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洋裁のテクニック!ここが知りたい、仕上がりをきれいにするための始末のコツ

裁縫はお好きですか?洋裁には様々なテクニックがありますが、ここでは仕上がりに差がつく、きれいに仕上げるための洋裁のテクニックを詳しくご紹介します。縫い代をきれいに始末してあると、作品がきれいにできるだけでなく、丈夫に長く楽しむことができます。
2020年8月27日
ryoumin315
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この記事で紹介しているアイテム

N なめらか目打ち 21-131 (ネコポス可)

Nリッパー 21-511 (ネコポス可)

仮止めクリップ 22-736 (ネコポス可)

洋裁のテクニック!ここが知りたい!

お裁縫をしていて、「あれ?ここって、どうやるの?」と疑問に思ったことはありませんか?最近は本や動画など詳しく解説しているものも多いのですが、ちょっとした言葉やコツを知っていると、仕上がりが格段にきれいになります。ここでは特に布端を始末するための基本的なもので、よく使うテクニックを集めてみました。皆さんのお裁縫時間がより楽しく素敵な時間になりますように。

洋裁のテクニック!あると便利な道具

目打ち

N なめらか目打ち 21-131 (ネコポス可)

角を返したりミシン糸を引き抜いたり、ミシン目を押さえたり、あると本当に便利です。お裁縫道具にない方は、一つ持っておくことをおすすめします。

リッパー

Nリッパー 21-511 (ネコポス可)

ミシン目をほどいたり、ボタンホールを開けるのに使います。力任せに使うと布を傷めることになりますので、丁寧にゆっくりと使うようにしてみましょう。

クリップ

仮止めクリップ 22-736 (ネコポス可)

待ち針代わりに布を止めるのに使えます。ロックミシンを使う方には必須のお裁縫アイテムです。

洋裁のテクニック①

待ち針の打ち方

2枚の布を印などを目印にずれないように合わせます。縫い線のところで待ち針を打ちます。チャコペンシルなどで印をつけておくとわかりやすいです。針で小さく布をすくって刺していきます。

まち針は縫い合わせの端、中央、その間の順に打っていきます。

針穴が残りやすい布地を使う場合は縫い代側に待ち針を打つと、仕上がりがきれいになります。

針を打ちにくい場合はクリップでとめてもよいでしょう。ロックミシンの縫い合わせは待ち針は危険なので使用せず、クリップを使います。

洋裁のテクニック②

しつけ

少し面倒ではありますが、丁寧にきれいに仕上げたいときにミシンの前にしつけをかけたいときがあります。意外と知られていない、しつけ糸の扱いとしつけのかけ方の基本をご紹介します。

しつけ糸の使い方

しつけ糸は輪で束ねて売られています。まずはねじりをほどきます。

中央を2か所くらい紐などで結びます。(薄い紙を巻くとよいです。)ここを丁寧に準備しておくと、裁縫道具の中で糸が絡まってイライラすることがありません。


輪になっている部分の片方(どちらでもよい)をはさみで切ります。


使うときは輪になっている部分から1本ずつ抜くようにします。

しつけのかけ方

待ち針だけでは不安な場合はしつけをかけておくとミシン掛けがしやすくなります。縫い線の外側(つまり縫い代部分)にかけていきます。布は小さくすくい、間隔をあけて縫い進めます。(縫い方の幅は下の写真を参考にしてください。)

糸を引っ張りすぎないようにしましょう。厚地の布地など丈夫に縫いたいときは糸を2本取りにします。薄い生地の場合は1本取りにすると布を傷めずに済みます。

最初と最後は玉結びをします。
 

洋裁のテクニック③

縫い代の始末

縫い代の始末はロックミシンがあると便利ですが、家庭用ミシンでも始末をすることができます。丁寧に始末をすると仕上がりの美しさに格段の差が出るほか、長く愛用することができます。裁縫の基本のテクニックですのでぜひ活用してください。

ジグザグミシン

家庭用ミシンの多くにこの機能がついています。縫い代分に布端から0.5㎜くらい内側にかけるとかけやすくなります。ミシンのジグザグモードを押します。最初と最後は返し縫いをします。厚地の場合は布端ぎりぎりにかけます。


