園芸で不要になった土の捨て方を紹介
近年需要が高まってきている家庭菜園。趣味で観葉植物を育てたり、ネギやトマトなど簡単に作れる野菜を作ったり、ガーデニングで実現可能な範囲は年々広がっており好んで家庭菜園を始める人々も増加傾向にあります。
そこで懸念されている問題が土の処分です。土の捨て方は各地域によって異なり、ところによっては市町村では受付不可に指定されていることも珍しくありません。では土の処分方法はどうすべきなのでしょうか。
土の捨て方にはいくつもの方法があります
土の捨て方は、お住まいのエリアによって大きくばらけており、燃えるゴミとして簡単に処分できるところから、ゴミとして捨てることはできないだけでなく近隣に回収施設も少ない地域まであります。
この記事では土の正しい捨て方について、方法を網羅して解説していきますので、ガーデニングで不要になった土の置き場に困っている方は是非参考にされていください。
土の捨て方1:自宅の庭など敷地内で処理
一戸建てのハウスにお住いの方で、尚且つ庭を所持しているのであれば、自宅の敷地内に園芸で不要になった土を捨てることが1番簡単な捨て方になります。
捨てるときは1カ所にまとめて廃棄すると、その部分だけぼっこり地面が出っ張ってしまい色合いも不細工なガーデンになってしまうので、捨てるさいはなるべく庭全体に均一に広げるように捨てましょう。また根っこや枯れ木などはあらかじめ取り除いてから捨てることも大事です。
庭の土が浅くなっている人を探す
庭に土を継ぎ足そうと考えている家庭は意外と多くいるのもで、わざわざホームセンターで大量の土を購入し、お金をかけてまで土壌を高くしたいと願っています。
もし近所にそのような方がいるのであれば好都合です、土を回収して欲しいニーズと土を増やしたいニーズが合致するので、双方にとってメリットになります。SNSやジモティーなどのネット掲示板を利用して、土を無料で引き取ってくれる人を募るのも良い方法かもしれません。
土の捨て方2:ゴミとして処分
日本には植木鉢やプランターなどを使って家庭菜園したさいに出てくる、要らなくなった土を通常のゴミとして回収してくれる市町村があります。
とはいえ日本全国の地域で実行されているわけではないので、あらかじめ自分の住んでいるエリアが土をゴミとして扱ってくれるかどうかチェックする必要があります。ここでは主要都市の土の分別方法について紹介したいと思います。
札幌市
札幌市は鉢植えやプランターで不要になった少量の土であれば回収可能です。分類は燃えないゴミになりますので、専用の袋に入れて指定日に普通に出せばOKです。
大袋では出せないのであくまで少しの土にのみ対応していると思っておいてください。植木やプランター自体は捨てられませんのでご注意ください。
大阪府
大阪府では普通ゴミとして土を廃棄処分することが可能です。ただし捨て方にちょっとしたルールがあり、土単体を袋に詰めて出すことができません。
生活で出るゴミと一緒に混ぜて尚且つ少量ずつ入れて含ませていく必要があるので、一度に大量処分したい方には適さない方法かもしれません。
福岡市
福岡市では園芸用の土なら燃えないゴミで回収可能となっています。捨て方や処分する量に指定はないので、市民としては楽に土を処理することができるでしょう。
ただし、捨てられるのは土のみなので鉢植えした植木や草木などはしっかり除去してから、土のみ袋に入れるようにしましょう。
土の捨て方3:クリーンセンターへ持ち込む
クリーンセンターでは持ち込んだ不用品を有料で回収してくれるサービスがあり、中には鉢植えで不要になった土の処理も行ってくれる施設もあります。
まずは最寄りのクリーンセンターのホームページを参照するか、直接問い合わせしてするかなどして、土の廃棄が可能かどうか確認されてみてください。条件は各センターによって違うので、1日の処理可能重量や手数料などあらかじめ確認しておくとスムーズな手続きができるでしょう。
引き受けてくれるクリーンセンターは少ない
最寄りのクリーンセンターが必ずしも鉢植えの不要な土を引き取ってくれるかと言えば、現状ではまだまだ土の回収制度が全国的に浸透していません。
クリーンセンターとは別に、土や石などの自然の廃棄物を特定の場所にて定期的に回収するサポートを行う地方自治体もありますので、まずは市町村に直接電話で問い合わせすることをおすすめします。
土の捨て方4:ホームセンターへ持ち込む
いくつかのホームセンターに限定されてしまいますが、鉢植え不要になった土をリサイクルしてくれる店舗があります。ガーデニングで出た土のみの回収になるのでプランターや植木鉢は対象外ですが、土だけに分別できるのであれば、有効活用していきたい方法の1つになりますね。
ホームセンター情報
ユニディ
ユニディは埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都の首都圏エリアに店舗を構える大型ホームセンターで、土の回収処分代行も行っています。基本的に新しい土を購入した人に対するサービスなので、要らない土だけを持っていくといった使い方は難しいと思って下さい。
