からたち(枳殻)とは?その特徴や育て方を解説!ミカン科だけ食べられる?のイメージ

からたち(枳殻)とは?その特徴や育て方を解説!ミカン科だけ食べられる?

からたちという植物をご存知でしょうか。最近建てられた新しい家ではあまり見かけませんが昔ながらの屋敷では生垣といった外敵からその内側を守る垣根(生垣)に使う植物として重宝されています。からたちの育て方から花言葉の意味、特徴や実の活用法などをご紹介します。

2019年07月14日更新

佐藤3
佐藤3
ガーデニング、DIYを中心として自分の経験を活かして執筆中!多くの人の役に立つ記事を心がけています。
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目次

  1. はじめに
  2. からたちについて
  3. からたちの特徴
  4. からたちの花の時期と花言葉
  5. からたちの育て方①置き場所・日当たり
  6. からたちの育て方②土と肥料
  7. からたちの育て方③植え付け・植え替え
  8. からたちの育て方④剪定
  9. からたちの育て方⑤台木としての活用
  10. 【おまけ】トゲのある庭木は縁起が良い?
  11. まとめ

はじめに

文部省唱歌としても歌われるからたちの花。歌は知っていても木は知らないという方も多いかも知れませんね。昔はよく垣根に使われていたのですが最近はあまり見かけなくなりました。それでもまだ庭木として植え付けている方も多い、昔ながらの日本人に好まれる低木樹です。小粒の実がなる果樹でもあります。今日はこのからたちの特徴や育て方、剪定の仕方などを解説します。

からたちについて

まずはからたちについてその基本情報や名前の由来についてご紹介します。からたちを育てる上で絶対に知らなければいけない事柄ではありませんが、知っていた方がより植物に対して愛着が湧いてくるでしょう。

からたちの基本情報

科・属:ミカン科カラタチ属
原産地:中国
学名/英語名:Poncirus trifoliata/Orange jasmine

からたちの名前

漢字では枳殻や枸橘と書いて、からたちの他にキコクという読み方もされます。唐(昔の中国の国のひとつであり、中国そのものを指すこともある呼び名)から渡ってきたタチバナということで、唐(カラ)からきたタチバナで"からたち"とする説が有力です。

からたちの特徴

見た目の様子や用途など、どのような特徴を持った木なのでしょうか?からたちが気になる、庭木として育ててみようか迷っているという方には参考になることも多いでしょう。

特徴①木や葉について

木の高さは2m~3mくらい。低木の落葉樹です。葉はミカンのような先が細くなった小判型の形をしていますが、3枚が葉の根元で付いている形。三つ葉のクローバーがミカンの葉でできていると思うと想像しやすいでしょう。

特徴②実の様子

その実はゴルフボールよりも少し小さめ程度の大きさ。秋も深まったころに黄色く熟してきます。その特徴は表面に産毛のようなものが生えていること。柔らかい毛なので手で触れるとフワフワな感触。

実は果実酒などに

からたちの実も柑橘類のさわやかな香りはするのですが、実はとても酸味が強くそのまま食べることはしません。熟したものを果実酒として使えばよい香りのお酒に。青い実ならば、乾燥させて生薬の原料にして使われます。

特徴③垣根(生垣)の利用

このほかからたちの特徴としてよく垣根に使われることがあげられます。最近でこそ見かけることは少なくなりましたが、そのトゲは成熟すると3cmほどにもなり太くてかなり立派なもの。敷地内の害獣よけになると生垣として人気の低木だった時代も。

作物のイノシシ避けに使われるからたち

今ではそのトゲのおかげで生垣に使われなくなったのですが、畑のイノシシ避けには効果的。剪定したからたちの枝を組んで、害獣よけに使う人もいます。自然の鉄条網といったところですね。

からたちの花の時期と花言葉

からたちの花は歌詞にもなっています。実はからたちには、花だけでなく木にも花言葉が付けられているのをご存知ですか?花の咲く時期や花言葉について見てみましょう。

からたちの花の様子や開花時期

からたちは実だけでなくかわいい白い花もつきます。花の時期は春4月から5月ころです。からたちの花が面白いのはトゲひとつに花もひとつ咲くということ。まるでトゲが花(とその後の実)を守っているようですね。

からたちの花言葉「思い出」の意味

からたちの花言葉は思い出。からたちの花という歌をご存知でしょうか。文部省唱歌でもあるので子供の頃歌った、または聞いたことがあるという人も多いのでは?北原白秋の詩に曲がついたもの。この歌詞に由来する花言葉となっています。

その他のからたち花言葉は

思い出という花言葉の意味の他、温情や泰平、心に沁みるというのがからたち全般の花言葉。これ以外でも花だけで貞節や相思相愛という意味も。からたちが垣根(生垣)に使われる植物であることや、そのトゲによって他者からの侵入や攻撃を守っている様子を表します。

からたちには木の花言葉もある

からたちは変わっていて、木の部分には花言葉が付けられています。その意味は悠揚(ゆうよう)とした。悠揚というとはゆったりというような意味です。また大きく天に向かってゆっくりと広がっていくという意味もあり、からたちが育っていく様を表しているのでしょう。

からたちの育て方①置き場所・日当たり

それでは、ここからはからたちの育て方をご紹介します。栽培難易度は非常に低く、庭木としては初心者でも簡単に育てられる木です。まずは最初に悩む人も多い、日当たりと置き場所(地植えなら植え付ける場所)について。

からたちと日当たり

からたちは柑橘類特有のさわやかな香りと、白い花、実も楽しめる庭木です。苗として販売もされていますし、種まきで実生で育てることもできます。明るい日当たりの良い場所が大好き。

