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KLX250のスペック!闘う4ストと呼ばれるオフロードバイクを徹底検証!

KLX250をスペックとユーザーレビューを通して徹底検証します。「闘う4スト」のキャッチフレーズで販売が開始され、スペックの高さに期待するオフロードバイクファンは多いのですが、KLX250は年式を追うごとにフレンドリーなキャラクターへと正常進化しています。
2020年8月27日
hosokawa_taka
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KLX250のスペックを検証!はじめに

カワサキのKLX250は1998年の2月に販売が開始され、2016年モデルまで生産されたオフロードバイクです。残念ながらカワサキのラインアップから消え、寂しい気持ちになったオフロードバイクファンは多いはず。ここではカワサキのKLX250をスペックとユーザーレビューから徹底検証します。後半では課題になりやすい足つき性などのカスタムにつても記載しますね。

KLX250の系譜

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1040063_00_1997_02.jpg

KLX250SR(1997年式)

カワサキのKLX250に「闘う4スト」のキャッチフレーズが与えられたのは、KLX250SRをベースに開発されたためです。KLX250SRはエンデューロレーサーであるKLR250Rの耐久性を高め、簡素な保安部品をつけたストリートレーサー。ホンダのCRM250R/SR、スズキのRMX250Sと互角に勝負できる4ストトレールとして誕生しました。ここではKLX250をKLX250SRとも比較しますね。

KLX250のスペック年式による違い

カワサキのKLX250は約18年にわたって生産されました。その間、度重なる排出ガス規制に対応するため、KLX250にはキャブレター仕様の前期モデルとインジェクション仕様の後期モデルがあります。また、前期モデルで2回、後期モデルで1回のマイナーチェンジが施されました。

前期モデル(LX250E)

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1040060_00_1998_02.jpg

前期型KLX250(1998年式)

KLX250の前期モデルであるLX250Eは1998年式から1999年式、2001年式から2004年式、2005年式から2007年式に分けられます。2001年式以降のモデルはブローバイガス還元装置を追加するマイナーチェンジが施され、最高出力が30馬力から29馬力に引き下げられました。2001年式以降のモデルと2005年式以降のモデルのスペックは全く同じですね。

後期モデル(LX250S)

出典: https://www.goobike.com/catalog/detail/photo/1040060_01_2016_05.jpg

後期型KLX250(2016年式)ファイナルエディション

燃料供給装置をキャブレターからFI(フューエルインジェクション)へと変更された後期型は2008年式から販売が開始されました。最高出力が29馬力から24馬力に引き下げられたのが大きな特徴です。その後、2010年式でマイナーチェンジが施されましたが、2008年式と2010年式以降のスペックシートの数値は全く同じ。フルモデルチェンジに伴う不具合を調整するためのマイナーチェンジだと考えられます。

KLX250のスペック:エンジン


【KLX250のエンジンスペック】

  年式 最高出力
発生時の
最高速度
最大トルク
発生時の
最高速度
KLX250 LX250S
2016年式
FI車
139.1km/h
6速
9,000rpm
108.2km/h
6速
7,000rpm
LX250E
2007年式
キャブ車
146.5km/h
6速
9,000rpm
113.9km/h
6速
7,000rpm
LX250E
1999年式
キャブ車
138.3km/h
6速
8,500rpm
122.1km/h
6速
7,500rpm
KLX250SR 1997年式
最終モデル
135.3
6速
8,500rpm
119.4km/h
6速
7,500rpm

※スペックシートをもとに計算した理論値

カワサキのKLX250は水冷4ストロークのDOHC4バルブエンジンを搭載しています。年式によって最高速度が違うのは、最高出力を発生させるエンジン回転数や変速比の違いが原因です。1999年式はKLX250SRと同じですが、2007年式は最高出力を発生させるエンジン回転数が500rpm引き上げられています。また、2016年式は6速の変速比を変更し、抑えられた馬力を補っています。

エンジン特性に関するレビュー

KLX250ユーザーのレビューを見ると、思いのほかマイルドで低速でも粘るといったコメントが多いですね。高回転型エンジンなのは確かですが「闘う4スト」のイメージほどピーキーではありません。体感的なパンチ力はキャブ車が優位、扱いやすさはFI車が優位とのこと。排出ガス規制の影響を受けて大人しくなったオフロードバイクは多いですね。

パワフルではないが低速でしっかり粘り、回せば上までよく回るエンジン。

あまりパンチは無く“闘う4スト”のイメージ程パワフルじゃありませんが、スムーズで振動の少ないツアラー的キャラな気がします。


KLX250のスペック:足回り

【KLX250の足回りの仕様】

  フレーム サスペンション
フロント リア
KLX250
KLX250SR
全年式
セミダブル
クレードル
φ43倒立
圧調整可
リンク式
無段プリロード調整
伸び・圧調整可

カワサキのKLX250で最も魅力的なのが足回りです。KLX250は厳しい排出ガス規制を受け、モデルチェンジの度に馬力を下げてきましたが、フレーム形式やサスペンションの仕様はKLX250SRのまま。圧側の調整ができるフロントフォークやフルアジャスタブルなリアサスペンション、オフロードバイクならではの豪華な装備です。ライバル車であるCRF250Lとの圧倒的な違いだといえます。

