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九条ネギとは
薬味としておなじみのネギ、そんなネギの品種の中でも「九条ネギ」は特にメジャーで、特に美味しいネギでしられています。
といっても有名すぎて逆に「九条ネギはどうすれば育つか」「九条ネギはどんな特徴があるのか」と言われると、ぱっと浮かばない野菜でもあります。そもそも九条ネギとはどんな野菜で、通常のネギとは、どう違うかも知っておきましょう。
九条ネギの違い
京野菜の一種
九条ネギは日本で古くより栽培される「葉ネギ」の種類で、もともと難波に自生していたネギの苗を品種改良を重ねた、いまも伝統的に栽培される「京野菜」の一種です。
一見京都で栽培されているネギ程度しか特徴がなさそうな九条ネギですが、じつは九条ネギは2種類存在し、1つは淡緑で細長く、成長の早い品種。もう1つは濃い緑色で、周年栽培でき品種。家庭菜園で栽培するのは後者の「濃緑色」の品種で、淡緑の品種は夏~秋に出回る「旬野菜」とされています。
九条ネギは栽培できる
京野菜として有名な九条ネギですが、苗を購入すれば家庭菜園で栽培でき「園芸」の面で見れば育てやすい野菜に入ります。九条ネギに限らず、葉ネギは園芸入門にもおすすめの「簡単に園芸が楽しめる野菜」と言われており、その敷居の低さから「もっとも作りやすい野菜」とも言われているそうです。
園芸としての九条ネギ
園芸としての九条ネギは、苗の植え方や種まきの仕方により「見るべきポイント」などが変わってきます。九条ネギの植え方は大きく3つで、1つは鉢植えに苗を植える方法。もう1つはプランターに苗を植え、まとめて栽培する方法。3つ目は直接庭に種まきしたり、苗を植えたり「土に直接植えこむ」形で栽培する方法です。
どの育て方でも出来る九条ネギは同じですが「園芸」という観点から見ると、大きく変わってきます。九条ネギに限らず、葉ネギは植え付け後、50~60日目くらいが収穫シーズンと言われていますが、実際はその時期や頃合い次第で「ある程度育てば、いつでも収穫できる」野菜です。
九条ネギ栽培方法:鉢植え編
まずはガーデニング入門にもおすすめの鉢植えで栽培する方法から、九条ネギに限らず「葉ネギ」はコツや収穫時期などを覚えれば鉢植えでも栽培でき、植え方やポイントも覚えやすく、場所を取らず園芸を楽しめるおすすめ野菜です。
鉢植えでコンパクトに栽培
鉢植えで栽培する際のコツは、用意する鉢植えの大きさで選ぶ事。九条ネギは成長すると中々大きくなるので、幅~深さが15センチ以上の、大きめの鉢植えを用意しましょう。
種まきのさいは土に1センチ間隔で、指で穴をあけ種まきをしていきます。種まきを済ませたら土をかぶせ、たっぷり水を与え、芽が出るまでは新聞紙などで多い、日向に置くようにしましょう。
収穫の目安にもなる間引き
発芽したら「大きく育った芽」以外は、より美味しく立派なネギを作る為間引いていきます。株同士の間隔が2~3センチになる様に芽を間引き、葉っぱが4~5枚に成長したら、苗が2~3本になるよう、更に間引きます。間引く際の目安は出来る限り大きく、健康な苗を残していくこと。元気で大きい苗は収穫の目安にもなります。
九条ネギ栽培方法:プランター編
鉢植えで栽培するのは簡単な反面、一度に沢山栽培できないと言うデメリットもあります。園芸にある程度慣れてきたと言う方や、鉢植えでは物足りなく感じてみたらプランターで栽培してみましょう。プランターでも基本的なやり方や植え方は鉢植えと同様、ほぼ同じ植え方で簡単かつ本格的な園芸が楽しめます。
プランターでちょっと広めに栽培
プランターで栽培する際も「九条ネギの大きさ」に合わせ、すこし大きめのプランターを用意するのがポイントで、直系15センチ、深さ10センチ以上のプランターを用意し、種同士の間隔が10~15センチになる様、穴の位置を調節するのがポイント。
土に種まきの目安となる「スジ」を作ったら、スジに種を植えていきます。植え方のポイントは出来る限り優しく、かつ種の位置を均等にすることです。
10センチ程度になったら間引くのがコツ
プランターの栽培は基本的に鉢植えでの栽培方法と同じ、簡単かつ覚えやすいもの。水をたっぷりかけた後は、芽が出るまでは新聞紙をかぶせ、発芽したら芽の間隔が2~3センチ程度になる様、余計な芽を間引いていきます。草丈が10センチ程度になったら、更にそこから立派に成長した苗を残し、間引いていきます。
九条ネギ栽培方法:地植え編
鉢植え、プランターでネギ栽培のコツを掴んだら、思い切って地植えをしてみましょう。地植えはさながらネギ農家の様に本格的な野菜作りを体験でき「天然物の土」に植える為、鉢植えやプランターのものとまた違う味わいとなります。地植えはいきなり挑むには少々難しいため、まずはコツをつかみ、そこから挑戦してみましょう。
ガーデニングしながらしっかり栽培
地植えはまずネギの苗を用意し「ネギに適した土づくり」をする必要があります。ネギを植える2週間前に土を耕し、雑草を抜いておき、出来る限り綺麗な状態にしておきます。
土づくりを済ませたら10センチほど土を盛り上げ、幅1~1.5メートルほどの「うね」を作ります。この「うね」に収まるように、列の幅が20~40センチほどの間隔が空くようスジを作り、種をまいていきます。
