど取り出して、クルクル丸めてアルミボールを作ってみましょう。この球状のアルミニウムを排水口のゴミ受けに忍ばせておくと、排水口内のカビの繁殖を抑えてくれる効果が期待できるので、ぜひ試してみてください。
排水口のヌメリ防止剤
排水口 ぬめり予防 らくハピ
排水口のゴミ受けに置いておくだけ。それだけで排水口のカビやヌメリを予防することができる商品があります。排水口掃除のときに、あのヌメヌメを触るのも見るのも苦手な方は、殺菌効果のある置き型の洗浄剤をおすすめします。この他には、お風呂の排水口に使えるヌメリ防止剤も販売されているので、「排水口は常に清潔をキープしたい」という方は要チェックです。
まとめ
カビやヘドロなどヌメヌメの正体は酸性の汚れなので、塩素系漂白剤(ハイター)などのアルカリ洗剤で立ち向かいましょう。こびりついた油汚れには、パイプクリーナーで溶かすことも手段に入れておきましょう。臭いが取れなかったり、水がスムーズに流れない時はラバーカップや水圧の力を利用して、詰まりを解消してください。生活をしていれば、排水口の汚れは毎日蓄積されていきます。排水口掃除が難しくなる前に、定期的なケアを心がけていきたいですね。
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