地植えのからたちの置き場所

庭に地植えでからたちを植えようと思うなら、冬の霜が降りない場所を。日当たりも考慮した方が良いでしょう。また、風が直接当たらない場所が好ましいです。

からたちの育て方②土と肥料

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植物にはそれぞれ好み環境があります。土は大切な根の環境を左右する大切な要素です。からたちに合った土とはどのような配合にしたら良いのかをお話します。土を配合するなんて難しい。土のことはわからないという人への、簡単に植え付けおすすめの土も紹介します。

からたちの土つくり

植え付けるには、水はけが良すぎてカラカラに乾いてしまうような土は困りますが一般的な土であればどのようなものでも問題ありません。これから作るのであれば、鹿沼土や赤玉土に3割程度の腐葉土を混ぜるのがおすすめ。

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特別気をつけることはありませんが、大きく立派に育てたいという場合は庭木用の土を使うと元肥も配合されているのでスクスクとそだちます。初心者の方で土の作り方がうまくいくか心配という人は、はじめから買ってきた土を使うと失敗しません。実を使いたいなら果樹用と書かれたものを。

からたちの育て方③植え付け・植え替え

花木センターやホームセンターに苗が出回っている季節は、基本的にその地域での植え付け時期と考えてください。それ以外に、いただきもので植え付け時期がわからない。種から実生で育ててみたい場合の植え方についての解説です。

からたちの植え付け植え替え時期

からたちの苗を植え付ける時期は2月~3月ころ。鉢植えで育てているのであれば、2年に1度を目安に植え替えをすると良いでしょう。

からたちの植え方

からたちの植え方は、先ほど紹介したように庭木用の土をつくり、地植えまたは鉢植えにします。からたちをミカンなどの台木として使用するなら大きめの鉢に植えてそのまま植え替えなしで使うことも。種まきから育てる場合は採取した種を乾燥させないよう湿気った新聞紙などでくるんで冷暗所に保存。翌年の2月ころが種まき時期です。

植え替えの注意

柑橘類の根はとても細く、根腐れしやすいのが特徴です。粘土質の庭ならば植え付け時に川砂を混ぜたり下に粗い小石を敷いてから土を入れるのもおすすめ。鉢植えの場合は、根腐れ防止に1~2年に1度は必ず鉢と土を交換してあげてください。

からたちの育て方④剪定

どんな庭木でもそのまま放置したのでは、自然な形の木ではありますが自分のイメージするものと違ってしまいます。ここではからたちの剪定の仕方やその時期について知りましょう。

からたちの剪定方法

からたちの剪定は、垣根にする場合と1本で使う場合で変わってきます。庭木なら自然な形を活かし整える程度に。生垣は高さや乱れた枝などを剪定してください。剪定時期は冬12月ころから新しい枝が出てくる前の2月ころまで。

剪定で注意すること

成長が早いので若木のうちからイメージした形にするように強めの剪定を。切るべき枝は徒長しすぎたもの、下向きの枝を中心に根元から切りつつ形を整えていきます。

からたちの育て方⑤台木としての活用

からたちを育てたいという目的のひとつに、台木として使いたいという方もいます。そんな台木としての活用についての解説です。

台木に使われるからたち

台木というのは強い木を土台としてその上に育てるのが難しい木を接ぎ木して丈夫に仕立てるための元になる木のことです。ミカン類の台木として、成長が早く丈夫なからたちはよく使われます。それでも台木として使えるようになるまで2年は育てなくてはいけません。その後、他の柑橘類を接ぎ木にします。

台木用のからたちの育て方

台木用のからたちであれば、剪定などは特別必要はありません。台木に使えるまで枯らさぬようお世話をするだけです。あまり大きくなると大きなトゲが危ないので、その点のみ気をつけて剪定をおこなっても。

【おまけ】トゲのある庭木は縁起が良い?

厄除けの生垣

トゲがあるので管理が大変と、生垣に使われなくなったからたちですが昔からこのトゲは厄除けの意味があるとされて好んで使われていました。厄除けの意味が薄れてトゲだけがクローズアップされてしまいましたが、トゲを気にしない人や、野良猫被害に悩まされている人にとってはむしろ昔ながらのからたちの生垣は良いことがたくさんあります。

風水におけるからたちの木

風水では下向きのトゲは縁起が悪いとされています。どちらにしても剪定もせず伸びっぱなしの木は全て縁起の悪い木となってしまうので、剪定をきちんと行えばトゲについは気にならないでしょう。庭木としてからたちのような白い花の木を植えるなら北がおすすめ。縁起を気にする方はこの2点を特にご注意を。

昔話では実が黄金になるとされた木

あまりメジャーではありませんが、東北地方の昔話にはこのからたちの木が登場するものがあります。子供がない老夫婦が、大切にしていたからたちから女の子を授かります。夫婦が留守の間に姫がタカにさらわれたり紆余曲折あるのですが、最後にはミカンの神さまから畑のからたちの実がすべて金になるご褒美をもらって幸せに暮らしたというもの。からたちを大切にすると良いことがあるよといういいつたえです。

まとめ

からたちを垣根(生垣)として活用しよう

出典: https://www.photo-ac.com

とげのある庭木、からたちついて特徴や育て方をご紹介してきましたが、いかがだったでしょう。害獣よけの自然な柵として生垣として使える便利な木です。小さなお子さんや庭を走り回るペットの心配がなければ庭木としても白い花やさわやかな香りが楽しめる木としても育てるのも簡単でおすすめ。トゲにだけは十分気をつけてガーデニングを楽しみましょう!

垣根に使える木が気になる方はこちらもチェック

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