竹の花は120年に一度だけ咲く?謎に包まれた生態や現象を解説!

竹の花は120年に一度だけ咲く?謎に包まれた生態や現象を解説!

竹の花が咲くと不吉なことが起こる。巷ではそんな悪いうわさが回っていますが、実際の生態はどうなっているのでしょうか。最も有力な説は竹林全体の寿命によって、開花現象は起こると言われています。この記事では、竹の花の生態や噂の真相にいて、気になる部分をまとめています。

記事の目次

  1. 1.竹の花とは
  2. 2.竹の花が咲く理由とは
  3. 3.竹の花が一斉に咲く生態とは
  4. 4.開花周期が解明されている唯一の竹とは
  5. 5.花が咲いても枯れない竹が存在する
  6. 6.竹の花が不吉だと思われる理由について
  7. 7.竹の花の開花は大震災を予想?
  8. 8.竹の花には良い意味もある?
  9. 9.2090年に竹不足は再来する?
  10. 10.まとめ

竹の花とは

昨今の日本で話題に挙がっている竹の花の開花現象。人は物珍しい竹の花を見て、大地震や不景気など不吉な出来事が起こる前兆ではないかと、不思議な竹の花に困惑しています。竹の花は60年から120年に1度の周期で咲くと言われており、その姿を見たことがない方も少なくないでしょう。

竹の花には花びらがほとんどない

竹はイネ科の植物なので、竹に咲く花は米の花のように、花びらがなく草とおしべが大部分を占めてします。竹は木なのか草なのか、未だにその生態が明らかになっていないので、花の形も独特です。開花期間を満了すると、非常に低い確率で実がなることがあり、食べるとお米に似たような味がすると言われています。

竹の花の謎について迫る

全国的に一斉に竹の花の開花現象が起きたことから、世間はやや混乱状態になってしまいました。不吉なイメージを抱く人がいれば、幸運の予兆と想像する人もいます。竹の花についてはっきりとしたことは解明されていませんが、竹の花の歴史や現段階で分かっている生態をもとに、竹の謎を解説したいと思います。

竹の花が咲く理由とは

竹は無性生殖の植物なので、1つの竹林にある無数の竹は地下茎で繋がった1個体としてみなされます。たくさん生えているように見える竹林の竹ですが、あれは全て同じ個体から形成されているのです。1本の竹の寿命は10年から20年ほどで、たけのこを生み出しては枯れる、といったサイクルを竹林全体で繰り返しています。そして竹林の寿命とも言える60年から120年を境に、交配により花が咲き竹林全体が枯れると、新しい個体となってゼロから竹林を形成する仕組みになっているのです。

なぜ120年の周期なのかは不明

交配することなく新しい命(たけのこ)を生み出すことができる竹は、竹林を形成することで人間よりも長い年月を生きれる植物です。そのまま永遠に繁殖を繰り返すことが出来そうな気もしますが、60年から120年を機に花が咲き、一度竹林ごと消滅して新たな種として生まれ変わる理由は不明。「環境の変化に対応するため」「何らかの危険に直面したときに花が咲く」「病原菌によるもの」などなど、謎の開花現象には多くの仮説があります。

竹の花が一斉に咲く生態とは

竹の花が同時に開花するのは、地下で繋がっている茎で竹林全体をまとめているため、周囲にあるいくつものもの竹が同時進行で開花すると言われています。しかしこの仮説は完璧ではないのです。竹は、たけのこを含めそれぞれ1本ずつが地下茎で繋がっていると述べましたが、成長過程で切れてしまうこともあります。繋がりがなくなった竹であっても、1本同士の寿命が異なる竹であっても、やはり同じ竹林にある竹は同じ時期に花を咲かせるのです。この謎は未だ明確になっていません。

枯れ時はあらかじめ仕組まれている?

たけのこや若竹も、数十メートルの年数が経った竹も、一斉に枯れてなくなってしまうのは遺伝子による現象だと仮説が立っています。冒頭でお伝えしたように、1つの竹林にある無数の竹は1個体です。この1つの生命体がたけのこを生み出すさいに、ある一定の時期になったら若さに関係なく花が咲いて、そして枯れていく。といった寿命を定めた指令を、遺伝子に送っているのでしょう。

開花周期が解明されている唯一の竹とは

日本の竹は、60年や67年、100年や120年など、花が咲く周期について確信的な生態が分かっていません。しかし、インドの竹「メロカンナ」には48年周期で寿命となり、花が咲く生態がはっきり分かっています。過去200年間にわたる調査の結果、かならず48年に一度花を咲かすことが解明されました。驚くことに、インドから日本国内に持ち帰ったとしても、メロカンナは決まって48年で寿命となり開花することが分かっています。

メロカンナの実は大きくておいしい

寿命48年のメロカンナは、花を咲かせたあと大きな実をみのらせて、その命を終わらせるのです。最期に生み出した実は、握り拳ほどある巨大なサイズで、尚且つ調理すれば美味しく頂くことが出来ます。数百本あるメロカンナが同時に実を落として枯れることで、自然界に生きるネズミなどの害獣は大量に繁殖し農家は被害に遭うため、インドでは48年に1度起こる定番の事件だと言われています。