ジョイフル本田
店頭で販売されているグリーンテックの土を購入した人限定で、鉢植えの古土を引き取ってくれるサービスがあります。こちらもあくまで新規購入して古土と交換することが条件になります。
土の捨て方5:回収業者に依頼する
ホームセンターでは鉢植えの古くなった土だけを処分することは難しく、新たに土を買う必要がありますので、回収のみ依頼したい場合は有料で業者に委託する方法がベストです。
こちらの有料サービスによっては家庭菜園でプランターや植木鉢など、土以外の園芸に関わる不用品も引き取りOKな業者もあります。家まで回収に来てもらえるサービスや、郵送で土を送るサービスなど方法もいろいろあるのが特徴的です。
全国対応「土の回収ドットコム」がおすすめ
地方によってはガーデニングなどで不要になった土の回収専門業者を見つけだすことが困難なケースもゼロではありません、そんなときに便利なサービスが古土を郵送するだけで処分してくれる「土の回収ドットコム」の利用がおすすめです。
配布される指定のビニールに土を入れて、さらに段ボールに梱包して送るだけでリサイクルが完結しますので、時間のないときや近くに専門業者がいないときに活用されてみてはいかがでしょうか。
土の捨て方6:自宅でリサイクルする
最もエコな捨て方は、ガーデニングで使わなくなった土を再び使える状態にして、また別の家庭菜園や園芸用の土として生まれ変わらせる方法です。
まずは不要となる土から植物の根っこや枯れ葉など目に見える程度のゴミを取り除きます、続いて土を植木鉢から取り除きシートの上に広げて全体に水を含ませて日向に半日放置します、土をかき混ぜて再び日向に寝かせておくことで土を除菌することができます。
仕上げにリサイクル材をまく
まくだけで甦る
干して完全に水分をきったら、今度はふるいにかけて植物の不純物や虫の残骸など不要なものを摂り除いていきます、最後に土のリサイクル材を全体にまいてかき混ぜて土に栄養を行き届ければ捨てずに再利用することができます。
若干手間はかかりますがガーデニングを引き続き継続しようと考え中であれば、土をリサイクルして何度も使うという手段が、環境にもお財布にも優しい最適な方法だと言えるでしょう。
公園や海・山に捨てるのはNG
誰もが最初にパッとひらめく園芸用の土の処理として、自然界に戻すといった手段が挙げられます。身近なところでは公園の砂場や土手の川付近など、土を自然に戻せるところはいくらでも存在します。
しかしながら園芸用として買ってきた土をどこかに勝手に放置するのは、法律で禁じられており、場合によっては処罰を受けることもあります。ゴミとしては扱えず土として自然に返すこともできないので、やや混乱しますが屋外に捨てる方法はNGと覚えてください。
屋外に放置してはいけない理由
ガーデニング用としてプランターに入っていた土とはいえ、土には変わりないのになぜ山や公園に返すことがでいないのでしょう、その理由は法で禁じられている以外にもあります。
まずは量の問題です、1~2世帯が公園に土を廃棄しても大した量ではありませんが、東京都民のほとんど同じことをしたら1日で公園や土手が土の山になってしまうからです。ほかには家庭菜園の土を自然界に流すことで、土壌の質が悪くなってしまうリスクが挙げられています。
燃えるゴミで少しずつ捨てるのも控えよう
燃えるゴミとして毎回微量ずつ袋に忍び込ませて、時間をかけて捨てていくといった方法も知られていますが、このやり方が正式に認められているのは大阪府など一部の地域だけに限定されます。
燃えるゴミに土を混ぜてしまうと、ゴミ処理に使用する機械の故障に繋がる恐れがあります。またマシントラブルだけでなく土を焼却炉で焼ききることで空気中の放出される放射線の濃度が上昇する危険もあるので、少しでも土をゴミ袋で捨てることは控えましょう。
捨てられる土をはじめから使うのもあり
あとになって手に負えないほどの大量の古土に困ってしまうのを防ぐために、捨てられる土を鉢植え用として植木鉢やプランターに使用していくことをおすすめします。
このタイプの土は植物の殻から作られているので、見た目は土でも燃やすことが可能なんです。ただしゴミ収集車が本物の土だと勘違いしてしまうことも考えて、商品ラベルはとっておき捨てるときに土と一緒に袋に入れるなどして、工夫されることをおすすめします。
まとめ
東京に住んでいるいると、土の購入は容易でも捨てることが難しいのが、ガーデニング初心者にとって意外な落とし穴です。捨てる方法は1つではないので、取り組みやすいやり方で正しく廃棄処分するようにしましょう。
間違ってもその辺の道に放置するようなことはしないように注意してください、市町村が受け取り不可だった場合には、専門の回収業者やホームセンターの回収サービスなどを利用していきましょう。
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