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川砂とは?園芸で使える土の特徴や使い道を解説!どんな植物に向いてる?

園芸用品として通販サイトなどで販売されている川砂には、土壌改良材としての使い道だけではなく色々な使い方があります。よく似た砂に山砂というものもありますが、川砂との違いとともに川砂の園芸用品としてのさまざまな使い道を紹介します。
更新: 2021年12月29日
揚げ餅
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目次

川砂とは

園芸や建築に使わる用途がたくさんある資材

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61WL5qsQxaL.jpg

川砂とは水の流れで石が削れられていき、小さくなったもので採取される場所も川です。砂になるまでの経緯は岩盤や落石などの石が川の流れで徐々に削られたり、運ばれていくことにより角がなくなり丸みを帯びて砂のように小さくなったものです。そのため川の流れの速さや落差、周囲の岩盤の種類によっていろいろな特徴がある資材です。用途はたくさんあり園芸用品として植物の用土に使ったり建築材料として道路などで使われます。

用途問わず川の砂を持ち出すのは違法

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川に積もっている砂なので拾いに行くこと自体は可能ですが、川というものは国が管理している場合がおおく勝手に採取する場合は違法にあたる可能性があります。どんな用途、種類の砂であっても通販などで買いましょう。

園芸用品としては川砂は少量なら安い

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川砂の価格は少量ならあまり高くなく安い事が多く土のう一杯(約20L)で1200円前後、家庭用の園芸用品として売られている2Lは100円台と安いです。通販サイトによってはさらに価格が安い場合もあり少量だけだと手軽に使える資材と言えるでしょう。庭全体に使うとなると価格の高い資材になります。

川砂の買える場所

園芸用品ですが通販かホームセンターがおすすめ

出典: https://3.bp.blogspot.com/-4O_KoToikEs/VRKyprxEyrI/AAAAAAAAsb4/CE8tI2HdHIc/s800/building_home_center.png

園芸用品としても使えることから園芸用品店で取り扱われていることもあります。しかし盆栽など一部の植物にしか使わないことが多く、主な用途は建築材料となり建築材料が豊富なホームセンターのほうが取り扱っている可能性が高いです。また価格の安い小袋を探している場合は通販サイトを利用したほうがいいでしょう。建築材料の砂には海の砂もありますが、川砂とは種類が異なります。

通販サイトでは種類が豊富

Amazonや楽天市場だけではなく建築材料を豊富に扱うモノタロウなどいろいろな通販サイトに川砂があります。少量から土のうの大きなものまであるので使い方に合わせた量を買いましょう。たくさん買ってもただの砂なので衛生害虫とよばれるコバエのような虫が発生したり、きのこが生えることはないですが乾いていても重たく邪魔になりやすいです。

価格が安い砂は注意

川砂は各地の川の名前がついたブランド品と無名の川砂があります。どの製品にも言えるわけではないのですが、無名の川砂なかで特に価格が安いという砂は少し注意しましょう。汽水域で取れた砂を使用している場合塩分が含まれている可能性が高いといわれています。

汽水域とは

川の下流で海の手前にあたる海水と淡水が混じっている場所です。名称は川となっていますが堤防の縁を見ていると牡蠣がくっついていたり、クラゲがいたりと海のようになっている場合が多いです。

川砂の特徴1

角がないことが重要

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建築材料としては角がないということは重要で配管などを地面の中に埋める時に、角のある石を利用すると配管を傷めてしまいます。また海の砂は川と同じように丸みのある砂で大きさが揃っていて一見すると使いやすそうですが、塩分が含まれているため配管を腐食する可能性が高いので川砂が建築材料として重宝されます。砂だけしか入っていないというところが川砂の大きな特徴です。園芸用品としても角の有無は大切になります。