花が咲いても枯れない竹が存在する

ある日一斉に花が咲き、一斉に枯れることで話題騒然の竹の花ですが、竹の種類の中には花が咲いたあとも生き続ける竹が存在するのです。日本には600種類以上の竹があり、それぞれ花の咲く周期や枯れるまでの生態は微妙に異なります。現在注目されている竹が「120年に1度花が咲いて枯れるマダケ」ですが、そのほかの竹の生態を見てみると、毎年花が咲く竹や咲いた後も生き続ける竹が存在していることが分かります。

竹の花が咲くのは実際は珍しいことではない

世間で話題沸騰中の竹の花の開花ですが、実際には竹の花を何度も目撃している人は多くいます。数年の周期で花を咲かせる竹が身近にあれば、とくに珍しく感じることはありません。また、120年や60年周期で開花する竹であっても、日本全国の竹林に視野を向ければ、1年に数回は日本のどこかで開花してもおかしくないでしょう。

竹の花が不吉だと思われる理由について

他の植物同様に、子孫繁栄のため花を咲かせる竹ですが、その珍しさからか人々からは不気味に思われることもしばしば。竹の花の評判が悪い理由は複数ありますので、1つずつ解説したいと思います。

1970年に日本のマダケが一気に無くなった

竹の開花現象の話題で盛り上がったのは最近のことではありません。実は1970年代にも、マダケの花が一斉に咲いたというニュースが、大きく報じられていました。それによって竹を生産・販売を生業にする業者が次々と悲鳴をこぼすようになり、1部の人からすれば竹の花は景気に影響を及ぼす、負のイメージが付いたのかもしれません。

竹の花の実が害獣を増やす

モウソウチクの花はマダケよりも実がなりやすく、モウソウチクの花が咲いたあとは周囲にたくさんの実が転がり落ちます。竹の花の実は栄養豊富なので、ネズミやイノシシなどの害獣をより大きく成長させて繁殖させてしまうのです。その結果、近辺の農家は作物を食い荒されるなどの被害を被ることになります。このサイクルもまた、竹の花に悪いイメージがついてしまう理由でしょう。

2008年の世界的不景気

2008年にも竹の花にまつわる騒動がありました。沖縄県や三重県などで相次ぐ竹の花の開花情報によって、一時的に竹の花に注目が集まったのです。そしてその数ヶ月後、リーマンショックが起こり世界的不景気におちいりました。まるで竹の花の開花が悪兆を示したように捉えることができるので、人々はますます竹の開花に敏感な反応をするようになったのかもしれません。

竹の花の開花は大震災を予想?

不吉な想像をさせる竹の花の開花ですが、2018年末ころから2019年の6月まで相次ぐ開花情報が日本中で出回り、「これは大震災がくる予兆ではないか。」と話題になっています。というのも、地震と竹の花は無関係とは言えない程、発生タイミングが重なってきたからです。2008年の開花では、同年に宮城県内陸でM7,2・震度6強の地震がありました。同じく2008年の中国四川大地震の前にも、現地で開花情報が相次いでいます。

磁場の乱れが影響している説

地震などの不吉な予兆は迷信である可能性が大ですが、1点だけ竹の花と地震との関係を裏付ける理由になりそうなことがあります。それは地震発生の前に生じる地場の乱れが、植物の何らかの刺激を与え、季節外れの花を咲かせるということ。この説もまた仮説レベルに過ぎませんが、可能性は0ではないかもしれません。

竹の花には良い意味もある?

新しく生まれ変わるイメージ

何十年も同じ個体として竹林を広げていた竹は、最期になって初めてめしべとおしべを交配させて、綺麗な花を咲かせて実を作ります。その新しい種子によって、今までとは違う新たな命を作ろうとする姿は、見方を変えれば人生を再スタートさせるかのような美しいイメージに受け取れるでしょう。壊滅してしまった竹林は、10年以上かけて再び元の姿にもどるので、開花現象は命の終わりであると共に、新たな幕開けの兆しと捉えることができるのです。

竹の花言葉は良い意味が多い

不吉な花と騒がれている竹の花ですが、その花言葉は美しいものばかりです。イタリアやフランスでは「幸運」、イギリスでは「忠実・強さ」などの意味で縁起物として扱われています。日本の花言葉では「節がある」という良くも悪くもない意味ですが、世界的にみると竹の花には良い意味が込められていることが分かります。昔の日本では、珍しいものには警戒心が強かったせいか、不吉なイメージがついてしまったのかもしれません。

2090年に竹不足は再来する?

これまでの歴史を振り返ると、もっとも一斉に多くの竹の花が咲いたのは1970年であることが分かります。この当時は国内の1/3程の竹がなくなったというデータが残っているので、大変多くの竹林で花の開花現象が同時に起きたのでしょう。開花サイクルが120年周期で間違いなければ、次回の竹不足は2090年に起こると予測できます。

一時的にたけのこの価値が高まる

一旦全滅してしまった竹林を再構築するには、10年から20年はかかります。その間むやみに未熟なたけのこを採取してしまっては、竹林が大きく広がらないので、もしかすると2090年はたけのこの市場価値が高まる可能性がありそうですね。もちろんこれは仮説にすぎないので、本当のところは2090年になってみないと分からないでしょう。

まとめ

竹の花の開花現象は種類によってたちまちで、60年から120年に1度咲く種もあれば、数年に1度咲いて竹本体は枯れることもない種もあります。一斉に咲くメカニズムは分かっておらず、謎めいた竹の生態を解明するには時間がかかりそうです。不吉なイメージがつきがちな竹の花ですが、そのほとんどが迷信である可能性も高いので、もし身近で竹の花を発見しても意識しすぎないようにしたいですね。

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ライター

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