冬瓜レシピや美味しい食べ方をご紹介
「冬瓜」と聞いて、冬の野菜をイメージする人は多いかもしれませんが、実は冬瓜は真夏の野菜です。うりの仲間で、煮物などのレシピが人気ですが、味噌汁やスープの具としての使い方や、ほかの材料と炒めものとしての使い方など、さまざまな作り方があります。今回は、そんな夏を代表する冬瓜を使った美味しいレシピをご紹介します。さまざまな食べ方や調理の方法で、これまでの冬瓜のレシピからステップアップしていきましょう。
そもそも冬瓜とは?
冬瓜はウリ科の植物で、夏に収穫できる果実のことです。品種はいくつかありますが、一般に楕円形や球形をしていて、直径は20~30cmから80cmにまで生長するものもあります。皮が厚いため、冬まで貯蔵することができることから、その名が付いたという説もあります。成分のほとんどが水分であるため、保存する場合は常温がベター。カットした冬瓜は、冷所で保管することができますが、なるべく早めに使いましょう。
冬瓜の栄養価って?
ほとんどが水分の冬瓜は、100gで換算すると、16kcalしかないため、ダイエットに向いていると言われています。ただ、三大栄養素の中では炭水化物の割合が高く、続いてたんぱく質、脂質となっています。一方、ビタミンやミネラルの割合は非常に豊かで、カリウムの量が非常に多く、血圧を正常値にキープする働きから、高血圧やむくみなどの解消に効果が期待できます。また、抗酸化作用や免疫機能を高めるビタミンCや酸化還元反応に関係が深いモリブデンを多く含んでいるため、健康の維持にも働きが期待できる野菜です。
冬瓜を簡単に調理できるレシピって?
冬瓜を使う簡単なレシピといえば、何と言っても煮物です。もちろん、生で食する食べ方もありますが、苦味があると同時に、実がかたいことから、湯通しして利用する使い方の方が圧倒的に多いです。また、ほかの食材といっしょに炒めることも可能なので、さまざまな食材と合わせて料理していくとよいでしょう。
冬瓜はワタと種を取り出して使う
冬瓜は楕円形の大きな野菜です。冬瓜を料理する際、まずは縦半分にカットして利用する使い方が一般的です。半分に切ると、中にワタと種がありますので、ていねいに取り出しましょう。皮は料理の仕方によってむいて使うもよし、そのまま使うもよしでOKです。小さくサイの目にカットすれば、高齢者や小さな子どもにも食べやすくなります。
冬瓜の美味しい食べ方や使い方
冬瓜は、それ自体、強い風味を持っている野菜ではないため、ゆっくりと時間をかけて料理し、味をしっかりとしみこませる煮物やスープなどとする使い方がおすすめです。事実、冬瓜の煮物やスープのレシピはたくさんあって、さまざまなバリエーションの使い方があります。今回は、冬瓜を使って簡単に作ることのできる美味しい人気レシピを10種類ご紹介すると同時に、バリエーションレシピも合わせてご紹介したいと思います。
冬瓜のバリエーションレシピはいろいろ
冬瓜に限らず、美味しい料理の食べ方や使い方は、好きな食材を好きな味付けでいただくことです。基本の人気レシピに、好きな食材を加えて、より美味しい逸品としていただくようにアレンジすることも重要となります。加えて、食材の効果を高める調理法などを選ぶことで、美味しいと同時に健康的な料理となります。さまざまな食べ方や使い方で、さらに健康を目指していきたいです。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方①
冬瓜の肉と合わせる煮物でほっこり
冬瓜を使った料理の定番といえば、肉を使った煮物です。好みに寄りますが、豚のバラ肉や挽肉などを使い、砂糖やみりんなどを加えて、甘めに調理すると、美味しくいただけます。材料の分量は好みに寄りますが、冬瓜は4分の1程度、肉は100gほどを軽く火を通し、水200cc、醤油、みりんは大さじ1程度、砂糖、出しの素は小さじ1程度を合わせて、じっくりと煮ます。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜の煮物では、豚肉のほか、鶏肉なども好みに応じて使う方法もあります。また、ニンジンを加えると、色味が美しくなるので、一品料理としてテーブルが映えます。じっくりと煮て使いたい食材として、油揚げなどもおすすめです。あまった野菜なども合わせて使うと、野菜たっぷりのヘルシー料理にもなります。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方②
冬瓜の魚介類と合わせる煮物でひと味ちがった風味を
