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ガジュマルの育て方!植え替えや肥料、水やりの方法を詳しく解説!

ガジュマルの育て方は水やりと葉水がポイントです。太った幹がかわいらしいガジュマルは、観葉植物として鉢植えで成長させられます。挿し木によって増やすことも可能です。肥料の与え方から剪定や植え替え方法、冬越し、病気についてなど、育て方を解説していきます。
2020年8月27日
gauyorim
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ガジュマルについて

ガジュマルの基本情報

ガジュマルはクワ科イチジク属の植物です。学名は「Ficus microcarpa」で、別名を「ガジュマロ」「バンヤンツリー」などといいます。他にもいろいろな別名があることから、愛されている植物ということが分かることでしょう。熱帯やその周辺の地域に生息し、樹高は20mほどにまで成長する常緑高木です。大きく成長したガジュマルはそのまま他の場所へ移動させて植え付けられます。成長の速度はゆっくり目なので育てやすいです。

ガジュマルの分布域

ガジュマルは、ミクロネシアから東南アジアの地域が原産地になります。日本にも原産地はあって、沖縄や鹿児島(種子島、屋久島)が有名です。日本においては風や波を防ぐために植えられましたが、ガジュマルの姿が好まれて観光用の植物としても親しまれています。観葉植物として育てる場合は鉢植えになることから、小さなサイズでしか見たことがない人は多いかもしれません。機会があれば自生地で鑑賞してみてください。

ガジュマルのエピソード

鉢植えの観葉植物で癒しを得る

ガジュマルは精霊が宿る植物として有名です。それは日本だけでなく海外においても同様で、特徴的な姿がそういった伝説を生みました。大きく成長する樹木ですが、鉢植えにして観葉植物として育てることも人気です。太い幹をしたガジュマルはどこか癒される雰囲気をかもしだしています。お部屋に置けば、植物のグリーンとしての癒しと、かわいらしいほっこりとする見た目の癒しが得られることでしょう。

ガジュマルの逸話

最初にガジュマルには精霊が宿るといいました。沖縄に残る伝説だと、木に暮らす「キジムナー」が該当します。現在キジムナーは妖怪のキャラクターのように扱われていて、グッズなども販売されいるので知っている人も多いことでしょう。キジムナーについて調べてみるのもおすすめです。また、海外でもガジュマルには神秘的な逸話があるため、それらを知ったうえで観葉植物として育てればより楽しめます。

ガジュマルの特徴

絞め殺しをする樹木

ガジュマルの特徴的な太い幹は、実は根っこで気根と呼ばれるものです。種子が土へ落ち、そのまま地面で根っこを張って成長していくのは他の植物と変わりません。種子が土ではなく他の樹木などへ落ちた場合も成長します。そして成長にしたがって他の樹木を気根で巻き込み、やがて枯らしてしまうことからついた異名が「絞め殺しの木」です。それほどまでに強い力で他の樹木を締め付けると思わせる印象があります。

絞め殺しの真偽

上記でガジュマルは他の樹木を気根で絞め殺すと説明しましたが、実は気根の締め付けによって他の樹木が枯れるわけではありません。その樹木へガジュマルが密着して成長しているために、周辺の水分や養分をガジュマルが奪ってしまうことと、ガジュマルに隠されて日光を浴びれなくなってしまうことが原因です。気根はあくまでもガジュマルを支えるもので他を攻撃する武器ではないものの、実際に強い力を持っています。

強い力を持つガジュマル

他の植物を枯らしてしまうのは、種子がその植物の上へ落ちそこで発芽した場合です。種子が土へ落ちると土中に根っこを張り、太くて多くの気根をまといます。この姿が自生地でみられる力強いガジュマルです。それと他の植物の上でも成長するエピソードからも分かる通り、ガジュマルは強い生命力を持っています。それはコンクリートをも壊すほどです。大きなガジュマルから感じる力強さは、見た目だけではありません。

