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コニファーの種類図鑑!目隠しや生垣などお庭の用途別に12種をご紹介!

「外からの目隠しになるような木を植えたい」「生垣を作りたい」という時は、コニファーの出番です! コニファーとは、種類豊富な針葉樹の総称。自然とキレイな形に整いやすく、大定番の庭木なんです。用途別におすすめ12種類をご紹介します!
更新: 2022年1月17日
三ツ矢ナオ
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12種類のコニファーを用途別にご紹介

目隠しや生垣に最適な針葉樹

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コニファーとは、冬でも葉っぱを落とさない「針葉樹」の総称です。画像のような、シュッとしていて細長い樹、1度は見たことがありませんか? これこそがコニファーです。

お庭はもちろん、店先や、街の公共施設など、あちこちに植えられています。非常に手間のかからない木で、隣家や道からの目隠しや、生垣としても活躍しますよ。用途別に、おすすめなコニファーを12種類ご紹介します!

コニファーを選ぶ時のポイント

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種類豊富! 個性もいろいろ

ひと口で「コニファー」と言っても、その種類は膨大です。大きさから樹形、葉っぱの色まで、実にさまざま。置きたい場所、植えたい場所に合った種類のコニファーを選ぶためには、以下のポイントに着目してみてください。

1.大きさ

コニファーの大きさは、高さ150センチほどのものから、1000センチ(10メートル)を越すものまで、さまざまです。大きく育つコニファーを買えば、鉢植えの場合それだけ植え替えも必要になります。

ほかにも、形を整える剪定作業が大変になったり、日陰になってしまって家の中に日光が入りづらくなったりと、いろいろなデメリットが考えられます。

買ってから「こんなに大きくなると思ってなかった」とならないように、よくよく大きさのことも考えて購入するようにしましょう。

逆に、「背の高い生垣を作りたかったのに、大きく育たない種類だった!」というパターンもあるので、要チェックです。ちなみに、テーブルサイズで売られていた小さなコニファーが実は幼木で、将来大きくなってしまって「置き場がなくなった」と困ってしまうのもありがちなので注意!

2.葉っぱの色

「コニファーの魅力と言えば、葉っぱの色!」と言う方も多いくらいなので、ぜひ注目したいポイントです。緑色の濃淡の違いはもちろん、シルバー系の種類や黄色っぽい種類、白の斑入りの種類など、カラーバリエーション豊富。置きたい場所や、お庭のイメージに合わせて選んでみてください。

3.樹形

コニファーの樹形は大きく分けて3つです。「立性」、「はい性」、「丸形」という3種類があります。高さが欲しいなら、シュッとした立性のコニファーを選びましょう。グラウンドカバーに使いたいなら、はい性のコニファーがおすすめ。お庭のアクセントに愛らしく植えたいなら、丸形のコニファーに注目してみてください。

ただ、たとえば同じ立性でも、細長い種類から、ふんわりとした種類まで、さまざまです。この3タイプにとらわれすぎず、自分の用途に合った種類、好きな見た目の種類を探してみましょう。

4.育てやすさ

コニファーを選ぶなら、「植え替えは得意か?」「寒さ、暑さに強いか?」といった、育てやすさ・管理のしやすさにも着目しましょう。コニファーは一般的に、寒さに強く暑さに弱い性質を持ちます。

ただ、たくさんの種類がありますので、コニファーとはいえ実は寒さに弱く、「冬に冷え込む地域では、部屋の外で越冬できない種類だった……」なんてこともあります。暑い地域にお住まいの場合、耐暑性の強いコニファーを選びましょう。

目隠し・日陰作りにおすすめなコニファー

まず、お庭を道路から隠すための「目隠し」や、「日陰作り」に重宝するコニファーをご紹介します。おもに円柱形、円錐形になる、背の高い種類を中心に取りあげています。一定間隔で並べるようにして植えると美しいですよ。

コニファーの種類図鑑1.「ブルーアイス」

アリゾナイトスギの園芸品種

最初にご紹介するコニファーは「ブルーアイス」です。アリゾナイトスギの園芸品種にあたります。葉っぱの色は淡い緑で、ちょっと銀色がかったような印象です。

樹形と大きさ

円柱状、円錐状になります。自然とこの樹形になるので、あとはこの姿を美しく保つための剪定をしてあげましょう。高さは10メートルほどに成長します。しっかりした大きさがあるので、目隠し・日陰作りに向いています。

