マスクの作り方①
生地の選び方
マスクに向いている生地は2つ重ねても息が苦しくならないような、粗目の生地です。代表的なものはWガーゼ(ダブルガーゼ)というガーゼを2重にした布です。柄も色も豊富ですので、気に入った生地を探してみてはいかがでしょうか。上の画像は大型手芸店「TOKAI(トーカイ)」に売っていた抗菌タイプのものです。他には麻(リネン)や薄手の木綿などが向いています。
Wガーゼ
Wガーゼプリント
用尺は50㎝もあれば作れます。購入する場合は50㎝以上じゃないと買えないところが多いので50㎝で注文してOKです。手芸店に行くと、マスクのレシピ付きのキットもありますし、100均にもWガーゼの端切れが売っていました。色々見て探してみましょう。
麻(リネン)
リネン生地
最近のリネンはお手頃な価格のものが増えましたし、色も豊富で生成り一色ということもなくなりました。明るい色で作ると気分も楽しくなりそうです。シンプルな無地はワンポイントに刺しゅうやボタン、レースなどを使うとかわいくなります。男の子には無理に装飾をせずシンプルなまま作ってあげたほうが喜ばれます。
マスク用のゴム
マスク用ゴム紐
ゴムひもはマスク用のものを使ったほうがあたりが柔らかく耳が痛くなりにくいです。100均や手芸店で手に入ります。上の画像のようにカラフルなものを使うと楽しいですね。生地の色に合わせて選んでみましょう。見つけられない場合は細くて柔らかいゴムを使いましょう。白のシンプルなものなら4~4.5mで100円くらいのものが多いです。色付きのゴムは少々お高めになります。
マスクの作り方②
水通しの仕方
Wガーゼは縮みやすいものが多いので、購入したらすぐに水通しをしておきましょう。タグなどを外したらそのまま洗濯ネットに入れて、洗濯機の普通の洗濯コースで洗います。掌で軽くたたいてしわを伸ばして形を調えながら影干しして乾かします。しわが気になるようでしたら乾いてからアイロンをさっとかけてもOKです。水通しをしてから裁断しないと、洗濯したら縮んで小さくなったなんていうことになりかねませんので、面倒でもやっておきましょう。水通しのやり方は他の生地でも同様です。
マスクの作り方③
平面マスクの型紙
一番シンプルな平面タイプのマスクの型紙をご紹介します。四角い布の端を縫っただけの簡単な型紙です。サイズを図って、直に布を裁断しても大丈夫です。2重にして袋ができるようにすると濡れマスクなど、ポケットにアロマオイルと水をたらしたガーゼやコットンなどを挟んで使えます。
ゴムひもの長さ
お好みで加減していただきたいのですが、大人用30㎝子供用25㎝位のゴムひもを2本ずつ用意しましょう。
平面タイプの型紙
■出来上がりサイズ
大人:横17.5㎝×高さ9㎝、子供:横14㎝×高さ8㎝
縫い代込みのサイズで表記されています。
ポケット付きタイプは縦長の四角形の布を折ってポケットを作るタイプです。横長の四角形を作ってから折って作ってもできます。普通の平面でよいなら左側のサイズで裁断してください。
マスクの作り方④
プリーツ型マスクの型紙
一見平面ですが、プリーツを伸ばすと立体的になるマスクです。市販のプリーツ型マスクを図って型紙を起こしました。四角い布を折って作っていますので、折り目さえきちんと作れればそんなに難しくありません。幅や高さはお好みの大きさに変更していただいても大丈夫です。型紙を折って形を作ったら、お顔に当てて様子を見てみるとよいでしょう。
大人用プリーツ型マスクの型紙
■出来上がりサイズ:横18㎝×高さ9㎝
縫い代込みのサイズで表記されています。
子供用プリーツ型マスクの型紙
■出来上がりサイズ:横13㎝×高さ9㎝
縫い代込みのサイズで表記されています。
※大人用と高さが同じです。少し小さくしたい場合、上下の縫い代の始末の時に折り幅を大きくしてみてください。
マスクの作り方⑤
立体型マスクの型紙
こちらも市販のマスクの下に紙を置いて大体のサイズを出して作っています。フィット感のあるマスクが作れます。左右のひも通しの部分の折り幅で横のサイズを調整してください。
型紙を書くのが大変であれば、お手持ちの市販のマスクで型紙を作っていただいても大丈夫です。上下と中心は縫い代1㎝、左右の耳側は3㎝くらいの縫い代を取りましょう。
大人用立体型マスクの型紙
■出来上がりサイズ:横15㎝×高さ7.5~12㎝(サイドと中心で高さが異なります。)
縫い代込みのサイズで表記されています。
子供用立体型マスクの型紙
■出来上がりサイズ:横14㎝×高さ6~10.5㎝(サイドと中心で高さが異なります。)
縫い代込みのサイズで表記されています。
マスクの作り方⑥
平面型マスクの作り方
こちらではポケット付きタイプの作り方を解説しています。ポケット無しの作り方は上下の縫い代を縫って、左右を折って紐通しを作り、ゴムひもを通して出来上がりの順番です。
作り方の手順
上下を1㎝ずつ2回折ってアイロンをかけます。(上の画像では左右に上下が来ています。)
