シルバープリペットって?
シルバープリペットとは、緑色の葉に白い斑が入っているのが特徴の常緑低木です。暑さや寒さに比較的強くて、成長が旺盛なシルバープリペットは庭木だけでなく生け垣としても人気の植物です。
シルバープリペットを育てる場合には、定期的に剪定を行うことが大切です。シルバープリペットの育て方や挿し木での増やし方、生垣の管理方法について、くわしくご紹介します。
シルバープリペットの基本情報
シルバープリペットの科名や属名、学名や別名などの基本的な情報をご紹介します。 ・科名・属名 モクセイ科イボタノキ属 ・学名 Ligustrum sinense ・別名 セイヨウイボタ・ヨウシュイボタノキ ・原産国 ヨーロッパ・中国
特徴
シルバープリペットとは、寒さや暑さに比較的強い植物です。乾燥にも強いため、雨が降ることで、水やりの必要がありません。葉の色がきれいなことと、特別な手入れをしなくても花が咲きやすい種類で育て方も簡単なため、初心者でも楽しむことのできるおすすめの庭木です。
シルバープリペットの花言葉
シルバープリペットの花言葉は「くつろぎ」です。シルバープリペットの「プリペット」は、「プライベート」が語源となっているため、プライバシーを守ることにちなんで「くつろぎ」という花言葉になったと考えられています。
シルバープリペットは、手入れがしやすく育て方が簡単で、成長も早いシルバープリペットは庭木や生垣として好まれている植物のひとつです。シルバープリペットの生垣で目隠しをされることによって、庭や家の中でくつろぐことができます。また、シルバープリペットの白くて可愛らしい花を愛でることで、心が安らぎくつろぎに繋がります。
シルバープリペットの葉と注意点
シルバープリペットの葉は、白い斑入りという特徴があります。シルバープリペットの葉が伸びて、緑色の葉が出てきた場合には切り落としてしまいましょう。緑色の葉をそのままにしてしまうことで、シルバープリペットの葉の特徴の白い斑がなくなってしまいます。
緑色の葉は強い性質を持っているため、シルバープリペットの葉が全て緑色になってしまうことで、緑色のプリペットになってしまいます。シルバープリペットの葉の白い斑を楽しむための育て方は、緑色の葉が生えていないか注意することが大切です。
シルバープリペットの開花時期
シルバープリペットが白い花をつける開花時期は、5月~6月の初夏の頃です。枝の先に小さな白い花をたくさん咲かせます。シルバープリペットの花は甘い香りを放つ特徴があります。
シルバープリペットの育て方
シルバープリペットは、成長が早いという特徴があります。日当たりのよい場所を好みます。シルバープリペットの育て方についてご紹介します。
日(日当たり)
シルバープリペットは、日当たりのよい場所に植えることをおすすめします。半日陰でも育ちますが、シルバープリペットの特徴の葉の模様が鈍くなる場合があります。シルバープリペットの葉は、真夏に葉焼けをしたり、寒い時期に霜で枯れたりする心配がありません。
肥料
シルバープリペットを育てる際に肥料は、2~3月頃と9月頃に株元へ油かすなどの肥料を与えます。植えたばかりのシルバープリペットには、寒肥として腐葉土や堆肥などの肥料を株元へ与えましょう。シルバープリペットがある程度、大きく育っている場合には肥料を与えなくてもよいでしょう。
シルバープリペットの植え方
シルバープリペットの植え方は、穴を掘って堆肥を入れてから植え付けます。シルバープリペットを植える際には土はそれほど選ばないため、簡単に植えることができます。シルバープリペットの植え方についてご紹介します。
土
シルバープリペットを植える場合には、土は特別な準備は必要ありません。堆肥と腐葉土を混ぜた土に植えるとよいでしょう。ホームセンターなどで販売されている、花と野菜の土を使ってもよいです。
鉢植え
シルバープリペットは鉢植えにすることもできます。鉢植えの際には成長して鉢が小さくなった場合に、ひとまわり大きな鉢に植え替えをしましょう。
庭植えの場所
シルバープリペットを庭に植える場合には、日当たりがよく水はけのよい場所を選びましょう。複数のシルバープリペットを植える際には、苗の間を40㎝前後の感覚で離して植えることをおすすめします。シルバープリペットは成長が強く旺盛なため、苗の間が近すぎてしまうと、枝が混みあってしまう恐れがあるため注意して植えましょう。
植え方
1、シルバープリペットの苗の横幅と深さを、2倍程度を目安として穴を掘ります。 2、掘った穴に、水と腐葉土や堆肥を入れます。 3、シルバープリペットの苗を、掘った穴の中心に置きます。
4、土で穴を埋めながら、シルバープリペットの苗を安定させるようにしましょう。 5、シルバープリペットの苗が安定しない場合には、支柱を使って支えましょう。シルバープリペットの苗が根付いたことを目安に、支柱は取り除きましょう。
シルバープリペットの水やり
シルバープリペットは乾燥に強いため、庭植の場合は特別に水やりを行う必要がありません。夏の時期に長い間雨が降らない場合には、水やりを行いましょう。
シルバープリペットの増やし方
