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フロックスの育て方は?種まきから増やし方や手入れまで育てるコツを解説!

小花が集まって咲く姿がとても可愛らしいフロックス。今回はフロックスの中でも多年草の宿根フロックスと呼ばれる種類の育て方や増やし方をご紹介します。種まきや挿し木、株分けの仕方など解説しているので、フロックスをたくさん増やして庭や花壇を花いっぱいに飾りましょう!
更新: 2022年2月17日
くずうまま
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フロックスとは?

ハナシノブ科フロックス属

Photo byzimt2003

フロックスは種類が非常に多い草花として知られており、世界中で栽培されています。種類によって一年草、多年草と生長過程や育て方も異なります。こちらの記事では、宿根フロックスと呼ばれるパニキュラータ種の育て方や増やし方についてご紹介していきます。

宿根フロックスは真夏に咲く花

宿根フロックスの開花期は、6月〜8月ごろで、真夏の猛暑の中咲き続けてくれる貴重な夏の花です。背丈は大きくなると1mを超えることもあり、ボーダーガーデンの後方に植え込まれることも多くあります。宿根タイプの多年草なので、冬の間は地上から姿を消しますが、春になると新たな新芽が出初めて、再び花を咲かせてくれます。

フロックスの種類

ドゥラモンディ種

フロックスは種類が豊富にあり、中でもドゥラモンディ種は、花付きがよく華やか。一重のものから八重咲き、星咲きなど、ゴージャスな花をつけるフロックスもあります。ドゥラモンディ種はキキョウナデシコと呼ばれており、一年草タイプのフロックスです。

ストロニフェラ種

地上を這うように生長し、グラウンドカバーにも利用されるストロニフェラ種。こちらはフロックスの種類ですが、ツルハナシノブとも言われています。放任でもよく育つので、初心者向けのフロックスです。グラウンドカバーは土の表面を覆い隠し、よりナチュラルな植栽ができるのが魅力。ストロニフェラ種を庭や花壇のグラウンドカバーとして植え込んでみてはいかがでしょうか?

スプラタ種

Photo byRitaE

フロックスのスプラタ種の正体は、グラウンドカバーとして植え込まれることの多いシバザクラです。シバザクラは開花期になると、地表全体をピンクや白い色で見事に飾ってくれます。シバザクラを観光名所として紹介している地域もあり、日本の気候に合っているとても育てやすい種類です。ロックガーデンや岩の隙間に植え込むのがおすすめです。

パニキュラータ種

パニキュラータ種はこちらの記事で主に紹介しているフロックスです。冬には地上部を枯らすことから、宿根フロックスと呼ばれています。他にもクサキョウチクトウとも呼ばれることがある多年草のパニキュラータ種。植えっぱなしで放任でも数年に渡って育てることができるので、庭や花壇のスペースを長い間埋めてくれるフロックスです。

宿根フロックスの育て方①環境

日当たり〜半日陰

日当たりのいい場所から半日陰まで、さまざまな場所で育てることができます。夏場の直射日光にも耐えますが、種類によってはダメなタイプもあるので、宿根フロックスを購入するときはあらかじめ栽培環境を確認してから植え付けるようにしましょう。

冬はそのまま越冬可能

耐寒性は強いので、特にマルチングなどをする必要はありません。霜が降りる頃には地上部が枯れていくので、冬の間は掘り起こしたりしないように注意しましょう。多年草なので、再びあたたかくなってくる頃には地上部から芽吹いてきます。春がくるのが待ち遠しくなってしまうのも、宿根フロックスならではの魅力でしょう。


宿根フロックスの育て方②用土・肥料

肥沃な土づくり

庭や花壇に地植えするのであれば、堆肥や腐葉土をすき込んで肥沃な土づくりを心がけましょう。鉢植えにする場合は、赤玉土7:腐葉土3の基本用土の割合で植え付けます。市販の培養土を使って植え付けてもいいでしょう。

堆肥

朝日工業 ハイパワーたい肥 5kg

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
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赤玉土

