タイラガイとは?産地や旬、食材としてよく食べられる料理をご紹介!のイメージ

タイラガイとは?産地や旬、食材としてよく食べられる料理をご紹介!

タイラガイとはどのような貝かご存知でしょうか?日本で食べられている魚介類の中でもかなり大きな種類の食材であり、貝柱はお刺身やバター焼きなど、色々な食べ方で楽しめます。今回はそんなタイラガイの産地や旬、食材としてよく食べられる料理をご紹介していきます!

2019年07月03日更新

T・S
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元農家で農業検定を持つライターです!植物に関すること、海のこと、DIYについて主に書かせて頂きます!
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目次

  1. タイラガイとはどんな貝?
  2. タイラガイの特徴
  3. タイラガイの生態
  4. タイラガイの味と旬
  5. タイラガイの食中毒について
  6. タイラガイのさばき方
  7. タイラガイの料理レシピ
  8. タイラガイは自分で獲れる?
  9. タイラガイに関するTwitter
  10. まとめ

タイラガイとはどんな貝?

日本で食べられている貝の中でも大きいものは何かと聞かれたら、多くの方はホタテ貝をイメージするのではないでしょうか。しかし、かつてその地位はタイラガイにありました。現在、タイラガイは減少傾向にありますが、今でも市場に流通しており、その貝柱はとても美味であることが知られています。ただし、食中毒事件が起きたことも知っておかなければいけません。今回はそんなタイラガイの産地や旬、食材としてよく食べられる料理をご紹介していきます!

タイラガイの特徴

タイラガイとは?

タイラガイとは、ハボウキガイ科に属する二枚貝です。とても大きく成長するのが特徴で、なんと35センチサイズになります。貝殻は画像のように三角形になり、色は少し緑がかった黒色です。国内で食用とされる魚介類の中でもかなり大きいもので、二枚貝の中では最大クラスです。ただし、食材として使われるのは主に貝柱だけとなります。また、実は殻の表面に突起があるかないかで二種類が存在します。

タイラガイの名前の由来・地方名

タイラガイは実は別名であり、本当の和名は「タイラギ」と言います。漢字で書くと「玉珧」です。正式な名称よりもタイラガイの方が分かりやすいのですが、元々はタイラガイと呼ばれていたものが訛ったとされています。また、地方名も訛って変わっていったものが多く、タアラギ、タイラギャー、タイラゲ、タイラベ、タテギャなど、沢山の呼び方があります。

ハボウキガイとの違い

同じハボウキガイ科に属するハボウキガイも、タイラガイと似た三角形の形をしており、またその生態も似ています。こちらも魚介類として食材に出来るのですが、比較すると身が小さいので、強いて食材として使われてはいません。

タイラガイの生態

タイラガイの生息海域

生息地は東京湾より以南となっており、主に東京湾、伊勢湾、三河湾、瀬戸内海が生息地として知られています。暖かい海に棲む魚介類です。

タイラガイの普段の生態

水深10メートルほどの砂泥地に身を隠して生息していることが多い貝です。糸を出すのが特徴で、その糸を碇のようにして体を固定させています。大きな貝ではありますが、普段は砂の中に埋まっていますので、見えるのは後端部の部分のみです。また、二種類いるうち、表面に突起がある種類は沿岸域に、突起がないものはやや深い場所に生息していることが多いです。

タイラガイの繫殖

繁殖時期は夏場の7~8月です。雌雄異体の貝ですので、一体が卵を放出し、もう一体が精子を放出して受精させます。幼生は最初は海中を漂って生活するのですが、やがて同じように、海底で生きていくようになります。成長スピードは1年で10cm、2年で20cmまで成長し、6年も経てば立派な30cmクラスの貝になります。

タイラガイの味と旬

タイラガイは美味しい?

気になる食材としての味ですが、少し先述したように、主に貝柱を食べます。ホタテガイと同じような扱いと考えて良いでしょう。貝柱はとても大きくて美味なことで知られており、流通量が少ないので、お寿司屋さんや料理店などで出されることが多いです。歯ごたえがあり、旨味と甘みが強く、お刺身やお寿司、バター焼きなどで食べると非常に美味しい貝柱になります。

タイラガイの産地は?

