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民芸品とは?工芸品との違いや地域の民芸品が手に入る東京のお店をご紹介!

民芸品と工芸品の違いはご存知ですか?工芸品は主に鑑賞目的で作られた美術品であるのに対し、民芸品は調理道具や手ぬぐいなど日常で使われる道具を指します。ここでは民芸品と工芸品の違いと歴史、民芸品が手に入るお店、そして民芸品に触れられるスポットを紹介していきます。
2020年8月27日
晶(アキラ)
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はじめに

民芸品と工芸品、その違いは一体どこにあるのでしょう。非常に混同されやすい2つの言葉ですが、これらの違いを知った上で民芸品・工芸品を手に取ると、その見方も変わってきます。東京では本当の意味での民芸品を取り扱っているお店が数多くあり、日本国内だけでなく世界の民芸品が手に入るお店から、アクセサリーや玩具などの可愛い民芸品が手に入るお店まで、その特徴は様々です。また、民芸品の歴史を感じられるスポットや、世界中の民芸品が集まる骨董市、製作体験ができるスポットなども併せて紹介していきます。

民芸品と工芸品の違い

民芸品とは?

民芸品とはそもそも、柳宗悦が中心となって提唱した「民藝的工芸品」という造語の略です。観賞用の美術品とは異なり民衆の生活から生まれ、地域に根ざした手工芸品を指します。手作りのため大量に生産することが難しいという特徴があります。

工芸品とはどう違うのか

工芸品と民芸品は非常に混同されやすく、観光地などでは大量生産品までもが民芸品として売られていることがあります。しかしこれは大きな間違いで、工芸品と民芸品の違いはその生産方法にあるのです。工芸品は名のある職人が生み出した伝統技能を用いていることがその定義における条件ですが、それとは違い民芸品は名もなき職人が一つ一つ手作業で仕上げた、日常的に使われる道具であるという特徴があります。可愛いだけでなく、実用性も兼ね備えていなければなりません。

民芸品の歴史

民芸品という言葉の歴史はまだまだ新しく、1925年に柳宗悦が中心となり、河井寛次郎、濱田庄司らとともに起こした民藝運動が始まりとなります。それまで工芸界では豪奢な装飾が施されたものなど、鑑賞目的で作られる美術品が主流でした。そこで柳らは、美術品とは違い日常的に使用されている生活道具を「民衆的工芸品」と名付け、工芸品に負けない美しさである「健康的な美」があると唱えたのです。

地域の民芸品が買えるお店1

銀座たくみ

民芸品販売店としては最も古い歴史を持つお店です。陶磁器、染物、織物、編組品、ガラス器、木工品、和紙など様々な民芸品を取り揃えている上、年に数回民芸品の展示も行なっています。民芸品ならこのお店、と言われるほど有名なお店でもあります。

店舗情報

【住所】〒104-0061東京都中央区銀座8丁目4−2
【連絡先】03-3571-2017
【アクセス】JR新橋駅の銀座方面出口から徒歩約5分、地下鉄銀座線新橋駅の5番出口から徒歩約5分
【定休日】日・祝

銀座たくみ
長い歴史を持つ銀座たくみはいいものを提供できるよう、手仕事によって生み出された民芸品たちを選び抜いています。

地域の民芸品が買えるお店2

備後屋

地下1階から4階まで和紙、布製品、竹製品、陶磁器、ガラス器、風呂敷、漆器などの民芸品が各階に種類別で揃えられています。圧倒的な品揃えで可愛いものからシンプルなものまで幅広く取り扱っており、商品タグには英語での説明もあるので、海外のお客さんでも安心というのもこのお店の特徴です。

店舗情報

【住所】〒162-0056東京都新宿区若松町10-6
【連絡先】03-3202-8778
【アクセス】地下鉄都営大江戸線若松河田駅から徒歩1分
【定休日】月・第3土曜とその翌日(5、8、11、12月を除く)

備後屋 BINGOYA
備後屋公式サイト。都営大江戸線 若松河田駅徒歩1分、日本全国の民藝品を取り扱うお店です。Bingoya official site. Toei Oedo Line Wakamatsu-Kawada Station 1 minute walk, this shop is dealing with the Japan of Mingei goods.

地域の民芸品が買えるお店3

べにや民芸店


柳宗悦によって集められた約17000点の民芸品を収蔵しており深い歴史を持つ日本民藝館からほど近い店舗で、日本国内にとどまらず世界の民芸品も取り扱っています。ギャラリーが併設されており、不定期で企画展なども開催されているのが特徴です。民芸品巡りをするなら、ぜひ見ておきたいお店でもあります。

店舗情報

【住所】〒153-0041東京都目黒区駒場1丁目33−8
【連絡先】03-5875-3261
【アクセス】京王井の頭線駒場東大前駅の西口から徒歩約3分、日本民藝館から徒歩約10分
【定休日】水