足回りに関するレビュー

KLX250ユーザーは悪路で確実に路面を捉える足回りを高く評価しています。未舗装林道だけでなく、ワインディングロードでも恩恵を受けられるとのこと。剛性感が高いフレームとよく動作するサスペンションが路面追従を高めています。初期設定は柔らかめですので、体重や好みに合わせて調整しましょう。

オフロードの走破性は抜群。ガレ場でも気兼ねなく突っ込める。

細いくねくね道からちょっと荒れた林道まで十分に楽しめる。悪路でもサスが踏ん張ってくれて、前輪がはじかれて浮いたり流れても、次の瞬間には路面をグリップしてくれること多数。

KLX250のスペック:街乗り

【KLX250の街乗りに関するスペック】

  年式 車両重量 シート高
KLX250 LX250S
2016年式
FI車
136kg 890mm
LX250E
2007年式
キャブ車
132kg 885mm
LX250E
1999年式
キャブ車
131kg 885mm
KLX250SR 1997年式
最終モデル
123kg 885mm

カワサキのKLX250の街乗りに関するスペックを見ると標準的な範囲だといえます。しかしそれは歴代の250ccオフロードバイクと比較してのこと。ロードスポーツと比較すると大幅に軽量で背が高いですね。未舗装林道を走行することを想定したシート高ですので、体格によっては足つき性で不便を強いられる可能性があります。足つき性についてはカスタムする余地ありですね。

街乗りに関するレビュー

KLX250ユーザーの街乗りに関するレビューを見ると、通勤用バイクとして乗る人が思いのほか多いことに驚きます。シート高さえクリアすれば、軽量な車両重量と扱いやすいエンジン特性が功を奏し、通勤・通学快速マシンになるとのこと。足つき性への苦言は思いのほか少なめです。体重をかけた時の沈み込みや細いシートが足つき性を高めています。

マイルドなエンジン特性とニュートラルなステア特性。誰でも乗れるかな。

基本的に通勤、ツーリングにて使用しています。パワー、取り回しに関しては丁度よい車両かと思います。

【KLX250のエンジン回転数と最大トルク発生回転数に対する割合】

  年式 6速
100km/h
4速
80km/h
KLX250 LX250S
2016年式
FI車
6,470rpm
92.4%
6,470rpm
92.4%
LX250E
2007年式
キャブ車
6,144rpm
87.8%
6,797rpm
97.1%
LX250E
1999年式
キャブ車
6,144rpm
81.9%
6,797rpm
90.6%
KLX250SR 1997年式
最終モデル
6,282rpm
83.8%
6,950rpm
92.7%

※スペックシートをもとにした理論値

KLX250のスペック:高速道路

カワサキのKLX250の高速道路走行に関するスペックを見ると、250cc4ストロークのオフロードバイクとしては標準的です。高回転型エンジンを搭載した250ccと比較すると馬力不足を感じますが、低中速重視のエンジンを搭載した250ccよりは余裕があります。KLX250とCRF250Lと比較すると僅差です。高速道路を快適にクルージングするなら、オンロードモデルであるヴェルシスX250ツアラーが正解だといえます。

高速道路走行に関するレビュー


KLX250ユーザーの高速道路走行に関するレビューを見ると、「高速道路は未舗装林道までアクセスするための苦行」というコメントが見つかります。それはKLX250に過度の期待をしているためです。高速道路走行に特化したカスタムで低速トルクを失っては本末転倒。タイヤの選択で調整しましょう。メーターバイザーの空力がいいという長所コメントがありましたので紹介します。

250ccオフ車なので、高速はかなりきついです。(中略)それと、思ったほど高回転が伸びないエンジンも少し興ざめです。昔の「戦う4スト」のイメージがあったのでなおさらです。

防風性能は低いのかと思いきや、フロントマスクの立ち具合が絶妙で丁度ヘルメットへの直撃を避ける為、(中略)したがって風切り音も比較的静かでこの辺りの巡航性能は高い。

KLX250のスペック:未舗装林道

【未舗装林道走行に関するスペック】

  年式 最低地上高 トルクウェイト
レシオ
KLX250 LX250S
2016年式
FI車
285mm 6.476
LX250E
2007年式
キャブ車
295mm 5.280
LX250E
1999年式
キャブ車
295mm 5.240
KLX250SR 1997年式
最終モデル
295mm 4.920

カワサキのKLX250の未舗装林道走行に関するスペックを見ると、最低地上高は標準的ですが、トルクウェイトレシオは年式によって差があるといえます。KLX250のキャブ車の人気が衰えないのはそのためですね。しかし、FI車の扱いやすいエンジン特性も見逃せません。ちなみに、CRF250Lの最低地上高は255mm、トルクウェイトレシオは6.261です。

未舗装林道走行に関するレビュー

KLX250ユーザーの未舗装林道走行に関するレビューを見ると、路面追従性が高い足回りが高く評価されている反面、歴代モデルの軽量な車両重量と比較して重くて馬力がないというコメントが見つかります。エンジンの馬力は低くなったものの、未舗装林道を常識範囲の速度で走行するならFI車がおすすめです。車両重量の重さはカスタムする余地があります。また、未舗装論道では舗装路以上に足つき性が課題となるかもです。