コツやポイントはプランターと同じ
筋に種をまいた後の手順は鉢植えやプランターと同様、種をまき、水を与えたら新聞紙などをかぶせ発芽を待ち、大きく育った芽を残し間引いていくと言う形となります。プランターでの栽培方法と同様、背丈が10~15センチ程度になったら「大きく育ったもの」を残し、小さな苗などは間引いてしまいましょう。
また、これらの手順は種まきするのみでなく「苗をホームセンターで木を購入し、植える場合」でも、ほぼ同じ手順とコツを覚えておけば、直感的に栽培できます。
九条ネギ栽培の土台
生育できる温度
九条ネギが生育できる温度は20℃前後、発芽に適した温度は18℃~22℃とされ、30℃以上だと発芽の際に異常が発生する場合があるので、夏の暑い日などに植えるのは避けましょう。葉ネギは意外と寒さに強く、16℃~20℃までの間で、特にすくすく育ってくれます。ネギは暑さに弱いので夏場は日向を避け、日陰に移すようにしましょう。
九条ネギが好む土
葉ネギは酸性の土を嫌うため、土づくりの際は必ず「苦土石灰」を混ぜ込みましょう。鉢植えやプランターで栽培する場合は市販の腐葉土で十分育ってくれますが、地植えを行う場合や、プランターや鉢植えである程度育ててから地植えに移す場合は特に注意が必要です。
葉ネギが好む土は、苦土石灰と腐葉土、黒土を混ぜ合わせたもの。苦土石灰は馴染むのに少々時間がかかるので、最低でも一週間前に混ぜておくのがポイントです。
九条ネギの手入れ
水やりの頻度
葉ネギは風通しの良い環境を好む為、種が発芽するまでは土が乾かぬようこまめな水やりをする必要がありますが、発芽したあとは「土が乾いたら水を与える」程度に留めるようにしましょう。特に地植えの場合はネギ自体が土に含まれた水分を吸い上げてくれるため、水やり不要。
鉢植えやプランターで育てる場合は「土が乾いてきたら」朝と夕方の二回に分けて水やりしましょう。水やりする時間は出来る限り朝や夕方、昼、夜は水が蒸発したり、朝露がついたりする場合があるので出来る限り行わないのがポイントです。
おすすめの肥料
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ネギ自体の生命力が強いので、ネギ栽培では肥料の有無を意識しすぎなくても大丈夫です。といってもやはり肥料を与えた方が元気に育ってくれるので、肥料を与える場合は、7~10日に一度液体肥料を与えるか、10~15日に一度、化成肥料を施しましょう。
九条ネギを食べる
九条ネギは和風、洋風、どんな食材にも合う野菜です。とくに家庭菜園で育て、自分で収穫した九条ネギの味はお店で買うものとはまた違う味。ここでは九条ネギの味わいを生かしたレシピをちょっと紹介します。
和風、ネギ入りオムレツ
ネギはそれ自体が主役となると言うよりは、メイン食材を引き立てる「脇役」の面が強い野菜です。古来より薬味として使われてきた通り、ネギの風味と食感は様々な食材と相性が良く、とくに九条ネギは京野菜の為、和風の味付けと相性がいい食材です。
このレシピでは「洋風」のイメージが強いオムレツを、あえて白だしと九条ネギで和風にすると言う「和洋折衷レシピ」となっています。
材料 (2人分) 玉子3個 ★九条ネギ2本 ★白だし 大さじ1弱 ★水大さじ2
詳しいレシピはクックパッドで
九条ネギのオムレツはとにかく簡単で、九条ネギの他には、だし、卵、水を用意するだけと食材も非常にシンプル。シンプル故に九条ネギの食感を最大まで感じられるレシピであり、他食材と組み合わせアレンジもしやすいレシピです。和の面が強いので、しょうゆをかけるのも良いでしょう。
夏バテにも効く豚ネギ
様々な食材と相性のいいネギですが、とくに豚肉とネギは栄養面でも相性が良く「食欲不振」にも効く食べ合わせです。豚肉自体にビタミンB1などが含まれているため、季節を問わず美味しく食べられ、ネギの旬である冬のみでなく、夏でも、夏バテ対策として効果的な食べ方です。
ネギは加熱すると甘くなる特徴があるので、豚肉と合わせる際は食中毒防止のためにも、しっかり火を通すようにしましょう。
材料 (2人分) 九条ねぎ 大1本(約150g) 豚薄切り肉 100g 塩・酒 各少々 サラダ油 適量 ■ A ・ふき味噌 大さじ1 ・酒 小さじ1
詳しいレシピはクックパッドで
九条ネギを栽培しもっと美味しく
「薬味」として有名すぎて、かえって育て方や園芸としての姿はあんまり知られていないのがネギです。ネギの栽培は思いのほか簡単で家庭菜園入門にもおすすめ。コツを掴めば家庭菜園初心者でも確実に収穫でき、さらにどんな食材にも合うと言う嬉しい要素も。九条ネギで家庭菜園に挑戦し、毎日の料理に彩りを添えてみるのもいいでしょう。
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暮らし~のではこの記事の他にも、色んな目線から「ネギ」という野菜に着目しており、園芸としてのネギの育て方や植え方のほか、意外と知らないネギの種類、さらにネギの栄養価にも着目しています。調理する食材を良く知ることは料理にも繋がります。これらの記事も参考に九条ネギ栽培を始めて見ましょう。
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