プロトリーフ 赤玉土(小粒) 5L

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腐葉土

培養土

アイリスオーヤマ ゴールデン粒状培養土

出典:Amazon

鉢植えは緩効性肥料を

地植えは植え付け時に堆肥や腐葉土を混ぜ込んであるので、追肥はほとんど必要ありません。しかし、鉢植えは養分がなくなってしまうので、2ヶ月に1回緩効性肥料を与えましょう。追肥の時期は3月〜6月と、夏を避けた秋の9月〜10月です。夏は夏バテしやすく、冬は休眠をしているので、この時期は肥料を与えないようにするといいでしょう。

緩効性肥料

グリーンプラン ゆるやかに効く肥料

出典:楽天
出典:Amazon
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宿根フロックスの育て方③手入れ

水やり

Photo by sorarium

土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをします。真夏の間は特に水が乾きやすいので、鉢植えは朝と夕方の1日2回水やりをしましょう。冬は休眠しているので、1週間〜10日を目安にたっぷりと水やりをしましょう。地植えしている宿根フロックスは、降雨だけで問題なく育つので、水やりは不要です。

じょうろ

花がら摘み

種をつけてしまうと株全体が弱ってしまうので、花が咲き終わったら花がら摘みをしましょう。咲き終わった小花を摘み取り、全体が枯れたら花首を切り取ります。宿根フロックスは自然に花びらが落ちることもありますが、落ちた花びらをそのままにしておくと、雨に濡れて腐り、病気になってしまうことも。やはり、咲き終わった花がらや、枯れた葉や黄色くなった葉は、その都度取り除いてあげることをおすすめします。

宿根フロックスの育て方④植え付け・植え替え

植え付け・植え替え時期

Photo by salchuiwt

3月〜6月ごろが植え付け・植え替えの適した時期になります。鉢植えの底から根が出ていて、植え替えを検討しているようであれば、なるべく早い時期に行いましょう。夏場の植え替えは宿根フロックスに負担がかかりやすいので、気温が涼しい時期に済ませた方がストレスが少なくなります。地植えしてある宿根フロックスは、植え替えなくても十分に育つでしょう。

鉢植えの植え替えの仕方

鉢植えは少なくとも1年に1回は植え替えをしましょう。今使っている鉢よりも、一回り大きめの鉢を用意します。鉢の底に排水性が良くなるよう、鉢底石を敷き入れてから、土を入れていきます。1/3ほど土を入れたら、高さを調節しながら宿根フロックスを植え替えていきましょう。この時に、根がぐるぐると回っているような状態であれあ、手でほぐしてあげたり、少し切ってあげたりすると、新たな根の発根に繋がります。株分けできそうであれば、植え替えの時に一緒に行いましょう。

宿根フロックスの育て方⑤摘心・剪定

摘心は必要か?

Photo by9883074

摘心をすることで、脇芽が出て、全体のボリュームアップに繋がります。摘心をしなくてもしっかり育ちますが、摘心した方が脇芽が出る分、花数も多くなり、見た目も華やかになります。摘心をするならなるべく早いうちに行いましょう。

摘心の仕方

春になって宿根フロックスが芽吹き出します。15cmほどに達した頃、先端部分を摘心します。この時、必ず節の部分を残すように摘心をしましょう。節からは新たな脇芽が出始める場所なので、生長過程を想像しながら全体のボリュームを見つつ摘心を都度行うといいですよ。

宿根フロックスの育て方⑥病気・害虫

病気

Photo bygosiak1980

葉に白い斑点のようなものができたら、うどんこ病という病気にかかっている可能性があります。うどんこ病は風通しが悪い状態にあると発生しやすい病気です。すかし剪定をして風通しをよくしたり、ジメジメしたような場所に置かないような対策を取ったりする必要があります。そのほかにも湿気があると病気にかかりやすいので、あらかじめ病気予防に薬剤を散布しておくと効果的です。

