バジルでソースを作ろう！
バジルで手作りソース！作り方も簡単
料理に「香り」というアクセントをつけ、本場の味を作り出す人気野菜「バジル」。料理に添えるアクセントと言う面が強いバジルですが、バジルをメインとする料理も存在し、バジルの香りを最大限まで生かした料理は俗に「ジェノバ風」と言われ、高い人気を誇ります。さらにバジルは夏に旬を迎える野菜、家庭菜園でバジルを栽培していると言う方や、出来る限りおいしい時期にバジルソースを作りたいと言う方は「夏のバジル」を使用することがおすすめです。
バジルペーストがおすすめ
簡単で活用法も色々なバジルペースト
バジルソースの作り方は様々ですが、初めてバジルソースを作ると言う方や、色んな料理に手作りバジルソースを試したいという方はまず、バジルペーストを手作りする事とおすすめします。バジルペーストは「あえてバジルをある程度形を残した状態でソース状にした」ソースのことで、その名の通り、ソースとはいいますがドロッとしたペースト状になっており、活用法や利用法は人により千差万別。色んな料理に合わせることが出来る人気ソースの一つです。
バジルペーストは保存しやすい
他にもバジルペーストを作るメリットして、ペースト状なのでビンに詰め保存などがしやすく、冷蔵庫に入れておけば、バジルの風味付けが欲しい時に手軽に取り出せ、色んな料理にバジルの香りを使用できるなど、活用法や利用法が広がると言うのもあります。とりあえずソース作りで困ったらバジルペーストと覚えておきましょう。
バジルソースの基本
バジルソースのおもな材料
バジルソースの主な材料はとってもシンプル。メインとなるバジルに食感を加える為のマツの実、風味づけの粉チーズ、にんにく、オリーブオイルと塩のみ。もっと言えば粉チーズやニンニク抜きで、バジルと塩とオイルだけでも出来てしまいます。育ちすぎてしまった葉っぱは雑味が出てくるため、バジルソースに使用するバジルは「若い葉っぱ」のほうが良いと言われています。マツの実がキッチンにない場合でも、アーモンドやナッツなどの「甘さ控えめのナッツ類」であれば、どれでも代用する事が出来ます。
更に足すと美味しいもの
バジルソースはそのまま使用することは勿論、アレンジする事で更に美味しくなります。市販のバジルソースに七味唐辛子を混ぜれば辛みの効いたソースになり、ホワイトソースと合わせれば濃厚な味わいとなります。言ってしまえばバジルソースそのものは「簡単に手作りできる、人気アレンジレシピの基盤」となるレシピの為、まずバジルソースを作り、それから人気レシピを参考にアレンジレシピを考えると効率的です。
バジルソースとジェノベーゼソース
実が違う2つのソース
バジルソースは度々レシピ等でも「ジェノベーゼソース」と紹介され、ジェノベーゼ風自体は定番の人気レシピですが、人気が高いぶんかえって「実は違う」と言うのがわかりにくくなっており「日本のジェノベーゼ風と、イタリアのジェノベーゼ風」は違う、という事に面食らう方も多いようです。そもそも「ジェノベーゼ」とは何か？についても少し触れながら、2つの違いを解説します。
ジェノバ地方だからジェノベーゼ
ジェノベーゼの「ジェノベーゼ」とはイタリアの「地方名」に由来するもの、ジェノベーゼとは「ジェノバ地方の」を意味します。その為、実はジェノベーゼ自体には「バジルソース及び、バジルペースをを使用しないといけない」という決まりはなく、本場ジェノベーゼは「バジルをあんまり使わない/緑色じゃない」と言われています。実はイタリアでのジェノベーゼは「バジル」を使わず、バジルを使用する料理は「ペスト」と呼ばれています。
何故バジル＝ジェノベーゼ？
なぜ日本でジェノベーゼソースと呼ばれるようになったか？それは日本国内で「ペスト」と言う料理名に馴染みがなかったこと、さらに既に「ペースト」と言う言葉があり、ペスト＝ペーストと誤解された事、さらに「ジェノバ地方のペスト」を使用するのを縮めてジェノベーゼ、という連想ゲームを得て「ジェノベーゼ＝バジル」という連想だけが残された結果、本場と全く異なる進化を遂げたと言われています。
バジルソースの作り方①・ミキサー編
バジルソースの作り方で最も定番、且つ最も人気の作り方が「ミキサーで作る方法」です。ミキサーで作る場合はミキサー内に材料をすべて入れ、材料が完全に混ざりあうまでミキサーで混ぜ、混ぜ終えたら仕上げにオイルと和えるだけととっても簡単。簡単のみでなく「ちょい足し」もしやすい、初めて手作りバジルソースを作る方にもおすすめの作り方です。なんとってもこの作り方のいいところは「ミキサーだけで出来る」手軽さにあり、ソースを取り出した後はミキサーをしっかり洗っておきましょう。
ミキサーが上手く回らない時は
ミキサーが引っ掛かり上手くペースト状になってくれない時は、ミキサーの使い方が正しいかチェックしたり、ミキサー自体の活用法や利用法を見直してみましょう。活用法や利用法を見直すと言っても簡単な点検程度でよく、刃がちゃんと研がれているか、液体の量が少なすぎないか等を確認しましょう。中々ミキサーが回ってくれない時は事前にニンニクやナッツを砕き、それからバジルを投入するようにしましょう。使い方次第でソースづくりは簡単にも難しくにもなります。