かつては有明海が一大産地となっていたのですが、現在は数が激減してしまいましたので養殖が試みられている状況です。ですので、現在の主な産地は三河湾、播磨灘、備讃瀬戸、伊予灘などとなっています。2012年には準絶滅危惧種となってしまいましたが、2013年には人工での孵化に成功しましたので、実用化されれば明るい兆しが見えます。また、漁法は潜水漁や底曳き網で主で、潜水漁ではひとつずつ掘り出して採ります。

タイラガイのヒモと肝の扱い

主に貝柱を食べる食材ですが、ヒモという部分も食べられます。外套膜がヒモと呼ばれており、貝柱に負けないうま味がある部分です。そうしてヒモの部分は食べるのですが、肝は基本的に食べません。肝は下ごしらえの際に取り除きます。また余分な肝がヒモについていれば、包丁で切り落とします。そうして肝は基本的に食べないのですが、ヒモも食べない地域が多いです。

タイラガイの旬

美味しい旬の時期は冬から春です。12~3月頃が旬とされており、寒い時期が近付くにつれ身にうま味が出てきます。逆に、夏場は産卵期で身が瘦せてしまい、旨味が落ちてしまいます。美味しいものを食べたい方は冬から春に食べると良いでしょう。

タイラガイが市場に出てくるのはいつ頃?

旬はありますが、市場への入荷・流通は年間を通してあります。市場には国産のものも流通していますが、産地での漁獲量が減っており、かわりに韓国からの輸入ものが増えている状況です。市場ではかつて、1個1500円という高額な食材として扱われていましたが、現在は輸入ものが増えた背景もあって、1個400~1000円ほどで市場に出回っています。

タイラガイは高たんぱく低脂肪

食材として使用する際に気になる栄養価ですが、魚介類は栄養価の良いものが多く、タイラガイは中でもたんぱく質の量が多いことで知られています。また、低脂肪の食材でもあり、血圧やコレステロールを下げるとされているタウリンも沢山入っています。脂肪を抑えて栄養を摂取したい方にはありがたい食材です。

タイラガイの食中毒について

タイラガイで食中毒になる?

食べる前に知っておきたいのが、食中毒についてです。腸炎ビブリオでの食中毒事件が発生することがありますので気をつけましょう。腸炎ビブリオでの食中毒は発生件数の多い食中毒の一つとして知られており、激しい腹痛・下痢・嘔吐・発熱などの症状が出ます。通常は2~3日で回復するのですが、高齢者の方の場合、亡くなってしまう可能性もあります。

食中毒になったらどうすればいい?

食べたあとに体調がおかしいと感じたら、すぐに病院に行きましょう。抗生物質などを使わなくても数日で回復することが多いのですが、必要であれば対症療法も行われます。食中毒になってしまったら辛さに耐えることになりますので、予防が大切です。夏場に常温で放置されたもの、冷蔵保存されていないものは特に危険です。腸炎ビブリオは真水や高温に弱いので、よく洗い、加熱することが予防に繋がります。

タイラガイのさばき方

タイラガイのさばき方は?

タイラガイのさばき方は上記の動画が参考になります。まず包丁を入れて貝をあけましょう。ワタ部分を使って、肝やヒモと貝柱を話します。貝柱は包丁で剥がしても良いですし、もう片方の貝殻で剥がしても良いです。肝とヒモは切り離しましょう。氷を入れた塩水に貝柱を入れて身を引き締めたら下準備は完了です。ヒモはヌメリ取りを行ってから氷水に入れましょう。あとは刺身や寿司、お好みの料理にしていきます。

タイラギに隠れるカクレエビ

実はタイラガイには高確率でカクレエビが潜んでいます。このカクレエビは小さいのですが、実は調理すると美味しく食べられますので、入っていた際は食べても良いでしょう。カクレエビがどのように入っているかは、上記の動画が参考になります。

美味しいタイラガイの選び方は?

