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カワサキヴェルシスX250のレビュー!林道から高速まで性能を検証!

カワサキのヴェルシスX250ツアラーの性能をスペックやユーザーレビューを通して検証します。ヴェルシスX250ツアラーはライバル車と比較して中庸な立ち位置。ユーザーレビューを確認すると、スペックシートからは見抜けない事実が!林道走破性についても記載しています。
2020年8月27日
hosokawa_taka
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カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:はじめに

路面状況を選ばないヴェルシスX250ツアラーはツーリングでの可能性を高めた250ccのアドベンチャーツアラーです。見慣れた市街地の景色を横目に出発し、高速道路で目的地を目指す…、ワインディングロードで絶景を楽しみ、未舗装林道へと踏み込む…、そんなツーリングが本当にできるのでしょうか。スペックやユーザーのインプレ・レビューを検証し、全貌を明らかにしていきます。

ヴェルシスX250の系譜

出典: https://www.goobike.com/catalog/KAWASAKI/VERSYS_X_250_TOURER/index.html

カワサキのヴェルシスX250ツアラーは2017年の3月に新型として販売が開始されました。パニアケースを省略したヴェルシスX250が追加されたのは同年4月。しかし、新型の2019年モデルはパニアケースを装備したヴェルシスX250ツアラーのみの販売となっています。

カワサキ!ヴェルシスX250のスペック:車体サイズ

新型の2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーを他の250ccのロードスポーツバイクと比較すると、車体サイズは大柄で、車両重量はやや重いといえます。250ccのオフロードバイクと比較すると、車体サイズはコンパクトですが車両重量はかなり重いですね。

ヴェルシスX250ツアラーの車体サイズは、250ccのロードスポーツバイクとオフロードバイクの中間的な大きさだといえます。ツーリングでは快適さをもたらす車体サイズですが、体格によっては手ごわさを感じるかもです。

軽量でコンパクトなアドベンチャーツアラー

ヴェルシスX250ツアラーを他のアドベンチャーツアラーと比較すると、車体サイズはコンパクトで、車両重量は軽いといえます。ホンダのCRF1000LやスズキのVストローム650はとても大きく重いですね。オフロードバイクでの未舗装林道に慣れたライダーでも手ごわさを感じる車体サイズと車両重量です。

「路面状況を選ばないアドベンチャーツアラーが欲しい。しかし、大きくて重いのはちょっと辛い」ヴェルシスX250ツアラーはそんな需要に応えたモデルだといえます。

 

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:車体サイズ

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーユーザーのインプレやレビューを見ると、大柄な車体サイズに満足するコメントを見かけます。

ヴェルシスX250ツアラーの大きな車体サイズは快適さを生み出します。ステップの位置が低いので、体格が大きな人でも膝に窮屈さを感じることはありません。

スパルタンな外観と排気量以上に見える作りで大排気量のデュアルパーパスに見られます。

車格にあったゆったりとした走行は、ロングツーリングには最高だと思います。

取り回しについて

ヴェルシスX250ツアラーの大きな車体サイズにメリットを感じるユーザーがいる反面、押し歩きで苦労するというコメントも見かけます。これは、ヴェルシスX250ツアラーをどう使うかで解決できます。

ヴェルシスX250ツアラーを普段使いしやすい250ccのバイクと比較すると大柄で重いといえます。しかし、ツーリングで快適なツアラーだと捉えれば、車体サイズや車両重量は気にならない範囲です。

平坦な所では苦になりませんが、坂道での取り回しは苦労してます。ガレージの前が坂になっているので、バイクを出すときが力が要りますね。

マンションの密集した小さいスペースに停めてますが、車格の割には取り回しは楽です。

カワサキ!ヴェルシスX250のスペック:エンジン

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーは水冷4ストロークのDOHC4バルブエンジンを搭載しています。1985年に販売されたGPZ250Rのエンジンを継承しており、長年熟成されてきた信頼性の高さが魅力です。低回転域ではマイルドですが、中高回転域でパワーを感じられます。理論上の最高速度を計算すると約153.3km/hでした。

旧型ニンジャのエンジンとは違う?