最初と最後は返し縫いをするとよいです。縫い終わったら、ミシン目のギリギリ端をはさみでカットします。丁寧に手間をかけることで仕上がりに差が出ます。
 

捨てミシン

ロックミシンがない場合や薄すぎてジグザグミシンをかけにくい布の場合に使えるやり方です。布の裁ち目から0.2㎜くらい内側に直線ミシンをかけることで布端の糸がほつれることを防ぎます。針目を小さくするとほつれにくくなります。縫い方に自信のない方はミシンのスピードをゆっくり丁寧にかけてみましょう。

生地端に始末をした布は縫い合わせた後、縫い代を割るか、片返しにするかのどちらかの処理をすることが多いです。どちらの場合も縫い目を落ち着かせるために、アイロンで押さえておくときれいに仕上がります。裁縫ではアイロンをいかに丁寧にかけるかがきれいな作品への基本です。

縫い代を割る場合は、アイロンでしっかりと裏側から開きます。

片返しにするときは、一度縫い代を2枚同時に折ってから、布を広げてアイロンで押さえます。

袋縫い

こちらも薄い生地の始末に適しています。縫い代は通常より広く1.2㎝ほど取っておきます。外表に合わせて端から5㎜程のところにミシンをかけます。

縫い代を片返しにします。この時、布端のほつれははさみを使ってきれいにカットしておきます。

縫い代を包むように縫い代を倒していないほうの布をかぶせます。この時、布は中表の状態になります。
縫い線で折ってアイロンで押さえます。出来上がりの線を縫います。

縫い代を片返しにして出来上がりです。(写真は裏から見た様子です)

折り伏せ縫い

中表に布を合わせ、縫い代は袋縫いの時と同じように少し広めにとっておきます。手前側の縫い代を半分の幅に切ります。

後ろ側にある縫い代を手前に倒し、カットした縫い代をくるむように折ります。

さらに縫い線で折ります。

布を開いてステッチがかかる側に縫い代を倒します。

表側から倒した縫い代の端にステッチをかけます。折る作業をするときはアイロンでしっかり押さえるときれいにできます。このように片方にステッチがかかっている縫い方をシングルステッチと言います。縫い線のほうにもステッチをかける縫い方をダブルステッチと言います。袋縫いに似ていますが表から見た時にステッチがあるのが特徴です。
 

洋裁のテクニック④

折り代の始末

パンツやスカートのすそ、バッグの口など折り代の始末が必要な場合、三つ折りで始末をします。布端を二つに折り、さらにもう一度折ってステッチをかける方法です。大きく分けて2つの方法があります。用途に応じて使い分けましょう。

二つ折り

ロックミシンで生地端の始末をする場合は二つ折りで始末します。ロックミシンの真ん中を通るようにかけていくとよいでしょう。生地をもたつかせたくないときに使うとよいでしょう。

完全三つ折り

薄い生地の始末や折り幅を狭くしたいときに向いています。

薄い生地の始末や折り幅を狭くしたいときに向いています。まずは出来上がり線で折ります。面倒でもアイロンでしっかり折り目を付けます。

一度開いて、今付けた折り目に向かって、布端を半分に折ります。ここでもしっかりアイロンをかけます。

最初につけた折り目を利用して、さらに折ります。出来上がり線の2㎜くらい折り代側をミシンで縫います。表側からかけたほうがきれいです。ミシン目が目立つのでゆっくり丁寧にかけていきましょう。

広幅の三つ折り

洋服の裾に使われる方法です。表から見た時に広幅のステッチになります。

出来上がりで2つに折り、アイロンをかけます。


一度開いて端から1㎝位を折り、また出来上がり線で折ります。この作業もアイロンを使ってしっかり折り目を付けます。

先ほどと同様に出来上がりの2㎜くらい内側をミシンで縫います。やはり、表側からステッチをかけたほうがきれいに仕上がります。

洋裁のテクニック⑤

額縁の始末

布端から角を一定の幅で折りあげる始末の方法を「額縁」と言います。裁縫の基本テクニックの一つです。ティーマットやハンカチなど四角く仕上げる作品に使います。アイロンを使ってきれいに折り、仕上がりを美しくしましょう。

二つ折り

出来上がりの線で折り、重なっている部分の角に印をつけておきます。一度開きます。折り目を見ながら中表に布を合わせます。折り目が45度になっています。出来上がりの角から印までを縫います。