冬瓜は合わせる食材によって、さまざまな味に変化する使い勝手のいい野菜です。エビなどのシーフードに、季節の野菜と合わせると、さっぱりとした夏の煮物にもなります。夏の暑い日は、冷たく冷やして食べてもおいしい煮物です。とろみを出したいのであれば、片栗粉を加えると、とろみ煮になります。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜に合わせる材料は、いろいろと組み合わせることで、レシピにバリエーションが生まれます。冬瓜とエビの煮物をベースに、イカでもタコでも、カニカマでもムール貝でも、好きな食材を使っていろいろと調理してみましょう。食べ方も作り方も好みで変えれば、何かもう一品ほしいときにちょうどいいメニューとなります。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方③
冬瓜のあんかけも人気レシピにランクイン
あんかけは、料理が覚めてしまうのを防ぐのに役立つ調理方法です。食べたときの食感もやわらかくな生まれるとろみのことですが、葛餡(くずあん)や片栗粉を水に加えて加熱することで作ることができます。味つけは好みに応じてだし汁、みりん、塩、しょうゆなどで作ってみましょう。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜を使った一品料理では、ひき肉のあんかけなどがわりとよく調理されます。肉汁にとろみをつけると、食べ方もまろやかになりますし、何より食べやすくなります。魚介類を使った冬瓜との料理のほか、中華だしを使って中華風に作っても食がすすみます。冷蔵庫に残っている食材をはじめ、野菜室からなかなかなくならない野菜をうまく調理して、さまざまなバリエーションレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方④
冬瓜のおひたしといっしょにご飯が美味しい
冬瓜のおひたしを作り置きしておくと、いつでも美味しいご飯をいただくことができます。基本的な冬瓜のおひたしは、薄切りにした冬瓜を軽くゆで、だし汁に浸して冷やして保存するだけという簡単レシピで作ることが可能です。しっかりと沸騰しただし汁に浸すことで、安心して保存することができるようになります。だし汁は、だしの素、醤油、みりんなど、好みで作っていきましょう。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冷たいおひたしでいただく冬瓜は、夏らしい風味を引き出すために、しょうがのおろしを加えるほか、大葉やねぎを細かく千切りにして添えてみるバリエーションレシピもあります。また、トマトなどの野菜といっしょに、サラダ風のおひたしにすると、トマトの赤が映えて、見た目にもキレイです。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方⑤
冬瓜の味噌汁で和食を満喫
冬瓜を使ったレシピで忘れてはならないのが味噌汁です。どんな食材とも組み合わせのいい冬瓜は、好みでさまざまな材料を使うことが可能です。また、食材の効能を考えて、目的に合わせた味噌汁を作るのもおすすめ。キャベツと合わせると便通がよくなる効果が期待できるほか、トマトと合わせると肌の調子を整える効果が期待できます。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜の味噌汁では、豚肉と合わせるのも美味しいです。かぼちゃを使えば甘味が出て美味しい味噌汁ができあがります。あさりやしじみなどの貝と合わせると、栄養たっぷりの味噌汁になります。どんな食材とも合わせやすいという長所を存分に生かして、さまざまなレシピに挑戦したいです。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方⑥
冬瓜の冷たいスープも意外と美味しい
冬瓜を使ったスープの中でも、夏に食べたくなるのが冷たいスープではないでしょうか。夏野菜の冬瓜は、冷たいスープにしてもとてもおいしく、食べやすい一品となります。牛乳や豆乳を使って、まろやかなスープに仕上げてみましょう。冬瓜を薄くスライスし、玉ねぎなど好みの野菜を使うと、栄養たっぷりになります。まずは材料を簡単に炒めてから、牛乳や豆乳を入れて、スープの素などで味つけます。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冷たいスープは食べやすさが魅力です。好きな食材をはじめ、苦手な食材も上手に取り入れて、栄養バランスを考えて調理することも大切です。肉類や魚介類を入れて、中華スープの素などを使って風味を変えてもとてもおいしく仕上がります。苦手な食材を使った場合、最後にミキサーをかければ、さらに食べやすくなります。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方⑦
冬瓜の温かいスープは定番レシピ
