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ジャガイモの種類と選び方!おすすめの食べ方や調理方法をご紹介!

今晩のメニューに適したジャガイモの種類はどれが最適だろう?知っているようで意外と知らない、調理方法ごとに使い分けるジャガイモの種類について、品種の特徴を比較しながら分かりやすく解説したいと思います。人気の甘いジャガイモからブランド価値のある芋まで一挙解説。
2020年8月27日
sakakibara-tetuji
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この記事で紹介しているアイテム

インカのめざめ

インカのひとみ

ジャガイモの種類と上手な選び方を紹介

さまざまな料理に活躍するジャガイモは、世界中で愛されるポピュラーな食材です。日本ではカレーライス、肉じゃが、コロッケ、といった代表格とも言える料理から、ポテトチーズ餅やトルネードポテトといった創作系まで幅広く使われています。そのままでもおいしいお芋ですが、食べ方に合わせて種類を選んでいくことで、さらに完成度の高いジャガイモ料理を作ることが期待できます。

ジャガイモの種類は2000種以上?

ジャガイモは品種改良によって種類を増やしていきた歴史がありますが、その数はなんと2,000種類以上にのぼると言われており、これからも新しい品種が生まれてくることが予想されています。近年では「インカのめざめ」など、ブランド芋とも呼ばれる希少価値の高いジャガイモも、品種改良によって誕生しています。この記事では、種類豊富なお芋の中から、スーパーやネットで買える選りすぐりのジャガイモを紹介します。

ジャガイモの種類の基本的な分類について

ジャガイモの種類は、まず皮や中身の色によって分類され、さらに実の質感によって分けられていきます。ジャガイモの種類の基本的な分け方は、以下の2つのポイントから理解することができます。

皮の色の種類

ジャガイモの皮の色は大きく分けて「黄色」「赤紫」の2種類に分けることができます。店頭でよく見かける芋は黄色い皮をしていることが普通ですが、自然食品のお店など種類豊富な野菜を扱うショップに行くと、紫色の芋はたくさん見かけることがあります。黄色い皮では、男爵芋、メークイン、キタアカリ、などが有名で、赤紫色の皮では、アンデスレッド、レッドムーンなどの品種が有名です。

粉質と粘質

ジャガイモの種類を分類させる最も重要なポイントとなるのが質感です。粉質の芋では火を通すことで、粉々に潰れやすい性質をしているため、マッシュポテトやポテサラなどの料理と相性がよいとされます。粘質の芋は、茹でても崩れにくい性質をしているので、カレーライスや煮物系にマッチします。ジャガイモのおいしい食べ方は、この粉質と粘質の違いを知って料理ごとに使い分けることがコツとなります。

ジャガイモの種類(粉質)の紹介1

男爵芋

お馴染みの男爵芋という名前の品種は、日本人のジャガイモ消費率の大半を占める人気のお芋です。種芋の苗植えから、たったの4ヶ月ほど収穫が可能でその量も豊富です。粉質なので茹でるとパサパサな食感になりがちですが、癖のない味で比較的さまざまな料理に適していることが特徴です。

おいしい料理方法

煮崩れしやすい男爵芋は、グツグツ煮詰めていくような料理にはあいません。肉じゃがに男爵芋を使用したら溶けてなくなってしまった、といった話を聞きますが、これは粉質と粘質を理解していないために起きる現象です。おすすめの調理方法は、コロッケ、マッシュポテト、揚げボール、など潰して加工する食べ方がマッチしているでしょう。

ジャガイモの種類(粉質)の紹介2

キタアカリ

キタアカリという名前の品種は、男爵芋やメークインに並んで国内シェアの高いジャガイモです。こちらは男爵芋と比較すると、粉質はより高く味は甘いという特徴があります。形も色も見た目は男爵芋そっくりですが、切ってみると中身は黄色が強く見るからに糖度が高そうな印象が持てます。


おいしい料理方法

男爵芋よりも煮崩れしやすく味が甘いという特徴を活かすと、オーソドックスな食べ方ではジャガバタがおすすめです、バターとキタアカリの自然な甘みが調和して食べ飽きない1品ができるでしょう。わざと煮崩れさせてホクホク頂くのも最高です。もともとの甘い味を楽しむために、塩ゆでにしてそのまま召し上がっても美味しく食べることができるでしょう。

