快適な旅行をするための洗濯術
旅行は計画を立てているときからワクワクしてしまいますね、誰もが大好きな旅行ですが、長期間の旅行や、海外旅行、家族旅行などは、どうしても荷物の量が多くなってしまいます。特殊なお仕事の方は別として、旅行荷物の中でもっとも量が多いのが衣類と言われています。2〜3日の旅行ならともかく、長旅になると、さらに衣類の量も増えてしまいます、そこで少しでも荷物を減らそうとすると洗濯しかないという事になってしまいます。
荷物を減らすためには洗濯!
旅行中の着替えを最小限にするためには、その日着た服はその日のうちに洗ってしまう事です。ホテルのランドリーサービスという方法もありますが、Tシャツ、800円、長袖シャツ、1,000円などと結構料金が高いです。国内、海外を問わず、旅行の荷物を減らし、ランドリーサービスの費用を節約するためには、手洗い洗濯が一番、旅行中のホテルでの洗濯方法、手洗いや、乾かし方など、ホテルでの洗濯方法についてお話して参ります(当記事は2019年9月1日時点の情報をもとに作成されております)。
旅行中の便利な洗濯方法って?
ここからは旅行中の洗濯についてお話していきましょう。洗濯とは手洗いだけでなく、脱水、干し方迄含めて洗濯と言います。さらに言えば乾かす事で着られる状態にまでしないと荷物を軽減した意味がなくなります。旅行中の賢い洗濯術は荷造りの時、持っていく衣類を選ぶ時から始まっています。例えば綿素材よりも合成繊維の方が乾かす時間が短くて済みます。この違いだけでも旅行中の洗濯がずいぶん楽になります。
旅行中の便利な洗濯方法/手洗い①
ホテルの洗面台での手洗い
手洗いは、石鹸をつかって揉み洗いをするだけと思ってしまいがちですが、でもちょっとしたコツでその作業がぐっと楽になり、汚れもきれいに落としてくれます。まずは洗面台を利用しての洗い方の手順を説明していきましょう。
手洗いの順序
①洗面台にぬるま湯をため、小さじ1の洗剤を溶かします。解けたら洗いたい衣類を洗面台に入る大きさに畳んで洗濯液に浸します。軽く5、6回程度両手で押し洗いをしたら衣類の端をもって引き上げます。
②衣類の上下をひっくり返してまた液の中に沈め、最初と同じように5、6回程度押し洗いをします。この作業を上下5回づつ繰り返したら数分液に浸しておきます。
③1と2を5回ほど繰り返したら、そのまま5分ほどつけ置きします。押し洗いはごしごし洗いより繊維を傷めずに洗濯液が繊維の中の汚れを押し出してくれます。
④その後、洗濯液を流し、きれいな水に入れ替えながら、5、6回押し洗いをして引き上げる作業を繰り返しながらゆすいでいきます。
旅行中の便利な洗濯方法/手洗い②
袋を使っての手洗い
ホテルによっては洗面台の栓がゆるかったり、または栓が無かったり、海外の宿泊施設などでは洗面台が無い場合もありますので、そんな時のためにここではビニール袋などを使う方法をお話します。
ジップロックでの手洗いの方法
大きいサイズのジップロックやプラスチック製のレジ袋などを用意し、その中にお湯を入れ、洗剤を溶かします。衣類を折りたたんで入れて、袋をしっかり閉め、袋の外から洗剤液をよく染み込ませるように衣類をもんだり、袋を振ったりします。5、6分ほど揉み洗いをしたら洗剤液を捨て、きれいな水に替えながら同じように揉んだり振ったりしながらすすぎを5回~6回繰り返します。ビニール袋と洗剤さえあれば簡単に出来る洗濯方法です。
便利なジップロック
ジップロックやチャック付きのビニール袋などは洗濯以外にも完全に乾かすことが出来なかった衣類を入れることもでき、何かと便利に使えます。海外のスーパーの袋は穴が空いていることがありますので、旅の支度の段階でトラベル用に何枚か用意しておく事をおすすめします。
旅行中の便利な洗濯方法/手洗い③
バスタブでの手洗い
洗面台やビニール袋での手洗いが出来ない場合や家族旅行などで洗濯物が多い時などはバスタブでの洗濯方法があります。お風呂を上がった後の残り湯に洗剤を溶かし、洗いたい衣類を入れます。洗濯液に衣類が充分浸かったところで手洗いをし、洗い終わったらバスタブのお湯を流し、新しいお湯を入れ替えてしっかりすすぎます。
ホテルのボディソープでの簡単な手洗い
汗をかいた程度ならホテルでの入浴時にボディソープで手洗いするのも一つの方法です。洗剤を持って行く手間も省けます。下着やハンカチなどの小物などはチャック付きのビニール袋にお水とボディソープを入れてシャカシャカ振るだけで簡単に洗う事が出来ます。洗濯は、旅行中は簡単に、家に帰ってからしっかり、と割り切って、旅を楽しむのもいいのではないでしょうか。