育て方のコツ

植え替えはやや苦手です。移植せずに、地植えして、ずっと同じ場所で育ててあげましょう。日当たり、風通し、水はけのよい土を好みます。日照不足を起こすと、葉っぱが痛むので注意してください。

また、他の木に触れていたり、夏の高温や乾燥に当たったりという場合も、葉の色に影響が出ます。金属を嫌うので、剪定は手で摘みとるようにして行いましょう。剪定ばさみを使うと、切り口が赤く変色することがあります。

コニファーの種類図鑑2.「エレガンティシマ」

黄色っぽい葉っぱが特徴

黄金の葉っぱが美しいコニファーです。

樹形と大きさ

自然と整った柱のような樹形に育ってくれる、剪定いらずの種類です。育てやすく、「剪定ってよく分らない!」という初心者の方にもおすすめ(はさみで剪定すると、逆に葉が痛んで見栄えが悪くなることも)。高さは8メートルほどに成長します。目隠しや日陰作りには充分な高さです。


育て方のコツ

日当たりと水はけのよい、肥沃な土壌で育てましょう。成木になってからの植え替えは難しいので、幼木のうちに移植を行います。あたたかい時期に通気性が悪いと、カイガラムシやハダニが発生しがちなので、風通しにも気を付けてください。葉の色が薄くなり、樹形が乱れてきたら、肥料切れの可能性があります。

2月ごろに、鶏糞と化成肥料を同じ割合で混ぜたものを、株元へばらまくようにして与えると良いでしょう。

コニファーの種類図鑑3.「モントレイイトスギ」

コニファーの王道

コニファーの中でももっともポピュラーだとされる、ヒノキ科・クプレッスス(イトスギ)属の「ゴールドクレスト」も、このモントレイイトスギの一種です。

ほかにも、「ゴールデン・コーン」や「ドナード・ゴールデン」、「シラユキヒメ」、「アウレア・サリグナ」といった種類があります。葉っぱの色は黄色系です。

樹形と大きさ

ゴールドクレストの場合、10メートルほどの高さに成長します。立性なので、高さを強調したいときにおすすめです。剪定は特に必要なく、自然と円錐形に整います。

大きくしたくなければ、芯止めを2~3月に行って、コンパクトな庭木として楽しむことも可能です。幼木は寄せ植えに使うこともできます。日陰作りや目隠しにはもちろん、庭木や鉢植えとしてもおすすめです。

育て方のコツ

根が荒いので、成木の移植はやや難しいです。幼木のうちは鉢植えで楽しみ、成木になる前に地植えしましょう。寒さにやや弱いので、関東よりも北の地域での越冬はやや難しいです。

日照不足を起こすと、黄色い葉の明るさが損なわれます。日当たりのよい場所で育てましょう。また、窒素過多に弱いです。肥料は冬に油かすを少しばらまく程度で大丈夫でしょう。

生垣におすすめなコニファー

生垣としても、コニファーは大活躍します。ただ、コニファーは剪定してしまうと葉の色が悪くなるものもあるので、生垣に向く種類をあらかじめ知っておくのが吉。刈り込みに強いのは、ヒノキ科の針葉樹です。お庭や施設の生垣作りにおすすめなコニファーをご紹介します。

コニファーの種類図鑑4.「エメラルド」

丈夫で生垣向き

ヒノキ科クロベ属のコニファーです。暑さ・寒さに強く、幅広い地域で育てることができます。剪定で葉の色が変色してしまうコニファーもある中、このエメラルドは丈夫で刈り込むこともできるので、生垣向きです。色は緑色ですが、寒い時期は退色します。

樹形と大きさ

すらりとした円錐形になるコニファーです。高さ4メートルほどに成長します。

育て方のコツ

日当たり、水はけのよい場所で育てましょう。肥料は特に必要とせず、育てやすい種類です。乾燥にも耐性があるので、地植えの場合、極端に雨の少ない時期以外は特に水やりしなくてOKです。

コニファーの種類図鑑5.「グリーンコーン」

濃い緑色の生垣に

ヒノキ科・クロベ属。成長が早い種類です。緑の葉をもつコニファーの代表種。くっきりとした深い色が人気です。生垣に適しています。特に夏場はあざやかに発色し、冬になると、やや褐色になります。

樹形と大きさ

スリムな円錐形です。特に剪定は必要としません。高さ5メートルほどに成長します。

育て方のコツ

コニファーの中でも、比較的移植に耐えてくれる種類です。耐寒性・耐暑性にも優れています。日当たりのよい場所、もしくは半日陰に植えましょう。肥沃な土壌を好みます。風通しが悪いと、葉っぱや枝が枯れやすいので、他の植物と間隔を取って植えてください。

低木のまま楽しめるコニファー

お次は、あまり大きくならない、低木のまま楽しめるコニファーをご紹介します。「ベランダでも管理できるサイズのものが欲しい」「寄せ植えや鉢植えで幼木を楽しんだあと、大きくなって困らないようにしたい」という場合は要チェック!