ジャガイモの種類(粉質)の紹介3

アンデスレッド

アンデスレッドという名前の品種は、皮が赤紫色をしており見た目は小さなサツマイモの様な形をしており、その味は他のジャガイモと比較して甘い特徴があります。急速成長するため、保存中に芽が生えやすく大量にストックしておく常備野菜には向いていません。春と秋の収穫時になるとスーパーで販売されることもありますが、年中は取り扱っていないお店がほとんどでしょう。

おいしい料理方法

アンデスレッドは粉質も甘い味わいも比較的高く、火入れするとサツマイモのようなホクホク感を楽しめるので、ポテサラなど食感と甘みを楽しめる料理に使うと個性を引き立たせることができるでしょう。すりおろしてパンケーキの粉に混ぜるのもオススメです。物凄く希少性が高いわけではありませんが、男爵芋やメークインと比べれば圧倒的に流通が少ないので、一部の消費者からはブランド価値がある芋として人気を得ていますね。

ジャガイモの種類(粘質)の紹介1

メークイン

メークインという名前の品種は、煮崩れしにくジャガイモ(粘質)の中ではもっとも知名度が高く、男爵芋同様に年中スーパーマーケットで見られるお芋です。人気ランキングや売り上げランキングでも、常に上位をキープする代表的な存在感が印象に残ります。滑らかな縦に長い円形をしているので、皮は剥きやすくカットも簡単といった特徴があります。

おいしい料理方法

メークインと言えば、シチューにカレー、肉じゃが、など煮込み料理がうってつけのレシピになるでしょう。それらとは反対に、コロッケやマッシュポテトなど芋をすりつぶすような調理方法をしてしまうと、ねちょっとした食感になってしまいます。メークインの型くずれしにくい性質を上手に活かすには、原形が残って歯ごたえを楽しむことができる料理に使用することをおすすめします。

ジャガイモの種類(粘質)の紹介2

とうや

とうやという名前の品種は超粘質型のジャガイモで、揚げても芋らしいふっくらとした甘い食感はあまり期待できませんが、病気に強く短期間に大量生産できるというメリットがあります。煮崩れにめっぽう強いことが最大の特徴なので、煮込み料理の見栄えをよくする面では活躍するイモだと言えるでしょう。

おいしい料理方法

とうやの調理方法は煮込み料理につきます。ポテトのもっさりとした食感がほとんど期待できないので、炒め物はもちろん揚物にしてもパサパサに仕上がってしまいます。水分を含ませてじっくり時間をかけて煮ることで、ややツルっとした舌ざわりと、噛んだときのしなやかな歯ごたえが生まれます。

ジャガイモの種類(粘質)の紹介3

ニシユタカ


ニシユタカという名前の品種は、「デジマ」と「長系65号」を交配してつくられた、比較的新しい品種のジャガイモです。母のデジマは暖かい環境でも育ちやすい特徴を持ち、父の長崎65号は収穫量が豊富な特徴があります。この2種を人工的にかけわせた芋がニシユタカになります。全国的に大量生産できる利点から、最近ではスーパーマーケットでもよく見られる品種になっています。

おいしい料理方法

メークイン、とうや、と同様に粘質が高く甘い味わいが期待できないので、調理方法は煮込むことが適しています。基本的にはカレーやシチューになることが一般的ですが少しアレンジを加えるとすれば、薄切りにして油で揚げたりオーブンで焼きあげることで、噛み応えのあるチップス風にして召し上がることができます。

ジャガイモの粉質・粘質の中間品種の紹介

シンシア

シンシアという名前の品種は、フランスでは定番で人気のジャガイモになります。少しだけ粘質よりの性質がありますが、火を通した後もホックホク感は残っているのでどんな料理にも合う万能選手です。とくにバターとの相性が抜群なので、食べ方はじゃがバターが一押しです。

グランドペチカ

グランドペチカという名前の品種は、少し粉質の性質がありますが煮ても焼いても形が崩れにくいジャガイモです。見た目が赤と黒の斑点模様をしており、見るからに危険なイメージを抱いてしまいますが、毒性はなくおいしく食べることが出来ます。皮の色素が強いので、しっかり剥いても表面に薄く赤い皮の後が残ってしまうため、マッシュポテトにすると見栄えが悪くなります。

