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レンタカーに傷がつけた!意外に知らない対処法やかかる費用などを解説!

レンタカーをこすったりぶつけたりしたら、傷の修理費はいくら発生するのでしょうか。正しい対処方法を知らないと小さな擦り傷でも高額な請求をされることがあります。知らないでは済まされない、レンタカーに傷がついたときの一連の対応とかかる費用について解説します。
更新: 2024年4月1日
sakakibara-tetuji
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レンタカーを傷つけたときの対処法を紹介

レンタカーは普段はドライブしない街を普段乗らない車で運転するので、フレッシュな気分を楽しめる魅力的なサービスですが、気をつけたいのがこすったりぶつけたりする事故による車の破損です。

レンタカーにはデフォルトで保険に加入していることは理解している方は多くいますが、実際に事故にあって保険を使用する流れまで経験した方は、そこまでいないのが現在のレンタカー市場の実態でしょう。

レンタカーに傷をつけても焦らない為には?

「保険に入っているし、擦ってもばれないから大丈夫。」といったザックリした理解では、実際にぶつけたりこすったりと交通事故を起こしたときにパニックになってしまい、保険を正しく適応させることができなくなってしまいます。

この記事ではレンタカーに擦り傷をつけたり擦り傷をつけられたりしても、焦らないために知っておきたいの基本的なルール、事故時の流れ、費用はいくらかかるなどについて詳しく解説していきます。

レンタカーの任意保険について

レンタカーの傷の対処方法を熟知するには、まずはレンタカーを使用する上で関係する、保険の種類について理解を深めておくことが必要です。レンタカーでは対人補償、対物補償、車両補償、など事故による基本的な損害賠償請求の補償は、強制加入(料金に含まれている)です。

しかしこれだけでは、こすったりぶつけたりして車に傷をつけたときに発生する請求費用はタダでは済まないのです。支払う値段を安くするため、レンタカーでは2種類の任意保険があります。

免責補償保険

誰かの車や物を破損させたとき、自分の乗っているレンタカーを破損させたとき、この場合は予め加入している対物および車両保険が適応されるのですが別途免責金額が請求されます。請求される最高額は普通乗用車で5万円、大型バスなどで10万円とされています。

いくら保険が適応されてもこの免責金額を払う必要がありますが、任意の免責補償保険に加入しておけば、免責金額の支払いが免除されます。加入費用は1,000円前後が相場です。

NOC(ノンオペレーションチャージ)補償

NOCとは、故障車の修理期間中は1台分の利益を生むことができずレンタカー事業に負担がかかってしまいます、そのマイナス分をカバーするためにレンタカーをこすった利用者が一定額の費用を支払う制度です。

小さな擦り傷などで走行に問題がない場合は一律2万円、レッカーで運ぶなど重大な破損の場合は、一律5万円とレッカー代が請求されます。この請求を無料にしてくれる任意保険が各レンタカー会社にあり、値段は1,500円~2,000円(免責補償保険も含む)です。

レンタカーに傷をつけたらまず警察に連絡


こすったりぶつけたり、傷には大なり小なり種類がありますが保険を適応させるには、警察に連絡して事故証明書を発行してもらう必要があります。

この証明書がなければ、任意保険に入ってたとしても修理にかかる費用は実費負担になってしまうので、擦り傷や破損を確認した場合はすみやかに警察に連絡して現場検証をしてもらいましょう。負傷者がいる場合は救急車を呼び、レンタカー会社への連絡も忘れず行ってください。

傷の判断が難しい場合はレンタカー会社へ連絡

飛び石などの影響で細かくて目立たない擦り傷を発見した場合も、保険を適応させるには事故証明もしくは被害届の受理証明書が必要です。しかしながら傷消しワックスで消せるような浅いこすった傷で、わざわざ警察を呼ぶべきなのかどうか、自分では判断が難しい場合はあるでしょう。

その場合はまずレンタカー会社へ確認の電話を入れてください、なぜ傷がついたのか状況や傷の程度を説明して、警察を呼ぶべきかどうかの判断を相談しましょう。

保険の加入状況に合わせて請求額が決まる

任意保険に加入していなければ、免責金額を車両と対物の各々5万円~10万円ずつと、NOC代金2万円~5万円の請求で最大30万円の支払いが命じられる可能性があります。修理費が5万円以下だった場合、あとから差額分が返金されることもありますが、レンタカー会社によって対応は異なります。

レンタカーに傷がついたときの対処法の一連の流れは、電話連絡→必要書類の用意→保険の加入状況に合わせた請求、という形になります。

レンタカーに知らない間に傷つけられたら

駐車場に止めているときに、当て逃げなどによって借りているレンタカーのサイドミラーやボディに擦り傷がついた場合、自分は悪くないのでそのまま返却してしまいたくなりますが知らない間に自分以外の誰かにつけられた傷でも必要な対応があります。

前述したように、どのような理由があっても傷を治すための修理に保険を適応させるには、知らない見覚えがない傷でも警察を呼んで現場に立ち会ってもらう必要があります。

知らない間についた傷は被害届で対応する

交通事故と違って、知らない間にできた傷はどうやって対応したらよいのか迷われることもありますが、基本的には事故と同じで傷を発見次第警察に連絡します。この場合は事故ではないので事故証明を発行してもらうのではなく、「何者かに傷をつけられた」という理由で被害届を提出する対応をします。

知らないうちにできた傷なので自分は絶対に悪くないと意見したくなりますが、レンタカー会社や保険会社の判断次第では、免責金額の5万円を請求されることがあります。

レンタカーを電柱やガードレールにぶつけたら

誰かを巻き込む事故ではなく、ハンドル操作のミスで電柱やガードレールにぶつけたりこすったりした場合は、自損もれっきとした交通事故なので必ず警察へ連絡してください。

事故証明書をもらえば、ガードレールやレンタカーの修理費に保険を適応させることが可能です。ばれないと思って隠すように素通りしてしまうと器物損壊罪になるだけでなく、車の修繕費も実費負担することになります。