バジルソースの作り方②・すり鉢編
ミキサーが家にない場合や、より本格的なバジルペーストを作りたい場合の作り方もあります。ミキサー不使用でバジルソースを作るのに必要なのは「すり鉢」です。すり鉢にバジルソースの材料を混ぜ、形が完全につぶれるまで混ぜ合わせると「ミキサーを使った作り方」と基本的な作り方は同じ。使い方もすり鉢に材料を入れ、棒で潰すと初めてすり鉢に触れる方でもすぐに覚えられる使い方が出来ます。すり鉢は使い方を覚えれば様々な活用法や利用法が編み出せるので、ミキサーで作ったら今度はすり鉢に挑戦と言うのもいいでしょう。
バジルソースの作り方③・そのまま編
オイルと和えればバジルソース
更に、レシピの時点でバジルを取り入れ、みじん切りにしたバジルとオリーブオイルを和えればそれだけで「手作りバジルソース」が出来上がります。バジルソースの作り方に特に決まりはなく「バジルペースト」はあくまで「ペースト状の方が利用法、活用法が広がる」と言うだけ、必ずペースト状にしなくてはいけないという決まりはありません。
作り方にとらわれないバジルソース
バジルを食べやすいサイズにカットし、ニンニクやオリーブオイルと和えたものでも、もっと言えば食べたときにバジルソースの味がすれば、それはもう立派な「バジルソース」です。バジルソースの魅力は風味でもですが「作り方にとらわれない」自由さもあるでしょう。
バジルソースの賞味期限
出来る限り早めに食べきる事
バジルソースは生野菜を使用するだけあって、そのままだと傷みやすいので作ったら出来る限り早めに食べきりましょう。作ったバジルソースはビンに詰めて冷蔵庫に保存するのが基本、冷蔵庫であれば1週間、冷凍庫であれば2週間ほどが賞味期限と言われており、保存できると言ってもやはり「早めに使い切る」のが重要と言えるでしょう。賞味期限を延ばしたい場合は、基本レシピの時点でオリーブオイルを多めにすることをおすすめします。
オリーブオイルで味も長持ち
使いかけのものであれば、バジルペーストを入れた瓶にオリーブオイルを注ぐのも◎。オリーブオイルの膜が外気を遮断し酸化を防ぐほか、バジルソース自体の味も長持ちさせることが出来るおすすめ保存方法です。また、バジルソースを取り出すさいは清潔なスプーンを用意し「ビン内にスプーンを入れっぱなしにする」等を控える事でも、賞味期限を延ばす事が出来ます。
バジルソースを活用するレシピ
バジルは野菜と相性抜群
バジルはそれ自体が葉野菜の為、ナスやトマトと相性抜群。イタリア料理に使用される野菜なら、バジルソースはどんな野菜にもよく合います。バジルソース自体にしっかり味がついているので、ソースの味を吸ってくれるナスと好相性。イタリア料理の野菜のみでなく、意外なところで純和風の野菜に組み合わせるのもいいかもしれません。
米茄子1本 ■ 【即席ジェノベーゼ風ソース】 バジル 3本分 オリーブオイル 大さじ4杯 塩小さじ1/2杯弱 ニンニク 1片 レモン果汁 小さじ1/2
詳しい作り方はクックパッドで
こちらのレシピでは「米茄子」を使用していますが、使用する茄子の種類は何でも構いません。また茄子以外の野菜とも好相性です。野菜をメインとする料理を作りたい時などに試してみましょう。
バジルソース活用法②・麺と合わせる
イタリアと言えばやっぱりパスタ。バジルソースは麺類、特にパスタと相性抜群であり、ゆでたパスタと手作りバジルソースを和えれば誰でも簡単に「ジェノベーゼパスタ」を作ることが出来ます。ジェノベーゼパスタは手作りバジルペーストと和える他、作っている間に刻んだバジルやオリーブオイルと和えるという使い方も出来るのが良い所、ひとつの使い方にとらわれず、いろんな作り方をすることが出来ます。
生バジル20枚 にんにく 1かけ分 ■オリーブオイル 大さじ3 ■パルメザンチーズ(粉チーズ)大さじ1 ■塩コショウ少々 パスタ200g
詳しい作り方はクックパッドで
バジルソースの最も人気な使い方で知られるジェノベーゼパスタですが、バジルソースは他にも麺類全般と相性が良く、変わり種としてそうめんと合わせた「イタリアンそうめん」やうどんと合わせた「バジルうどん」なんてのもあります。思い切って「イタリアンに使用するソース」という先入観を捨ててみるのもいいでしょう。
バジルソースの作り方を覚え本場の味を
作り方を覚え料理をもっと美味しく
バジルソースは基本的な作り方を覚えてしまえば、バジルの種類を問わず多彩な利用法があり、様々なレシピに活用できるため。使い方やアイデア次第でイタリアン以外にも、様々な料理に活用する事が出来ます。麺や野菜、肉や魚なぢ、様々な食材と相性が良く、ペースト状にしておけば活用も楽々。手作りと言う関係からどうしても長期保存には適さず、さらにバジルペーストを入れるだけで「ジェノベーゼ風」になってくれるため、ここで紹介したレシピ以外にも、色んな使い方や利用法を試し、手作りバジルソースを堪能しましょう。
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