ブランド価値が高い「インカ系」の紹介

ブランド芋1:インカのめざめ

インカのめざめ

甘いジャガイモをお探しなら、「インカのめざめ」がおすすめです。甘さはキタアカリの5倍と言われており、カットして中の肉質を見ると、濃い黄色をしており見るからに甘いイモだということが伝わってくるでしょう。サイズが小さいので重機による収穫が難しく大量出荷に向きません、また病気にもかかりやすく日持ちも悪いので、その希少性の高さからブランド価値があるとされています。

ブランド芋1:インカのひとみ

インカのひとみ

インカのひとみは、インカのめざめと同じくずば抜けた甘さが特徴的です。インカのめざめと比較すると、やや形が長細い卵型をしておりメークインのような滑らかな粘質をしています。サツマイモのような甘さが期待できる珍しさから、世界的で人気を呼んでいるブランドジャガイモの1つになります。

ジャガイモの上手な選び方

ジャガイモを美味しく頂くには、今回紹介したジャガイモの肉質と料理の種類を合わせることが大切です。今晩のメニューがカレーライスであれば、肉質にまとまりのあるメークインなどの粘質の芋を選びましょう。ふっくらとした食感がポイントとなる、揚物系の芋料理をするときは、男爵芋などの粉質の芋をチョイスしましょう。

見や目で確認するジャガイモの選び方

さまざまな種類が存在しますが、見た目から確認できる選び方には、その種にも共通点があります。まずは大きさです。小さい芋は有害なソラニンを多く含む可能性が高いので避けます、逆に大きすぎる芋は中身が水っぽくて旨みが低いので、ちょうど中間サイズを手に取るようにしましょう。

皮がしわしわになっているもの


表面の皮がしわしわになっているものは、湿気により水分を含んでしまっており、出荷されてから時間が経過している証拠になります。味に問題はありませんが芽が出る手前の段階かもしれないので、しわしわ芋は極力選ばないようにしましょう。

皮が緑に変色した芋

栽培時に土かけを正しく行わなかった芋や収穫後の保管場所を日の当たるところにしてしまった芋は、日光の光を浴びており皮が緑色に変色してしまい、有毒のソラニン濃度が高いジャガイモになってしまいます。スーパーに出回っているジャガイモは、しっかり人の目で選別されているので、緑色の芋が流通することは滅多にありませんが。貰い物など個人で作ったジャガイモには、混ざっている可能性があるのでご注意ください。

ジャガイモの人気ランキング上位はどれ?

国内でシェアされているジャガイモだけも数十種類もの種がありますが、日本人にとって人気のジャガイモはどの芋なのでしょうか。売り上げ人気ランキングでは、季節ごとによってランキングがやや変動していることが分かります。

年間の人気ランキング上位

年間の売り上げランキングの上位に立つのは、メークイン、キタアカリ、などのオーソドックスな種のジャガイモです。整った美味しさと低価格が魅力で、年間をとして安定した出荷量を保っていることが分かります。

春・秋の人気ランキング上位

ジャガイモの収穫期は春と秋の2回に分けられており、旬なジャガイモの味をかみしめるには季節に合わせた選び方が大事です。春の人気ランキング上位はブランド価値があることでも有名な「インカのめざめ」が圧倒的です。長期保存できないので、この4月から5月の時期になると集中して購入者が殺到する傾向にあります。秋はアンデスレッド、レッドムーン、インカルージュ、など秋の短期間でしか味わえない品種が比較的人気です。

まとめ

ジャガイモの種類は本当に沢山あって、調べれば調べるほど何がベターなのか分からなくなってしまいますが、基本的な考え方は肉質をよく理解することでしょう。煮崩れしやすい粉質のジャガイモのはコロッケやポテサラなど、ホクホク感を楽しむ1品に。型くずれしにくい粘質のジャガイモなら、カレーやシチューなどに入れて、とことん煮込んでいきましょう。春と秋の収穫時期が近づいてきたら、旬な品種をいち早く入手してみるのも楽しみですね。

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