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素焼鉢の特徴は?他の素材の植木鉢との違いや魅力を比較しながら解説!

植木鉢の材質にはいろいろな種類があり、さまざまな特徴があります。今回はプラスチックの鉢と共に見かけることが多い素焼きの鉢、テラコッタの鉢について紹介します。素焼きの鉢にはいろいろな特徴があるので植物を育てるときに参考にしてくださいね。
2020年8月27日
揚げ餅
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この記事で紹介しているアイテム

素焼きナチュラル植木鉢 直径10cm プランター

植木鉢 テラコッタ おしゃれ シエルスクエア

白モスポット浅鉢(径10cm/高さ6.5cm)

駄温鉢 3.5号 約10.5mm

植木鉢やプランターの素材について

迷うほど素材は豊富

Photo bysilviarita

鉢植えに使うプランターや植木鉢の素材に注目した事がある方はいますか?デザインや質感だけではなく水はけや通気性なども変わってくるので、植物の育ち具合も植木鉢やプランターの素材によって違いがでます。そのため植木鉢選びでは構造だけではなくどんな素材できているのかというのも大切です。今回は素焼きの鉢について紹介していきますが、他の鉢とも比較するので簡単に素焼きやテラコッタ以外の鉢を紹介しますね。

植木鉢・プランター素材1:樹脂

ホームセンター、100円ショップ、スーパーなどで見かける最も普遍的であり安価な鉢が樹脂できているものです。樹脂とはプラスチックのことで強度を強化するためガラス繊維を入れて強化したグラスファイバー(ガラス繊維強化プラスチック)や水耕栽培などで使われている少し特殊なプランターではプラスチックより強度のいいポリカーボネイトが使われています。

植木鉢・プランター素材2:陶器

食器や茶器で使われている陶器は表面に釉薬(ゆうやく)を塗るので美しくおしゃれな印象のある植木鉢が多くなります。食器などで使われているものと同じように作っていくので100円ショップで並ぶほど安価にはできません。高温の窯でしっかり焼き釉薬が補強の役割もあるので強度も高めであまり移動せない鉢植え、美しさが必要になる盆栽などで使われます。

植木鉢・プランター素材3:木

鉢植えというよりハンギングに使われたり、陶器やプラスチックの鉢を中にいれておしゃれに見えるようにするカバーとして使われる素材が木や草などを原料とした鉢です。ナチュラルな雰囲気で飲食店など人が集まる場所で活躍しますが徐々に傷んでくるので鉢植えをするときは原料による違いが大切になってきます。

素焼きとテラコッタについて

素焼きとは

素焼きナチュラル植木鉢 直径10cm プランター

土を焼き固めただけの植木鉢で、色が土そのものの色になるので陶器の鉢のようにカラフルな色や模様はありません。樹脂製の次に見つけやすい鉢で、価格も比較的安く多肉植物用の3号程度の小さな鉢なら100円ショップでも発売されています。樹脂と比べるとカラーバリエーションがあまりなく高いのですが、素焼きならではの暖かみがあると言われていて、観葉植物とのセットで販売されていることも多いです。

テラコッタとは

植木鉢 テラコッタ おしゃれ シエルスクエア

素焼きの鉢より赤みの強い鉢のことをテラコッタと言い表します。しかし基本的はテラコッタも素焼きも同じ素材でできた鉢と捉えて大丈夫です。テラコッタはイタリアの赤い土で作られた素焼きのことで、特に大きな違いがあるわけではありません。単に赤い素焼きの鉢をおしゃれに言うとテラコッタになるだけです。赤だけではなく、白っぽいイタリア産の鉢をホワイトテラコッタといい素焼きと同様に観葉植物とセットで販売されています。

素焼き・テラコッタの魅力・特徴1

安い


樹脂製の鉢にはかないませんが、素焼きの鉢も意外と低価格です。小さいものなら数百円で買えますよ。テラコッタの場合はイタリアなどのEUで作られている本格的なものはやや高くなりますが、ベトナムなどアジア周辺国で作られたテラコッタ、テラコッタ風の鉢は素焼きの鉢と同様に安いものが多いです。ただし素焼きの植木鉢でも装飾が施されているおしゃれなタイプはやや高めにになってくるので費用を押さえたい方は注意しましましょう。