ヴェルシスX250ツアラーには旧型ニンジャ(JBK-EX250L)のエンジンを2PSパワーアップさせただけでなく、二次減速比も変更されています。ドリブンスプロケット(リアホイール側のスプロケット)が2丁増しされていますので、旧型ニンジャよりも若干力強く加速します。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:エンジン

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーのユーザーが投稿したエンジンに関するインプレやレビューを確認すると、中高回転域のスムーズなフィーリングや加速感が高く評価されています。

低速トルクが薄いといわれがちですが、極低速でも神経を使うほどではありません。1990年代半ばに販売されていたKLE250アネーロと比較すると、低中回転域のトルク感はかなり改善されています。

吹かせばグインと進むセローに比べておとなしく、でも力はあります。最初は物足りなく感じましたが、いまは安定感があって安心して乗っていられます。

ライバルに比べて高回転ハイパワーなカタログスペックが残念なアナタ、実は7千以下の中低速が大得意な味付け、乗ってみればわかります(逆に回しても大して早くない)

疲労感が少ないエンジン

ユーザーが投稿したインプレやレビューでは、ヴェルシスX250ツアラーのエンジンは穏やかで疲労しにくいエンジンだと評価されています。パワフルでトルキーと評価されることはありませんが、思いのほか粘り強いというコメントは多いですね。

ヴェルシスX250ツアラーのエンジンは楽しさよりも合理的で扱いやすさを強調したエンジンだといえます。しかし、回転数を上げれば元気になりますので、退屈さを感じるほどではありません。


低速のトルクが薄いという人がいますが、実際に乗ってみると発進に気を使う必要はなく、スルスルと発進できます。エンジンは意外に粘り、高いギアで速度が40キロ前後まで落ちてもギクシャクすることはありません。

ツインと言う事もあって振動が皆無!まるでモーターのようにスムーズに回り長時間走行の疲労軽減に役立ってる。

カワサキ!ヴェルシスX250のスペック:燃費

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーの燃費(WMTCモード値)は24.8km/Lですので、250ccのバイクとしてはまずまずだといえます。車体サイズや車両重量を考慮すると納得できる範囲です。

よく比較されるスズキのVストローム250(2気筒SOHC2バルブエンジン)の燃費は31.6 km/L。2019年の3月にモデルチェンジしたヤマハのYZF-R25(2気筒DOHC4バルブエンジン)は27.2km/L。ヴェルシスX250ツアラーはツーリングモデルですので、もう少しがんばってほしいところです。

ヴェルシスX250ツアラーの航続距離は?

ヴェルシスX250ツアラーの燃料タンクには17Lのガソリンが入ります。満タンで約422km走行できますので、日帰りツーリングなら無給油で帰宅できることが多いでしょう。ガス欠する前にライダーが腹ペコになってしまう航続距離ですので、給油タイミングを見誤ることは少ないですね。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:燃費

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーのユーザーが投稿したインプレやレビューから算出した実燃費は約30.5km/Lでした。スペックシートの数値を上回っていますし、車体サイズや車両重量を考慮すると、燃費性能は良好だといえます。高速道路を走行すると約5km/L燃費が悪くなるとのコメントもありました。

燃費 メータ表示33.2km/L、実407km:13.2Lで31km。

慣らし運転の時は36km/Lでした。今は、30km/L前後。存在感から考えて、良い方ではないでしょうか。

実燃費による航続距離は?

ヴェルシスX250ツアラーの航続距離を実燃費で計算すると518.5km。皇居から大阪城までが約500kmですので、かなりの距離を連続で走行できるといえます。

実燃費を踏まえると、燃料タンクを10Lにして軽量化する方がいいのでは?と思ってしまいます。しかし、ツーリングバイクにとって航続距離は性能の一部だと捉えるべきです。

1回の給油でほぼ400km走れて、14リットルくらい入るので約30km/Lというところでしょうか。

・一般道 :4輪車の流れに乗って(~6000rpmまで)~約33~35km/l ・高速道 :100~120kmで巡航~26~28km/l 一般道を大人しく走れば、満タンで600キロも可能かも?