シルバープリペットの増やし方は、挿し木で増やすことができます。シルバープリペットの挿し木の増やし方をご紹介します。
挿し木
シルバープリペットの増やし方は、6~7月の時期に挿し木を行います。挿し木での増やし方には、若くてしっかり成長している枝を選びます。10~15㎝の長さに切って、水揚げをします。鉢に挿し木用の土を入れておき、水揚げをした枝を挿す増やし方です。
土が乾いてしまわないように注意しながら、水やりを行いましょう。枝から根と新しい芽が出てきたことを目安にして、庭に植え替えを行う方法が、シルバープリペットの挿し木での増やし方です。
シルバープリペットの成長速度
シルバープリペットは成長速度が速い植物です。生命力が強いため枝や葉を放射状に茂らせます。定期的に剪定を行うことで、好みの大きさや形を保つことができます。
シルバープリペットの冬の季節の管理方法
シルバープリペットは寒さにも強い植物のため、北海道の冬の時期でも枯れる心配が少ないです。しかし、寒さが厳しい場合には葉が多く落ちることがあります。シルバープリペットを植えた年の冬は、特に多くの葉が落ちてしまう場合がありますが、春には新芽が出ます。2年目の冬には、1年目の冬よりも落葉が少なくなっていきます。
シルバープリペットの病気と害虫
シルバープリペットは比較的、病気や害虫に強い植物です。しかし、イモムシやミノムシ、ハマキムシや蛾の幼虫が発生する場合があります。
シルバープリペットは庭に植えている場合が多いため、害虫が発生していても気づくのが遅くなってしまうため注意が必要です。シルバープリペットは害虫に葉を食べられてしまうことがあるため、害虫を見つけたら駆除しましょう。
シルバープリペットの手入れ方法・剪定
シルバープリペットは成長が旺盛な植物のため、定期的に剪定する必要があります。また、緑色の葉が出てきた場合には、切り落とす必要があります。シルバープリペットの選定方法についてご紹介します。
剪定
シルバープリペットは放射状に枝を伸ばしながら成長します。シルバープリペットの剪定は上下に絡みあったり、曲がったりした枝が多いため、思い切って剪定を行うことをおすすめします。もしも剪定を失敗してしまった場合にも、シルバープリペットは成長が早いため枝がすぐに伸びます。
剪定の時期
シルバープリペットの剪定は、2~3月頃や6月~7月頃に行うことをおすすめします。シルバープリペットは3月頃に花芽が伸びます。花芽が伸びる前に剪定を行いましょう。秋に伸びすぎた枝が気になる場合には、10月頃に軽く剪定を行ってもよいでしょう。剪定し過ぎないように注意しましょう。
シルバープリペットの生垣の管理方法
シルバープリペットは成長が旺盛で、刈り込んだり剪定を行いやすく、好きな形に整えたりできるため生垣として多く利用されています。また、シルバープリペットのそのままの形を生かして自然な形の生垣として育てることもおすすめです。
シルバープリペットを生垣にすることで、初夏には香りのよい白く可愛らしい花を楽しむこともできます。シルバープリペットを生垣にする場合には、定期的に剪定を行って形を整える必要があります。
シルバープリペットは枯れる?
シルバープリペットは、暑さや寒さに比較的強い植物ですが、冬の寒さが厳しい時期には葉が落ちて枯れたようになってしまう場合があります。生垣として利用している場合には、冬の時期に葉が落ちてしまうことに注意が必要です。
プリペットの種類
シルバープリペットは、プリペットという植物の仲間です。シルバープリペットの特徴は葉の白い斑です。シルバープリペットのほかの、プリペットの種類をご紹介します。
プリペット
プリペットとは、モクセイ科イボタノキ属の植物です。中国原産の常緑低木です。小さな葉が密集するように生えることが特徴の植物です。成長が旺盛で初夏に白くて小さな花を咲かせます。プリペットは、シルバープリペットと違い葉が緑色です。
プリペット・レモンアンドライム
プリペット・レモンアンドライムは、モクセイ科イボタノキ属の植物です。別名をセイヨウイボタノキ斑入りといいます。プリペット・レモンアンドライムは、葉の色が黄色とレモン色という特徴があります。鮮やかな黄色やレモン色が庭を華やかに見せるため、庭木や生垣に好まれています。
プリペット・オーレア
プリペット・オーレアは、モクセイ科イボタノキ属の植物です。別名をトウネズミモチといいます。プリペット・オーレアの葉は、黄金の斑入りという特徴があります。秋から冬にかけての時期には、葉の色が赤や紫色になります。真冬の時期には、葉がほとんど落ちてしまいます。
シルバープリペット・まとめ
シルバープリペットの育て方や剪定について、おわかりいただけたでしょうか?シルバープリペットは葉の白い斑が特徴的で、生垣におすすめの植物です。暑さや寒さに比較的強く、成長が旺盛なシルバープリペットは定期的に剪定を行うことで、形を整えることができます。
もしも剪定に失敗してしまった場合でも、シルバープリペットはすぐに成長するため、思い切って剪定を行ってみましょう。初夏には香りのよい白く小さな花を咲かせるシルバープリペットを育ててみませんか?