庭を芝生にするには
自分で庭を芝生にDIYすることは可能なのか?
むき出しの地面の庭や外構を芝生を生やして緑を増やそうと考えたとき、工事をしたほうがいいのか、それとも自分で芝生を庭や外構に植えたほうがいいのか悩むところです。また、最近では人工芝生などもできていて天然の芝生と人工芝生どちらを選べばいいのかわかりません。今回はそんな疑問を払拭するそれぞれの芝生の特徴やメリット・デメリットを解説するとともにDIYの方法をご紹介していきます。
芝生もガーデニングの一部
芝生を庭や外構に生やすというと工事のような大掛かりなものをイメージする方も多いです。もちろん、その認識も間違ってはいません。芝生を植えるというのは一般的なガーデニングとは違います。しかし、間違えなく芝生を庭や外構に植えるのもガーデニングの一部なのです。そう考えると少し芝生をうえる作業のハードルが下がりませんか?地面の整地や防草処理・根止めなど独特のガーデニングを挑戦してみませんか?
ほかの植物と共生させる
芝生をガーデニングの一部と考えるときに大切なのが、すでに植えてある草花と共生させることです。芝生は繁殖力が強く、ただレンガを敷き詰めた花壇では侵食されることもしばしばです。どうしても、天然芝生とガーデニングの草花を直地に共生させるには、適切な処理が必要です。もちろん、人工芝生ならそんなことはいりません。そこが、成長せず枯れない人工芝生のいいところでもあります。
人工芝生のメリット・デメリット
人工芝生のメリット
人工芝生の特徴的なメリットそれは、手入れが少なくて済むというのがなによりも大きいです。適切な時間の水遣りや芝刈りなどが不要なので、植えたあとの手間についてはどうしても人工芝生のほうが簡単です。自分で庭・外構の管理ができないといった方におすすめです。また、色も変色せずに常に青々とした見た目なのも特徴です。大掛かりな工事も必要ないので自分で設置することも簡単です。
人工芝生のデメリット
人工芝生の特徴的デメリットは、金額が高いということです。人工芝生と日本の天然芝生を料金比較する場合、下手をすると10倍は料金がかかります。人工芝生と言っても、ただ科学繊維を緑色にして縦に並べているだけではなく、様々な工夫が入れられ肌触りなども良くしているので技術費用として考えてみてください。また、使用頻度や日当たりによって経年劣化するので、手入れは少ないですが定期的に張り替える必要があります。
天然芝生のメリット・デメリット
天然芝生のメリット
日本の天然芝生の特徴的なメリットは、金額が安価に済むことです。先の人工芝生のデメリットで10倍違うと述べましたが、それは設置個数が圧倒的に少なくて済むからです。日本の天然芝生は、もちろん繁殖します。何を当然のことをと思われる方もいるかもしれませんが、大切なことです。繁殖するということは、DIYする土地全てに芝生を植える必要がなく、ポイントポイントにガーデニングにして、あとは広がるのを待つことで、安価で自分で庭・外構を芝生で覆うことができます。
天然芝生のデメリット
天然芝生の特徴的なデメリットは、枯れてしまうことです。日本だといろいろなところで、芝生が生えているので芝生は生命力が強く枯れにくいイメージがありますが、適切なガーデニング管理をしなければ当然ながら枯れてしまいます。日本の芝生は夏芝生が多いので、冬秋の間は青々とした芝生の庭や外構少し縁遠いものになってしまいます。除草剤の散布や病気避けの薬も必要になってくるので、その都度適切な判断ができるようにならなければなりません。
人工・天然芝生を選ぶポイント
広さで選ぶ
自分で芝生を選び際に、気にするべき特徴の1つが広さになります。人工芝生ならば、広い庭・外構を芝生で埋め尽くす場合には高額な費用が必要になります。しかし、狭く使用頻度が少なければその費用も抑えることができます。また、あまりにも広いポイントなら天然芝生のロール芝で一気に芝生に変えるのもいいアプローチになります。
日当たりで選ぶ
自分で芝生の庭・外構をDIYする際に、気にすべき特徴その2は日当たりです。当然のことですが、天然芝生は日当たりが良くなければ成長することができません。そのため、日当たりの悪いところでは人工芝生がおすすめです。日当たりのいいところは天然の、日当たりの悪いところは人工の芝生に変えるのも適切なアプローチになります。
期間で選ぶ
自分で庭・外構を芝生にDIYするときに気にすべき特徴その3は、作業できる期間になります。芝生のDIYは、地面を掘り返したり、水はけの良い土地を作ったりと力仕事が多く10平米(5m×2m)の土地でも労力が大変かかります。忙しい日本社会で、労力は貴重な財産ですのでどうしても仕事が忙しいという方は、工事をしてしまうのも適切なアプローチになります。
工事をした場合の費用は?
