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はじめに
シダレヤナギの花言葉は?街路樹に多い理由は
シダレヤナギという木は街路樹としてよく見かける日本人には馴染みの深い木のひとつ。この木に花言葉があるというのをご存知ですか?川べりや井戸の縁によく植えられているこの樹木の花言葉や意味を紹介します。水やりや剪定、増やし方といった育て方から街路樹に多く使われる理由まで。シダレヤナギのあれこれを詳しく解説していきましょう。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)について
シダレ(枝垂れ)ヤナギの基本情報
科・属:ヤナギ科ヤナギ属
原産地:中国の中南部
学名/英語名:Salix babylonica L./Weeping Willow
日本では本州と九州までが栽培に適した地域となります。
シダレヤナギの別名「枝垂れ柳」
別の呼び名がついている木は少なくないですが、シダレヤナギにもたくさんの別の名前があるのでご紹介しましょう。その中のひとつが枝垂れ柳。読んで字のごとく枝が垂れている柳という意味。この他にも糸のように細いことからイトヤナギや大きく成長する木であることからオオシダレなどとも言われます。
柳の種類の中のひとつ
ヤナギと聞いて何を思い出すでしょうか。ほとんどの方が川べりに植えられている街路樹のシダレヤナギの姿だそうです。しかし思いつかないだけでヤナギには他の種類もあります。枝垂れるものは高木になりすぎて庭木にはしづらいと思う場合はこちらの種類を育ててみるのも良いでしょう。
シダレヤナギ以外の種類①ヤナギ
日本ではヤナギといえばシダレヤナギのことを差しますが、枝垂れしないヤナギの種類も。枝がうねった面白い形をしているウンリュウヤナギや葉が丸いアカメヤナギなど、探してみると面白いものが見つかります。そんな枝が垂れないヤナギの種類のひとつが次にあげるネコヤナギ。
シダレヤナギ以外の種類②ネコヤナギ
ネコヤナギは生花にもよく使われる、ヤナギの中でも人に近い場所にある種類といえますね。その名前は猫のしっぽのような花が付くことに由来しているのが通説です。ふわふわのかわいらしい姿は春を感じさせる花木として人気があります。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の花言葉は「愛の悲しみ」
シダレヤナギの花の時期・季節は?
この木に花がついているのをあまり意識したことがない方もいるでしょう。とても小さな花の集まりで意識しないと見落としてしまうことがほとんどです。花の季節は春から初夏にかけて。花色は黄色で形が筒のようになり個性的な姿をしています。
愛の悲しみという花言葉の意味
基本情報でご紹介した英語名に注目してください。Weeping willowというのは泣いているヤナギという意味。これはこの木が悲しんでいるように見えることから来ています。愛の悲しみという花言葉も、この英語名と同様に泣いているように見える樹姿から付けられたのでしょう。
シダレヤナギのその他の花言葉
従順の意味はシダレヤナギの枝が風に吹かれるまま揺れる様子を表している花言葉。悲哀や憂うつという花言葉もありますが、これは頭を垂れている人の姿に似ているというところから付けられています。全体的にこの木の言葉の意味が悲しそうなのは、そんな様子を表しているためです。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の季節ごとのお世話
春の季節のお世話
春は肥料をあげる季節。花が終わったころを見計らって与えますが地植えの場合はほとんど不要。鉢植えのヤナギに限って肥料やりをおこないます。
夏の季節のお世話
夏は2度めの剪定をおこなう季節です。この時期に切るのは台風に対する防護策です。また害虫が活発に活動しやすい時期でもあるのでそれに対する対策もおこなうことになります。
秋の季節のお世話
秋に特にしなければいけないお世話というのはありませんが、挿し木をするなら春から秋までの季節に済ませるようにします。逆にいうと挿し木の時期がなくて、いつでも可能ということです。
冬の季節のお世話
冬は植え付けや植え替えを行う時期となります。この季節はヤナギにとって落葉期。多くの木が成長前の寒い時期が剪定期であるように2月ころに剪定します。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の育て方①日当たり
シダレヤナギが好む日当たり
大きくなる木なので地植えをするときは日当たりにはあまりこだわらなくても良いでしょう。自然界で自生しているものは川辺に多く見られますので、それに準じるような日当たりや場所が適地となります。
鉢植えの置き場所
鉢植えで育てる場合でも明るい場所に置くのがよいでしょう。しかし半日陰や明るい日陰状態で育成が悪いという話も聞きませんので、地植え同様あまり置き場所にこだわる必要はないようです。ただし風がないところだとヒョロヒョロと徒長した枝になりがちですので、時々は外の風に当ててあげることが必要になります。
植物の成長には風も重要な理由
日当たりと水にはとても敏感になる人は多くても、意外と見落としてしまうのが風の問題。植物は風によって成長ホルモンを分泌します。特にシダレヤナギのような成長の早い木は枝が地面に付かないようにと自制するホルモンも重要です。そのため無風状態で育てると変に伸びすぎた徒長枝になってしまいます。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の育て方②水やり
シダレヤナギの水やり
街路樹として放置されていても絶えてしまうことがないのを見ても、適度に乾燥にも強い木といえますね。しかし水が好きな植物であることに変わりはありません。川べりに生えていることからもその性質はわかるでしょう。
水やりの注意点