旅行中の便利な洗濯方法/脱水①
ホテルのバスタオルを利用する
洗濯で汚れを落としたところで次は脱水ですが、旅行中の手洗いの中では脱水が一番大変かもしれません。洗濯のすすぎが終わったら衣類の皴に注意しながらしぼります。つい雑巾絞りをやりたくなりますが、衣類の生地を傷めるだけばかりでなく絞り皴がしっかりついてしまい、その割にはそれほど絞り切れません。まずは小さく畳んで両手で挟んで水気を切りましょう。両手である程度水気を切ったところでホテルのバスタオルの出番です。
ホテルのバスタオル脱水
バスタオルを広げたらその上に洗って絞った洗濯物を並べます。もし洗濯物が多ければ、この上にタオルを乗せてその上に洗濯ものを並べ、バスタオルの端からしっかりと巻いていきます。巻き終わったら上から両手でしかり押していきます。より脱水効果を上げたい時は床に置いて足で踏みましょう。
旅行中の便利な洗濯方法/脱水②
セームタオルでの脱水方法
旅行先での洗濯の脱水術としてスイミングなどで使うセームタオルを活用する事も一つの方法です。セームタオルは吸水性の高いポリビニルアルコールスポンジで作られているので水分をしっかり吸ってくれます。このタオルに洗濯したものを包むことで普通のタオルよりかなり脱水力が期待できます。水分をたっぷり吸いこんだセームタオルは絞れば再度水分を吸収してくれるので繰り返し脱水することが出来ます。ホテルのバスタオルと併用して活用すれば脱水力は完璧です。
旅行中の便利な洗濯方法/脱水③
コインランドリーで乾燥機のみ活用する方法
ホテルでの手洗いは、旅先での荷物の軽減と費用を節約するためなのですが、例えば旅先の宿の近くにコインランドリーがあれば、宿泊先で手洗いをし、脱水のみコインランドリーの乾燥機を利用するという方法もあります。コインランドリーで洗濯から乾燥まですると1000円以上かかってしまいますが、乾燥機だけなら10分100円程度なので、完全に乾かすなら30分くらいはかかりますが、生乾き程度で後はホテルで干すという節約方法もありますね。
旅行中の便利な洗濯方法/干し方①
脱水が済んだら最後は乾燥ですね、効率よく乾かすためにホテルの設備をうまく活用して干していきましょう。
バスルームを使う干し方
バスルームは換気がきいていますし、またバスルームには洗濯物を干せるようにロープが備えてあるホテルも増えてきていますので便利に活用しましょう。
ベットルームを使う干し方
しかし、バスルームの換気が良いホテルばかりとは限ませんし、お風呂を使用すればバスルーム内の湿度も高くなります。その場合はベッドのある場所に干しましょう。お肌の乾燥対策にもなりますよ。
部屋の設備を利用する干し方
ホテルの室内での干し方は①ハンガーに洗濯物をかけ、ドアノブにつるす干し方。②ホテルのクローゼットを開いて中のハンガーにかける干し方。③ビニール袋を細長く切って繋ぎ、ロープ代わりにし、椅子を2脚並べてロープを渡して干す方法。④カーテンレールを利用してロープを渡すなどしての干し方など、特に洗濯グッズなどを持って行かなくても出来る、部屋の設備を利用した干し方です。
旅行中の便利な洗濯方法/干し方②
ホテルの室内で設備を活用して干す方法をお話してきましたが、その干し方を少し工夫することでさらに乾き方もアップします。例えば洗濯物どうしは7~8㎝の間を空けて干すとその間に空気が入るのでぴったりくっつけて干すよりは乾きが早くなります。またタオルはハンガーにマントをかけるような干し方をすれば2つに折って干すよりも重なる部分が少ないので乾き方が違ってきます。
タオルが滑り落ちないように洗濯バサミがあればなお安心ですね。旅行中の荷物は出来るだけ軽減したいものですが、旅行用の洗濯バサミや折り畳みハンガーグッズくらいならさほどかさばりませんから持って行った方が便利かもしれません。
旅行中の便利な洗濯方法/干し方③
更に早く乾かしたい場合は次のような方法もあります。
ヘアドライヤーで乾かす
早く乾かす方法としてドライヤーを活用する方法があります。ドライヤーは洗面台に置いてあるホテルもありますが、部屋に置いてない場合は大浴場の更衣室にありますのでそれを利用しましょう。
アイロンで乾かす
アイロンはフロントにお願いすれば貸してもらえることがありますので活用したい道具です。薄手の物やハンカチなど乾かすのに便利ですし、シワも取ってくれます。
