検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

コンサバトリーとは?注目の住宅スタイルの特徴やおしゃれなデザイン例をご紹介!

コンサバトリーという聞きなれない名前の住宅スタイルをご存知でしょうか。イギリス生まれのコンサバトリーの意味は保存、お家の中と外をの仕切りとなるスペースに、おしゃれなデザインの温室を作ることができる設備です。そんな素敵なルームの便利な使い方をご紹介します。
2020年8月27日
sakakibara-tetuji
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

コンサバトリーとは

暖かい気候の土地でなる果実を、年中寒い地域でも栽培もしくは保管できればどれだけ豊かになれるだろうか。そんな願いから作られた建築物がコンサバトリーです。発祥はイギリスと言われており、イギリスの太陽光が地上の注ぐ年間日照時間は日本の2/3ほどしかなく、気温も上がらないためフルーツを育てるには厳しい環境にありました。そんなイギリスでも果物や植物を自由に育てることを実現したのがコンサバトリーです。

コンサバトリーの意味は幅広い

コンサバトリーのもともとの意味は、寒さに弱い果実を保存するために設置された温室です、「保存」は英語で「conservation(コンサベーション)」なので、言葉の意味どおりです。しかしコンサバトリーの歴史は長く、18世紀から人々の生活に密着しており、保存という意味から、趣味としてのガーデニング、現代では雑談場や読書ルーム、カフェやBBQスペースなど、その意味は隔たりなく自由な発想で使用されています。

コンサバトリーつき住宅の特徴

コンサバトリーは、ただのガラス張りの日当たり良好スペースではありません。縁側やサンルームなどの離れた一室と、形や使用用途が似ており区別がつかなくなっている方も少なくないかもしれませんが、コンサバトリーは園芸目的を第一に考えられて作られているのが特徴です。サンルームよりも大きく、しっかりとした頑丈な設計をされているので、人や植物が長時間コンサバトリーの中に居ても快適な空間となっているのが特徴的です。

独立した1つの部屋という特徴

屋内の延長上にあるのが縁側、その縁側にガラス張りのパーテーションを挟んだものがサンルームとすれば、コンサバトリーは1棟の独立した部屋だと思って間違いないでしょう。そうなるとサンルームとは全く異なる形態であることが理解できます。この特徴をフル活用すれば、コンサバトリーの使い方は何通りにもなり、おしゃれで快適な暮らしを助けるのに、大いに活躍する新空間となるでしょう。

コンサバトリーの使い方1

ミニ植物園

室内で植物を育てることは、コンサバトリーの特徴と意味に沿った王道の使い方になります。ガラス張りがハウス栽培の温室効果と同様の効果をもたらしてくれるので、日照時間が短い土地や冬の寒さが厳しい地域でも植物を元気にスクスク育てることが可能です。換気扇を設置すれば完全に室内として置くことができるので、害虫の発生や植物の病気を防ぐことができ、ストレスを軽減しながらガーデニングを楽しむことができそうですね。

屋内園芸にはハイドロカルチャーがおすすめ

外へ繋がる出入り口を完全に閉じてしまい、部屋として使用する場合は、あまりにも沢山の土を使用することに抵抗がある方もいるでしょう。そんなときに便利なのがハイドロカルチャーです。土なしで育成することができるので、部屋の中でおしゃれやデザイン重視で観葉植物を育てたい場合に最適な方法です。ただし植物自体はそこまで大きく成長しないので、本格的な園芸をされたい方には向いていません。


コンサバトリーの使い方2

アフタヌーンティールーム

パキラやガジュマルなど癒しの植物を育てることはもちろん、その傍らで人々がテーブルを囲ってアフタヌーンティーを楽しみながら日常の雑談を楽しむことが出来たら、どれほど最高な贅沢でしょうか。本場イギリスでは、コンサバトリーの中にテーブルとイスを置きプラントを鑑賞しながら、ティータイムを楽しんだり季節によってはディナーをとったりして園芸以外にもスペースを有効活用しています。

大きめのテーブルでも意外と邪魔にならない

十分な広さをもって設計されたコンサバトリーとはいえ、四隅には観葉植物を並べて真ん中にテーブルを置いてしまえば、狭苦しい印象を覚えてしまいそうです。しかしコンサバトリーの特徴はガラス張りであることを忘れてはいけません。左右も正面も頭上でさえも外の風景が広がっているので、コンサバトリー内が多少の物でいっぱいになっても、普通のリビングルームと比較してさほど窮屈な感じにはなりにくいのです。

コンサバトリーの使い方3

職場や勉強スペース

イギリスでは、コンサバトリーを個人の職場や子供の勉強スペースとして利用されている方も多くいます。太陽の光(ブルーライト)を浴びることで、人は集中を高めることができると言われているので、コンサバトリーの中では日光がたっぷり注がれるため集中したいときにはぴったリの環境ですね。また植物は置いておくだけでリラックス効果が期待できるので、仕事や勉強をする場所に選ぶことは、まさに相応しい使い方と言えるでしょう。

親子が一緒に居やすい場所

せっかくリビングがあるのに子供はいつも自分の部屋にこもりがちで、親子間のコミュニケーション量が少ない家庭も珍しくないでしょう。家の中に開放的な半屋外のコンサバトリーがあれば、家族はそこへ集まりやすくなります。特に天気の良い日は、人の心も晴れやかになる傾向があるので、家族仲にも良い影響を与えることでしょう。コンサバトリーで各々好きなことに没頭しつつ、同じ空間をシェアできたら素敵ですね。