べにや民芸店
日本民藝館からほど近く、民芸品の歴史もともに学ぶことができます。展示会などの情報もこちらでチェックしてみましょう。

地域の民芸品が買えるお店4

伊場仙

江戸時代、浮世絵の版元として生まれたお店で、扇子や団扇、和紙を取り扱っているのが特徴の老舗です。可愛い扇子や団扇をお求めならぜひこの店舗で!浮世絵ミュージアムでは団扇絵を鑑賞することもできますよ。オンラインショップもありますので、ぜひご利用してみてください。

店舗情報

【住所】〒103-0024東京都中央区日本橋小舟町4-1伊場仙ビル1階
【連絡先】03-3664-9261
【アクセス】地下鉄三越前駅から徒歩約6分、JR新日本橋駅の5番出口から徒歩約7分
【定休日】日・祝

伊場仙
江戸時代、浮世絵の版元として生まれた伊場仙。扇子・団扇なら是非ここで。オンラインショップもこちらから。

地域の民芸品が買えるお店5

ねじめ民芸店

作家・ねじめ正一が現在のオーナーであるねじめ民芸店。彼の父・正也の趣味が高じて乾物店から民芸店へと転換したのがきっかけで、それ以降は質の良い、本当の意味での民芸品を提供すべく日本各地の職人さんと交流を深めています。手頃な価格で可愛らしい置物や布製品などが数多く取り揃えられています。

店舗情報

【住所】〒166-0004東京都杉並区阿佐谷南1丁目35-19
【連絡先】03-3312-9408
【アクセス】JR阿佐ヶ谷駅から徒歩約4分
【定休日】なし

ねじめ民芸店
作家・ねじめ正一の父の趣味が高じて始まったこのお店。本当の意味での民芸品を求め、各地域の職人さんとの交流を深めた結果がここにあります。

地域の民芸品が買えるお店6

アトリエガング

民芸玩具専門店で、店内には張子、コマ、けん玉など可愛い玩具が並べられているのが特徴です。生活[非]必需品として紹介されている玩具たちは、眺めているだけでも癒されますよ。こちらのお店でもオンラインショップがありますので、遠方の方はそちらをご利用してみてくださいね。可愛い民芸玩具なら、ぜひこのお店を見てみましょう。

店舗情報

【住所】〒151-0062東京都渋谷区元代々木町21-9シルエット104の1階
【連絡先】03-5454-9466
【アクセス】小田急線代々木上原駅から徒歩約8分、東京メトロ千代田線代々木公園駅から徒歩約8分
【定休日】土・日・祝

アトリエガング
可愛い民芸玩具は見ているだけでも癒されますし、インスタ"映え"も間違いなし。そんな生活[非]必需品たちを見に行ってみませんか?

地域の民芸品が買えるお店7

VA-VA CLOTHING & VARIETY

大分の小鹿田焼、熊本の小代焼ふもと窯、沖縄の読谷山焼、吹きガラス工房彩砂(るり)など九州・沖縄地方から主に集められた民芸品だけでなく、洋服も取り扱っています。洋服を選びながら、それらに合うグラスやお皿など、お気に入りの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

店舗情報


【住所】〒150-0001東京都渋谷区神宮前5丁目45−6GT表参道ビル1階
【連絡先】03-6434-1373
【アクセス】東京メトロ千代田線表参道駅から徒歩約5分
【定休日】火、不定休あり

VA-VA CLOTHING & VARIETY
小鹿田焼を始め、様々な焼物の他に洋服も取り扱っています。不定休がありますので、こちらで情報をチェックしてくださいね。

地域の民芸品が買えるお店8

SML

ガラス器、陶磁器、布製品、木工品、金工品を始め多数の職人の作品を取り扱っています。その審美眼は確かなもので、民芸品を買うならデザインにも凝りたい、おしゃれで可愛い民芸品が欲しいという方におすすめなお店です。また、企画展を開催していることもありますので、興味がある、お目当ての職人さんがいるなどの場合はこちらもぜひチェックしてみてくださいね。

店舗情報

【住所】〒153-0042目黒区青葉台1-15-1AK-1ビル1F
【連絡先】03-6809-0696
【アクセス】東京メトロ日比谷線・東急東横線中目黒駅から徒歩約7分、東急東横線代官山駅から徒歩約12分
【定休日】不定休

SML エスエムエル

地域の民芸品が買えるお店9

手しごと

民芸に寄り添い、手仕事文化とは何かを考え、衰退しつつあるこの文化を絶やさぬよう選び抜かれた民芸品を私たちの日々の生活へと届けてくれます。ガラス器、陶磁器、木工品、編組品などを取り扱っています。高級なイメージのある有田焼も、このお店では比較的安価で日用雑器を手に入れることができます。

店舗情報

【住所】〒158-0082東京都世田谷区等々力4丁目13−21
【連絡先】03-6432-3867
【アクセス】東急大井町線尾山台駅から徒歩約3分
【定休日】火

手しごと
「手しごと」の文化とは何かを考え、安価で日用雑貨を販売しています。

地域の民芸品が買えるお店10

浅草くるり

このお店は手ぬぐいと風呂敷の専門店ですが、ちりめんのヘアゴムなど、可愛いアクセサリーも取り扱っています。取り扱っている手ぬぐいはなんと約300種類、風呂敷も大小様々なサイズのものが約200種類あります。世界で1つ、お気に入りの1枚を見つけたいなら、ぜひ立ち寄りたいお店です。