ガジュマルの育て方/適した環境

日当たりのよい場所へ置く

ガジュマルの原産地は熱帯やその周辺の地域です。そのため日光が当たる暖かい環境が適しています。観葉植物は鉢植えにして部屋の中で育てることから、日光を浴びさせてあげることが少なくなりがちです。ガジュマルは日陰でも成長できる性質も持っていますが、日当たりのよい場所で成長した方が強い株になります。鉢植えならいつでも移動させられますので、なるべく日光を当てるようにしてください。

突然の日光に注意する


ガジュマルは日光を浴びさせた方がよいとはいっても、日陰で育てていていきなり日向へだした場合は環境の変化に適応できず、葉っぱが枯れてしまいます。冬は寒さから逃れるために室内で育てますが、春になって暖かくなったからと急に外へだす場合などに注意してください。最初は屋外の日陰に置き、次に半日陰、そして日光の当たる場所と、段階をふんで移動させましょう。それぞれ二週間ぐらい慣らす必要があります。

ガジュマルの夏越し

日光を好むからと、夏の強い直射日光を浴びせ続けた場合は葉っぱが焼けてしまいます。遮光をするか日陰に置くようにしてください。遮光や移動の目安は気温が40度を超えた時です。環境に応じて遮光の度合いをあわせていきます。室内に置いている場合も同様です。窓辺に置いて日光浴をさせるのは大切ですが、葉焼けに気をつけないといけません。夏場はレースのカーテンからもれる日光を当てましょう。

ガジュマルの冬越し

ガジュマルは暑さには強いのですが、寒さには弱いです。気温が10度より下がると成長がゆっくりになり、5度以下で枯れ始めます。そのため冬場は屋外に置くことはやめて、室内で育てるようにしてください。日のでている時間帯は窓辺で日光を当て、夕方以降は暖かい場所へ移動させます。エアコンで部屋を温めている場合、風は乾燥してしまうので、ガジュマルに直接当たらないよう注意が必要です。

ガジュマルの育て方/植え付け

よい株を選ぶ

ガジュマルを観葉植物として鉢植えで育てるにあたり、どの株を購入するかが最初のポイントです。なるべく健康的で何らかの問題がない株を選びましょう。病気が発症していないことはもちろん、重要なのは害虫です。害虫がついている株を選んでしまうと、そのガジュマル本体が健康的に成長できないばかりか、他に育てている植物にまで被害を広がる恐れがあります。あとはガジュマルの形や色などの見た目から判断してください。

ガジュマルに適した用土

手に入れたガジュマルの株を鉢へ植え付けますが、水はけのよい土にしないといけません。観葉植物向けの培養土(ばいようど)がおすすめです。用土を自分で作りたい場合は、赤玉土7割に腐葉土(ふようど)3割を配合した土にしてください。赤玉土8割、腐葉土1割、川砂1割にすると、水はけがさらによい土となります。腐葉土を使うとコバエが発生しやすくなるので、無機質な土を上から被せてカバーしてしまいましょう。

植え付けと種まきの時期

ガジュマルの種を手に入れて、それをまいて一から育てることも可能です。種まきは暖かくなってきた春頃が適しています。株を鉢へ植え替える場合も同様です。育苗ポットへ種まき専用の土を入れ、そこへ種をまいてください。土は乾燥していない状態をキープし、半日陰で育てていきます。風通しが悪いと成長に悪影響をおよぼすので、置き場所に注意が必要です。発芽したら鉢へ植え替えをします。

ガジュマルの育て方/基本的な水やり

水やりが重要

ガジュマルの育て方のポイントは水やりになります。水やりしだいで、うまく育てられるか枯らしてしまうかが別れるほどです。ガジュマルへ水やりをする方法をいくつかに分けて解説します。基本の水やり、葉水、夏場の水やり、冬場の水やりです。状況にあわせてガジュマルへ上手に水分を与えてください。植物を育てる初心者の失敗しやすい管理が水やりになります。枯らせず長くガジュマルを育てていきましょう。