コニファーの種類図鑑6.「ナナ・ルテア」

「ナナ」と付くコニファーは低木

「ナナ」と名の付くコニファーは矮性種(低木)で、このナナ・ルテアもそのうちのひとつです。ヒノキの園芸品種であり、成長は遅め。ヒノキ類は刈り込んで形を整えることが多いですが、ナナ・ルテアは自然な樹形を楽しむのに向きます。葉先が黄色っぽくなるのが特徴です。

樹形と大きさ

上のほうがワサワサと広がった形になります。たっぷりとした印象ですが、低木なので、大きくなっても1メートル以内に収まります。目隠しや日陰作りの役割はあまり果たしませんが、低めの庭木には最適です。

育て方のコツ

腐植質に富んだ、肥沃な土壌に植え付けましょう。あらかじめ、腐葉土や堆肥を地面にすき込んでおいてください。日当たりと水はけを好みます。ヒノキ類の特徴として、病害虫に強いという点が挙げられますが、このナナ・ルテアも例に漏れず強いです。ただ、まれにサビ病やハダニの発生が見られます。


コニファーの種類図鑑7.「シルバースター」

寄せ植えにも使える

青緑色の葉っぱをしています。寄せ植えのアクセントにも使えます。

樹形と大きさ

円錐形で、2メートルほどの低木です。幼木のうちは寄せ植えや鉢植えで楽しむことができ、成木になっても植え場所に困りにくいサイズ感です。

育て方のコツ

剪定は基本的に不要です。耐暑性がやや弱いので、温暖な地域ではやや育てにくいです。耐寒性は高いので、寒い地域向きでしょう。日当たりを好みますが、半日陰で育てると葉の色が美しくなる傾向にあります。

コニファーの種類図鑑8.「グラウカ・グロボサ」

玉のような低木

青っぽい銀色の葉が玉のように育つ、園芸品種です。

樹形と大きさ

丸っこい樹形です。低木で、30~40センチの高さにまとまります。剪定は特に必要ありません。あまり刈り込むと葉っぱが痛みます。

育て方のコツ

成木になると移植を嫌います。最初から場所を選んで植えましょう。苗が小さいうちは、鶏糞や油かすを与えてください。成木になってしまえば、肥料はほとんど必要としません。窒素成分が多くなりすぎると間延びしがちなので、注意します。

コニファーの種類図鑑9.「ブルーパシフィック」

ほふく性の低木

ほふく性のヒノキ科の常緑針葉樹です。5月ごろになると花が咲き、秋には1直径センチくらいの実をつけます。

樹形と大きさ

「カーペット」という名前の通り、這うように広がる低木です。高さは60センチ程度にしかなりません。針のような葉っぱをしています。老木になると、鱗のような形に葉っぱを変化させる場合も。

育て方のコツ

日当たりと水はけのよい、肥沃な土壌を好みます。湿気を苦手とするので、少し高めに植え付けて、水が溜まらないようにしましょう。北方系の針葉樹ということもあり、耐寒性に優れています。葉先を切ると変色することがあるので、できるだけ剪定はしません。自然な樹形を楽しむのがおすすめです。

庭木・シンボルツリーにおすすめなコニファー

最後に、庭木として植えたり、シンボルツリーにしたりするのにおすすめなコニファーをご紹介します。場所を取らない種類なら、狭いスペースでも育てられますよ!