罰金や罰則はいくらもないのでご安心を

公共の物を破壊してしまったら、加点されたり罰金を命じられたりするのではないかと、不安になることもあるでしょう。しかし意図的な破壊行為でなければ、刑事処分は与えられませんので安心して警察に連絡してください。

といよりも連絡は義務化されているので、隠すことなく正直に伝えてください。ただしぶつけた勢いで車が道路に停車してしまい、後方車の進路を妨害するような重大事故に繋がる場合は、安全運転義務違反で検挙されることもあります。

レンタカーが突然パンクしたら請求はいくら


道路のコンディションの影響で、走行中に予期せぬパンクに見舞われたらどうすればよいのでしょうか。パンクは事故でも事件でもないので、警察に届けようがありませんので、パンクに気づいたらレンタカー会社や提携している保険会社へ一報を入れます。

スペアタイヤに交換して帰るように言われるか、レッカーでの移動をお願いされるケースが一般的です。レッカー代はレンタカー会社によって無料・有料と異なりますので、予め確認しておきましょう。

タイヤ修理費は実費負担になることが多い

保険を適応させるには現場に警察の立ち合いが条件になるので、タイヤのパンクに関しては、ほとんどのレンタカー会社が利用者に修理費の負担をお願いしています。

タイヤのパンク修理だけなら値段は1万円以下で済むケースが多く作業に数時間もかからないのですが、ホイールカバーに傷がついたときの修復には、いくらか日数を要するためNOC代金2万円~5万円を請求されることになります。
 

レンタカー返却時に傷に気づかなかったら

何ごともなく1日楽しく安全なドライブをしてきて、いざ返却しようとしたら傷を指摘されて修理費に高額な値段を請求された、という話は少なくありません。

気づかなかったというのは、一見するとドライバー本人に過失はないように感じ取れますが、自動車の貸し借りの契約にはレンタカーを借りている間はドライバーに車の管理義務が課されています。よって返却時に「気づかなかった」という訴えは契約上あまり効果のない声になってしまいがちです。

返却前には必ず傷の確認をしておこう

返却前はもちろんのこと、長時間駐車場に止めて乗り込むときや、移動のたびに借りている車の状態をチェックしておくことが大切です。異変に気付いたときに連絡を入れることで、レンタカー会社はスムーズな対応ができて、車を借りている本人は早めに不安を解消できます。

せっかく任意保険に入っていても傷に気づかなかっただけで、免責金額を支払わなければならない可能性も出てくるので、こまめな状態確認は行っておくことをおすすめします。

気づかなかった傷を弁償したくないときは

ルール上では気づかなかった傷でも、利用者の管理下にあるレンタカーなので利用時に発生してしまった傷の対応はレンタカー会社へ相談する必要があります。しかし気づかなかった傷に対して本当に自分に非がないと思う場合は、和解するまで話あうようにしましょう。

返却する直前に当て逃げされた場合は、「気づかなかった」という訴えがが正当な理由になることもあるので、諦めずに和解できるように努めてください。

傷を隠すことは絶対しないほうがいい

コンパウンドを使えば隠すことは難しくないでしょう、大きい傷を隠すには業者に依頼すれば、隠すことはできます。しかしばれないと思って小細工をしても意味がないケースがあります。

免責金額は傷の大小に関わらず普通車で一律5万円の支払いがありますが、戻ってくることもありますので、修復の値段が5,000円だった場合は、差額の45,000円が返金されることも。店舗によっては、コンパウンドで消せる傷なら返却に応じてくれる会社もあるので、まずは相談が大事です。

隠すのに失敗すると修理の値段が余計にかかる

ばれないと思って損傷部分を隠す作業を行っても、相手はプロの自動車レンタル会社です。素人が触った加工は一目見れば見抜くことができますし、他の業者に頼んでも絶対にばれないという保証はありません。

万が一擦り傷に気づかれた場合は、もちろん通常の修理費が請求されるでしょう。そうなってしまうと、ばれないと思って自分で行った傷隠しにかかった値段と、再度請求される値段のダブルパンチで大きく損をすることになりかねません。


レンタカー会社の利用規約を熟読しておこう

レンタカーを借りるといっても、サービスを提供する企業はいくつもの存在します。保険の仕組みや保険を適応させる大まかなルールは統一されていますが、任意保険に関しては各会社によって少し概要が異なります。

例えばトヨタレンタカーでは、任意保険の免責免除では自損事故も適応範囲に含まれますが、ニコニコレンタカーでは自損事故も範囲に含まれるタイプと含まれないタイプの数種類存在します。

事前の確認が大切

後になって話が噛み合わないという事態に陥らない為に、今回紹介したレンタカーについた傷の対処法以外にも、利用するレンタカー会社の独自のルールなどをしっかり把握しておくことが大事です。

どうせばれないから大丈夫、という考えは返って損をしてしまうことに繋がることがあるので、隠せばばれないという子細工を考えるのは辞めて、正しい対処方法を前もって熟知しておくことが何よりも大切です。

まとめ

いくら高額な任意保険に加入していても、保険を使える状態にするには警察への届け出がなければ効果を発揮しないことは覚えておきましょう。

利用料金に含まれる強制加入の保険では、免責金額やNOCの支払いが課せられるので、事故を起こした際は意外と費用は高くついてしまうことが分かりました。任意保険の重要さと、事故のときの対応の必要性をしっかり把握しておくことが、焦らない対処に繋がると言えるでしょう。

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