基本の水やり方法

ガジュマルは乾燥が苦手で、湿気がないといけません。ただし水やりをしすぎて常に土が湿っている状態だと、根っこがくさり枯れる原因になります。適切な水やりが重要です。土の表面に触れてみて乾いている場合にのみ、ふんだんに水やりしてください。ガジュマルの健康な普通の葉っぱが落葉する場合は、病気ではなく根っこがくさっている可能性があるので、水やりをおさえて様子をみてみましょう。

ガジュマルの育て方/葉水

空気中の湿度を上げる

ガジュマルは湿気が必要、でも土が常に湿っていると根っこがくさって枯れると説明した通りです。相反するように思われるかもしれません。この場合の湿気とは、主に土の水気ではなく空気中のことです。熱帯や熱帯周辺の地域は空気が湿っています。この状態と同じような環境を部屋に作り出せればいいのですが、あまり湿度の高い部屋はすごしづらいですし、いろいろと問題もでてきてしまいます。

葉水で湿度を上げる


部屋の空気中の湿度を上げずに、ガジュマルへ湿気を与える方法が葉水(はみず)です。葉っぱへ水をかけることを葉水といいます。やり方は、霧吹きでガジュマルの葉っぱへ水を吹きかけるだけです。ちょっとでも乾燥が気になるようなら、葉水で水分を与えてあげましょう。土への水やりは空気中の乾燥具合に関わらず、土が乾燥したのを確認してから水を与えるのが原則です。葉水を組み合わせてガジュマルへの水やりをしてください。

ガジュマルの育て方/夏場の水やり

夏場は水を多く必要とする

ガジュマルの成長期は春から秋です。冬に比べてこの期間は水を多く吸収します。特に夏場は屋外へ置いていると温度が高くなることから、水分の蒸発も相まって水切れしやすいです。部屋に置いている場合は屋外ほど水を必要としないため、夏場だからと水やりをしすぎれば根っこをくさらせてしまいます。状況に応じて適切な水やりをおこなうには、土の状態を確認するようにしてください。

夏場の水やり方法

夏場でも基本の水やり方法で大丈夫ですが、屋外に置いているなら必然的に水やりの回数は増えます。一日に二回の水やりが必要であれば、朝と夕方に与えるようにしてください。日中の気温の高い時間帯に水やりすると、水が温まって根っこがダメージを受けてしまいます。ガジュマルは空気中の乾燥に耐えられないので、屋外と室内ともに葉水をして湿気を与えてください。葉水は元気な成長にも効果的です。

ガジュマルの育て方/冬場の水やり

冬場はあまり水を必要としない

先に説明した通りガジュマルは気温が10度よりも下がると、ゆっくりな成長になります。つまり冬は休眠期にあたるのです。この時期は根っこから水分をあまり吸収しないので、それにあわせて水やりを減らさないといけません。少し乾燥気味にするぐらいがちょうどいいです。水やりは土の乾燥を確認してから数日後におこなえば大丈夫でしょう。冬場はすぐに土中の水分過多になってしまうため、根腐れに気をつけてください。

空気中の乾燥に気をつける

気温の問題から冬場はガジュマルを室内で育てることになります。冬場の室内は暖房で温めているはずです。この暖房の風は乾燥しやすくて、ガジュマルが苦手する環境になりかねません。そこで葉水によって乾燥を防ぎます。土への水やりはあまりしなくて大丈夫です。春に近づくと切り替えの時期に水切れすることがあります。株の下の方にある葉っぱが病気のように枯れてきたら水分不足です。水やりを増やしていきましょう。

ガジュマルの育て方/肥料

肥料が必要かよく考える

ガジュマルは肥料を与えなくても育てられます。でも成長を速めたい場合は肥料をほどこしてください。肥料を与えて大きく成長してしまうと管理が大変になるかもしれません。ガジュマルをどういった観葉植物として育てていきたいのか考えてから肥料を使いましょう。ゆっくりとした成長を望み、あまり大きくさせたくない場合など、肥料は必要ありません。肥料は与えればよいというものではないからです。