冬瓜を使った温かいスープで人気が高いのは、とろみがついた中華風味のスープではないでしょうか。冬瓜は夏の野菜ですが、「冬までほぞん貯蔵できる」と言われていることから、秋ごろになったら体が温まるスープを作りましょう。ネギやショウガなどを加えると、より体がポカポカしてきます。溶き卵と片栗粉で調整すれば、中華風スープのできあがりです。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜のスープでは、鶏肉や豚肉、ベーコンやハムなどの素材を加えても美味しいスープとなります。また、季節に合わせて、夏の野菜を使うほか、キノコ類を加えたり、魚介類を入れたりして、好みのスープを作ってみましょう。野菜が苦手な方にとって、食べやすく違和感のない一品となります。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方⑧
冬瓜のサラダもおすすめ
冬瓜は薄くスライスして塩もみすると、サラダとしても食することができます。好みの食材と合わせて、さっそくサラダを作ってみましょう。スライスして塩もみした冬瓜は、しばらくすると水分が出てきます。水分をしぼりとって、ツナやカニカマなどと合わせれば、シャキッと食べやすいサラダのできあがりです。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜のサラダはさまざまな食材と風味でバリエーション豊かに作ることができます。蒸した鶏肉と合わせてエスニック調に仕上げるほか、ゆでたシーフードをニンニク風味のオイルと合わせて地中海風に仕上げることもできます。サラダの仕上げに、チーズとクルトンをトッピングすればシーザーサラダ風に変身。さまざまなサラダを作ることができます。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方⑨
冬瓜の炒め煮で料理を楽しむ
冬瓜は肉類を使って甘辛に炒め煮するのも美味しく仕上がります。ごはんにも非常に合いますので、冬瓜を使った得意のレシピにしましょう。冬瓜や肉をひと口大にカットし、鍋で十分に炒めてから、水とだしの素を加えて煮詰めていきます。10~15分程度に詰めたら、みりんや醤油、好みで砂糖などを加えて味を調整しましょう。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ
冬瓜を使った炒め煮では、実にバリエーション豊かな一品を作ることが可能です。肉類との相性がよいため、好きな肉料理の食材として冬瓜を使えば、野菜たっぷりの料理となります。ナスとひき肉のオイスター炒め、豚肉の生姜焼きなどに加えて、上手に冬瓜を使ってみましょう。
簡単にできる冬瓜の美味しい人気レシピの作り方⑩
冬瓜を使ったデザートも美味しい
冬瓜という野菜には、癖のある風味がないことから、うまく使えばデザートとしても美味しい料理を作ることが可能です。フルーツなどといっしょに煮て作るデザートのほか、ゼリー状に固めて作るデザートや、パイのように焼いて作るデザートです。好みでいろいろなデザートができるので、得意なスイーツにぜひ冬瓜を取り入れてみましょう。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ①
かんたんに作ることのできるコンポートを冬瓜で作ると、梨のような食感の健康的でさっぱりした風味となります。冬瓜はひと口大にカットし、柔らかくなるまで水で煮てから、砂糖やハチミツなどで味つけをします。好みでレモン汁などで味つけをすればできあがり。野菜とは思えないデザートとなります。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ②
冬瓜で作ったコンポートをゼリーにすると、素材は同じなのに一風変わったデザートに早変わりです。コンポートを温めると同時に、お湯にゼラチンを混ぜ、コンポートにゼラチン液を加えていき、型に入れて冷蔵庫で冷やします。好みのフルーツや素材を混ぜて、バリエーションを考えながら楽しくデザートを作りましょう。
材料の組み合わせを変えるバリエーションレシピ③
冬瓜を甘くして煮詰め、パイシートに載せてオーブンで焼けば、冬瓜のパイができあがりです。風味は異なりますが、食感はアップルパイのような印象で、これも一風変わったデザートとなります。好みでシナモンパウダーで味を調整してみるのもおすすめ。パイ生地は、手作りしなくても市販のものを使えば、たいして手間のかからないかんたんデザートになります。
いろいろな使い方や食べ方で冬瓜レシピを楽しもう
さまざまな使い方や食べ方で、豊富なレシピを楽しめる冬瓜。煮物に限らず、いろいろなレシピを楽しんでみましょう。調理法やほかの材料との組み合わせで、多く料理をすることが可能です。食後のデザートとしても取り入れて、無駄なく冬瓜を使いたいです。
ウリ科の野菜が気になる方はこちらもチェック
冬瓜をはじめとするウリ科の野菜には、キュウリやカボチャなどもありますが、いったいどんな料理方法があるのでしょうか、気になる方はこちらの記事もご参照ください。
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