コインランドリーの乾燥機で乾かす
脱水のところでもお話しましたが、早く乾かすためにはコインランドリーの乾燥機を使う事です。ホテルで洗濯したものをコインランドリーで乾かすには30分くらいかかりますが、洗濯から乾燥までよりは時間もコストも安く済みますので旅行中の洗濯の1つの方法と言えるでしょう。
旅行中の便利な洗濯方法/洗濯グッズの活用①
前章までは手洗いから干すまでをお話してきましたが、荷物の軽減やコスト削減も大切とはいえ、旅行中の洗濯を少しでも楽に出来ればという思いもありますよね、そこであれば便利な洗濯グッズなどを見ていきましょう。
便利な洗濯グッズ1:洗剤
石鹸が無ければ洗濯できませんのでこれは必需品ですね。ホテルのソープやシャンプーを利用しても簡単な汚れは落とせますが、衣類は洗剤で洗いたいという方のためにおすすめなのが、LION製品の粉末洗剤「部屋干しトップ 除菌EX」です。1パック(30g×5袋)が96円でドラッグストアや大手のスーパーで購入することが出来ます。また100均で家庭用粉石鹸を購入し、旅行用に小分けして持って行く方法もさらに低コストで済ますことが出来ます。
便利な洗濯グッズ2:洗濯ロープ
旅先では洗濯は出来ても案外干す場所に苦労するものです。そんな時は洗濯紐が1本あるだけでだいぶ助かるのでロープは便利なグッズのナンバーワンという事が出来ると思います。これも100均の洗濯用品コーナーに置いてあります。
旅行中の便利な洗濯方法/洗濯グッズの活用②
便利な洗濯グッズ3:セームタオル
脱水のところでもお話したセームタオルですが、吸水力抜群で、濡れても絞れば何度でも水分を吸収してくれますので洗ったあとの脱水に大変便利なグッズです。コンパクトなのでかさばらないのも良いですね。乾くと固くなってしまう欠点がありますが、最近は新素材を用いた堅くならない製品も出回っています。
便利な洗濯グッズ4:携帯ハンガーセット
ハンガーはホテルのクローセットにあるのを使用できることが多いので持って行っても出番がない場合もあるかもしれませんが、「携帯ハンガーセット」は折り畳みハンガーとセットになっている洗濯紐がハンガーを通せるようになっていて、ハンガー同士がくっつかないように工夫されている優れもので、洗濯紐だけの購入もできるという事です。
旅行中の便利な洗濯方法/海外旅行では?
洗濯は海外も国内も特に変わりませんが、海外では硬水の地域がある事を頭に入れておきましょう。例えば粉末タイプの石鹸はかさばらなくて持ち運びが苦になりませんが、硬水に溶けにくい事があります。その時はお湯を使って洗濯すれば粉末タイプでも問題ありません。またチューブ式の洗剤は海外での水質事情に関係なく使えますし、洗濯量に合わせた分量だけ出して使えるすっきり感がありますが、少々かさばるのが弱点です。
海外で便利な洗濯グッズ
洗濯グッズの活用のところでお話したグッズの他に、海外では宿泊先のシンクの不備や、宿泊の状況が個室ではなかったりなど、着いてからわかる色んな状況があると思います。そんな時に携帯用折り畳みバケツは大いに活躍してくれます。色んな素材の携帯用折り畳みバケツが市販されていますが、シリコン素材よりは高密度ナイロン素材などの方がかさばらず、コンパクトにたためます。サイズは大きめの方が使いやすくておすすめです。
まとめ
旅行での洗濯術いかがでしたか。2~3日の旅ならともかく、海外旅行や長旅になると、旅先での洗濯が必須になってきます。今回は出来るだけ荷物を軽くするための洗濯術と、それに関するコスト削減を主としたお話をしてきましたが、時と場合によってはホテルのランドリーサービスを利用するという手もありだと思います。1回くらいは手洗いを休み、旅ならではの非日常を味わってみてはいかがでしょう。
洗濯をイベントに!
また海外でのコインランドリーの利用もランドリーがどこにあるか探す観光巡りにしてしまえば現地の人とのふれあいも出来て、振り返ってみたらそれが旅一番の楽しい思い出だったりするかもしれません。ぜひ洗濯も含めた楽しい旅の時間を過ごして下さい。
旅行中の洗濯が気になる方はこちらもチェック!
お伝えしきれなかった洗濯方法やグッズが詳しく説明されていますのでぜひ参考にして下さい。
旅行中の洗濯方法は?旅先で役立つ洗濯方法&おすすめ便利グッズまでご紹介!
旅行中に洗濯できれば、荷物が減ったり清潔なアイテムを身に付けることができるメリットがあります。洗濯機がないため不便な洗濯や脱水も、便利なグッ...