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クサギカメムシの駆除・撃退方法まとめ!
虫が苦手な方はとても多いですが、中でもカメムシは嫌われやすい虫ですよね。カメムシは嫌な臭いを発することで有名で、できれば近寄りたくないと考えている方が沢山います。
その中でもクサギカメムシはよく見る種類であり、洗濯物に付いてたり、住宅内に入って来たりと、私たちをよく困らせる存在です。今回はそんなクサギカメムシの駆除・撃退方法をご紹介していきます!
クサギカメムシの特徴
クサギカメムシとは?
クサギカメムシは、カメムシ目カメムシ科に属するカメムシの仲間です。クサギカメムシの「クサギ」は、「臭木」という植物があり、この植物によく付くことから付けられました。
草木や果樹を害する害虫の一つであり、住宅内に侵入、洗濯物に付くなどすることから嫌われていますね。色は暗褐色で、小さな斑点があります。カメムシの中ではサイズの大きい種類で、1.3~1.8㎝くらいの大きさです。
クサギカメムシは臭い虫
クサギカメムシに限らずですが、カメムシは悪臭を出す臭い虫として有名ですよね。特にクサギカメムシの臭いは強く、臭い分泌液を出されると、部屋の中に充満して嫌な思いをします。
実はその臭いはカメムシ自身にもダメージがあり、密閉容器に閉じ込めた状態で分泌液を出すと、自分の臭いで死ぬこともある程です。
クサギカメムシの分泌液は危険?
ただ臭いだけであれば、しばらく我慢すれば済みます。しかし、カメムシの分泌液は皮膚に悪いものなのです。付けたまま放っておいたり、目をこすったりすると危険ですので気をつけましょう。
分泌液はカメムシが危険を感じた時に出すものですので、危険を感じさせる前に対処すれば大丈夫です。対処方法は後述して解説します。
クサギカメムシの生息地は?
クサギカメムシの生息地は日本全土
カメムシの生息地ですが、ほぼ日本全土と言えます。北海道から九州までが主な生息地ですが、沖縄・西表島などでも見られることがあります。沖縄には特有のカメムシも存在してますので、見てみたい方は遊びに行ってみて下さい。
本州よりもクサギカメムシは少ない傾向にありますので、主な生息地は北海道から九州までと考えておきましょう。
クサギカメムシの生息地はアジア圏
カメムシの生息地は日本だけではありません。朝鮮半島や台湾、中国といったアジア圏に分布していますので、東アジアが生息地と言えますね。また、船に乗ってしまった個体が海外に運び込まれるということもあり、これから違う国で見ることもあるかもしれません。
かつて、カメムシが大量に乗っている日本の船がニュージーランドに付いて、害虫を国に入れないようにと、国外退去となった事件もありました。
クサギカメムシの生態
生態①クサギカメムシは多食性
生態の重要なポイントである栄養源ですが、カメムシはいろいろな植物に付いて吸汁します。基本的には茎や葉について管を差して吸うのですが、果物も吸汁しますので、果物を育てる方にとっては天敵となります。家庭菜園やガーデニングで果物のなる樹を育てる方は、しっかりカメムシ対策をしておきましょう。
生態②クサギカメムシが活動する時期
生態で次に気になるのが活動時期ですよね。活動時期は春から秋がメインとなります。冬越しした成虫が春になると動き始め、栄養を蓄え、夏頃に繁殖活動・産卵を行って、秋頃になると寿命を迎えて死ぬという流れですね。夏頃に繁殖・産卵したカメムシはまた、越冬して春に活動を始めるという生態になっています。
クサギカメムシは越冬の際に侵入してくる
越冬しようとして家に入ってくるクサギカメムシ
カメムシはよく家の中に侵入してきますので、とても嫌がられる存在として認識されていますよね。なぜ本種はそこまで家の中に入ろうとしてくるのか不思議に思う方もいるかもしれませんが、これは越冬のためです。
成虫になってまだ日が経っていない個体が、秋時期から越冬の場所を探し始めます。住宅は冬越しするにあたって最適な環境ですので、隙間を探してなんとか侵入してくるのです。
本来は狭い場所でクサギカメムシは越冬する
現在は住宅が沢山ありますので住宅で越冬する個体も沢山いますが、本来の生態では、枯れた木のひび割れた隙間だったり、樹皮の下だったりと、狭いすき間で冬越しします。
狭くて暖かい場所は自然界にも沢山ありますが、自然界には鳥などの天敵が多く狙われやすいですよね。住宅は天敵が近寄ってきにくいので、そういった面でも住宅での冬越しはカメムシにとってメリットがあります。
実は駆除が難しいクサギカメムシ
こうして住宅を冬越し場所にしようと発生・侵入してくるカメムシですが、実は駆除が難しい虫です。見つけた成虫に対処すること自体は簡単なのですが、発生するのを防ぐのが困難なのです。周辺の林・森林で繁殖したものが住宅街に来ることが多いので、家の周辺で対策を取っても、発生を完全に防ぐことはできません。
クサギカメムシの繁殖方法
クサギカメムシの産卵
カメムシの産卵は6~7月に行われます。画像のように、卵が集まった「卵塊」を産むのが特徴で、一週間ほど経つと幼虫が孵化します。
基本的には植物の葉の裏に卵塊を付けるのですが、住宅に侵入した個体が壁やカーテンなどの場所に産卵することもありますので、産卵しないように、見つけ次第駆除したいですね。産卵シーズンにも注意しましょう。
クサギカメムシの幼虫
カメムシの幼虫は脱皮を繰り返して大きくなっていきます。脱皮は計五回行われ、脱皮する度に成虫の姿に近づいていき、8月頃には成虫となります。成虫はツルっとした体をしていますが、幼虫はトゲが生えているのが特徴です。8月に成虫となった後、9月頃から冬越し場所を探し始め、10~11月によく住宅に侵入してきます。
クサギカメムシはなぜ洗濯物に付く?