カワサキ!ヴェルシスX250のスペック:足回り

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

カワサキのヴェルシスX250ツアラーのフレームは、エンジンとフレームで車体を支えるダイヤモンドフレームが採用されています。ロードスポーツバイクでよく用いられる形式ですね。

フロントサスペンションはインナーチューブ径Φ41の正立フォーク、リアサスペンションは路面追従性が高いリンク式が採用されています。
 

ストローク量が長いサスペンションに注目!

ヴェルシスX250ツアラーのフロントフォークのストローク量は130mm、リアのホイールトラベルは148mmと、長めの設定になっています。

オフロードバイクには及ばない数値ですが、悪路での走破性の高さに期待できますね。しかし、最低地上高はオフロードバイクよりも100mm以上低いことを知っておきましょう。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:足回り

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーのユーザーが投稿した足回りに関するインプレやレビューを確認すると、安定感が高いというコメントが多いですね。

フレームの剛性感は高く、硬い印象を受けます。また、サスペンションもロードバイク寄りの味付けです。しかし、高い位置から倒し込む操作性はオフロードバイクに近いといえます。

安定性は250とは思えないくらい「ビター!」っと路面に吸い付く安定感があります。

兎に角路面ギャップ吸収能力秀逸!走行フィーリングはエクセレントです。

大らかなハンドリング

ヴェルシスX250ツアラーは大らかなハンドリングが安定感を高めています。かといって重さを感じさせない素直なハンドリングであることも注目すべきポイントです。

フロント19インチ、リア17インチのホイールサイズがハンドリングに大きな影響を与えています。意図しない挙動が少なく、ライダーの入力通りに舵を切れるハンドリングです。

ヒラヒラとした操作性ではないですが、落ち着いたハンドリングで、Uターンするときなども急に切れ込むこともなく、安定した操縦性だと思います。

ハンドリングは、落ち着いた感じで直進安定性は良いです。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:街乗り

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!


ヴェルシスX250ツアラーのユーザーが投稿した街乗りに関するインプレやレビューを確認すると、大柄な車体サイズや高いシート高に手ごわさを感じるコメントを見かけます。しかし、大型のアドベンチャーツアラーから乗り換えたユーザーは足つき性がいいと感じるとのことです。

車体サイズの項でも述べましたが、ヴェルシスX250ツアラーは250ccのバイクとしては大柄で重い、アドベンチャーツアラーとしては軽量でコンパクトだといえます。
 

無理なすり抜けが出来ないので通勤はかえって安全になったかも。

シート高も170cm80kgの私からみて、まったく心配はない高さです。

※トライアンフのタイガー800XCからの乗り換えたユーザーのコメントです。

街乗りメインで乗る人は少ない

ヴェルシスX250ツアラーの街乗り性に関するコメントは少ないですね。低速トルクの加速感に対するコメントもありませんでした。街中で普段使いするユーザーは少なく、ツーリングをメインに使うユーザーが多いからだと考えられます。

パニアケースは乗車時に邪魔になるので、普段は外しているというユーザーは多いですね。なお、ヴェルシスX250ツアラーのパニアケースはボルトで取り付けられていますので、ワンタッチで取り外せません。
 

峠道は車体を倒しやすく、車体のわりにひらひら走れます。

峠やワインディングで車体とサスのバランスの良さが出て意のままにコントロールが容易です。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:高速道路

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーのユーザーが投稿した高速走行に関するインプレやレビューを確認すると、快適な加速性能を備えていると高く評価されています。特にオフロードバイクから乗り換えたユーザーの評価が高いですね。