市場などでタイラガイを購入する際は、なるべく鮮度の良い物を購入しましょう。鮮度を確認出来るように、殻を片方とった片ムキの状態で販売されていると見分けやすいです。貝柱をメインに食べますので、貝柱が美しく透明感のあるものを選びます。時間が経ったものは表面が白っぽくなりますので注意して下さい。また、活けを購入したい場合は、中を覗いで、ヒモが広がっているものを選んで下さい。縮まっているものは死んでいる可能性があります。

タイラガイは通販出来る?

市場で購入出来ますが、もし気軽にお家で食べたい場合は通販すると良いでしょう。上記のようにネットショップで販売されており、2000~3000円ほどで購入出来ます。殻付きのものも販売されていますが、可食部である貝柱だけになっていることが多く、10個~15個くらい入ったパック売りが主に流通しています。

タイラガイの料理レシピ

タイラガイの料理レシピ①刺身

タイラガイは熱を通しても美味しいのですが、鮮度の良いものであればお刺身にして食べると良いでしょう。下処理した貝柱を切ってそのまま食べても良いですし、表面を炙っても美味しいです。また、お刺身にするだけじゃなく、お寿司のネタとしても愛されていますので、お寿司にするのも良いでしょう。寿司種にする際は寿司ネタに合うように切って下さい。ヒモも刺身で食べられますが、ヌメリ取りはしっかり行いましょう。

タイラガイの料理レシピ②天ぷら

天ぷらで食べても魚介類らしいうま味を感じられます。新鮮な貝柱を高温で揚げて、中は少し生という状態がおすすめです。鮮度の落ちているものはしっかり熱を通して下さい。また、天ぷらの他にもフライや唐揚げもおすすめです。ヒモもかき揚げのようにすると美味しく食べられます。

タイラガイの料理レシピ③バター焼き

タイラガイはバター焼きも定番の調理方法です。魚介類のバター焼きはとても美味しく、特にタイラガイは大型ですので華やかさがあります。小麦粉をまぶしてムニエルにしたり、オリーブオイルでソテーしても良いでしょう。焼きすぎると身が硬くなってしまい、美味しい魚介類が台無しになるのでご注意下さい。ヒモも同様に調理出来ます。

タイラガイの料理レシピ④煮付け

和風な食べ方なら、刺身や寿司だけじゃなく、煮付けも良いでしょう。貝柱もヒモも、甘辛くに付けると美味しく食べられます。自分でももちろん作れますが、画像のように食堂で出されている場所もあります。気になった方は行ってみましょう。

タイラガイは自分で獲れる?

タイラガイ採集

市場に流通していますが、産地の近くに住まわれている方は自分で採集することも可能です。水深10メートルの泥の中にいることが多いのですが、動画のように、歩ける所に埋まっている場所もあります。採集する際は、その場所のルールを確認してからにしましょう。持ち帰る際は、クーラーボックスに海水を入れて持ち帰りましょう。

タイラガイの処理

まずは砂抜きをします。貝を適当な容器に入れ、海水に浸しておいて、上に新聞紙などでフタをし、砂抜きします。砂抜きが終わったら水洗いして調理しましょう。すぐに食べない場合は、下処理をしてから冷凍して下さい。

タイラガイに関するTwitter

カクレエビに驚く

こちらのツイートでは、タイラガイからカクレエビが出てきて驚いた様子が書かれています。エビが潜んでいることが多いと知らずに開けると驚きます。食べられますので、興味がある方は調理しましょう。

タイラガイはヒモも美味しい

こちらのツイートでは、貝ヒモもコリコリとした食感で美味しいことが書かれています。貝柱だけを食べてヒモは食べない地域もありますが、ヒモもとてもうま味があり、食感も良い部分なので、抵抗が無い方は食べてみて下さい。

まとめ

今回の「タイラガイとは?産地や旬、食材としてよく食べられる料理をご紹介!」はいかがでしたでしょうか?主な産地や旬の時期、食材としての使い方や食中毒の注意点などを解説させて頂きましたが、今すぐ食べてみたくなった方も多いのではないでしょうか。肝は食べませんが、貝柱とヒモは食べられますので、手に入った際はぜひ調理してみて下さい。

タイラガイが気になる方はこちらもチェック!

今回はタイラガイについてご紹介させて頂きましたが、他にも魚介類に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。

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