角の縫い代を開き、アイロンで押さえます。

角を指で押さえて表に返し、目打ちで角を調えます。アイロンで押さえます。

4つの角を同じように処理してアイロンをかけて完成です。

三つ折り

出来上がりで三つ折りにし、重なった角に印をつけます。一度開きます。

二つ折りと同じように中表に布を合わせます。出来上がりの角から印までを縫います。この時1㎝の折り代部分は縫い残します。

縫ったところから1㎝の幅を残してカットします。

角を開いて縫い代を割ります。

裏側に返してアイロンで調えます。4つの角を同じように処理して表に返し、アイロンをかけたところです。

表側から折り代の2㎜くらい中側にミシンをかけて出来上がりです。

洋裁のテクニック⑥

縫い返しの仕方①

ここでは縫い合わせの布同士の合わせに焦点を当ててご紹介します。もしかすると初めて聞く言葉かもしれませんが、基本テクニックの一つです。どういう仕上げにしたいのかを考えて作品にするときの参考にしてください。

毛抜き合わせ

毛抜きの歯のように布同士がぴったり合わさっている縫い返しの仕方を「毛抜き合わせ」といいます。横から見るとこんな感じです。縫い代を割ってアイロンをかけます。片返しにしてアイロンをまたかけます。
 

控える

縫い線を裏側にずらすことを「控える」と言います。表側からは後ろの布(縫い線)が見えない状態になります。(写真は裏から見ています。)

縫い合わせた後アイロンを使い縫い代を割ります。

片返しにして、裏側に2㎜くらい布を手前に引っ張るような感じにします。2㎜ずらしたらアイロンでしっかり押さえます。表から見ると縫い線が控えられているのが分かります。

洋裁のテクニック⑦

縫い返しの仕方②

ここでは特にカーブや角の始末についてご紹介します。特に洋服づくりに必要な基本的な縫い方を集めました。

凸角縫い

外側に飛び出ている角の縫い方です。このように縫っていきます。角まで来たら針を落とした状態でミシンを止めます。押さえ金を上げて布を手前側に(90度)回転させます。押さえ金を下ろして縫い進めます。

縫い代を2枚同時に折ります。もう1辺も同じように折ります。
 


角の縫い代が重なっている部分を指で押さえて表に返します。

厚地の場合は角を斜めに切り落とします。(縫い目を切らないよう2㎜くらい残してカットします。)縫い代がもたつかずにすっきりと仕上がります。

目打ちを使って角を出します。表からアイロンで押さえて出来上がりです。

凹角縫い

内側にへこんでいる角の縫い方です。角まで来たら(布を)回転させます。回転させるときは押さえ金を上げ、終わったら下ろし続きを縫います。

角を縫ったら、角の縫い目ぎりぎりまで斜めにはさみで切込みを入れます。縫い糸を切らないように気をつけながらギリギリまで切ります。

縫い代を2枚同時に折ります。折り目はアイロンで押さえます。

表に返してアイロンで調えます。かどや中に入ってしまった布は目打ちで引き出します。これで完成です。

凸曲線縫い

外側に膨れたカーブの縫い方です。ポケットなどに使われます。カーブはゆっくりと針を進めて慎重に縫います。時々押さえ金を上げて方向を変えると縫いやすくなります。
 

縫い代を半分の幅までカットします。

固い布の場合はカーブの部分にさらに切り込みを入れます。間隔は1㎝位です。

表に返して目打ちで形を調え、さらにアイロンで押さえます。これで完成です。

凹曲線縫い

内側にへこんだカーブの縫い方です。ベビースタイや襟ぐりなどに使われる方法です。カーブは慎重に縫い進めます。布を左に寄せるようにするとうまく縫い進められます。縫い代を半分の幅にカットします。

カーブがきつい場合や固い布の場合はさらに切り込みを入れます。間隔は1㎝幅くらいです。

表に返してアイロンで押さえます。これは出来上がりです。出来上がりです。

洋裁のテクニック!まとめ

洋裁のテクニック!ここが知りたい、仕上がりをきれいにするための始末のコツ、いかがでしたでしょうか。基本テクニックばかりですが、意外とあれ?となりがちなものを集めてみました。丁寧に時間をかけてする楽しいお裁縫の時間を、どうぞお楽しみください。

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