Companion Heavy Duty MG
モーラナイフ Morakniv
ブッシュクラフト BushCraftInc. メタルマッチ(ブッシュクラフト・ファイヤースチール)
フェザースティックとは
アウトドアで頼れる火おこし手作りグッズ
フェザースティックとは薪などの木材の表面を薄く削っていき簡単に着火できように加工した手作りの着火剤、火おこしグッズです。バトニングと呼ばれるナイフ一本だけで薪を割るアウトドアのスタイルに付随した火起こしのための技術でもあります。
現在では環境に優しい着火剤や簡単に火起こしできる炭が発売されるようになり火起こしでフェザースティックまでつくるという方はアウトドアやキャンプが本当に好きな方かもしれませんね。
フェザーとは羽毛のこと
ことわざに「名は体を現す」というものがありますが、フェザースティックはまさにそのとおりです。木材の表面を何度も薄く削っていくので上手な人が作ったフェザースティックは羽毛のように見えますよ。
木材も削って毛羽立たせることで松ぼっくりや杉の葉のように簡単に着火できるようになることからキャンプやバーベキューなどのアウトドアで着火剤が無い時に重宝します。
フェザースティック作りに必要な道具
ナイフだけ
フェザースティックはバトニングの一種みたいなものなのでナイフ一本あれば大丈夫です。ただし大きな薪から作るとなると、いきなりナイフだけで薪を割っていくのはバトニングの知識や技術がいるので難しいでしょう。
ブッシュクラフトなどの専門的なアウトドア以外では一旦斧や鉈(ナタ)などを使って薪を割って手頃な太さにしてからフェザースティックを作っていきましょう。
ナイフが大切
ナイフしか使わないのでナイフの品質が大切です。そのためナイフについても多少知る必要があります。全てナイフが刃こぼれするとは言えませんが、価格が安いものやは木を削っているとだんだんと刃こぼれしてきたり、曲がったりして薄く削れなくなります。
削れないと力を加えてしまうので、さらに削りにくくなるという悪循環に陥りますよ。ナイフはアウトドア用のナイフを買いましょう。
フェザースティック作りにおすすめのナイフ2選
おすすめナイフ1
Companion Heavy Duty MG
価格がリーズナブルで初心者から上級者まで愛用者が多いのがスウェーデンブランドです。リーズナブルとはいえ安いものから高いものもあります。木材を薄く削るだけならモーラナイフの中では安いナイフでも大丈夫ですよ。
炭素でできた刃は固くは木を削るだけでは刃こぼれしにくくシンプルな見た目ですが、使いやすいナイフを探している方におすすめです。
おすすめナイフ2
モーラナイフ Morakniv
いろいな色があるポップなナイフで、見ようによっては安っぽく見えるかもしれませんがモーラナイフもスウェーデンの刃物です。刃はステンレスなので錆びにくい特徴があります。
後ほど改めて紹介するファイヤースチール(ファイヤースターター)が柄の中にあるのでライターやマッチを忘れたときでも焚き火ができますよ。レビューでもキャンプや焚き火、フェザースティック向けという評価になっています。
フェザースティック作りに必要な木材
細めの木材
適度な太さの木材がフェザースティックに適しています。太すぎると持ちにくく削りにくいですし、細すぎても逆に削れにくく折ってしまいそうになります。
火起こしする際のコツとしてよく言われている「乾いた薪」を使用するいうのはフェザースティックには当てはまりません。乾いていたほうが明らかに着火しやすいですが、フェザースティックに加工すれば多少濡れていても火が付きやすいので、雨上がりの焚き火におすすめです。
乾いた木材
矛盾しているようですが、多少濡れても問題なく使えるというだけなので、基本的にはやはり乾いた木材を使います。ナイフを彫刻刀のように使い薄く削って作ることから、ぶっつけ本番は難しいので練習も必要になります。
練習は薪を使わず割り箸で試してみましょう。ナイフは実際にキャンプやアウトドアで使うものにしたほうが握り加減や切れ味などの感覚が分かりますよ。使う木は広葉樹より針葉樹がおすすめです。
フェザースティックの作り方1
薄くを何度も繰り返す
ナイフで簡単につくる自作の着火剤なので、改めて作り方を言葉で表すと非常にシンプルになります。ただひたらす木材が羽毛のようになるまで何度も薄く削っていくだけです。
一点だけ集中して削ってしまうと折れてしまうので同じところを削らないように注意しながら削っていきましょう。前述したように厚く削ってしまうと頑張って削っても燃えにくいので薄く削れるようになるまでは練習が必要ですよ。
薪の太さ
先程薪の大きさは太すぎず細すぎない大きさと紹介しましたが実際どれくらいの太さが良いかと言うと直径5cm程度ぐらいが良いでしょう。フェザースティックはまきではなく着火剤なので燃えにくい太いものを使わないほうが、使いやすくなります。
ナイフの扱い方
握る時は親指を立てずに柄をぐっと握ります。削る時は手首を動かさないようにしてまっすぐ削りますよ。自分の方に削るのではなく上から下に削っていきましょう。
手首が動くと刃の当たる角度が変わるので途中で毛羽立てた部分が切れてしまったり厚みが変わったりして、キャンプや焚き火の火起こしで使えるフェザースティックにはなりません。うまくできるまでひたらすら練習しましょう。
フェザースティックの作り方2
繊維に逆らわない
根菜類を切るときを想像してみてください。繊維に沿って切る場合と逆らって切る場合では繊維に沿ったほうが切りやすいでしょう。木材を削る時も同じようなものでフェザースティックの作り方で大切なのは木の向きを考えることです。
