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ネギの育て方は?種まきから収穫まで栽培のコツと失敗しやすいポイントを解説!

具材としても、薬味としても料理に欠かせないネギ。栽培期間が長いものの、丈夫で育て方も簡単な野菜です。家庭菜園で育てていれば、ちょっと薬味など何かと欲しいときにも重宝します。そんなネギの育て方について詳しく解説しています。
更新: 2024年9月30日
のべじ
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はじめに

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さまざまな料理に欠かせないネギ。特に冬に甘みを増したネギの味は格別ですよね。ネギは病害虫に強く、家庭菜園でも栽培はそれほど難しくありません。一斉に収穫しなくても、畑に植えておけば必要な時にいつでも収穫できるのもネギの魅力です。

今回はネギの育て方について、種まきから苗の植え方、肥料の与え方、収穫と順を追って解説していきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

ネギについて

ネギはアジア原産の野菜

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ネギはヒガンバナ科ネギ属の野菜です。中央アジアが原産とされ、日本には奈良時代に伝わったと考えられています。その当時から食材としても、薬味としても利用され、料理に欠かせない野菜の1つとなっています。

根深ネギと葉ネギ

ネギには大きく分けて、根深ネギと葉ネギの2つに分けられます。関東地方では、白い軟白部分を食べる根深ネギが主流で、関西では葉の先端部分まで食べる葉ネギが主流です。それぞれ、食べる部分の色の違いから、根深ネギ=白ネギ、葉ネギ=青ネギとも呼ばれていますが、現在では文化の交流もあり、どちらも食べられるようになっています。

ネギの栄養素

ネギにはさまざまな栄養素を含みますが、ネギの独特の香りの元である、アリシンには殺菌作用、血行促進作用、抗酸化作用などがあるとされています。

そのため、風邪の時にはネギを食べるとよいと言われるのです。そして、ネギの白い部分にはビタミンCが、緑の部分にはβカロテンが豊富です。白い部分も緑の部分もバランスよく食べたいですね。

ネギの育て方①:品種選び

ネギの品種選び

ネギは基本的に2つのタイプに分かれます。お好みに合わせて根深ネギか葉ネギか品種を選びましょう。細かい品種を見ていくと、それぞれに複数の品種があります。もちろん、さまざまな品種を同時に栽培するのも家庭菜園ならではですね。

千住ネギ

根深ネギの代表的な品種で、スーパーなどで見かけるおなじみのネギになります。可食部である白い軟白部分が多く、反対に葉の部分は硬くなるため食べるのに向いていません。薬味としても食材としても使いやすいネギです。

下仁田ネギ

群馬県下仁田町の特産品です。他のネギに比べて太くて短いのが特徴で、白い部分を食します。火を通すことで甘みが増し、トロトロとした食感になるため、鍋物に向いています。収穫期が限られ、流通が少ないからこそ、家庭菜園で育ててみたい品種です。

九条ネギ

葉ネギの代表品種で、古くから栽培される京野菜の1つです。軟白部分が少なく、葉が長いですが、全体を食べることが可能です。冬になるとゼリー状の糖を蓄えるため、非常に甘みが増します。鍋や煮物の具材としてはもちろん、薬味としても利用できます。

赤ネギ


主に東北地方で栽培される、名前の通り、軟白部分が赤色に染まる品種です。一般的な根深ネギと比べると、生では辛みが多く、火を通すと甘みが増します。赤い色を活かしてサラダや酢の物にすると食卓が鮮やかになります。

ネギの育て方②:種まき

種まきの時期

ネギは春まきと、秋まきの2回の種まきの時期があります。春まきの場合は、3月~4月に種まきし、9月~3月ころまで収穫できます。秋まきは9月~10月に種まきし、翌年の7月~10月ころに収穫できます。

春にまくと、ちょうど鍋物の時期に収穫できるためおすすめですが、何かと使えるネギですので、余裕があれば年に2回種まきしてはいかがでしょうか。

種まきの方法

少量であれば3号程度のポットに、量が多いのであれば市販のセルトレイにまきましょう。種まき用の土を入れ、5~6粒程度まきます。ネギは好光性種子のため、発芽の際に光を当てないといけないため、覆土はかけすぎないように注意しましょう。種をまいた後はたっぷりと水やりをして発芽まで待ちましょう。

発芽後の管理

無事に発芽が揃い、草丈が5cm程度になったら間引きをします。葉が触れ合わないように数本ずつに間引きましょう。小さな苗は乾燥に弱いため、毎朝水やりをしっかりとしましょう。

ネギの育て方③:土づくり

まずは土づくりをする

まず、土壌をよくするために、苗の植え付けの3週間前までに、たい肥を1㎡あたり2kgまいてよく耕しましょう。次に植え付けの2週間前までに苦土石灰を1㎡あたり150gまいてよく耕します。元肥としての肥料は、苗を植え付ける当日に施します。

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植え溝を掘る

土づくりができたら、苗を植え付けるための植え溝を掘ります。深さ15cm、幅15cmほどの溝を掘り、掘った土は片側に盛り上げておくと、その後の土寄せが楽になります。苗を植え付けるときに掘ってもよいですが、その場合は土が崩れやすくなってしまいます。少し時間を置くことで土が固まり、植え付けの作業が行いやすくなります。

ネギの育て方④:苗の植え付け

植え付け準備

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植え付けの前にまき溝に元肥として肥料を施しましょう。1㎡あたり50gの化成肥料をまき、土を5cmほど被せましょう。栄養分が多すぎると、病害虫の原因になりやすいため、もともと肥料分の多い場所の場合は肥料を少なめにしても大丈夫です。