肥料の与え方

肥料をほどこす時期は成長期の春から秋です。冬は休眠期のためこの時期に肥料を与えると、肥料焼けといった病気のような症状がでてしまいます。うすめた液体肥料なら10日ごと、効き目がゆるやかにでる緩効性(かんこうせい)の化成肥料であれば2ヵ月ごとにほどこしてください。観葉植物専用の肥料も売られていて、それを使うのもおすすめです。適切な量を守って与えましょう。肥料の与えすぎは逆効果です。

ガジュマルの育て方/剪定

剪定をして整える

ガジュマルの基本的な管理は水やりですが、枝葉がたくさん生えてきたら剪定をして整えてあげましょう。剪定をしないままでいると、内部の枝葉に日光が当たらなかったり風通しが悪くなったりして、病気にかかる恐れがでてきます。それと無駄に栄養分が分散されてしまうので、成長させたい枝葉が十分に育たなくなってしまいます。こういった問題を剪定で解消するのです。剪定用のハサミを用意しておいてください。

剪定に適した時期


ガジュマルの剪定は、休眠期の冬以外ならいつでも大丈夫です。でも春頃がもっとも適しています。植え替えとあわせておこなうのがよいでしょう。枝の根元の方から剪定してください。新しい芽はすぐに生まれてくるので安心です。剪定時に白い樹液のようなものがついた場合はよく洗います。また、観葉植物として鉢植えで飾って置くわけですから、見た目にこだわりたいものです。剪定で仕立てる必要があります。

ガジュマルの育て方/植え替え

数年に一度は植え替えをする

ガジュマルは鉢植えで育てていても毎日成長しています。目に見えない土中の根っこも成長し続け、やがて鉢いっぱいに張ってしまうのです。そのままにしていると根っこが詰まり、病気のような症状がでて枯れてしまいます。そうならないようにするため、おこなうのが植え替えです。植え替えはガジュマルの成長具合にもよりますが、2年または3年に一度が植え替えのひんどになります。

植え替え方法

植え替えに適した時期は、剪定と同じく春頃です。まず全体の3割ぐらいの葉っぱを取り除きます。鉢植えから抜いて根っこに付いている土を3割ぐらい捨ててください。そして今まで使っていた鉢よりも一回り以上大きな鉢へ植え替えします。一旦幹まで土中へ埋めて、ある程度成長してから外にだすと、太った幹のガジュマルに仕上げることが可能です。

ガジュマルの育て方/増やし方

ガジュマルは挿し木で増やす

ガジュマルは挿し木という方法で増やせます。挿し木は枝を使いますが、剪定した枝を挿し木にして大丈夫です。挿し木に使う枝は切り口に樹液が付いていますので、洗ってください。挿し木の先端側についている葉っぱを3枚ぐらい残します。植え替え用と同じ土へ挿し木をして、ふんだんに水やりし、風通しのよい半日陰で挿し木を管理していきましょう。挿し木から根っこがでてくるまでは特に、水切れを注意しないといけません。

ガジュマルの育て方/病気

病気よりも害虫に気をつける

ガジュマルは病気にかかりづらい丈夫な植物です。鉢植えで観葉植物として育てるのに助かります。ですが害虫の発生には気をつけないといけません。病気と同じように害虫によってガジュマルはダメージを受け、枯れることがあります。カイガラムシが発生しやすく、幼虫のうちに薬剤で退治してください。成虫になると薬剤は効かないので、こすりおとすしかありません。本来はハダニも発生しますが、葉水によって予防できます。

ガジュマルの育て方/まとめ

ガジュマルの育て方について解説してきました。植え替えや肥料、水やりの方法が分かれば、鉢植えにして部屋で育てられます。挿し木で増やすことが簡単です。挿し木から育てた株を植物好きの人へプレゼントすると喜ばれることでしょう。病気の心配はあまりいらない強い植物です。ガジュマルを健康的に育て、観葉植物としての癒しを得てください。

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