素焼きの鉢の価格帯

なんの装飾もないシンプルな素焼きの鉢は10号の大きなものでも4000円前後ぐらいで販売されています。これは陶器よりリーズナブルでプラスチックよりも高い価格です。盆栽のように見せるための鉢植えから庭やベランダで、木を育てる時に買いやすい価格帯になります。

号とは

植木鉢の大きさで1号は内径が約3cmとなるため8号だと約24cmになり、10号だとおよそ30cmになります。必ず3の倍数というわけではなく、間の3.5号などもあります。何号か書いていない場合は、高さや内寸などが記載されているので確認してくださいね。

素焼き・テラコッタの魅力・特徴2

暖かみがある

前述したようにプラスチック、陶器にはない素焼きの鉢やプランターには暖かみがあります。国内で作られている素焼きは、装飾的な凹凸がなくシンプルな形をしていますが、テラコッタには装飾として植物の葉やいろいろな模様がかたどられていておしゃれなタイプもあります。素焼きの鉢は主に赤茶色い色、白っぽい赤茶など赤いレンガを思わせる色調で家の中でも使いやすく多肉植物の観葉植物育てる時に特に人気です。

テラコッタはデザインが豊富

テラコッタと素焼きの鉢を比較すると、特徴は似ていて大きな違いはありませんが、テラコッタの方が装飾が施されていることが多く、その分素焼きの鉢より重めになります。小さな観葉植物用の植木鉢ならそれほど重さは変わらないですが、大きな鉢植えとなると差が大きく8号ほどになるとテラコッタのほうが倍近く重たいものもあります。

素焼き・テラコッタの魅力・特徴3

通気性が抜群

素焼きの鉢は土を焼き固めているだけなので、全体に荒く微細な穴がたくさんあいています。この荒い穴があるおかけで、常時鉢の中に空気が入るので通気性が抜群に良い鉢です。通気性といえば土作りの際に腐葉土などを使い土壌改良するほどの大切なポイントです。通気性が悪いと土が固まっているため水はけが悪かったり、土の中の酸素が少ない状態なので根が死んでしまい根腐れになって最悪の場合枯れてしまいます。

苔が生える

白モスポット浅鉢(径10cm/高さ6.5cm)

空気の通り道があるということは苔やカビの胞子や病原菌も出入りできるということでもあります。長年使っていると苔むしたり、時々病原菌が穴から侵入するケースもあります。苔に関しては完全なデメリットではなく、骨董品やアンティークを愛でるように、使い古し苔が生えて緑になっている状態が好まれる場合もあります。

素焼き・テラコッタの魅力・特徴4

水はけが抜群


通気性と同じで無数の穴が空いているので水はけが極めていい鉢です。プラスチックだと底面のスリットしか水が抜ける場所がありませんが、素焼きの鉢は全体から水が乾いていきます。そのため多肉植物や観葉植物、ランなどの加湿状態を嫌う植物との相性が抜群にいいです。極めて水はけがいいということは、他の鉢よりも水はけが良すぎるためエバーフレッシュなどの多湿を好み乾燥に弱い観葉植物には向いていないので注意しましょう。

吸水性もある

カラカラに乾いた状態の素焼きの鉢は水を吸い上げる効果(毛細管現象)もあります。この効果を利用すると水はけのいい鉢を比較しながら調べられますよ。調べ方は大きなトレイに鉢の底が数cmほど浸かる水を入れて待つだけです。水を時間と共に吸い上げていくので、水を吸って変色した部分が高ければ通気性と排水性、吸水性が優れているということです。素焼きの鉢なら吸水性を利用した水耕栽培も可能と言われています。