害虫

住友化学園芸 オルトランDX粒剤 1kg

出典:楽天

アブラムシ、ハダニ、ナメクジ、その他幼虫などの食害に会うことがあります。アブラムシは大量発生すると、排泄物から病気を引き起こすことがあるので、見つけ次第すぐに対策を取った方がいいでしょう。害虫対策には殺虫剤が有効です。オルトランなどの浸透性殺虫剤をまいておけば、さまざまな害虫に効果が期待できるでしょう。

宿根フロックスの増やし方①種まき

種まきの時期

Photo byHans

種まきでの増やし方は、一年草タイプのフロックスが適していますが、多年草の宿根フロックスも種まきでの増やし方が可能です。春に種まきをするなら3月〜5月の時期に、秋まきにするなら9月〜10月の時期に行いましょう。秋まきにした宿根フロックスは、冬の時期を幼苗のまま迎えるので、霜が当たらない場所で管理するといいでしょう。

種まきの仕方

プランターや育苗箱に種まき用の土を入れて、種をばら撒きます。種まきをした後は少し土をかけて覆土させます。発芽するまでは土を湿らせた状態で管理しましょう。発芽したら、元気な苗だけを残し、他は間引きします。本葉が4〜5枚くらいになったら、ポットや鉢に植え替えて、定植させましょう。

宿根フロックスの増やし方②挿し木

挿し木の時期

挿し木での増やし方は、春と秋の涼しい時期に行うと成功しやすいです。夏にも挿し木をすることができますが、挿し木への負担が大きく、水切れをしてシワシワになってしまうこともあります。なるべく気温が過ごしやすい時期に行うと、挿し木の成功率も上がるでしょう。

挿し木の仕方


挿し木用に比較的新しい茎を10cmくらいを目安に剪定します。葉は2〜3枚程度にし、多いようであれば葉を切り取って、葉からの蒸散を防ぎます。1時間くらいは水上げをしておきましょう。次に赤玉土の小粒を鉢やポット、プランターに入れて、土を水で湿らせます。つまようじを使って土に穴をあけ、挿し木を2〜3cmほど土にさし込みましょう。約1ヶ月くらいすると根が発根するので、新しい土と鉢に植え替えをしてください。

発根促進剤で挿し木の成功率UP!

発根促進剤を使うと、挿し木の成功率が格段にアップします!確実に挿し木を成功させたい方は、発根促進剤を使って挿し木をしましょう。挿し木の水やりの際に一緒に混ぜて使うだけなので、簡単でお手軽に効果が期待できますよ。

宿根フロックスの増やし方③株分け

株分け時期

3月〜6月あたりが株分けに適した時期です。この時期は植え替えにも適しているので、株分けと同時に植え替えを行うといいでしょう。地植えしてある宿根フロックスの株が密集している時は、この時期に株分けをして増やし、他の場所へ植え替えることをおすすめします。

株分けの仕方

手で株分けをすることができれば、手で分けて構いません。しかし、数年経った大株の場合は、ハサミやナタを使わないと株分けできないこともあります。思い切って大胆に株分けをした後は、大きな負担がかかっているので、植物活性剤を使って宿根フロックスを元気にしてあげましょう。

宿根フロックスを育てよう

毎年楽しめる多年草のフロックス!

多年草タイプの宿根フロックスは、毎年花を咲かせてくれる優秀な花です。耐寒性が強く、寒冷地でも育てることができます。種まき、挿し木、株分けなどの増やし方で、宿根フロックスをたくさん栽培してみてはいかがでしょうか?フロックスをぜひ、宿根草を使った手間いらずのガーデニング作りに役立ててみましょう!

多年草・宿根草が気になる方はこちらもチェック!

多年草は毎年花を咲かせてくれる、ガーデニングで重宝する草花です。フロックス以外にも多くの多年草が下記の記事で紹介されているので、ぜひ他の多年草、宿根草をご覧ください。興味のある多年草があったら、庭や花壇に迎えてみてくださいね!