苗の植え方

苗が成長し、本葉が5~6枚になったら植え付けをします。植え方はまず、5~10cm間隔で1~2本ずつ植え溝の壁に垂直になるように植え付けます。根元に5cmほど土をかけ、足で踏みつけて倒れないようにします。また、セルトレイで育苗した場合は、1マス分をまとめて植える植え方もあります。

ワラを敷く


ネギの苗を植えたら、被せた土の上にワラを敷くと効果的です。ワラを敷くことで過度な乾燥を防ぎ、倒れることを防ぐこともできます。必ず必要なことではないですが、美味しいネギを作るためにぜひ行ってみて下さい。

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ネギの育て方⑤:追肥と土寄せ

1回目の追肥と土寄せ

美味しいネギを育てるためには土寄せが必要です。土が被ることで軟白部分が形成されます。1回目の土寄せは苗の植え付けから1か月ほど経った頃です。まず、1㎡あたり50gの化成肥料を溝にまいて追肥しましょう。その後溝を埋めるように土を被せ、土寄せをします。

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2回目以降の追肥と土寄せ

1回目の追肥と土寄せから1か月ごとに追肥と土寄せを繰り返します。基本的には同量の化成肥料をまき土をに被せるように土寄せをします。あまり一気に土寄せをすると呼吸を妨げてしまうため、成長点の下までに留めておきましょう。基本的には3回以上、収穫の1か月前まで一月に1回行います。

葉ネギの土寄せ方法

根深ネギを育てる場合は、軟白部を育てるために何度も土寄せをします。反対に葉ネギの場合は、あまり土寄せをしすぎてしまうと軟白部分が増えてしまいます。そのため、葉ネギの場合は、ネギが倒れない程度の高さまでに留めておきましょう。また、土寄せの回数も、成長して倒れなければ数回程度で大丈夫です。

ネギの育て方⑥:日ごろの管理

雨の後の土寄せ

雨が降ると、どうしても高く土寄せした土が崩れてきてしまいます。しっかりとした軟白部分を作るためにも、軽く土寄せをしてしっかりと土を被せてあげましょう。そのためにも、雨が降った後は見回りをしましょう。

ネギ坊主の摘み取り

ネギは一定の時間低温の時期にさらされると、花を咲かせようとします。その花のつぼみがネギ坊主です。ネギ坊主ができると、ネギが硬いネギに育つため、見つけたら摘み取ってしまいましょう。ネギ坊主を摘み取っても、ネギは成長するため、時間をおいて成長してから収穫をしましょう。

また、あまり知られていませんが、ネギ坊主は実は美味しく食べることができます。市場にはまず出回りませんので、これも家庭菜園ならではの醍醐味です。

害虫対策

ネギはネギアザミウマ、ハスモンヨトウなどの被害を受けやすいです。万が一見つけたら、すぐに捕殺するか、市販の薬剤を散布して対策を取りましょう。また、肥料が利きすぎると害虫が集まりやすいため、肥料の与えすぎには注意しましょう。しかし、多少葉の見た目が汚くなる程度ですので、それほど神経質にならなくても大丈夫です。

病気対策

ネギがかかりやすい病気としてサビ病、黒斑病、軟腐病などが挙げられます。ネギは多湿に弱い野菜で、高温多湿な環境が続くとこれらの病気が発症しやすくなるため、梅雨から夏場の時期は注意しましょう。

対策としては、水はけのよい場所で栽培をすることが一番です。万が一発症してしまった場合は、市販の病薬を散布し早急に対策をしましょう。

コンパニオンプランツとしての利用


ネギ科の野菜の根には、野菜の土壌伝染病を殺菌する力があります。そのため、キュウリやスイカなどを一緒に植えると、各種伝染病を防ぐコンパニオンプランツとしての効果が期待できます。その場合、1つの苗につき、1本のネギを抜き取って一緒に植え付けをしましょう。

ネギの育て方⑦:収穫

太さが1.5cmで採り頃

土寄せを繰り返し、ネギの太さが1.5cmほどまで成長したら収穫の時期が到来です。成長にはバラツキがあるため、適度に太くなったものから順次収穫しましょう。小さいものは時間がたつと同じように太く成長してきます。また、ネギは一気にに収穫せず、必要な時に必要な分だけ収穫することができます。

収穫の方法

ネギを収穫する際は、土寄せした片側の土を崩してから、根元をもって横に倒すと簡単に収穫することができます。土を崩してしまうと他の苗に影響が出そうな場合は、ネギを両手で持ち、軽くゆすりながら上に引き抜くと収穫しやすいです。どちらの方法もあまり力を入れてしまうと、途中で折れてしまうため、優しく取り扱うようにしましょう。

ネギの保存方法

土に植わっていれば必要な時に収穫できますが、寒い地域では、雪が降る前にすべて収穫してしまうほうが安心です。その場合、収穫したネギは土をつけたまま新聞紙で包みましょう。

そのまま冷暗所で保存すれば春先まで保存することが可能です。葉の部分は少しずつ枯れてくるかもしれませんが、葉鞘部分はそれほど変化しないため、少しずつ食べることが可能です。

まとめ

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以上、家庭菜園でのネギの作り方について紹介しました。ネギの栽培は、苗の植え方と土寄せが重要になります。この2つのポイントが上手くいけば美味しいネギを育てることができます。家庭菜園で育てれば何かと役に立つネギをぜひ育ててみて下さい。

ネギの育て方が気になる方はこちらもチェック!

今回はネギの育て方についてご紹介しましたが、その他にもさまざまな野菜の育て方に関して、詳しく紹介した記事が沢山ありますので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。