園芸用品として注意すべき特徴1

Photo byjulesroman

園芸用品として重要になってくるのが泥や土を含んでいない小さな石(砂)だけという特徴です。土や泥がないということは肥料となる窒素、リン、カリウム、その他のマグネシウムや銅などの成分がないと言っても過言ではありません。市販されている花や野菜の土と真逆のような特徴です。そのため100%川砂で育てるのはあまり良くないといわれています。貝類も混じっていて養分がありそうな海砂は塩分があるため植物の栽培には向きません。

園芸用品として注意すべき特徴2

土は粒子同士がくっつき固まるので乾いても強度がありますが、砂の場合くっつかないので完全に乾くとさらさらとしています。そのため雨などで流れ出たり水やりの際に流れ出たりと斜面になっている場合は川砂が多いと崩れやすいです。

川砂の特徴2

園芸用品として重要な水はけ、通気性が抜群

前述したように川砂というものは泥や土、腐葉土などの水を保つことができるものがまったくないただの微小な石の集まりなので、水を与えても直ぐに浸透していきます。鉢植えだと底のスリットから流れ出し、庭に砂を使った場合地中の奥深くまで染み込んでいきます。そして砂の大小の粒が空洞を生むので通気性が良くなります。

無菌だから園芸用品としても使いやすい

どの種類の砂も無菌とはいえませんが少し価格が高くなる川砂には加熱殺菌したものもあり、川砂を集め100度以上の高熱で処理することで無菌にし植物の種なども混じっていない砂になっています。こうした無菌と分かっているものは挿し木におすすめです。また無菌ということで小さな子どもが遊ぶ砂場に利用したり公園や運動場にも使われやすいです。また特別に処理していなくても川砂は有機物がないので菌が繁殖しにくいです。

肥料の成分も流れる

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水はけが良すぎるため肥料の養分も水と一緒に速やかに排出されるのであまり養分をためておくことができません。川砂の園芸用品としての特徴は保肥性はありませんが通気性をよくして根腐れ防止に役立つということです。また乾燥地帯の植物にも有効で砂漠が原産のサボテンとは相性のいい園芸用品と言えるでしょう。

園芸用品としての川砂の用途1

土壌改良材としての用途

園芸用の資材として使う場合は他の土などと混ぜる使い方が一般的です。例えば基本用土と言われている赤玉や鹿沼土などの土や山砂に一緒に混ぜることで水はけと通気性をよくします。川砂だけだと保肥性がないのでその部分を赤玉などを混ぜて補うことで使いやすい資材になります。市販の花や野菜の土は最初から腐葉土などで水はけが調整されていますが、さらに水はけをよくしたい場合などに追加する資材です。

砂場の制作

ガーデニングとしての砂場を作る場合は少ないかもしれませんが、子育て、子どもの遊び場として庭に小さな砂場を作る時に役立ちます。価格が安い土ではなく通販などで砂場用の殺菌処理済みの川砂を利用するといいでしょう。砂場を作ったらポリカーボネートの板など透明のもので遊び終わったら蓋をするようにします。日光に当てることで消毒になり、蓋することで猫が入り込んだり、草の種子が入り込まなくなりますよ。

芝生の土

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芝生の手入れで必要となる目土(めつち)に川砂を使うことが多いです。角が亡くなっているので上から踏んでも硬くならず芝生の根を傷めにくくなり、土を入れることで凸凹した場所を平らにし芝が元気に育ちやすくなります。

園芸用品としての川砂の用途2


サボテンの土に使う

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出典:楽天
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乾きに強く、多湿に弱い植物には川砂を混ぜた土を使うことが多いです。川砂は産地などで大粒、中粒、小粒になることがあるので他の土と併用して水はけのいい土にします。川砂だけで使ってしまうと水はけが良すぎるので注意しましょう。

観葉植物に使う

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これもサボテンのときと同じで多湿を嫌う観音竹やオモトなどの観葉植物の土に混ぜて使います。このときも川砂だけで育てるのではなく他の土とブレンドして使うのが一般的な使い方です。

