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バトラクスキャットとはどんな熱帯魚?飼育方法や白点病について解説!

バトラクスキャットとはどんな熱帯魚かご存知でしょうか?顔つきは大型ナマズのようですが、実はお手頃サイズで、人にもなつく可愛いペットのような熱帯魚なのです。今回はそんなバトラクスキャットの特徴や飼育方法、白点病などについて解説します!
更新: 2021年11月4日
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バトラクスキャットとはどんな熱帯魚?

バトラクスキャットと聞くと、凄く強そうな熱帯魚をイメージするかもしれません。しかし、実はとても可愛らしい小型のナマズで、まるでペットのように可愛がることが出来ます。バトラクスキャットとはどんな熱帯魚かご存知でしょうか?顔つきは大型ナマズのようですが、実はお手頃サイズで、人にもなつく可愛いペットのような熱帯魚なのです。今回はそんなバトラクスキャットの特徴や飼育方法、白点病などについて解説します!

バトラクスキャットの特徴

バトラクスキャットとはどんな熱帯魚?

バトラクスキャットは最大20㎝程度の中型ナマズで、画像のように、顔がおおきく、口が裂けているのが特徴です。体が丸みを帯びていて可愛いですよね。口が非常に大きく開きますので、大きな魚も丸呑み出来てしまいます。その為、海外ではガルパー(大口)キャットフィッシュと呼ばれたりもします。

バトラクスキャットの生息地

生息地は南米になります。アマゾン川やネグロ川が生息地とされており、流れが穏やかな川や沼地に潜んでいます。ブラジルのネグロ川が原産地とされていますね。現地に行く機会がある方は多くないかもしれませんが、もし行く機会があれば釣りで狙ってみましょう!

バトラクスキャットはお手頃サイズ

顔つきだけ見れば1m声の大型ナマズのようにも見えますが、実際見てみるととても可愛いサイズです。20㎝程度にしか育ちませんので、大型水槽を用意する必要がなく、非常に育てやすいナマズと言えます。20㎝は大人の手くらいですので、丁度良いサイズであることが伝わるかと思います。

バトラクスキャットの販売価格は?

販売価格は稚魚で5000円~

実は本種はかつて、幻のナマズとして扱われていました。その時の値段は100万円を超えていたとも噂されていますが、現在ではある程度安定して輸入されるようになり、稚魚が5000円~10000円程度で販売されています。とはいえ、販売しているお店は少ないので、お近くのお店で販売していない場合はネットショップを利用することになるでしょう。

バトラクスキャットの販売ページ

上記は楽天市場での販売ページで、価格も丁度良いくらいになっていますよね。有名なネットショップですので、ある程度安心して購入することが出来ます。ただし、実物を見て購入出来る訳ではありませんので、ヒレに若干の裂けがあったり、体に少し傷がついていることもあります。そういったデメリットも加味して検討しましょう。

バトラクスキャットの寿命は?

気になるバトラクスキャットの寿命ですが、ナマズは基本的に長寿であり、本種も10~15年程度生きます。かなり長生きしますので、購入する際は長期的に育てていけるかをよく考えておきましょう。ただし、寿命は問題なく育てられた際の年数であり、途中で病気にかかる可能性もあります。寿命を迎えられるよう丁寧に育てていきたいですね。

バトラクスキャットの混泳相性

混泳には不向きな熱帯魚

熱帯魚は混泳させて楽しみたくなりますよね。しかし、ナマズは基本的に荒々しい性格をしており、バトラクスキャットも例外ではありません。同種での混泳でもケンカすることが多いので、単独飼育することをおすすめします。ただし、同種での混泳が上手くいくこともありますので、混泳させたい方は一度試してみて下さい。

口に入らないサイズの熱帯魚と混泳させる


他種と混泳させる時に気を付けなければいけないのがサイズです。上の動画のように、大きな魚でも丸呑みして消化出来てしまいますので、サイズに気を付けないと食べられてしまいます。ポリプテルスのような魚でも丸呑みして消化してしまいますので気を付けましょう。初めて育てる方は、無理せず単独飼育することをおすすめします。

バトラクスキャットの飼育方法①用意

用意するもの①水槽

バトラクスキャットは中型の熱帯魚ですので、大きすぎる水槽を置かなくても大丈夫です。とはいえ、一般的な60㎝水槽だと最終的には少し狭くなりますので、最後は60㎝ワイド水槽か90㎝水槽にしてあげると良いでしょう。意外と成長スピードが遅いので、小さい内は30~45㎝水槽で育てていっても構いません。