素焼き・テラコッタの魅力・特徴5

熱くなりにくい

真夏の直射日光を長時間浴びていると鉢が熱くなりやすいですが、素焼きの場合は根がダメージを負うほど熱くならないと言われています。そのため夏季も安定して植物が育てられる鉢です。火傷するほど高熱になるアスファルトの上でも素焼きの鉢は、問題なく置けるので駐車場など色々なところで使用できます。アスファルトの上というのは厄介な場所で、直射日光だけではなく照り返しもあるため樹脂製の鉢だと温度が上昇しやすいです。

暑さで根が傷む経緯

高温でどのように根が傷むかと言うと、鉢植えでは根が鉢に沿って巻くように成長していきます。この時に根が熱くなった鉢に触れることで傷むほか、鉢が高温になることで地温が上がり傷んで蒸れたり、熱で傷んでしまいます。

素焼き・テラコッタの魅力・特徴6

日差しに強い

土なので太陽光に含まれる紫外線で急激に劣化することなく長年使える特徴があり、外でも使うことが多いので紫外線で劣化しにくいというのは樹脂製の鉢にはない強みになります。鉢植えは植物を容器で育てことなので耐久性というのは大切です。前述したように長年使って苔が生えるほど丈夫なものもあります。

ひび割れが起きる

紫外線では劣化しにくく丈夫なのですが、素焼きの鉢のデメリットとしては、だたの焼き固めた土なので割れやすいということです。経年劣化で割れるときや植えた植物の樹勢がよく根張りがいい場合は中から押されるような形になるのでいつの間にか小さなひびが入り移動したとき、持ったときなどが外部から力が加わることで割れてしまいます。しかし割れるというのも味がありブロークンポットガーデンとして利用できます。

素焼き・テラコッタと他の素材の比較

違い1:強度

陶器や磁気の鉢は釉薬が補強を兼ねているので強度がありますが、素焼きは前述したように割れます。その強度はプラスチックの次に弱いと言われていて、素焼きのデメリットの1つに数えられます。

違い2:通気性、排水性、吸水性

Photo bystux

陶器や磁気も同じように砂や石の集まりなので通気性は樹脂よりもありますが、釉薬がかかっているので素焼きの鉢ほどありません。それぞれ比較すると樹脂はまったくなく、陶器や磁気は少しある程度か全くありません。水はけがよく、通気性、排水性、吸水性無いものは保水性に優れているということです。寒い時期になると素焼きの鉢は注意しないと地面の水分を吸ってしまい、水分が凍ることで体積が増えて壊れてしまいます。

違い3:重さ

素材を比較すると樹脂は軽く、土や石などを使っている陶器や素焼きは重たくなります。ただし飾りのない素焼きは比較的軽いと言われていて多肉植物などの小さな観葉植物を植えるにはちょどいい重さです。

違い4:向く植物・向かない植物がある

Photo bysuju

いろいろな種類がある鉢の中で特に水はけがよく乾きやすいのでプラスチックや陶器と比べると育てられる観葉植物の種類が変わってきます。色々な植物を育てたいという場合は素焼きの鉢と同じように安くてある程度通気性のある駄温鉢がおすすめです。

駄温鉢(だおんばち)とは

駄温鉢 3.5号 約10.5mm

駄温鉢は一見すると素焼きの鉢の用に見えますが、上部に釉薬が使われており上部だけ艶がある鉢です。強度も上がってい、素焼きよりも高温で焼いているので通気性は下がり水持ち、水はけのバランスがちょうどいいと言われています。価格も素焼きと同程度ですがデザインは日本風でバリエーションはありません。

素焼きの鉢のまとめ

加湿を嫌う観葉植物におすすめの鉢

Photo byThomasWolter

素焼きの鉢は水を与え得てもすぐに乾いてしまうと言われるぐらい通気性と排水性がいい鉢なので加湿を嫌う植物におすすめです。鉢の材質で地温や置ける場所も変わってくるので意外と構造だけではなく材質も大切になります。素焼きの鉢は丁寧に扱っても割れやすいという強度の面で不安がありますが、壊れた鉢を再利用するブロークンポットガーデンも人気ですよ。

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