成長期である春から秋には特に水やりはたっぷりとおこないます。この後増やし方で紹介する苗づくり時には、多めに与えた方が良いのは明らかです。成長が早くどんどん大きくなりますので、それだけ多くの水も必要とするのでしょう。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の育て方③肥料
シダレヤナギの肥料の時期
地植えの場合肥料は必要ありません。もし生育に不安がある場合のみ、花後の春先に与えるようにするとよいでしょう。鉢植えの場合も与える時期は同様で花後となります。基本的に肥料は不要です。
肥料の種類やあたえ方
肥料を与えるとするならば、緩効性化成肥料で固形のものを少しだけにしてください。5月と7月ころに置き肥します。
市販の培養土に鹿沼土を足して
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鉢植えで育てるのであれば、元肥も配合された土なら肥料の心配はありません。土を用意するなら通常の木用の培養土で十分です。保水力が心配な場合は、それに鹿沼土を少し足します。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の育て方④剪定
シダレヤナギの剪定時期と目的
ここまで何度も言及してきましたが、とても成長が早くてどんどん新しい枝が出てきます。そのためにコンパクトに育てたいという場合や形にこだわるという人は剪定をする必要がでてきます。剪定時期は花芽が付く前の2月と伸びすぎた枝を整理するための8月になります。
剪定のやり方
2月に行うのは枝を更新させるための剪定です。すぐに新しい枝が出てきて伸びすぎて困るようなことになるので、強めに剪定してしまってかまいません。芯を留めてしまうことで成長を抑えるのもこの冬の時期にやります。夏は伸びすぎた枝を整えるのと、込み入った場所の風通しを良くするように切ります。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の育て方⑤増やし方
シダレヤナギの増やし方は挿し木で
この木は簡単に発根しますので花屋で売られているフラワーアレンジ用の枝でも増やすことができます。もちろん、剪定した枝が手に入るならそれらでも挿し木による増やし方が可能です。
挿し木の時期
冬以外であればどんな季節でも挿し木にすることができます。月で言うなら4月から11月頃まで。新しい枝の方が発根が良いのでできるだけフレッシュな時期が向いているといえますね。
挿し木のやり方
先ほどもご紹介した鹿沼土は挿し木にも使えるので、15センチほどにカットした枝を斜めに差し土が乾かないよう日陰で管理します。水やりにも注意が必要で、発根するまで水に挿しておき根を確認してから培養土に植え付けるやり方も。そのままある程度の大きさになるまで育て、冬が苗の植え付けの適期です。
シダレヤナギ(枝垂れ柳)の育て方⑥注意点
シダレヤナギの病害虫
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病気の心配はありませんが、剪定の仕方が甘いとアブラムシ被害がでることも。オルトランを適量薄めて散布ることで駆除します。浸透性なので予防にもなりますので、初夏にはあらかじめ撒いておくのもおすすめ。
病害虫に気をつける季節・時期は
害虫に気をつける季節は5月から8月の夏の季節です。大きな株であれば少しくらい虫がついたとしてもあまり生育には関係ありませんが、鉢植えの小さなサイズのものであれば見た目が悪くなることも。暖かくなったら害虫に注意します。
苗の選び方ポイント
まったく同じ種類のヤナギでも枝垂れしにくいものと垂れやすい木に分かれるそうです。美しい枝垂れを見たいなら苗の時から枝が下がっているものにしましょう。
ヤナギが枝垂れる理由
シダレヤナギの枝が垂れる理由をご存知でしょうか。枝には伸びるホルモンと太くなるホルモンの2つの作用によって枝の形が決まってきます。シダレヤナギと呼ばれるヤナギはこの伸びるホルモンが多くて太くなるホルモンの力が負けているため、絶えきれずに枝垂れしてしまうというわけです。
シダレヤナギはなぜ街路樹に多いのか
街路樹とは
街路樹とはそのあたり一体の景観を美しくしたり、地盤を安定させたりといった理由で植林される木のことです。古くは一里塚とセットで距離をわかりやすくするために植樹をおこなうというやり方もありました。ケヤキやサクラ、銀杏が街路樹に使われるベスト3の木ですがシダレヤナギは特に川沿いに多く見られる街路樹として有名です。
街路樹の理由①根の特徴
川沿いなど土が流れやすいところにシダレヤナギが植えられるのは、湿った土を好む根の性質によります。シダレヤナギだけでなくこれは別の柳でも同様で、湿気が多くても根腐れしにくいところから選ばれたのでしょう。
街路樹の理由②育成が良い
シダレヤナギは他の樹木があまり育たないような条件でも成長が良いという特徴もあります。そのために他の街路樹がダメだった場合にはシダレヤナギでという使われ方もしたそうです。
まとめ
街路樹にも多いシダレヤナギを育てよう
風にそよぐ枝が涼しげで美しいシダレヤナギ。そのまま地植えで庭木にするのは少し大きくなりすぎるので庭の広さを選びますが、鉢植えでコンパクトに育てることも可能。そのためには冬の強めの剪定で芯をしっかり留めてあげることが大切です。肥料も不要である程度の乾燥にも強い樹木ですが、大切に育ててあげることでその美しさも変わってきます。夏場の剪定や害虫予防などもしっかりして大切にしてあげましょう。
他の木が気になる方はこちらもチェック
このほか、暮らし~ののガーデンカテゴリには観葉植物や果樹の育て方・剪定方法などの木の手入れ方法や増やし方も詳しく解説しています。木全般が気になる方はこちらも見てみてくださいね。

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