用意するもの②照明

綺麗に熱帯魚を眺めるには、照明が必要です。ただし、ナマズは基本的に夜行性の魚であり、あまり明るい場所を好まず、昼間は隠れ家に隠れています。ですので、照明も強すぎるものは避けましょう。一般的なLEDライトで、少し暗めにしてあげた方が快適です。ライトを付けずに育てる方もいますので、付けなくても構わないと考える方は購入しなくても大丈夫です。

用意するもの③ヒーター・クーラー

飼育適温は22~27度になりますので、ヒーターとクーラー、もしくは冷却ファンで水温を保ってあげましょう。後述する白点病を防ぐ目的で、少し高めの27度程度に設定しておくのがおすすめです。熱すぎても冷たすぎても体調を崩しますので、水温計も設置して、常に適温になるようチェックしてあげて下さい。

用意するもの④フィルター

ナマズは大食いかつ水をよく汚す魚ですので、フィルターはある程度パワーが必要です。60~90㎝水槽であれば、上部式フィルターがおすすめです。上部式フィルターは扱いが簡単で、コストも安く、パワーもあります。バトラクスキャットは強い水流が苦手ですので、フィルターからの水流が強くなりすぎないよう調整してあげて下さい。

用意するもの⑤カルキ抜き

水道水には熱帯魚にとって危険な塩素が含まれていますので、カルキ抜き剤で中和しましょう。おすすめのカルキ抜き剤は下記記事で紹介しています。色々な製品がありますが、とりあえずはコストパフォーマンスで選んでしまって構いません。

用意するもの⑥餌

バトラクスキャットは肉食魚ですので、生き餌を好みます。幼い間はアカムシを与え、ある程度成長したらメダカ、金魚等の小魚にステップアップさせていくと良いでしょう。購入したお店で与えてた餌があれば、その餌を与えるとスムーズです。人工飼料に餌付かせることが出来たら、ランニングコストが下がりますので、少しずつ人工飼料に慣らしていきましょう。

用意するもの⑦隠れ家

隠れ家を用意して、昼間に隠れる場所を作ってあげましょう。隠れ家がないとずっとうろついてしまいます。ただし、隠れ家があっても、水槽環境に慣れると普通に外で過ごし始めます。そうなると隠れ家は邪魔になるので、どかしてしまうか、隅に置いておくと良いでしょう。同種混泳させている場合は、魚の数だけ隠れ家を入れてあげて下さい。

用意するもの⑧掃除道具

ジェックス おそうじラクラク 砂利クリーナー

出典:楽天

週に一回、水換えついでに掃除をしますので、掃除道具も持っておきましょう。水換えホースは、画像の「水作・プロホース」が使いやすく、多くの方が愛用しています。他にも、抜いた水を入れる為のバケツと、コケ掃除用のスポンジを用意しておきましょう。バケツは大きめの方が扱いやすいです。

底砂は必要?


熱帯魚の水槽には底砂を敷くのが定番ですが、バトラクスキャットの場合、底砂はあってもなくても構いません。底砂があると見栄えがよくなりますが、バトラクスキャットは皮膚が少し弱いので、底砂で傷が付いてしまう可能性があります。とがっていない底砂を使用するか、もしくは底砂を入れないベアタンク飼育をすると良いでしょう。

バトラクスキャットの飼育方法②準備

水槽の立ち上げ

用意が出来たら、水槽を立ち上げていきましょう。水に触れるものは一旦水洗いをし、水気を拭き取ってから使います。水槽を水槽台に置いて、底砂を入れ、ヒーター等の機材を設置します。水を入れ、カルキ抜き剤で塩素を中和し、機材の電源を入れれば下準備は完了です。ヒーターによって水温が温まっていること、フィルターがちゃんと動いていることを確認しましょう。

パイロットフィッシュを入れる

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水槽の立ち上げが終わったら、パイロットフィッシュを入れましょう。パイロットフィッシュはアカヒレやメダカなどの、安くて小さく丈夫な魚達を指します。まずこれらの魚を育てて水槽内のバクテリアを増やし、良い環境になったところでメインの熱帯魚を育てます。パイロットフィッシュについては下記記事で解説していますので、知りたい方は是非見てみて下さい。

バトラクスキャットの飼育方法③導入

バトラクスキャットを販売店で購入

水槽環境が整ったら、バトラクスキャットを購入しましょう。お近くの販売店で扱っていれば、お店で購入することをおすすめします。その際、状態や与えていた餌なども聞いておきましょう。お近くのお店に無ければネットショップを利用します。ネットショップはデメリットもありますので、信頼出来るお店から購入して下さい。

水合わせに注意!