天然・人工芝生で費用が大きく異なる
芝生の工事費用は、材料費として請求されます。その違いは前述した通り、10倍です。これを聞くと、自分でDIYしたほうがだいぶお得に感じます。しかし、芝生は天然ものも、人工のものでも下地作りがなかなか苦労させられます。地面を掘り返して、傾斜を付けて人工芝生の場合には隙間から雑草が生えないように防草処理をしたり、少しのズレで庭や外構が凸凹になってしまったりと繊細な作業です。これを乗り越えて自分でDIYするのもいいですが、工事に頼るのも間違ったアプローチではありません。
地面の整地が必要かどうかで変わる
すでに、地面が整地されており水はけもよく傾斜も付いている状態ならば費用は、工事の業者さんにもよりますが1万円かからないで工事を行ってくれるところもあります。また、天然芝生がすでに植えられている場合で枯れてしまい新しいものにするときにも整地の工事費用がかかるので注意してください。日本では、周辺の立地で枯れてしまった芝生も多いので注意しましょう。
自分で庭を芝生にDIYする際に必要なもの
天然芝生で必要になってくるもの
日本の天然芝生を使う場合に、必要になってくるのが肥料や目土といったホームセンターで販売されている土になります。この土は10平米でも10個とか20個とか必要になってくるので、ホームセンターで軽トラを借りて運搬しましょう。また、ほかのガーデニングする範囲を確保するためにここからは芝生が入れないようにする根止め用品も必要ですので、DIYのときには注意しましょう。
人工芝生で必要になってくるもの
人工芝生で庭・外構をDIYする場合には隙間から雑草が生えないように防草シートというものが必要になってきます。これは、ロールで販売されているので量は必要ありませんが広さにというよりも庭の障害物が多いと設置するのが大変ですので、計測をしっかりとしてから購入しましょう。また、草をはやしたくない庭などに石を敷き詰めたい場合にも便利ですので、ガーデニング知識として覚えておいてください。
庭を芝生に変えるアプローチ①庭・外構を計量する
広さである程度の料金が決まる
自分で庭・外構を芝生にガーデニングする際に始めに行うアプローチが、計測になります。日本の庭・外構は海外のように広すぎる場所というのはないかもしれません。しかし、人工芝生の場合には特に計測をしっかりとして少し多めに購入しておかないと作業が中途半端に頓挫することもあるので、どれだけ芝生・肥料・防草グッズが必要かを数えておきましょう。
利用状況を確認する
日本の庭・外構では、車を止めていたり遊び場になっていたりすることもあるかと思います。そんな庭・外構をDIYするときに考えなければならないのが人工芝生が使えるかといったものです。人工芝生の特徴として、繁殖力がない代わりにへたりこんでくるというものがあります。そのため、遊び場になっている庭・外構には適しません。また、火気を使用することもできないので庭・外構でBBQをすることがある方は、天然芝生を選びましょう。
庭を芝生に変えるアプローチ②人工・天然を選ぶ
ガーデニング状況を確認する
ここまで、人工芝生と天然芝生の特徴をご紹介してきました。そのことを、考慮して現在の庭・外構の状況を確認します。地面むき出しの場合は、どちらも整地が必要なので時間をかけれDIYする場合には芝生の購入は後回しにしておきましょう。
欲しい芝生の条件を確認する
庭・外構をどのように使用するかでもアプローチは変わってきます。BBQや頻繁に脚を運ぶ庭・外構なら、生命力が強い天然芝生がおすすめです。使用頻度が少なくほかのガーデニングの植物が多い場合には、人工芝生にするのがおすすめです。
庭を芝生に変えるアプローチ③地面を整地する
水捌けをよくするために砂を混ぜる
日本の庭・外構を見た目で騙されることがありますが、自分で地面を掘り返して整地を行うと意外と砂利やゴミが多いことに気がつきます。まずは、そういったものを撤去することからはじめましょう。その作業がある程度終了したら、ホームセンターに販売されている水捌けをよくする砂を地面に混ぜこんで土を作ります。
水が逃げるように傾斜をつける
さて、芝生に適した土を作ったら傾斜をつけるように地面を整地していきます。やり方は、まずは地面を低めに平に整地してから、一方に土を持っていき底から低くなる方にレーキやトンボで整地していきます。最後に地面を踏み固めて水をまききちんと水捌けが良くなっているかをチェックすれば完成です。
