はじめに
エンサイ料理のレパートリーを増やそう！
エンサイはまだ日本に入ってきて10数年という新しい野菜のひとつです。その茎の様子などが今まで日本人が慣れ親しんできた野菜とは異なり、どんな味がするのか？その調理方法は？と初めて手にされた方は困惑されることでしょう。エンサイの美味しい食べ方や調理方法のコツなどを人気のレシピでご紹介します。
空芯菜(エンサイ)について
レシピを紹介する前にこのお野菜のことをもっと知っていただきたいので、基本情報や特徴をお話させてください。料理には不要ではないかと思われるでしょうが、知っていると料理を美味しく作れて得になることも。
エンサイの基本情報
科・属：ヒルガオ科サツマイモ属
原産地：熱帯アジア
旬の時期：6月-9月頃
エンサイは中国野菜
原産地はアジアの温かい地域ですが日本へは中国野菜として入ってきました。中華料理といえば火の料理。エンサイも炒めものなどに使われるのがメインの調理方法だけど、合わせる食材や入れる調味料によっていろいろな味のレパートリーが生まれます。ちょっとした軽い副菜からしっかりとしたメインのおかずまで、さまざまな料理に変身するでしょう。
料理するとぬめりが出る
この野菜の特徴としてイモ科の植物であるということが大きく影響します。イモといえばその根の部分を食べることが多いのですが、茎(つる)の部分は加熱するとねばりが出るというのをご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。地方の料理で芋がらを切って炊く調理方法で有名ですね。このエンサイも見た目は芋がらとは少し異なりますが同じようにねばりが出る食材です。
空芯菜はエンサイの他にも名前がある
エンサイのポピュラーな呼び方は何といっても空芯菜です。スーパーなどでもこちらの名前で並んでいることも多いでしょう。そのほか、ヨウサイ・アサガオナと呼ばれたり、ウンチェーやウンチェーバーは沖縄でいうエンサイのこと。お住まいの地域によって呼び方が変わるお野菜です。
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ1
エンサイについてわかったところで、早速人気の料理方法やそのレシピを見ていきましょう。一般的にはおひたしや炒めものにする食べ方が多いですが中にはこんな使い方もできるんだ？という発見もありますよ。
エンサイで簡単おひたし
空芯菜1袋 だし汁 1/2カップ 醤油大さじ1 みりん 大さじ1
炒めものは胃袋に重くて今日はもっとさっぱりと食べたいという方におすすめなのがエンサイのおひたしです。ちょっとしたねばりがあって、なかなか面白い味に仕上がります。おひたしの食べ方はほうれん草などと同じようにおかかにしょうゆをかけてというやり方でも良いのですが、しょうゆとみりんを合わせたものにひたす本格的な"おひたし"にして召し上がってみてください。
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エンサイのおひたしもほうれん草などの葉物野菜で作るときと作り方は一緒です。熱湯に茎の方から入れてくたくたになりすぎない程度に柔らかくゆでてから引き上げ冷やしていただきます。この時冷水にあげると彩りよくきれいに仕上がるところも一緒です。
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ2
人気の野菜の食べ方の一つにスープがあります。ひとくちにスープといっても調味料や作り方によっていろいろな種類がありますが、中国野菜のエンサイを使うならやはり中華風が似合うでしょう。ごま油が効いたおいしい汁物が他の料理も引き立てつつテーブルを彩ってくれます。
エンサイの美味しいスープレシピ
水約600cc 空芯菜5〜6本 本だし 小さじ1/2 鶏ガラスープ 大さじ1 生姜チューブ 約2cm ごま油 小さじ1
炒めものに葉物野菜を使ってちゃんとしたおかずにするには、結構たくさんの量が必要になってきます。エンサイが少しだけ余ってしまったというときは、スープにする調理方法はいかがですか？おひたしとはまた違ったさっぱり味とシャキシャキ感が楽しめます。
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中国野菜ということで鶏ガラスープとショウガを入れて中華風なスープになっています。応用してお味噌汁の具にしたり、洋風なスープに仕立てるなどアレンジも楽しんでみたい簡単レシピですね。市販の調味料を使うので短時間でサッとできるのがポイント！
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ3
誰でも知っている中華料理の特徴といえば、強い火力で一気にテンポよく仕上がるというところではないでしょうか。そのため炒めものなどが有名ですね。
手早く作れる本格的エンサイの炒めもの
空芯菜1袋(12本くらい) ニンニク 2片 ごま油 大さじ1 鷹の爪 ひとつまみ ★鶏がらスープの素小さじ1 ★オイスターソース 小さじ1
中国野菜であるエンサイは、やっぱりこの調理方法が一番しっくりきます。短時間で本格的に作りたいならぜひオイスターソースを使ってみてください。鷹の爪のピリ辛もアクセントになって非常に美味しい、けれど誰にも作れるシンプルなレシピです。
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エンサイは別名の空芯菜からもわかるように茎(の芯)が空洞になっている野菜で火の通りが非常に早いので、手早く調理することが美味しく仕上げるコツです。にんにくをかけらごと入れて使うので、先に炒めて火を通してホクホクになった頃合いでエンサイを入れて一気に仕上げてください。