オンでもオフでもそこそこイケてしまいます。エンデューロレーサーベースと言うだけあって、クローズドコースでない限り不足の無いパフォーマンスだと思います。

かつてのKLX(250SR)の主戦場はレーストラックからハードな林道だったのだろうが、このKLXにおいては街乗りから軽めの林道ではないだろうか。

KLX250のスペック:ツーリング

これまで検証してきたカワサキのKLX250のスペックやレビューをもとに、カワサキのKLX250のツーリング性を考察します。KLX250は年式によって車両重量やエンジンの馬力に差があるものの、足回りの仕様は初期モデルのままです。キャブ車ならエンジンのパンチ力と軽量な車体を生かした楽しいツーリング、FI車なら扱いやすいエンジン特性を生かした快適なツーリングが可能だといえます。

ツーリングに関するレビュー

KLX250ユーザーのツーリングに関するレビューを見ると、うわさほどお尻が痛くないというコメントが多いですね。確かに、シートの幅が広いCRF250Lよりはお尻が痛くなりますが、KLX250SRほどではないとのこと。足回りの仕様が豪華なKLX250と落ち着いたハンドリングのCRF250、悩ましい選択肢だといえます。KLX250は燃料タンクの容量が少なめですが燃費がいいのも特徴。特にFI車の燃費の良さに満足するユーザーは多いですね。

ジェベル(250)が17Lタンクを積みながら17km/Lくらいだったから満タンで280kmしか走らないが、KLXは7Lタンクで245kmは走る計算で、ビッグタンクは不要だ。

これに乗るまで私自身が持っていた「ハイグリップタイヤを端っこまで使って走るのがエライ」という概念を根底からぶっ壊した偉大なバイク。

KLX250のカスタム

KLX250は年式を追うごとに汎用性を高めています。スパルタンな性能を求めるオフロードバイク乗りにとっては残念なことですが、ツーリングで走るアスファルトと未舗装林道の割合を考えると正統進化です。街乗りや未舗装林道走行でカスタムの課題が浮き彫りになりましたので、カスタムパーツを紹介しますね。

街乗りカスタム


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KLX250での街乗りで課題となるのは足つき性の悪さです。サスペンションの調整次第で改善されますが、抜本的に足つき性を改善するにはローダウンキットするのがおすすめ。最低地上高が低くなりますが、フラットな未舗装林道をメインにツーリングするなら問題ありません。ローダウンするとサイドスタンドの角度が立ち気味になりますので、キャンプツーリングで荷物を積載する場合は注意が必要です。

未舗装林道走行に向けてのカスタム

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KLX250での未舗装林道走行は、年式を追うごとに重くなった車両重量を軽量化するのがおすすめです。純正のスチール製マフラーは重いので、軽量なカスタムマフラーに換装しましょう。街乗りやツーリングをメインにKLX250に乗るなら、排気音が耳障りになってしまうカスタムマフラーはおすすめできません。ハンドルをアルミ製にし、軽量なミラーに交換するだけでもフロント周りは驚くほど軽くなります。

ツーリングカスタム

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KLX250でのキャンプツーリングにはリアキャリアを追加したいですね。荷物の安定感が大きく違います。押し引きするときに掴みやすいグラブバー付きのリアキャリアがおすすめです。キャブ車とFI車ではサブフレームの形状に違いがありますので、年式に遭ったリアキャリアを選ぶこと。KLX250のサブフレームには荷掛フックがついていますので、車両重量を増やしたくない人はリアフェンダーに直接荷物を積載するのもありです。

ブローバイガス還元装置の撤去について

KLX250の2001年式からついているブローバイガス還元装置であるKLEEN。これを撤去してフルパワー化するカスタムは違法行為ですので止めましょう。250ccには車検がないから大丈夫?いえいえ、見つからなかったらOKと考えるのは稚拙です。エンデューロレーサーを制作するならまだしも、いまだに推奨するショップがあることに疑問を感じざるをえません。自然を愛するオフローダーとしてのプライドを持ちましょう。

KLX250のスペックを検証!まとめ

カワサキのKLX250は年式を追うごとに扱いやすさが増している印象を受けます。新発売当初は「2スト車との闘い」でしたが、2001年モデルからは「環境問題との闘い」になりました。キャブ車のパンチ力は魅力的ですが、ツーリングではFI車の汎用性の高さも見逃せません。1993年登場のKDX250SRから数えて23年間、長きにわたって生産されたエンジンを褒め称えたいですね。

カワサキ車が気になる人はこちらをチェック!

KLX250の悪路走破性も魅力ですが、ツーリングをトータルで考えるとヴェルシスX250ツアラーもおすすめ。未舗装林道の走破性は低いものの、オフロードバイクルックなライディングポジションや賢いエンジン、快適で大柄な車体サイズが魅力です。また、ライバル車として比較されやすいCRF250LやWR250Rの記事もチェックしてくださいね。