バトラクスキャットは落ち着けば丈夫な魚ですが、導入したての頃にトラブルが起きることがあります。水槽にはいきなり入れず、水合わせという作業を行ってから入れましょう。画像のようにバケツに入れて、水槽の水をバケツの中に入れ、水質と水温を合わせていきます。30分かけて水量を倍にし、水を半分捨てて、また水を入れてを3回繰り返したら水槽にバトラクスキャットを移しましょう。いきなり水質を変えないように、ゆっくりと水を入れることが大切です。

バトラクスキャットの飼育方法④管理

餌やり

餌は1日2回、朝と夕方に与えましょう。与えすぎると消化不良になりますので、少し少ないくらいが目安です。瘦せている様子であれば多めに与えて下さい。生き餌を上手く捕まえられないようであれば、少し弱らせてからピンセットでつまんで与えましょう。慣れてくると、上の動画のように手で与えることも出来ます。少しずつ人工飼料にも慣らしていき、コストを下げるのがおすすめです。

水換え

水を汚しやすい魚ですので、水換えは週に一回、必ず行いましょう。換える水量は3分の1くらいにとどめます。その際、底に溜まった汚れもしっかりホースで吸いだして下さい。新しい水を入れる際、急激な水質・水温変化が起きないよう、ゆっくり入れるか、水質を合わせてから入れましょう。

バトラクスキャットの飼育方法⑤その他

繫殖は狙える?

ペアを作ることは可能なのですが、実際に繫殖させるとなると難易度が高いのが現状です。繫殖例はありますが、中々難しいでしょう。挑戦する際はオスメスのペアを購入し、しっかり健康に育てましょう。繫殖行動自体は案外見せてくれたりします。ちなみに、メスの方が優しい顔つきをしています。オスは尻ビレの前端が太く、交接器になっているので見分けがつきます。

嚙まれる可能性あり


直接餌を与える楽しみ方が出来ますが、実は口の中には細かい歯が並んでいますので、指を噛まれないように注意して下さい。もし噛まれた際は、しっかり処置しましょう。

絶食することがある

生息地の環境に合わせて定期的に絶食する生き物がいて、バトラクスキャットもその内の一種です。必ず行う訳ではないのですが、秋~冬に2~3ヶ月ほど餌を全く食べなくなることがあります。餌を食べない割に瘦せないので、見守ってあげましょう。

消化器官が強い訳ではない

大きい魚も丸呑みしてしまうので、消化器官が強いのだと思われがちですが、実は消化器官が強い訳ではありません。ですので、豪快に丸呑みする姿を見たくても、生き餌はなるべく小さなものを選んだ方が良いでしょう。消化不良は健康に悪いので、消化しやすいそうなサイズの生餌さを選んであげて下さい。

バトラクスキャットと白点病

バトラクスキャットは白点病にかかりやすい

病気自体はかかりにくいのですが、白点病だけはかかりやすいので注意が必要です。白点病は画像のように、体表に白い点が付くのですぐに分かります。販売店の水槽にいる時に既に白点病になっている場合もありますので、購入する際によく見ておきましょう。また、水槽に導入した当初にも白点病にかかりやすいです。

白点病になってしまったら?

白点病になっていたら、まずは水温を28度まで上げましょう。白点病の寄生虫は高い水温に弱い為です。次に、濃度0.5%になるように塩分を入れます。一週間ほど様子を見て、改善の兆しがなければ、メチレンブルーという薬剤を使って薬浴治療をしましょう。

まとめ:バトラクスキャットとは?

今回の「バトラクスキャットとはどんな熱帯魚?飼育方法や白点病について解説!」はいかがでしたでしょうか?バトラクスキャットは非常にユニークで、ペットとしてピッタリでしたよね。生き餌を与えることが多いので少しコストがかかりますが、人工飼料に慣れてくれればかなり手間が減ります。隠れ家をちゃんと用意して、快適に長く過ごせるようにしてあげて下さい。

バトラクスキャットが気になる方はこちらもチェック!

今回はバトラクスキャットについてご紹介させて頂きましたが、他にも熱帯魚に関する記事が沢山あります。気になる方は是非見てみて下さい。