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ4
家庭菜園でも育てることができるエンサイ(空芯菜)。たくさん収穫できたら、どこのご家庭でも常備されている手軽な食材と合わせて美味しいおかずに仕上げてください。
たまごと合わせて手軽で彩りよく食べるレシピ
空芯菜200gくらい 卵2個 しょうが 1片 にんにく 1片 中華スープの素大さじ1 サラダ油大さじ2 ごま油 大さじ2 塩、こしょう適量
日本のたまごは生でも食べられるとっても優秀で栄養豊富な食材。こんなたまごが食べられるのは世界でもあまりないというのはご存知でしょうか？価格も安くて家計の味方でもあります。エンサイと合わせて美味しくて彩りのよいメインの一品に仕上げましょう！たくさん作って食卓に並べてモリモリ食べたい一品です。
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たまごは栄養があって、そこに不足しているビタミン類をエンサイが補ってくれるとてもバランスの良いレシピです。小さな子どもがいるご家庭ではにんにくショウガの量を加減して、ぜひ育ち盛りのお子さんにもたくさん食べてもらいたい料理です。
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ5
また青菜の炒めもの？なんてご家族から苦情が来そうだったら合わせる食材を少し変えてみてはいかがでしょうか？
ちょっとリッチな炒めものレシピ
えんさい1束 シメジ1パック 牛肉200g 醤油大さじ1 酒大さじ1 片栗粉 大さじ1半 ニンニク 1片 油 大さじ2 ■ 調味料A 鶏ガラスープの素大さじ1 醤油大さじ1半 オイスターソース 小さじ1
手軽にできる炒めもの料理もメイン食材を牛肉に変えると少しごちそう感がアップして、タンパク質を多く必要とする男性や成長過程の子どものいるご家庭向けなレシピになります。もちろん！女性でもときにはお肉でパワーを補給してくださいね。いつものエンサイの炒めものと少し違った、にんにくと牛肉を合わせたパワーレシピです。
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茎も火が通りやすいですが、切り分けて炒めるときに先に入れると葉がクタッとなりすぎずに美味しそうな見た目に仕上がります。フライパンに入れる順番はにんにく(香り付け)・牛肉・茎・調味料、そして最後に葉にすると良いでしょう。ほんの一手間ですが、火力が強い中華料理はこのような順番に対する配慮もポイントになります。
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ6
よくある定番のおかずにもエンサイを入れることで野菜も美味しく仕上がります。豚肉のだしをたっぷり吸い込んだエンサイは一度食べて欲しい美味しさ。
エンサイを付け合わせ風に食べるレシピ
豚ロース２２０g 玉葱１/２ 塩コショウ適量 米粉薄力粉大さじ２ 空心菜１/２束 ◎生姜おろし約１かけ ◎酒約１０ ◎麹みりん約１０ ◎オリゴ糖約５ ◎グルテンF醤油約１０
夕食のおかずにお弁当にも人気の豚肉の生姜焼き。肉だけで作ったり玉ねぎを入れたりといろいろな作り方がありますが、単品でもっと栄養バランスを考えると青物であるエンサイも加えた作り方もおすすめ！鉄分や亜鉛など女性にも嬉しい栄養素が手軽においしくタンパク質と一緒に補給できるでしょう。
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手軽に火が通って食べやすい葉物野菜の炒めもの。一緒に使う食材の旨味を吸ってくれるので美味しいだしが出たスープがでてきた一番最後に入れるのが作り方のコツです。今までの炒めものとは少し違った美味しさで、野菜嫌いな方でもついつい食べてしまうレシピでした。
エンサイの人気の食べ方・調理方法レシピ7
簡単おいしい！エンサイサラダ
空芯菜1束 きゅうり(千切り)1本 レッドオニオン1/4個 ハム3枚 ポン酢：ごま油
サラダといえば箸休めや前菜という軽いイメージがある方も多いでしょうが、ご家庭で作るならもう少し食べごたえも栄養もありそれでもさっぱりとしたものにしたいという贅沢な願望も叶えられるのがこの作り方。サラダの定番レッドオニオンは甘みが強い玉ねぎの種類。塩っけが強いハムを使うのでドレッシングの塩分には少し気を使いましょう。
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ポン酢にごま油を混ぜるだけの簡単なドレッシングですが、エンサイとよくマッチして美味しくしてくれています。火を使わず生で食べるレシピですが、混ぜ合わせてマリネ状にしていただくので浸透圧で少しクタッとしてとても食べやすくなっています。エンサイのねばりがお好きでない方にはこんな調理方法も喜ばれるでしょう。
まとめ
おひたしに炒めものにエンサイを美味しく食べよう
空芯菜とも呼ばれるエンサイの基本情報や特徴から、人気の美味しいレシピまで駆け足で見てまいりました。いかがでしたでしょうか？お好みの食べ方は見つかったならよろしいのですが。やはり簡単にできるおひたしや、定番の炒めものが多いのですが一緒に炒める具材や入れる順番に気を使うことで食感や味も大きく変化します。スープやサラダもぜひ試してみてくださいね。
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