旧型ニンジャのエンジンが搭載されていますので、高速道路での加速性能は十分です。250ccのエンジンなりの加速性能ですが、合流加速や巡航速度でもどかしさを感じない加速性能だといえます。

セローもよいバイクでしたが、歳をとるごとに山道よりも高速による長距離移動を含めたツーリングがメインになってきたので良い買い替えだったと思います。

高速道路を利用する人が多い

ヴェルシスX250ツアラーで高速道路を利用するユーザーは多いといえます。高速道路での快適な加速性能を備えているためです。高速道路を快適に走行したいがためにヴェルシスX250ツアラーを選択する人は多いようです。

高速道路での理論上の巡航速度は、6速6,000回転で80km/h、7,500回転で100km/hです。最大トルクを発生させる10,000回転までかなりの余裕がありますね。追い越し加速にも期待ができます。

加速も250ccで183kgの割にはそこそこ加速するし、エンジンも良く回ります。時速80kmでエンジン回転数は6,500回転、100kmで8,000回転くらいです。100km過ぎても、アクセルを回すとグイグイ走ります。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:ツーリング

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーのスペック、ユーザーが投稿したインプレやレビュー、これらを検証すると、ロングツーリングで快適なアドベンチャーツアラーであることがわかりました。

紳士的に加速するエンジン、安定感が高い足回り、長い航続距離、高速道路での加速性能など、過激な性能はそなえていませんが、ライダーの疲労を軽減する要素が多いアドベンチャーツアラーです。

唯一の苦言!尻痛対策は必須!

ユーザーが投稿したヴェルシスX250ツアラーのツーリングに関するインプレやレビューを確認すると、シートの硬さや形状が合わないというユーザーが多いですね。ヴェルシスX250ツアラーはロングツーリングに特化した性能をそなえていますが、尻痛対策は必須だといえます。

ライディングポジションに余裕があるため、少しずつお尻の位置をずらしながら走行するべきです。また、こまめに休憩を挟んで、お尻を休ませたりほぐしたりするのをおすすめします。

車格にあったゆったりとした走行は、ロングツーリングには最高だと思います。ただし、お尻、腰が激痛になります。ゲルサブ使用しましたが、特に変わりはなく痛いです。

総じてシートが固いというコメントが多いようですが、私は気になりませんでした。逆にセローより安定感があって好きです。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:林道

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーはアドベンチャーツアラーとして分類されているため、未舗装林道の走破性に期待する人は多いですね。また、プロライダーによる未舗装林道の走破性を紹介する試乗動画も多く見つかります。ヴェルシスX250ツアラーの林道走破性について検証してみましょう。

カワサキでの位置づけ

カワサキはヴェルシスX250ツアラーを舗装路の走行を前提としたアドベンチャーツアラーとして位置付けています。しかし、スペックの詳細では未舗装林道の走行に対応しているという記述もあります。矛盾する記述がある理由は定かではありませんが、オフロードバイクのような走破性がないことは確かです。

著しく路面状況の悪い場所での走行(オフロード走行等)を想定したモデルではございません。

カワサキのホームページより

リヤショックユニットのマウント周辺に補強を施すことで、未舗装路で走行に対応。

カワサキのホームページより

フラットな未舗装林道なら問題なし!

ヴェルシスX250ツアラーは、フラットな未舗装林道なら問題なく走行できます。大らかなハンドリングや穏やかな低速トルクは急な挙動をしないからです。

しかし、サスペンションはスファルトを想定したセッティングで、未舗装林道では初期動作が硬く、動きに鈍さを感じます。また、エンジン特性はアクセルのオンオフでトラクションを稼ぐ走り方に適していません。

未舗装林道ではABSが邪魔になる


ヴェルシスX250ツアラーで林道走行すると、頻繁に介入するABSが邪魔になります。アシスト&スリッパークラッチも未舗装林道の路面抵抗では動作しないでしょう。

大型のアドベンチャーツアラーではリアのABSをキャンセルできるモデルがありますが、ヴェルシスX250ツアラーではできません。また、トラクションコントロールもついていませんので、慎重なアクセルワークが必要です。

