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どんぐりの種類一覧!意外に知らないどんぐりの種類と見分け方をご紹介!

どんぐりは山などの標高の高い場所にしかないというイメージがあるかもしれませんが、実はどんぐりの種類によっては公園の生け垣や街路樹として植えられていることがあります。そんな身近にあるどんぐりの種類と見分け方を合わせて紹介します。
更新: 2021年3月4日
揚げ餅
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どんぐりとは

童謡でおなじみのかわいい木の実

出典: https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61-5paJDpTL._SL1000_.jpg

どんぐりを知らない人は珍しいと思いますが、改めて紹介すると栗の実より細長い形状の木の実で栗が色づき市場に出回る頃に雑木林に大量に落ちています。濃い赤茶色のコツコツとした外殻に覆われていて昔からコマや、やじろべえにして遊ばれてきた自然のおもちゃです。

そのままだととても渋みが強く食用にされることがないで食べた頃がある方は少ないと思うのですが、一部地域では食用として色々なメニューが開発されています。

インスタ映も狙える立派な作品になる

どんぐりはいろいろなアートにも使われるようになてきました。ガーランド風に加工したり、瓶に松ぼっくりなどの他の木の実と一緒に入れて飾ったり、型をとってレジンと呼ばれる樹脂でアクセサリーを作ったりと色々な使い道がありますよ。

SNSや写真投稿サイトなどでどんぐりアートなどのワードで検索するといろいろな芸術作品を見つけられます。

食用に加工されたどんぐり

日本全国で食べられているわけではなくごく一部の限られた地域で今でも灰汁(アク)抜きなど経てコーヒーや焼酎、パン、餡に加工されています。染め物にも使われますが、渋柿のようにタンニンが豊富すぎて基本的に食べずに放置される実です。

どんぐりは種類が豊富

日本の広葉樹はどんぐり

どんぐりのなる木は日本全土に広く分布しているので九州から北海道まで種類に違いはありますが、広葉樹がたくさんある里山、神社、寺などで簡単に何らかのどんぐりのなる木を見つけることができますよ。

いろいろな種類があるので詳しい種類についてはの後ほど紹介していきますが、九州から北海道まで幅広く自生するのがブナ、沖縄、九州から近畿地方までの暖かいエリアに自生するのが樫の木の仲間になります。

栗はどんぐりの一種

食用として秋に大人気の栗とどんぐりは仲間になります。どんぐりを漢字で書くと「団栗」となるので分かりやすいかと思います。団栗の「団」の部分は丸いことを意味する漢字になりますが、栗より丸くないと思う方も多いでしょう。

一般的にどんぐりとしてイメージされる形は弾丸のように先が尖っていて細長いイメージのものが多いです。ほとんどのどんぐりがそん形状ですが、種類によっては丸いどんぐりもちゃんとあるんですよ。

全22種のどんぐり

栗を除いても日本に自生するどんぐりがなる木は全21種類、栗を足すと22種類と言われています。非常に数が多いのですが、見分け方は意外と簡単です。中には非常によく似ていてどんぐりだけでは判別できないものもあります。

そうした場合はどんぐりだけではなく木の表面、葉、かさの部分などを参考にして見分けていきますよ。食用として使わるのはこの中の一部のシイ類のどんぐりだけで甘みがあるため食用に向きます。

由来は諸説あり

先程丸いから団栗と紹介しましたが実は当て字で諸説あり、アジア地域で丸い(円)の「トングルダ」や「トグリク」などの発音から団栗となった説もあります。縄文時代にはすでに利用されていた言われている団栗の正確な由来は今も謎のままです。

余談ですが英語ではAcorn(エイコーン)となり栗はマロンではなくchestnut(チェスナット)になりマロンはフランス語になります。

どんぐりと見分け方


かさの形状

種類により大きな差が出る場所はどんぐり「帽子」や「はかま」などいろいろな呼び方があるお椀状のかさの部分です。かさの部分の正式名称は「殻斗(かくと)」と言います。どんぐりの仲間である栗の棘もどんぐりのかさに当たりますよ。

種類によてかさがゴツゴツしていたり、綺麗な横縞が入っていたり、幾重にも重なっていたり、栗のように実全体を包むものに分かれます。これだけ違うのでかさを使った見分け方が一番分かりやすいです。

どんぐりの形状

どんぐりの形状だけで全ての種類を見分けるのは難しいです。しかしかさは外れやすい種類もあるのでそうした場合に実だけでもある程度絞れるので覚えておいて損は無いですよ。主に栗のように丸みがあって大きなものと細ないものに分かれます。

さらに細長くて小さいもの、丸くて小さいものにも分かれますよ。細長いタイプは多いので詳しく知るには実以外の情報が必要になります。

葉の形状

似てはいますがよく見ると葉の形状もそれぞれ異なるので見分け方になりますよ。葉も長いものや、ギザギザしたものなどに分かれます。ただし栗を見分けたいなら葉よりも実を見れば特徴的なトゲや形をしているのでそちらのほうが分かりやすいです。

他の細長い葉になるものは近くでじっくり観察すると毛があったり棘の色や形状が違うので判断材料になります。身近にあるどんぐりを例として紹介していきますね。

主などんぐりの種類1

コナラ

どんぐりの代表的な種類で全国各地いたるところに分布しています。細長い形状でかさの部分は鱗のようにゴツゴツしています。樹皮の独特の裂け目のように見えるゴツゴツとしたコルク質の部分が目立つのでどんぐりの木と普通の木とは簡単に見分けられますよ。