コンサバトリーの使い方4

とにかく好きな物を置いた自分色空間

旅先でゲットした骨董品、大好きな映画やアニメのグッズ一式など、自分の大好きなものだけを集めた特別な部屋は魅力的です。興味がある物に囲まれて、窓の外の雲を見つめながらのんびり過ごす。こんな部屋があれば休日の昼下がりの時間を贅沢に使うことができそうですね。家族はもちろん、週末には友人を招いて星空のしたムード満点の中で、お酒を飲むのもまた素晴らしい癒しになりそうです。

ギャラリーのする際の注意点


コンサバトリーを自分の趣味の部屋や、好きな物を展示したギャラリーにする場合は、日焼け対策をしっかり行うことが重要です。全面ガラスばりのコンサバトリーでは、周囲の建物や木々などの条件にもよりますが日中は日が当たりっぱなしになることが多いでしょう。対策としては、日焼けによって変色してしまう物は置かないようにするか、天井は天窓に変えるなどの工夫をしていきましょう。

コンサバトリーのおしゃれなデザイン例1

庭へ直結した軽食スペース

庭と繋がった半屋外型コンサバトリーでは、火を使った料理を思う存分することが可能です。イギリスをはじめ海外のコンサバトリーでは、ランチやアフタヌーンティーなど軽食の場面でコンサバトリーを活用するシーンもあり、コンサバトリーの中に簡易型キッチンを常設する家庭や個人経営のゲストハウスも存在します。

料理メインで使用する場合の注意点

コンサバトリーの中で火を扱うときは、換気扇をつけることは大前提ですが他にも注意したい点があります。調理をすれば室内温度と湿度は上昇します、これによりコンサバトリーのフレーム(アルミ)の劣化を促進して寿命を縮めてしまう恐れがあるので、頻繁に火を使う予定がある方はの熱伝導率の低い樹脂製のフレームを使うようにしましょう。

フレームにアルミ素材をおすすめしない訳

現在ご家庭に設置できるコンサバトリーは、建築業者に注文して作る高品質ものから、DIYキットで簡単に自作できる商品まで幅広く出回っているいます。安価なタイプではフレームがアルミで合成されているものもあります。ただでさえ温室になるコンサバトリー内ですので、熱を通しやすいアルミのフレームを使ってしまうと、極熱状態になってしまいます。

コンサバトリーのおしゃれなデザイン例2

レンガ超のクロス

コンサバトリーの一部分をレンガ調のデザインにすると、西洋の雰囲気に一変させることができます。サイディングと呼ばれる普通の外壁をレンガっぽく見せる技術を使えば、実際はオーソドックスなクロスでもレンガのように見せることは可能なので、それっぽくおしゃれに決めたい方は建築業者に相談してみてください。

レンガ調にすることで強度もアップ

レンガ調のタイルは比較的熱伝導率が低く、夏は涼しく冬は暖かいといった、室内の温度を適温で保つ特長があります。夏のコンサバトリーの環境では温室どころか高温になりやすいので、外壁をレンガ調にすることはデザインがおしゃれになるといった見た目のメリット以外に、物理的な部分で効果的だということが分かります。

集合住宅(マンション)に作るコンサバトリー


コンサバトリーは、広いお庭付きの少しリッチな一戸建ての家庭がもつイメージがありますが、マンションなどの集合住宅にもおしゃれな日当たりスポットを置いている事例があります。マンションでは勝手に新たな追加増築工事を行うことはできませんので、リビングの窓側にガラスで仕切った小部屋のような空間を作ります。最新のデザイナーズマンションではコンサバトリー専用のくぼみのある一角を、新築で標準装備したマンションもあります。

マンションにコンサバトリーを置くメリット

マンションに作る簡易的なコンサバトリーとはいえ、温室効果が期待できる点に関しては通常のコンサバトリーと変わりありません。ベランダ菜園では風が強いので大きな観葉植物は育てることが出来ませんが、マンションの室内に設置した温室では、大きなプラントも悪天候の影響を受けずに育てることが可能です。ほかにもたくさんのメリットがありますが、基本となるのはマンションの自宅に温室が備わるという点でしょう。

マンションにコンサバトリーを置くデメリット

マンションでは構造上どうしても室内にコンサバトリーを置くことになるので、必然的にお部屋の広さが狭くなってしまうことが想定されます。十分な広さを持ったリビングなら問題ありませんが、現状がちょうど良いか若しくは少し狭いといったスペースしかなければ、無理にコンサバトリーを展開しようとすると返って窮屈なリビングになってしまうデメリットが考えれます。

まとめ

イギリスの伝統的な文化であるコンサバトリーは、本来の目的・意味は果実の保管や植物の栽培にあります。とはいえ現在では定められたルールなどは存在しないので、使用用途は多種多様に広がっていますね。日本国内ではまだまだ普及率が低いことが現状ですが、住みやすい家づくりは年々急成長していますので、近いうちに益々取り入れやすくなることでしょう。なぜコンサバトリーが必要なのか、目的をしっかり持つことが重要なポイントになります。

リフォームについて気になる方はこちらもチェック

本格的なコンサバトリーは手に負えない、そんな方には自作も可能なサンルームの増築はいかがですか。ほかにはベランダにちょっと手間をかけるだけで、デザインの整った素敵なスペースを作りだすことも可能です。詳しくはこちらの関連記事をチェックしてみてください。