林道を目指すユーザーは少ない

ヴェルシスX250ツアラーのユーザーのインプレやレビューでは、林道走破性に関するコメントは少ないですね。フラットな未舗装林道の走破性に期待するコメントはありますが、それ以上が見当たりません。

ヴェルシスX250ツアラーで未舗装林道を目指すユーザーは少ないといえます。通過せざるを得ない未舗装林道にも対応できるというスタンスでヴェルシスX250ツアラーに乗るユーザーが多いですね。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:タイヤ

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーに標準装備されているタイヤは、オンロードパターンのバイアスタイヤです。ヴェルシスX250ツアラーは舗装路を想定したアドベンチャーツアラーだからです。

ヴェルシスX250ツアラーのタイヤに関するインプレやレビューを探していると「チューブレスタイヤならいいのに」と望むユーザーのコメントを見つけましたので紹介します。

オフロード用のチューブタイヤのほうが似合うのでは?そう思われがちですが、チューブレスホイールにラジアルタイヤという選択のほうが正しいという意見もあります

個人的には今後、チューブレス仕様も出てくれればツーリングへの適応力が高まると思います。

ヴェルシスX250はロードスポーツ?

ヴェルシスX250ツアラーはアドベンチャーツアラーとしてのイメージをまとって登場したため、ブロックパターンのタイヤを探す人は少なくありません。しかし、スペックやレビューを一通り検証すると、オフロードタイヤよりもオンロードタイヤのほうがキャラクターに合っているといえます。

カワサキ!ヴェルシスX250のレビュー:タイヤと林道

新型2019年モデルはカラーチェンジのみ!

ヴェルシスX250ツアラーに装着できるオフロードタイヤを探すユーザーが稀にいます。外観の迫力は増しますが、走行性能には大きく貢献しません。

オフロードタイヤはロードノイズが大きく、高速道路を走行すると安定性が悪くなります。高速道路での快適さを捨てて、わざわざオフロードタイヤを装着するメリットは少ないですね。

ブロックパターンのタイヤと林道の走破性

ヴェルシスX250にオフロードタイヤを装着すれば林道での走破性が高まるか?答えはイエスですが、相当の腕前がない限り、あまり意味がないというのが実情です。

ヴェルシスX250ツアラーで走行できる未舗装林道はフラットダート程度。それ以上はサスペンションの動作が追いつきません。であれば、アスファルトでの快適さを重視してオンロード指向のタイヤを装着したほうが得策です。

タイヤの空気圧を落とせばグリップする?

ヴェルシスX250ツアラーで未舗装林道を走行する場合、タイヤの空気圧を落とすのはおすすめできません。空気圧を落とした状態でトラクションをかけて加速すると、タイヤがリムからズレてチューブを破損する可能性が高くなるからです。

2割程度落とすなら問題ないかもしれませんが、自己責任で行いましょう。パンクの修理キットやポンプは必携です。

なお、林道ツーリングを楽しむオフローダーは、空気圧を落としてもリムからタイヤがズレないように、ビードストッパーを装着しています。

カワサキのヴェルシスX250のレビュー:まとめ

ヴェルシスX250ツアラーの詳細を検証しました。かっこいいデザインとは裏腹に、ヴェルシスX250ツアラーは紳士的で安定感があるツーリングバイクであることがわかりました。路面を選ばない高い走破性と、アドベンチャーツアラーとしては軽量でコンパクトな車格も人気です。

フラットな未舗装林道なら走行できますが、林道は入り口と奥の路面状況が大きく変わることが多いので、無理をしないように心がけましょう。走破する勇気よりも、引き返す勇気のほうが大切です。

アドベンチャーツアラーが気になる人はこちらをチェック!

ヴェルシスX250ツアラーと他の250ccアドベンチャーツアラーを比較した記事もチェックしましょう。250ccのアドベンチャーツアラーには、大型のアドベンチャーツアラーにはない新しい定義が隠れています。