断面をそっとなでると引っかる方向となめらかな方向があるので、なめらかな方向から削っていきます。よく切れるナイフならそんなに力を入れなくても薄く削れるようになるので試してみてくださいね。
削りカスは捨てない
コツではないのですが、なれるまで薄く削った部分が切れてしまい削りカスのようにいっぱい出ます。特にキャンプ場で練習した場合はこの削りカスも捨てないようにしましょう。
実はこの失敗した薄い木片も焚き火の時にフェザースティックと同じ着火剤として使えます。すぐに燃え尽きてしまうので少量では意味がないのですが、たくさんフェザースティックを作ったときや、たくさん失敗した時は火起こしのアイテムにしてくださいね。
フェザースティックの作り方3
角を削る
彫刻家や大工のように平面を薄く削るのは難しいです。そもそも彫刻刀、カンナは薄く削るための形状をしているので、コツを知らなくてもナイフと比べると削りやすいかもしれませんね。
フェザースティックの作り方で大切なのは毛羽立たせることなので角を削っていきましょう。角を削ると平らになってくるので木材を少し回して別の角を削るようにすることで焚き火やバーベキューの火起こしに使えるフェザースティックができますよ。
数本用意
火に勢いがなくなってきたら継ぎ足せるように一本だけではなく数本用意しておきましょう。たくさんあると安心して焚き火ができますよ。
コツのまとめ
フェザースティックの作り方はいろいろあるので紹介してきた方法は一例です。平面の部分を何度も削る方法もありますが、大切なのは一定の角度で削っていく、太すぎず、細すぎないちょうどいい大きさの木材を繊維に沿って削っていくことになります。
ホームセンターでも薪が売られていますが家でフェザースティックをしていくと羽毛のような部分が取れやすいので現地で加工しましょう。
フェザースティックの使い方
薪を加工して作るため薪の代わりになりそうですが、フェザースティックは自作の着火剤ですので小さな火を起こすためのアイテムです。そのため薪のようにフェザースティックを投入するのではなく徐々に大きい薪を入れて焚き火をしましょう。ライターなどを使えば市販の着火剤のように簡単に火が起こせますよ。
ファイヤースチールについて
フェザースティックとファイヤースチールは通好み
ブッシュクラフト BushCraftInc. メタルマッチ(ブッシュクラフト・ファイヤースチール)
フェザースティックは比較的通好みの着火剤ではあるのですが、キャンプやバーベキュー、焚き火に人気です。わざわざフェザースティックを作る方は着火もライターなどを使わずファイヤースチールーを使うことが多いです。
ナイフを紹介した時にかるく触れましたが、フェザースティックとほとんどセットで使われているのでフェザースティックを使うなら一緒にファイヤースチールの使い方をマスターしましょう。
ファイヤースチールとは
マグネシウムの棒を金属のパーツですばやくこすることで火花を散らし、フェザースティックなどの燃えやすいものに着火させるための道具です。
濡れていても拭くだけで簡単に使えるようになることからアウトドアで重宝しますが、うまく着火させるのはコツが必要でライターなどを使ったほうが圧倒的に簡単です。そのためこだわりや浪漫など普段できないことをする雰囲気を重視した火起こしにはぴったりの道具です。
ファイヤースチールの使い方
マグネシウムの粉をうまく利用する
ファイヤースチールにはストライカーと呼ばれる専用の道具が付属するのでストライカーで何度もすばやくこするだけです。この時に発生するマグネシウムの粉を紙などにかかるようにするか、ファイヤースチールで押えると着火させやすいです。
通好みのアイテムなので普段キャンプのときにライターやトーチで火をつけている方は不便に感じるかもしれません。フェザースティックと同じように何度か練習すれば着火できるようになりますよ。
ナイフでも削れる
フェザースティックと相性が良いのはストライカーを使わなくてもナイフのバック(背面)で強くこすれば火花が飛び散ります。フェザースティック作りにもファイヤースチールを使うときにもナイフを使うので便利ですよ。実際にフェザースティックとファイヤースチールで火起こししている動画はたくさんあるので確認してくださいね。
フェザースティックだからできる着火方法
ファイヤースチールを使って簡単に火を起こす方法は、ファイヤースチール本体でフェザースティックを押さえながらすばやく何回もこすれば着火できます。
基本的には先程紹介した動画と同じやり方でも良いのですがフェザースティックを作った時に失敗してできた、薄い木くずを束ねて手に持ったままストライカーでファイヤースチールを削る方法もありますよ。これができるのはフェザースティックならではの使い方ですね。
フェザースティック作りのまとめ
とにかく練習する
フェザースティックは着火剤がなかったと時に頼れる「技術」です。技術は知識と比べ見るだけではわかりにくいことがたくさんあるので動画などを見ながらとにかく練習してみましょう。
ファイヤースチールも扱いになれておく必要がありますよ。練習に使うナイフですが、キャンプ本番に使うものがない場合100円ショップで売られているナイフを研いでから使えば十分練習できると言われているので気軽に挑戦できます。
キャンプの技術が気になる方はこちらもチェック!
暮らし~のには火起こしを始めとするキャンプでも技術や知識が必要となる記事がたくさんあるので参考にしてみてくださいね。フェザースティックの練習に使うナイフなども扱い方、研ぎ方で製品寿命、切れ味が変わるので興味がればチェックしてくださいね。
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