洗濯物は暖かい
洗濯ものに付く理由の一つに暖かさがあります。画像のようにハンガーに付いていることもありますが、やはり衣類は暖を取るには最適ですよね。また、干す時は洋服が混み合っていることが多く、丁度よい狭さになるのも要因の一つです。嫌な臭いが付いてしまいますので、対策しましょう。
クサギカメムシは洗濯物の白い色が好き
実はカメムシは白色を好みます。白色以外の衣類にも付きますが、特に白色の衣服によく付く生態を持っているのです。タオルやシーツなどは付きやすいですよね。白い色の衣類を沢山干しておけば付く確率が高まってしまいますので、室内干しできるものは室内干しにするという対策方法もあります。
秋時期は洗濯物を取り込む前にチェック
越冬準備に入る秋時期には特に付きます。秋時期に取り込む時は、よくチェックしましょう。住宅内に侵入してから気づいた場合、駆除するのが大変です。また、成虫は付いていなくても、産卵した卵が付いている場合もあります。何も付いていないか見ておいて下さい。
洗濯物の周辺に忌避剤を置いて対応
カメムシいやよ〜
空から飛んできて付く場合、有効な対策はあまりありません。付きにくくするには忌避剤がおすすめです。画像の製品が有名で、カメムシがより付きにくくなります。ぶら下げるだけで効果がありますので、困った際は是非使ってみて下さい。
成分は天然成分ですので安心です。2ヶ月ほど効果を発揮しますので、秋の初めに使い始めるとよいでしょう。
クサギカメムシの駆除・撃退方法①忌避剤を使う
忌避剤をスプレーして侵入しないようにする
物干し竿にぶら下げるタイプ以外にも、画像のようなスプレータイプの製品があります。こちらを窓や網戸、侵入できそうなドアのすき間などにかけておくことで侵入防止ができますので試してみて下さい。しばらくで効果は薄れてしまいますので、商品の説明を読み、定期的に使用しましょう。
クサギカメムシが侵入しないように窓にテープを貼る
住宅に入る時は、どこかに入れる隙間があるということですので、その隙間をなくしてしまえば入られることはなくなります。特に入りやすいのが窓の隙間ですのでテープで隙間を埋めてみましょう。他にも入れる場所はありますので、窓を埋めるだけで完璧になる訳ではありませんが、有効な対策です。
換気扇からもクサギカメムシが侵入
どれだけ隙間を塞いだとしても、換気扇から入ってくるのは中々防げません。換気扇は常に外と繋がっていますので、完璧に塞ぐことが難しいからです。換気扇口や排気口といった部分に薬剤をかけておくことは有効な対策になりますので試してみて下さい。
クサギカメムシの駆除・撃退方法②見つけた場合
カメムシ用の駆除剤を使用するのがおすすめ
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もし入ってきた成虫を見つけたら、刺激しないように対処しましょう。ガムテープで捕獲するとにおいが出る可能性が高いので、画像のような製品を使うとよいでしょう。カメムシは低温に弱く、カメムシ用の薬剤には冷却成分が入っています。
その成分によって神経伝達を阻止し、殺虫成分によって駆除します。
野菜にクサギカメムシが付いている場合は?
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野菜に付いている場合は殺虫剤が使えません。そこで使用するのが、画像のような農薬です。本格的な農薬を使用してももちろん大丈夫ですが、家庭菜園の規模であれば、こういったスプレータイプのものを使用するとよいでしょう。見つけてから使っても効果がありますが、できれば見つかる前から使用して、予防に努めたいですね。
クサギカメムシの駆除・撃退方法③繁殖場所をなくす
周辺の雑草や樹木にクサギカメムシが付かないようにする
予防策になりますが、なるべく発生しないようにするために、繁殖・発生場所となってしまうような草木をなくしてしまうという方法があります。お庭を持っている方は、なるべくスッキリとした状態を作りましょう。草木をなくせない場合は、薬剤を防除しておくことで、繁殖場所に選ばれるのを阻止して下さい。
敷地全体に殺虫剤を撒く
徹底的に発生・繁殖を防ぎたい方は、建物の周辺全体に薬剤を撒きましょう。住宅の外壁にもよく付きますので、外壁もなるべくスプレーをします。侵入しやすい場所に少しだけ薬剤を付けるのではなく、敷地内の至るところに薬剤を使用することで、非常に近寄りがたい場所になります。
薬剤はしばらくすると効果が薄まりますので、発生しやすい秋時期には月に二回のペースで使用することをおすすめします。
まとめ:クサギカメムシの駆除・撃退方法!
今回の「クサギカメムシの駆除・撃退方法まとめ!洗濯物につく原因もご紹介!」はいかがでしたでしょうか?特徴や生態から、繫殖・発生の流れ、予防方法の解説までさせて頂きましたが、中々侵入を防ぐのが難しい害虫でしたよね。
完璧に防ぐことはできませんが、なるべく侵入しないようにすることはできます。また、侵入した成虫も冷却成分のあるスプレーを使えば簡単に駆除できますので、困っている方は是非試してみて下さい。
クサギカメムシが気になる方はこちらもチェック!
今回はクサギカメムシについて解説させて頂きましたが、他にも害虫に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。
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