盆栽に使う

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出典:楽天
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盆栽でも川砂を混ぜて栽培することもあり、川砂の種類によってはパッケージに盆栽用土とも書かれていて分かりやすいものもあります。盆栽の表面を覆う白や黒の化粧砂は川砂とはまた別の種類になります。

挿し木用の土

余分な水分がすぐになくなることから挿し木用の土としても人気です。雑菌がいない、少ない、不要な養分がないというのは挿し木では大切です。川砂の種類によってはしっかり殺菌処理されているので安心して使えます。

園芸用品としての川砂の用途3

砂栽培

一般家庭や通常の農家ではあまりしていない特殊な栽培方法の1つに、土を使わず砂だけを用土として野菜などを栽培する方法があります。砂は水はけがよく保水力と保肥性がないので砂だけで栽培するのは、難しいと言われています。徳島県鳴門市で作られる特産物のさつまいも「鳴門金時」は海砂を利用した栽培方法です。新潟県新発田市(しばたし)には砂丘を利用した「砂ねぎ」があります。

砂栽培は新しい方法

上記で紹介した農法は昔からありますが、最近は高床にして砂床をつくり液体肥料だけで栽培する方法もあります。この方法は手入れも簡単で余った肥料は水を与えることで砂から流れ出るため連作障害などが発生しにくくなります。雑菌が繁殖しにくいことなどを考えると、天候に左右されず野菜が作れる植物工場でも取り入れやすい栽培方法です。

川砂は代用品が多い

通気性に対する代用品

川砂の主な用途は水はけの改善ということなので代用品はたくさあります。通気性、排水性を確保するための土壌改良材にココピートやバーミキュライト、パーライト、腐葉土、もみ殻などでも代用は可能で、通気性や排水性をよくする資材は豊富です。その中でもパーライトはよく似ています。ただし完全に川砂との互換性があるというわけでなくPhが違っていたり徐々に分解されて肥料になるものなどさまざまな違いがあるので注意しましょう。

無菌に対する代用品


挿し木などの無菌が好ましいときに使える代用品はバーミキュライト、パーライトです。どちらも製造過程で高温で処理して人工的に作られた鉱物由来の資材で、100度を遥かに超えて作られることから加熱殺菌された川砂と同様です。また土ではなくもとは石(鉱石)というところも同じで代用品となります。粒の大きさが違うので完全な比較は難しいですが、パーライトのほうが価格は安い傾向にありますね。

川砂と山砂の違い

山砂の代用はできない

川砂の代用として山砂を使うというのは、性質に違いはありますがまだ可能です。逆の山砂から川砂の代用は難しいでしょう。理由は川砂と山砂で保肥性、排水性違うからです。通販では川砂も山砂も〇〇砂となっている場合もあるので、レビューや商品説明を確認して買いましょう。

採取できる場所の違い

山砂は山で取れる砂ですが、川砂のように水の中でとれるものではないので土や泥などが含まれていて角のある状態の砂もあります。そのため圧力が加わると粘土のように固まりやすく、産地によっては鉄分などの養分が含まれているものもあるので、似ているようで違いが多いです。

水はけと保肥性の違い

水はけも保肥性もどちらも土ではなく砂なのであまりありませんが、川砂と比べると土や泥が混ざっている山砂のほうが保水性と保肥性あります。感覚的には基本用土となる土と土壌改良材の川砂の間のような性質です。そこそこ保水力があり、そこそこ保肥性もあるので、雑菌が繁殖する可能性があり挿し木用土には向かない資材です。

川砂のまとめ

土壌改良材としての使用がおすすめ

Photo byanaterate

川砂は通気性と排水性が高い便利な資材ですが、土のように砂だけで栽培するのは難しいという違いがあります。よく似た働きの山砂とも違いがあるので適切に使わないと効果が出にくい資材です。また通気性との確保を目的にする場合はいろいろな種類の資材があるのでよく検討する必要があります。

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