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窒素肥料とは?化学肥料の成分と土壌への効果を解説!他の肥料との違いは?

なつ

窒素肥料とは?化学肥料の成分と土壌への効果を解説!他の肥料との違いは?

なつ

窒素肥料を知っていますか?植物にとって最も重要な栄養成分の一つである窒素は、尿素やアンモニア態窒素などの様々な種類の肥料で補給することができます。肥料の成分や効果を解説しますので、これから家庭菜園などを始める人はぜひ参考にしてみてください!



窒素肥料とは

窒素肥料とは、植物の成長にもっとも重要な要素の一つである、窒素を含んだ肥料のことです。窒素は、空気中のおよそ80%を占める元素の一つとして知られています。しかし、植物は、そんな窒素をそのままの形で吸収することができません。一般的には、土壌中の窒素を土壌生物(微生物)が無機分解して、植物が吸収しやすくしています。この原理を利用して、窒素を含む化学肥料が開発されました。

化学肥料とは

化学肥料というのは、自然に存在する鉱石や空気中のガスの無機物を化学合成させて作った肥料を言います。化学的に合成しているので、肥料の栄養に偏りがなく、水に溶けやすいのが特徴です。そのため、根にとっては吸収しやすい形で栄養が手に入る、大変好都合な肥料です。また、農作業する人にとっても扱いやすい肥料です。

化学肥料とその他の肥料の違い

その他の肥料で知られているのは、有機肥料ではないです。有機肥料とは、牛糞や鶏糞、米ぬかや魚かすなどの自然由来の有機物を原料にした肥料です。土壌の微生物が分解することで、植物が吸収できるようになるので、化学肥料に比べて肥効が長いことが特徴です。また、土の緩衝性が高まり、水分保持力や団粒構造が形成されます。化学肥料だけを土に入れすぎると土の緩衝性が弱まり、土地が痩せてしまうので、有機肥料も上手に使って土壌を健康に保ちましょう。



土壌の栄養バランスを整える

化学肥料と有機肥料を説明しましたが、どちらにもメリットとデメリットがありますので、上手にバランスを整えて土壌に混ぜてあげることをおすすめします。化学肥料と有機肥料のメリットとデメリットをまとめましたのでぜひ参考にしてみてください!

  メリット デメリット
化学肥料 ・即効性
・成分のばらつきが少ない
・土壌改良にならない
・化学肥料だけだと土壌中の微生物が減少する
有機肥料 ・肥効が長く続く
・微生物が増加し、緩衝性が高まる
・成分にばらつきがある
・価格が高い

窒素の役割



先ほども窒素の重要性をご紹介しましたが、ここでは植物にとっての窒素の役割をより詳しくご紹介します!また、窒素だけではなく、他にも肥料で不足を補ってあげなければいけない栄養成分もありますので、ぜひ参考にしてみてください!

植物にはもっとも窒素が大事

窒素の役割ですが、私たち人間と植物に共通して言えるのは、DNAやタンパク質、アミノ酸を形成する働きです。植物の葉や茎を作ります。さらに、光合成に必要なクロロフィルの合成成分としての働きがあります。窒素を効果的に植物に吸収させるために、空気中の窒素ガスと水素を反応させて、合成アンモニアを形成し化学肥料にします。窒素は不足はもちろん、多いことも良くないので、お手持ちの化学肥料にどれくらいの量が含まれているか確認してくださいね。

窒素不足による病気

窒素は植物にとって重要な栄養素ですので不足すると病気になってしまいます。窒素の欠乏症状は、植物体の緑色が薄くなり、黄色に近い色になります。そのまま生育が悪くなり、ひどいと枯れてしまいます。不足しているとわかったら、適度に尿素などの即効性のある単肥で補給しましょう。

窒素が多い時も危険

窒素は不足していても危険ですが、多い時も危険です。過剰症状だと、全体的に弱くなり、他の病気にかかりやすくなってしまいます。また、窒素が多いと、植物が虫が好むフェロモンを出すため、害虫を呼び寄せてしまいます。さらに、花や果実が実りにくくなるといった症状もあるようです。尿素は即効性がありますが、窒素成分が多いため、やりすぎに注意しましょう。

窒素以外の栄養成分

植物の成長に必要なそのほかの栄養成分は、リン酸、カリウム、硫黄などがあります。リン酸は果実や花の成長、カリウムは根や植物組織の成長、硫黄は香りや果実の成長といった効果があります。この栄養成分はどれも欠かせない必須要素で、栽培する野菜によっても違います。さらに細かく見ると、微量必要元素というのもあって、マグネシウムやカルシウムなどがあります。栽培する前に栄養バランスを確認することをおすすめします。

成分から見た肥料の種類

農業に使われる肥料には、大きく分けて2種類あります。栄養成分が一つの単肥(たんぴ)か、複数の栄養成分が組み合わさった複合肥料があります。それぞれの効果を簡単にご説明します!