庭を芝生に変えるアプローチ④排水工事を施す
排水しやすいように工事する
地面の整地をしても、水捌けの改善が見られない場合はプラスαの作業として、排水工事を行います。不安な方ははじめからこの作業をしておくのがおすすめです。といっても、地面を深めに掘り返しておき、そこに小石などを並べて埋めるだけです。この作業をすることで地面に空間が空き水の通り道が下にできるので水捌けが良くなります。
排水パイプを埋め込み工事する
もう1つの問題として考えられるのが、傾斜のした部分に水が溜まってしまう場合です。この場合には、排水パイプを埋め込むのが便利です。周囲の水分が浸透する特別なパイプを地面に埋め込んで、排水口につなげることで排水を効率的にすることができます。
庭を芝生に変えるアプローチ⑤根止め・防草処理を施す
天然芝生は根止めは必須
天然芝生は根止めを行わないとどこまでも繁殖していきます。そのため、ここからは芝生が来て欲しくないという境界線に根止めの板をハンマーで打ち込んで境界線を作ります。この作業をするときにまっすぐに打ち込めるように、ピンと紐で真っ直ぐな線を作ってから打ち込みましょう。
人工芝生は防草処理を施す
人工芝生の場合には、隙間から雑草が出ないように防草シートを敷きます。この作業は、布をただ地面にめくり上がらないように打ち込むのでそこまで難しくはありません。しかし、マンホールや支柱があるとそのくり抜き作業が意外と大変です。穴を開けるのも大切ですが、マンホールや支柱で境界線を作って2枚の防草シートで覆と簡単に行うことができますので試して見てください。
庭を芝生に変えるアプローチ⑥芝張りを行う
人工芝生は仮設置が重要
人工芝生は、防草シートと同じように支柱やマンホールのところは切り取って適切な形にする必要があります。そのため、ピン止めをする前に仮設置を行い隙間や凸凹などがないようにするのが大切です。ちょっと凝り性な友人がいたらチェックしてもらうのも第三者の視点を得られるいいアプローチです。
天然芝生は芝張り方法を選べる
天然芝生の場合には、全体をはじめから芝生で覆うベタ張り。ポイントポイントに芝生を設置して、繁殖を待つ目地張り、市松張りなど天然芝生の量を抑える芝張りを行うことができます。さらに、安価で芝生の庭・外構をDIYすることができます。
庭を芝生に変えるアプローチ⑦肥料を与える
肥料はそこまで浸透させる
天然芝生の場合には、肥料を入れる必要があります。芝生を空間が空くように設置している場合には、そこにも肥料をいれる必要があります。また、芝生のそこまで肥料を入れるために芝生のうえに肥料をまいた場合には、ブラシで軽くこすってそこまで肥料を浸透させ、水遣りを行います。
目土を入れて凸凹を治す
ベタ張りで芝張りを行った場合には、整地のときにはわからなかった緩やかな凸凹があるかもしれません。それを埋めるために目土と呼ばれる土を入れてその凸凹を消します。また、空間を空ける芝張りをしたときにも入れれば、新芽や茎の成長を保護するのでどちらの芝張りでも行ってしまうのがおすすめです。
庭を芝生に変えるアプローチ⑧芝生の手入れをする
人工芝生は張替えが必要
人工芝生は、手入れが少ないですが経年劣化して来て芝生がへたりこんでしまうときもあります。そのため、5年~10年単位で張替えが必要です。使用頻度が多い場合には、もっと短いスパンで張替えが必要ですので注意してください。
天然芝生は芝刈りと水遣り
天然芝生の場合には、手入れは水遣りと芝刈りになります。水やりは、芝生が庭・外構に定着するまで3日に1度は肥料を与えたほうがいいです。また、、水遣りは朝と夕で2回行う必要があります。暑いときには、少したっぷり水を与えましょう。芝刈りのタイミングは、10cmほどに伸びたら行い3cm以上は残すようにしましょう。あまり短く芝刈りをしてしまうと、成長点を切ってしまい芝生が枯れてしまうので注意です。
庭を芝生にするには:まとめ
いかがでしょうか?今回は芝生の庭・外構を自分でDIYする方法と人工芝生・天然芝生どちらを選択すればいいのかをご紹介してきました。人工芝生・天然芝生どちらもデメリット・メリットがあるのでしっかりとチェックして芝生の庭・外構をDIYしましょう。
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