アイロンで折ったところにミシンをかけます。折った布の端ぎりぎりにミシンをかけるようにするときれいにできます。
中表に半分に折って、左右の端から1㎝のところにミシンをかけます。
表に返してアイロンで押さえ、左右を1㎝ずつ内側に折ってまたアイロンをかけ、ミシンをかけます。ここがひもを通すところになるため端から1㎝ギリギリのところにミシンをかけるようにしましょう。折った布のど真ん中を縫ったりすると、ひも通しが通らなくなります。
こんなふうに上部が開いていますので、中にガーゼやコットンを入れて濡れマスクとして使えます。ひも通しを使って左右にゴムひもを通して結んだら出来上がりです。ひもの結び目はぐるぐるとひもを引っ張って、布の部分に入れ込んでしまうときれいに見えます。
マスクの作り方⑦
プリーツ型マスクの作り方
プリーツを折るところ以外はとても簡単です。いろんな布でたくさん作っておくと洗い替えになって便利です。ちょっとしたプレゼントにも喜ばれそうですね。お好みでタグやボタン、レースなどでデコレーションしてもかわいいです。
作り方の手順
型紙通りに布を裁断したら、まずは真ん中からプリーツを型紙の折れ線通りに折っていきます。必ずアイロンできっちりと折り目をつけていきましょう。折り目がつきにくいときは霧吹きを使うとびしっとアイロンをかけられるようになります。真ん中の2本を山折り、次の2本を谷折りにします。
さらに山折り→谷折りを上下に繰り返してアイロンでしっかりと押さえておきます。
アイロンで折り目を付けたところに細かく待ち針を打って留め、端から3~5㎜のところにミシンをかけておきます。
これはプリーツを固定するためのミシンです。左右とも同じようにかけます。
上下を5㎜ずつ2回折り返してアイロンで押さえてミシンをかけます。次に左右を1㎝ずつ2回折り返してアイロンで押さえ、待ち針で留めてミシンをかけます。
ゴムひもを通して結んだら出来上がりです。ひもの結び目はぐるぐるとひもを引っ張って、布の部分に入れ込んでしまうときれいに見えます。
マスクの作り方⑧
立体型マスクの作り方
立体になっている中心の縫い代をアイロンで割るところが一番の山場です。一見難しそうですが、丁寧に縫い進めれば案外簡単に出来上がります。縫い代はすべて中に入ってしまうため仕上がりが美しくできます。他の作り方のように四角形を折って作るタイプでない分、パーツが小さいため小さな端切れを組み合わせて作れます。
作り方の手順
表裏、左右2枚ずつの布を型紙通りに裁断したら、中表にして中心部分に待ち針を打って留めます。中心部分(カーブのところ)の端から1㎝くらいのところにミシンをかけます。
縫い目を開いてアイロンで縫い代を割るように押さえていきます。
表裏の布を中表に合わせて待ち針で留め、ぐるりと周囲を縫います。上下のどちらかに返し口を4㎝くらい残して縫い終わります。縫いはじめと縫い終わりは表に返すときに力がかかるので、返し縫をしておきましょう。
表に返してアイロンで形を調えます。4つの角は目打ちなどを使ってしっかり出しておきます。周囲を端から3㎜くらいのところにミシンをかけます。このとき、返し口も一緒に縫ってしまいます。左右のどちらかの途中から縫い始め縫い終わりは少し重ねて縫っておきましょう。
左右を1~1.5㎝くらい折り返してアイロンで押さえ、待ち針で留めて端から1㎝くらいのところにミシンをかけます。
ひも通しを使ってゴムひもを通し、ゴムひもを結んだら完成です。結び目はぐるぐると引っ張って布の中に入れてしまうときれいです。
マスクの作り方⑨
マスクひものアレンジ
マスクのゴムが耳が痛くなるから苦手という方におすすめのひもの通し方は後ろでバッテンにする方法です。特にお子様で耳が痛くてすぐにマスクを取ってしまうという場合におすすめです。
片側のひも通し口にひもを通します。次に反対側の斜めにゴムひもを引っ張り、ひもが斜めになるようにします。斜めをキープしたまま反対側のひも通し口からひもを通してサイズを調整して最初の部分に結びます。ゴムは切らずに使って、頭に装着してから軽く縛るなどして、ひもの長さを決めるとよいようです。頭の後ろでゴムがクロスされていればOKです。
マスクの簡単手作り!まとめ
マスクの簡単手作り!子供から大人まで手作りのかわいいマスクを作ろう!いかがでしたでしょうか。子供用と大人用の作り方を、平面、プリーツ、立体と3種類ご紹介しました。立体以外は四角い布を四角く縫っていくだけで簡単に手作りできます。立体もシンプルで見栄えもよく、付け心地も抜群のマスクができます。ここではミシンを使って仕上げていますが、手縫いで作っていただいてもかまいません。縫う距離は短いのでミシンが苦手な方は手縫いの方が楽かもしれません。すべて20~30㎝の四角形の小さな端切れで作れるのでぜひ挑戦してくださいね。
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