夏になるとカブトムシやクワガタが採れる木になるので昆虫採集を目的に森林公園や里山を訪れる人も多いでしょう。食用ではなく木炭として利用されていました。

特性のまとめ

先になるほど広がる卵型(雫のようにも見える)
交互に映える互生で縁に棘があり葉に柄がある
大きさ 高木ですがコナラ(小さいナラ)なのでナラの中では小さい
どんぐり 個体差もあるのですが2cmぐらいになり鱗状のかさを持つなかでは
小さくやや細長い楕円形
かさ 鱗状で小さい

主などんぐりの種類2

ウバメガシ

樫の木の一種でコナラの仲間になるのでよく似た形状をした見がなります。樫の木とはブナ科の常緑樹に分類されいろいろな種類がありブナ科の常緑樹をまとめて樫の木というので、樫の木という木はありません。常緑樹なので冬に木をみれば分かりやすいです。

コナラと比べるとかさの部分は小さな鱗状で似ていますが、実の部分はコナラより楕円形に近い形状で生け垣に使われていることが多いです。

特性のまとめ


丸くて小さく硬い
小さなギザギザがる
大きさ 高木ですが、生け垣に使われて小さく管理されている
どんぐり かさが取れやすい、大きくても2cm未満の小型
かさ 鱗状で小さく、落下しているのもはかさがないものが多い

主などんぐりの種類3

アラカシ

いわゆる樫の木に分類されるどんぐりの木で、かさの部分な横縞になっていっています。東北地方より南側の暖かな地域に分布します。コナラ一緒でどんぐりといえばこのアラカシと言われるどよく見かける普遍的な種類になります。

縞模様のかさを持つなかでは小さく他の樫の木より丸みがあり実の表面にも縦の縞が見える特徴があります。

特性のまとめ

葉っぱらしい楕円形ですが、上半分だけがギザギザしています
ウバメガシと同じように固めの葉で光沢があります
大きさ 樹高は高いもので20m
12月になってもどんぐりをつけているこもしばしあります
どんぐり 丸みのある小型、縦縞が入っている
かさ 横縞が入っていて他の樫の木と見比べるにはどんぐりの縦縞で
見分けられる

主などんぐりの種類4

クヌギ

夏になると樹液にカブトムシやクワガタ、オオムラサキが集まってきて昆虫採集ができる木として有名です。少なくとも名前だけは知っているという方も多いのではないでしょうか?他の実と比べると非常に分かりやすく他と一線を画する実となっています。

ただし一種類だけクヌギと似ているものもありますよ。実は栗のように大きくて丸い形状そして、かさの部分はふさふさとしたものが幾重にも重なっています。

特性のまとめ

細長くギザギザになっていて白い棘がる
大きさ 高木で15mほどにも育ちゴツゴツとした樹皮も特徴的
どんぐり 丸い形状で大きいどんぐり、アベマキとクヌギは似ているため
どんぐりだけでは見分けるのは至難の業
かさ かつらのようにふさふさとした棘のようなかさが特徴

主などんぐりの種類5

カシワ

樫の木とは関係がなく、こどもの日に食べる柏餅の葉でお馴染みのどんぐりの木です。葉が非常に特徴的なので実で見分けるより葉を見たほうが簡単で、どんぐりのなる木の中で大きくて広い葉はカシワです。

またカシワの葉は縁起物として古くから大切にされ家紋にもなるほどです。傘の部分はクヌギのようになっていますが、薄く柔らかい特徴もあります。カシワは幅広く分布し九州や北海道まで見られます。

特性のまとめ


どんぐりの木の中で広く特徴的な形
微細な毛と香りがある
大きさ 高木で10~15mほどにも育ちゴツゴツとした樹皮も特徴的
どんぐり 丸い形状で大きいどんぐり、アベマキとクヌギは似ている
先端の雌しべの名残の部分が長かったり尖っている
かさ ふさふさしているかさ、クヌギとくらべカシワはやわらかい

主などんぐりの種類6

マテバシイ

暖かな地域にのみ自生しているどんぐりの木で渋みのもとであるタンニンをあまり含まないため、そのまま食用にされ炒って食べたり、粉にして加工したりします。粉にしたものをクッキーにすれば縄文クッキーになります。

実は丸い形状ではなく一般的などんぐりのイメージの細長い弾丸のようなタイプでかさが取れやすいのが特徴です。防火林などに利用され葉はギザギザも棘もない一般的な葉のため見分けやすい木です。

特性のまとめ

ギザギザも棘もない一般的な葉
形状も楕円形
大きさ 15mほどになる高木でカシワのようなゴツゴツとしたものでなく
なめらか
どんぐり 細長く弾丸のような形状でかさらどんぐりが大きくはみ出している
すぐに取れやすい、うっすら白味がかかっている(ろうが付着)
かさ どんぐり対して浅くて小さい鱗状のかさ

どんぐりの種類と見分け方のまとめ

日本人と馴染み深い木

今回紹介したどんぐりの木カシワやクヌギ、コナラなどのどんぐりは身近にあるどんぐりとして紹介しました。カシワは餅以外にも包むときに使っていたと言われています。

コナラやクヌギは木炭の材料にもなりますし、ウバメガシは高級の木炭の備長炭の材料となるのでどんぐりの木は古くから日本を支えてきた木です。見分け方は葉やどんぐりを見ればそれぞれ個性があるので分かりますよ。

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暮らし~のにはどんぐりの仲間の木に関する記事がたくさんあります。昆虫採集の時やシンボルツリーとしてどんぐりの木を植えたときなど参考になると思うのでよかったらチェックしてくださいね。