コニファーの種類図鑑10.「ブルーアロー」

狭い場所OK! 細長いコニファー

スリムな姿が印象的な種類です。葉っぱは青みが強く、横幅が狭い場所で育てるのに最適です。同じヒノキ科ビャクシン属の、スカイロケットというコニファーに似ています。

樹形と大きさ

針のような形で、非常にスリムです。かなりとんがったシルエットで、カフェの入り口に飾ったり、狭い室内を彩るのに向きます。1本だけでも美しいですし、何本か並べてもスタイリッシュです。高さは5メートルほどになります。

育て方のコツ

やや乾燥気味に管理しましょう。日当たり、風通しのよい場所で育ててください。自然とスリムで細長い姿になりますが、乱れてきたら少し剪定してあげてください。

コニファーの種類図鑑11.「コニカ」

葉の尖った針葉樹

マツ科の針葉樹です。中低木ですが、原種は30メートルにもなる高木です。皮は灰褐色、葉っぱは先の尖った青緑色。近縁種にアリゾナトウヒ、ドイツトウヒなどがあります。シンボルツリーにはもちろん、ちょっとした日陰作りや、隣の家との間に低めの目隠しを作るのにも使えます。


樹形と大きさ

クリスマスツリー代わりにも使えそうな、円錐形です。枝が細かく、上を向くようにして広がります。高さは3から4メートルほど。樹形は自然とまとまるので、剪定不要です。

育て方のコツ

2~4月に植え付けます。低温と湿度を好む特徴があり、鉢植えであれば特に水やりを怠らないようにしましょう。夏の直射日光で葉焼けを起こしやすいです。かといって日陰が好きというわけではなく、日当たりを好みます。

鉢植えにすると管理しやすいでしょう。地植えしたいのであれば、最初のうちは鉢植えで管理し、環境に慣してから植え付けを行うと良いです。冬には寒肥を少し与えます。また、空気汚染に弱い性質があります。

コニファーの種類図鑑12.「ニオイビバ類」

香りがある針葉樹

サンキスト、ラインゴールド、ヨーロッパゴールドといったヒノキ科常緑針葉高木のことです。葉に香りがあり、色は黄色です。冬には褐色になります。

樹形と大きさ

自然と円錐形にまとまります。刈り込みを嫌うので、剪定して形を整えようとする必要はありません。枯れ枝を見つけたら取り除く程度でOKです。幼木のうちは鉢植えで管理できる大きさですが、成長してきたら庭に植え付けてあげると良いでしょう。

枝を横に伸ばすので、スペースを広めに取ってください。また、植え替えは苦手なので、最初から移植しなくていい場所に植え付けましょう。

育て方のコツ

やせた土や乾燥した場所で育てていると、枝や葉っぱのつきが悪くなります。日当たりと水はけのよい、肥沃な土壌で育てましょう。最初の植え付けは春と秋に行えます。ただ、冬の寒さが心配であれば、春植えがおすすめです。

あらかじめ堆肥、鶏糞、腐葉土といった有機質を多めにすき込み、やや高めに植え付けましょう。たっぷりと水やりしたら、その後は2月ごろに有機質を株周りへ埋め込んでください。支柱を立てると安定します。

よい苗の選び方

気になる種類が見つかったら、「よい苗選び」をしましょう! 見極めるコツをご紹介します。

葉が痛んでいない

コニファーは葉っぱの美しさが命です。ちょっと別の植物と触れ合っただけでも、葉っぱが痛んでしまいやすいのが難点。1度痛んでしまった葉っぱは回復しづらいので、葉っぱが痛んでいない苗を買いましょう。

それなりに大きく育っている

コニファーの苗木は、ほとんどが「挿し木」という方法で殖やされたものです。小さな苗より、ある程度の大きさに育った苗を買った方が、種類の特徴を見極めやすくなります。

種類を間違えない

コニファーは種類が多く、原産地や葉の色によって名前が付けられています。なかなか見分け方は難しいので、お目当ての種類があるときは、しっかり確認してから購入するようにしましょう。

また、品種名が確かでないコニファーを買うと、将来大きくなりすぎて困ることも考えられます。できれば品種名がしっかりと書かれているものを買うべきでしょう。

スギ、ヒノキ、マツはコニファーに含まない

針葉樹の総称がコニファーとはいえ、日本に昔からあるスギ、ヒノキ、マツといった針葉樹は、コニファーに含まないのが一般的です。

自分に合った種類を見つけよう

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目隠しに、生垣に……種類豊富な針葉樹!

コニファーの種類はとても豊富。目隠しや生垣に最適なものや、日陰作り、低木の観賞樹として重宝するものなど、種類によって向き不向きがあります。ずらっと並べて植えても、コンパクトな鉢植えにしてもおしゃれなコニファー。

用途に合った種類を、置きたい場所・植えたい場所のスペースを考えて選びましょう!