単肥

窒素、リン酸、カリウムのいずれか一つしか含まれない化学肥料をことを言い、複合肥料を合わせて使うことが一般的です。栽培する野菜によっては、どれかの成分を重点に補給しなければならない場合があります。基本的には窒素が多いです。この場合にやくに立つのが単肥です。

複合肥料

複合肥料というのは、複数の栄養成分を化学的に混ぜ合わせたものを言います。1:1:1の割合でバランスの良い複合肥料もあれば、ばらつきのあるものもあります。また、単肥と複合肥料を合わせた肥料は配合肥料と呼ばれ、簡単に作ることができます。

窒素肥料の種類

窒素肥料には、多くがアンモニアが使われます。そして、その中でもいくつか種類があり、それぞれで効果も違ってきます。また、単肥で施肥したい時には尿素がおすすめです。ここでは、窒素肥料の種類ごとにその効果をご紹介していきます。

尿素

尿素は窒素が40%と非常に多い単肥です。即効性が高く、追肥でも使いやすい肥料です。水に溶かして液肥としても使用することもできますが、窒素過多にならないように注意してください。窒素不足の症状が確認できたら少しずつ補給するようにしましょう。

硫安

硫安は硫酸アンモニウムというアンモニア化合物から作られた単肥です。比較的安価で、水に溶けやすいため、こちらも即効性の高い肥料です。水に溶けやすいことから、雨などで流出してしまう危険性がありますので、施肥するときには天気に注意してください。

塩安

塩化アンモニウムというアンモニア態窒素を25%と塩素で合成された複合肥料です。塩素を含むことから、繊維作物に適しています。水に溶け込みやすい性質もあり、稲作にも多く使われます。石灰窒素などのアルカリ性肥料を合わせて使うと、窒素が逃げてしまうので注意しましょう。

硝安

硝酸アンモニウムのアンモニア化合物です。塩安と違って、アンモニア態窒素と硝酸を同じ量ずつ含む複合肥料として知られています。アンモニウム化合物の肥料の中でも特に即効性があり、吸湿性も強いため、直接葉につけることはおすすめしません。

石灰窒素

石灰石を原料に作られ、カルシウムと窒素を含み、土壌で分解されると、アンモニア態窒素となって肥料としての働きを始めます。また、病虫害対策としての効果もあり、農業だけではなく、酪農などの現場でも使われます。

有機肥料から窒素を補給する

これまで化学肥料の窒素成分をご紹介してきましたが、もちろん、有機肥料にも窒素成分は含まれます。しかし、有機肥料の一番の目的は土壌改良ですので、栄養成分は化学肥料と比べて多いわけではなく、有機肥料1種類だけでは必要分を完全に補うことはできません。不足分を尿素やアンモニア態窒素で補うことをおすすめします。それでは簡単に主な有機肥料の栄養成分をご紹介します。

主な有機肥料の栄養成分とその効果

有機肥料 窒素 リン酸 カリウム 効果
発酵鶏糞 発酵しているので即効性がある。
魚かす 窒素、リン酸を含み、香味をよくする効果がある。
草木灰 窒素は含まれないが、病虫害防除にもつながる。
ぼかし肥料 有機物を混ぜ合わせて作るため、成分の調整ができる。

窒素肥料を上手に使おう

これまで、様々な種類の窒素肥料を紹介してきました。ここからは基本的な窒素肥料の使い方を紹介します。野菜栽培に使う窒素肥料の一般的な量や、有機肥料との組み合わせなど、ベースとなる使い方をご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

野菜で肥料のバランスを調整する

野菜にも様々なバランスがありますが、ここではベースとなるバランスをご紹介します。目安としては、窒素:リン酸:カリウム=3:1:5が標準収量取れると言われる割合です。野菜や果物によって、必要な栄養素に偏りがありますので、複合肥料と単肥をうまく組み合わせて、施肥するようにしましょう。あくまで、一般的な割合ですので、栽培する前にその野菜や品種の特徴まで調べるといいでしょう。

土壌によって肥料のバランスを調整する

土壌によって肥料のバランスを調整するというのは、土壌を健康的にしてあげることです。保水性や通気性が悪い土壌には、化学肥料を入れる前に有機肥料を入れて土壌改良をします。有機肥料は効き始めるのに1週間ほどかかりますので、栽培のスケジュールを逆算して撒きましょう。また、土壌のpHが適正でない場合は、苦土石灰や石灰などのpHを調整する働きのある肥料を入れて2週間後に化学肥料を混ぜましょう。

まとめ

いかがでしたか?植物にとって窒素は大変重要な栄養成分であり、窒素肥料といっても、尿素やアンモニア化合物など種類が様々あります。窒素だけでなく、リン酸やカリウムなどの栄養も重要ですので、不足しているか多いかを判断して適切な施肥をしましょう。また、施肥の仕方も複合肥料と単肥の2種類がありますので、栽培前に施肥設計することをおすすめします。化学肥料には土壌改良の効果が不足しているので、そこを有機肥料でカバーしてあげることも忘れないでくださいね!

肥料の使い方が気になる方はこちらもチェック!

化学肥料の成分や種類、使い方をもっと詳しく知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください!今回はあまり詳しく紹介できなかったリン酸やカリウムについても必見です。また、有機肥料の一つである油粕について詳しく紹介されている記事もありますので、使い方、効果などを知っておくと役に立ちますよ!

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