店舗情報

【住所】〒111-0032東京都台東区浅草2丁目2-2
【連絡先】03-5830-3567
【アクセス】地下鉄浅草駅から徒歩約4分
【定休日】なし

浅草くるり
手ぬぐい・風呂敷の専門店で、その種類は圧倒的です。また、可愛いアクセサリーなどの取り扱いもあります。

民芸品を見られるスポット1

日本民藝館

民芸品を知りたいならぜひ見ていただきたいスポットです。民芸運動を起こした柳宗悦が初代館長を務めた博物館。陶磁器や絵画、石工品など、日本国内だけでなく世界中から柳が集めた約17000点もの民芸品が収蔵されています。民芸品を見るだけでなく、その歴史を感じてみたい、知りたいという方は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。べにや民芸店も近くにあるので、併せて見ておきたいですね。

施設情報

【住所】〒153-0041東京都目黒区駒場4丁目3-33
【連絡先】03-3467-4527
【アクセス】京王井の頭線駒場東大前駅の西口から徒歩約7分、べにや民芸店から徒歩約10分
【休館日】月


日本民藝館
日本民芸館の世界へようこそ。ホームページ。総数約1万7千点を数える。

民芸品を見られるスポット2

大江戸骨董市

東京国際フォーラム、代々木公園の2会場で開催される日本最大規模の骨董市。世界中から多くの人々が集まる交流の場でもあります。東京国際フォーラムでは毎月第1、3日曜に開催されていますが、代々木公園では不定期となりますので、こまめに情報を仕入れる必要があります。古き良き日本文化に触れ、掘り出し物を発掘することもできますので、ぜひスケジュールを合わせて立ち寄りたいスポットです。

イベント情報

【住所】〒100-0005東京都千代田区丸の内3丁目5-1東京国際フォーラム地上広場、〒150-0041東京都渋谷区神南2丁目代々木公園ケヤキ並木
【連絡先】03-6407-6011
【アクセス】東京国際フォーラム会場:JR有楽町駅から徒歩約3分、代々木公園ケヤキ並木会場:JR原宿駅から徒歩約7分
【開催日時】東京国際フォーラム会場:毎月第1、3日曜の9:00〜16:00、代々木公園ケヤキ並木会場:不定期

大江戸骨董市 - oedo-kottou ページ!

民芸品を見られるスポット3

やちむん陶芸倶楽部

「やちむん」とは沖縄の言葉で「焼物」のこと。このお店ではやちむんの製作体験をすることが可能です。東京で沖縄の焼物が作れるのは魅力的ですよね。沖縄の青く澄んだ海など自然に囲まれた中で培われてきた、歴史ある特徴的な技術を身近に感じてみませんか?世界に1つだけ、自分のための器なら、愛着もひとしおです。

施設情報

【住所】〒151-0065東京都渋谷区大山町19-12
【連絡先】03-3466-8552
【アクセス】小田急小田原線東北沢駅から徒歩約5分
【定休日】月・火

やちむん陶芸倶楽部
「やちむん」、それは沖縄の方言で「焼物」を指します。東京でやちむん焼製作を体験してみませんか?

まとめ

いかがでしたか?民芸品は工芸品と異なり、普段使いできるようにと追求されたフォルムの中にも「美」を取り入れることにより、生活の中へ自然に溶け込む「健康的な美」を手に入れることができたのです。「見る」だけでなく「使う」ことに意味のある民芸品。ここで紹介したお店以外にも、日本各地や世界の民芸品を取り扱うお店はたくさんあります。お気に入りを見つけたらお家へ迎え入れて、ぜひ使ってみてくださいね。

民芸品が気になる方はこちらもチェック!

東京のおすすめのお店はまだまだたくさんあります。他にもおすすめスポットを紹介しているサイトがありますので、もっと民芸品を知りたい!という方はこちらも併せてチェックしてみてくださいね。

東京で必ず寄りたい!おすすめの工芸品・民芸品スポット、観光・旅行情報 | マップルトラベルガイド
東京のおすすめの工芸品・民芸品スポットをご紹介します。d47 design travel store、伊場仙、浅草くるりなど情報満載。
めぐりたい!全国の民藝&現代の民芸が手に入る東京の店5選 | キナリノ
もう何年も、何気なく使ってきたお皿の色や質感、フォルムの美しさに、ある日、突然、気がついた。それは、民藝と呼ばれるお皿のひとつだった…。今、民藝に夢中になる若者たちが増えています。生活の中から生まれた民藝は、特別なものではありませんが、やはり専門店があることは確か。歴史ある店、現代の感覚で民藝をとらえた店、東京の代表的な5店をご紹介しましょう。